• ねこになりたい

    大きな犬の背中に顔を埋めて、声を出さずに気づかれないように少しだけ泣いた。媚びず頼らず生きていきたい。猫だもの。寂しく不安で泣いたなんて小娘でもあるまいし、犬に悟られてはならぬ。犬がいびきを立てて眠ったのを確認してから、猫はなんども犬に顔を近づけて美しい寝顔に見とれ続ける。犬は激務なのであろう。すきあらば、どこでもいつでも寝る。これは一瞬の才能だ。 犬に会うといつも元気になる。猫も今、ハイパー忙し