• *言絶る*

     たまのをの      短き命        をしむらむ       世やうみなかの         秋のもなかに                                         創作詩*クシナダはろ*      

  • *千夜一夜アルゴリズム*

    秋風が 黄色く囁く 長き夜   十重に二十重に絡まりし 十六夜(イザヨイ)恥じらう白肌の 汝(ナレ)の小指が爪弾くを 一寸(チョット)堪へて 月夜に昇る・・・ 見下ろせば 滑らかだったり お行儀の良いこの世界 興味ないやとフリをして 冷めてることがスタンダードで 取り澄まして横たわる 高邁で陰気なこの世界     でも知ってる ホントは皆好きなんだって   見下す視線の奥の奥 リビドの光が宿って

  • 私的詩的感覚☆

    時々「この詩の意味を教えてください」と聞かれることがあったけど、私の場合、いちいち詩に対して「説明」はナンセンスという考えなので、読み手が例え私の詩を私の想いのまま読まなかったとしてもそれはそれでおkだと思ってる。 だって、その方が私自身にとっても面白いし。 ひとつの言葉の解釈が何通りもあるなら、その総体の詩は何千通りも解釈が可能になって当然だから。 その詩に「説明」を加えてしまったら、その詩はそ

  • *アリス*

    春の息吹 陽だまりの中 シエスタから目覚めると 世界が一つ 崩壊していた 歴史を紐解き 限りある知識の中で 断片的な事実を繋ぎ併せるなら 決して到達することなき真理に 近づいたと カタルシスを得るとでも いうのだろうか… 不思議の国では アリスその存在自体が 革命だった 誰も気付いてはいない アリスが創り上げた不思議の国で アリス自身が翻弄されたのだと 皆がそう 思い込んでいるけど パラレルワール

  • *向日葵*

    日の下に我を忘れし揺蕩(タユタヒ)は 酒精(アルコル)よりもなほ強く 汝(ナレ)が立琴(リイル)も歌ひえぬ あたしたち 不様に枯れてく 向日葵の花 かの夏の日の思い出を 胸張り咲いた 熱い日を 見る影もなく 裏切られるべき期待の中 忘却と堕落 自明の快楽 万象に与えられた 欲望という名の免罪符 イビツに歪み始めてる 起きてみれば薄ら寒い リアル タレソコノフルエヲトメエンヤ あたしたち 不様にうつ

  • *浄土ヶ浜*

    白肌の    岩お転がる               浄土にも     波つ寄る瀬の                  茜散るらむ 創作詩*クシナダはろ*

  • *ひとふし*

    汝(なれ)に一節(ひとふし)現世(うつしよ)の 破壊(コワ)れし調べの妙(タエ:絶え)なるを リキュールすらも導けぬ 花も惑わす陶酔の先 刻みし 詞(ウタ)に 宵(ヨイ)の灯火 暑さがうなじ絡みつく 星も見えない夜だから 汗ばむ指で 私をなぞって  そう   それが愛しき  「コノセカイ」 真理(コトハリ)全てを言葉にするより 生命(いのち)を手元に引き寄せて 触れてみれば いいんじゃない? 宵闇

  • *朝焼け*

    朝焼け*bathroom* せまる白い壁の中 私を閉じ込めて ポタタと滴る蛇口の光  眺めてる 最強のシンパシー それは水との一体感 なんて 意味フなこと呟きながら 髪から解放された 滴 作った波紋に 人生重ねてみたり 朝焼けの窓から街の息吹き bathroomで再生するエナジーを ほんの一時安心感と 冷たいイマから解放されて Dang! 狂った時代の協奏は この部屋まで届いてこない 薄氷きしむR

  • *つくよばな*

                  月夜(ツクヨ)に密(ヒソ)と咲く花の                                         花の名前は何ですか?                                                                                                                     

  • *パラレル*

    なめ革のように綻びのない 夜が更けてゆきます 歌うたいの風の精も 今はお休み 静寂の中生まれるのは      純 鋭利な月が祝福してる 水の流れるようにたゆたう幻影達が 浮かんでは消える 泡沫みたいに きっと貴方を招くでしょう                                           この世界    私を鏡に映してできた 創作詩*クシナダはろ*

