中国

  • 2012年9月11日

    北京の水事情について 前回に引き続き、水に関するテーマをご案内します。 前回は、排水の関係でしたが、今回は上水の関係です。 以前、こちらに来られた方から、「北京の水道はどうなっているのか? どこから取水しているのか?」、というご質問を受けたことがあります。 正直言ってよく知らなかったため、「北部の周辺ダムから供給されている」とだけ答えてお茶を濁してしまいました(すみません)。 その罪悪感もあって、

  • 2012年8月8日

    北京の大雨について 日本でも報道されていますが、先月21日北京は、市の気象観測記録がある1951 年以降、61年間で最大の豪雨となり、市内で77人(7月末時点)が死亡しました。  基本的に北京は乾燥地帯で、年間降雨量は400mm程度、東京の約1500㎜に比べると、その3割にも満たない状況です。 雨が降ることはあるにはありますが、長時間降ることは少なく、おおよそ1時間、長くても2時間程度で、少し待つ

  • 2012年7月9日

    中国の地震について  当地北京に来られ、林立する高層ビル群を見られた方は、元々イメージしていた北京との違いに驚きの声を発せられるとともに、皆さん一様に口にされるのが、「北京には地震が無いのか?」ということです。  確かに、私がこちらに来て地震による「揺れ」を感じたことは皆無で(私が鈍感なだけかも知れませんが)、偶に日本に一時帰国した折に、(関東地方で)頻繁に揺れることに違和感すら感じるようになって

  • 2012年6月8日

    中国の大学入試について 6月7日の朝、街で「高考生在」(大学受験生がいます)という貼り紙をしたタクシーを見かけました。 6月7日~8日「全国大学統一入試」、通称「高考」(※)が行われ、全国で915万人がこれを受験しています。 ※ 本試験の名称が「全国普通高等学校招生入学考試」と呼ばれていたため(2008年から上記に改称)、この通称となっている。 日本や韓国と同様、中国はいわゆる学歴社会であるため(

  • 2012年5月15日

    中国の食糧法について  3月のレポート「直近の中国農業関連政策情勢」においても述べておりますが、中国においても「食糧法(糧食法)」を制定する動きがあり、先ごろ偶々これを翻訳する機会があったため、若干のコメントとともに訳文全文をご紹介することでレポートに替えさせていただきます。  本年2月21日国務院法制弁公室(※)は、食糧法の草案(意見募集稿)を公布し、3月末までにネット等を通じての間に広く意見を

  • 2012年4月12日

    中国の電力事情について  北京は今週から急激に気温が上がり、日によっては昼間は25度近くにまでなります。  2週間くらい前に最低気温がようやく氷点下を上回ったと思ったのですが、春をとおり越して一気に初夏に突入しつつある陽気です。  気温が上がり夏に向かうと気になるのが電力不足の問題です。 日本では地震による福島第1原発の事故を受け、各原発が定期点検・運転停止していることにより電力不足が生じています

  • 2012年3月9日

    直近の中国農業関連政策情勢について 旧暦年明け以降、諸々の農業関連政策が出されておりますので、それのご紹介と若干のコメントをすることで、レポートに替えさせていただきます。 2月1日、その年の最重要課題を採り上げる中央1号文件、「中共中央、国務院の農業科学技術革新の推進を加速させ、農産物の供給保障能力を持続的に強化することに関する若干の意見」が正式に発表された。中央1号文件は、2004年以降9年連続

  • 2012年2月7日

    再び中国の春節について 今年の春節休暇は、1月22日(日曜日)から始まり、1月28日(土曜日)に終了しました。(1月22日は大晦日=除夕、1月21日=土曜日と1月29日=日曜日は振替出勤日) そして、2月6日の元宵節をもって、いわゆる松の内が終わり、正月ボケからの脱出となります。   この春節は、「農歴」と呼ばれる中国の旧暦の正月のことを指します。農歴と呼ばれるのは農村で多く使われているからで、必

  • 2012年1月18日

    中国の土地所有について -農村部の土地所有を中心に-  中国の不動産価格は、政府による取引の制限と景気の陰りから、その程度は鈍化しているとは言うものの、未だに上昇を続けています。  しかし、皆さまご存知の通り、中国は社会主義国であり土地の所有権は基本的に国家にあることから、不動産とは上物および土地の使用権を指します。つまり、経年により資産価値の下がる上物と期限付きである使用権(※)の値段が上昇して

  • 2011年12月9日

    中国の社会保険制度について 今、中国の日系企業の間で最もホットな話題は、社会保険の問題です。 本年7月から施行された中国社会保険法は、その97条において「中国国内で就業する外国人も加入する」と定めているため、外国企業・外国企業駐在事務所の駐在員も中国の社会保険に加入し、社会保険料を納付しなければならなくなります。 保険の種類は、養老、医療、失業、生育、工傷の5つで、これら保険の恩恵を受ける可能性は

  • 2011年11月10日

    人民元について  現在、アメリカ議会での「人民元切り上げを狙いとした対中制裁法案」が成立するか否かがホットな話題になっています。   人民元は、中国においては人民币(レンミンビー/略称RMB)と呼ばれ、その単位は、元、角(1元=10角)、分(1角=10分)の3種類があります。ただし、口語の場合,元は块(クァイ)、角は毛(マオ)と呼ばれます。  ちなみに、元の最高額紙幣は100元(≒1,200円)で

  • 2011年10月14日

    中国の流動人口について 先日、以下のような新聞記事がありました。 就業流動人口、2億2100万人=毎年1000万人増加-中国  中国国家人口計生委員会は9日、2011年中国流動人口発展報告を公表し、農村の出稼ぎ労働者(農民工)など就業流動人口が2億2100万人と、全人口の16.5%に達したことを明らかにした。過去3年間は毎年1000万人前後のペースで増加。今後30年間で3億人の農村戸籍人口が都市に

  • 2011年9月14日

    中国料理について  6月~9月にかけてはアテンドが多い時期となりますが、アンテンドで一番頭を悩ますのが食事の場所です。情報誌で探したり、現地職員や朋友に聞いたりしながら探しますが、基本的に初めて北京に来られる方には北京ダックが一般的になります。それ以外となると多種多様でこれまた大変です。  一般的に日本で知られている中国料理は、北京、上海、四川、広州の四大料理ですが、当地ではこのような分類はあまり

  • 2011年8月10日

    中国の休日について  日本ではそろそろお盆休みに入ろうとしている時期で、帰省ラッシュも始まっていることかと思います。 中国ではお盆に類するものはありませんが(※)、夏の暑い時期、また子供が夏休みに入るこの時期に(中国の学事年度は9月からなので7月中旬から9月上旬くらいまで)、みなさんそれぞれ夏休み(暑假)を取られています。 ※ 旧暦の8月15日と言う点では中秋節、先祖の墓参りという点では、清明節が

  • 2011年7月11日

    中国の酪農・乳業情勢について  別件で「中国の酪農・乳業情勢」を調べる機会があったので、その際に書ききれなかった内容を含め、まとめてみました。これをレポートに替えさせていただきます。 1.歴史(近代)   かつて中国には、一部遊牧民族を除き、牛乳を飲む習慣がほとんど無く、病人や乳幼児が飲むものとされていました。   これが1979年の改革解放による農村改革により、畜産業の振興と相まって生産が増加し

  • 2011年6月10日

    中国の物価高騰と価格抑制政策について  現在、野菜価格の高騰が中国では大きな問題となっています。原因は、長江下流域での深刻な干ばつによるものです。しかし、これはここ3週間程度前から急に起こった現象で、その前の5月上旬頃までは逆に野菜の暴落が深刻な問題となっていました。更にその前の3月までは、やはり干ばつの影響で野菜の高騰が問題視されていたというような状況です。  野菜の価格は、ここ数年の天候不順の

  • 2011年5月13日

    中国の自動車メーカーについて こちらに出張されて来られる方が一番多く目にし、多く質問されるのが当地で走っている車のことです。  確かに私も最初に中国を訪れた際、日本の車を始めドイツ車、アメリカ車など、いわゆる外車が多く走っていることに驚き、何故にこんなにお金持ちがたくさんいるのだろうと疑問に思ったものです。  しかし、中国で走っている車のほとんどは国産車です。中国での輸入車の割合は数パーセントに過

  • 2011年4月19日

    <東日本大震災に対する中国での報道等について> 東日本大震災で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。 被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。  今回の巨大地震に対する中国での報道は、迅速かつ正確なものでした。  人民日報のインターネット報道では、地震発生の約15分後の15時03分(中国時間14時03分)には、「日本近海发生8.4级地震 首都东京震感强烈(日本近海でマグニチュード8

  • 2011年3月9日

    <全人代について>  3月5日に開幕された全国人民代表大会(全人代、人大)は、温家宝総理の政府活動報告を皮切りに9日間の審議を経た後(1日休会)、3月14日に決議案の採択を得て閉幕する予定です。  全人代は毎年3月に開催されますが、今回は、第11期(2008年~2013年の5ヶ年)の第4回会議にあたります。つまり、来年(2012年)3月の第5回大会を経て、再来年2013年3月の第12期第1回会議ま

  • 2011年2月24日

    <中国の春節> 2月3日から始まった春節は、2月17日の元宵節(YuanXioaJie)で一応の締め括りとなりました。18日以降、市内(ここ北京)での花火・爆竹は禁止されており、17日の夜は皆残った花火・爆竹を全て使いきるため、市内はあたかも(音だけの)市街戦(?)の様相を呈しました。 15日間に渡る(公休日は実質3日ですが慣例として)長い休みは終わりましたが、それでは完全に元に戻ったのかといえば