  • *短歌*

     人毎に    背匂ふ業の       ありしかど   人来鳥鳴く     木間にあらはで     創作詩*クシナダはろ*

  • ”Z”-ゼット-

    足りないのは ソレだけ 全てわかってて 最後に数滴の バニラエッセンスを 忘れた時の もどかしい 悔しいZ 生きてゆくには 恋ほどの あきらめも必要で 再生産される メタファーと ちょっぴり狂った 因果律 しとやかな朝つゆと 零れる陽の光 始まりの終わりに 足りないのは ソレだけ あたしをくすぐるZ この無限に続く青空に あり得ない我が儘を お願いだけなら 季節通りの冷たい風も 許してくれるよね

  • ~太陽の轍(わだち)~

    車が行く  時代を超えて 燃えさかる 坂道を転げるように 春の桜を焼いて 車が行くよ 舞台の上は 笑える程ナンセンスな悲劇 迷える小羊が 自らを標的に 悪らつな弾を  撃ち合ってるリアル 繰り返す 繰り返す エンドレスな悲劇 笑えるくらい あの頃に似てる 燃えさかる 坂道を転げるように 菊の花弁を焼いて 車が行くよ 願いなど多分 叶わないと 詰め込んだロジック 正邪も問わず パスとストゥ 鐘の奏で

  • *短歌*

    夕映えの   さざに聞こえし         水辺にも 浮かぶ茜の    笑みそいとしき 創作詩*クシナダはろ*

  • 俳句*うつせみ*

    空蝉に   陽をとどめなん         水銀灯                 うつせみに                    ひをとどめなん                         すいぎんとう ~創作詩:クシナダはろ~

  • *ハメルーンの鼠タチ*

    ハメルーンの笛吹きみたい トチ狂った炎に灼かれながら 無様に踊る鼠の群れはきっと 冷たいも熱いも無い夢ウツツ 今日の餌だけ望んでいたよね   いつか 振り返る日が来るのかな 痛み苦しみ箱の中 丁度良い 大きさ深さの穴掘って 墓石に「トワに」と銘打てば 哀れな鼠の亡骸タチも 一寸(チョット)は救われるとでも言うのかな 取り返しのつかない不作為と 日々繰り返される慰めに 逃げ道だらけと思っていたら ま

  • *明日また 逢えるよね*

    恋の幻影が ほこと浮かぶ 金色に映えた 空に飛んでいけ     形のない 漠とした心を 止めることは できない     まだまだ見たりない夢の欠片を紡いで ジョークみたいな影法師 ついてくる帰り道   落ちかけの日射しが いとおしくなるから 撃ち抜かれた大樹の 最後の光に     さよなら って    背を向ける     明日また 逢えるよね 何度もさよならを呟きながら         明日また

  • *Blue*

    貴方の声が 湿った大気を震わせて あたしに届く ただそれだけが 望み 御堂筋の彩りも消え ブルーに堕ちてく 街並みに 人もまばらで 世界が変わる 生まれる世界 自由に生きるのは 辛いんだね こんなに… 手を伸ばしても 掴めるものは 限られてしまうから 真実が知りたくて 白いベッドで空を飛ぶ 言葉にすれば遠ざかる そんな夜を幾重にも ジタバタと 声泣き声で叫んでも 飴細工の理想など 溶けて 燃えて

  • *solid*

    貫かれたいわ 冷たく凍る床の上 砕けた青い硝子の小瓶と 赤く散りゆく薔薇の花弁と 時計の音が焦ってる ギシギシと過ぎてく 無機質な夜 焦れったい吐息が 戸惑ってるからいっそ 貫いてよ 絶句する今 変えてみせてよ 貴方の素顔 かたくななsolid 意識遠のく 世界はvivid 可憐なままで イラレナイから イライラの果て 本能のまま むき出しの情熱 狂いそう静寂 期待通りの絶望じゃなきゃ あたしを

  • *人魚は靴に恋をする*

    海藻のブーツ 貝殻のヒール 珊瑚のシューズ 真珠のサンダル 人が海に恋するように 私は大地に恋をする 人が貝を集めるみたいに 私は靴を集めているの くたびれた 街の片隅 錆びれたコンクリートと 有機物の混ざる匂い 地上はとても愛しくて いつか 一人で歩くこと  夢みて 靴を買う マリンブルーの ラメが可愛い ミュール 行先を訊ねるため 靴を買う 泡沫のリアルは 薄ら寒い まるで限りある籠の中 音も

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