• 「グラウンドゼロレクイエム4」ユノ×チャンミン EXO

    11月6日 P.M.18:24 ユメコは、スーツケースを手に持ち、 肩で息を切らせている。 「はあ。ふざけんな」 あまり女性らしくはない言葉遣いがその口から出る。 怒りが頂点に達していた。 久しぶりに使った日本のタクシーでは、 運転手が気分が悪いと、ドームの少し手前でおろされた。 でも、服はこんなもので良かったかもしれない。 ノースリーブのワンピースに薄い上着。 全力で走った体は、それでも汗をかい

  • 「グラウンドゼロレクイエム3」ユノ×チャンミン EXO

    11月6日 P.M.16:35 『地震、大丈夫?』 短いメッセージだけでも、今朝からこれを何度も見ていた。 返事はもう最初に開いた時にされている。 「全く問題ありません」と、返した内容には、返事はない。 それは相手の性格からも、規則でしばられた日常生活からも通常だった。 チャンミンは、ドアのノックの前に、もう一度何となくその短い文章を読みたくなった。 でも、後ろから声をかけられて、それは思い止まっ

  • 「グラウンドゼロレクイエム2」ユノ×チャンミン EXO

    11月6日 A.M.0:25 『震源地 東京湾 震度5弱 北緯35.2度 東経139.7度 マグニチュード5.2』 同じテロップが繰り返し流されている。 日本語は習っているし、漢字は学校でも習っていた。 でも逸る気持ちのせいで、そのテロップでは数字しか目に入っていない。 スホは穴があくほど画面を見つめていた。 他のメンバー達は、地震の起きた直後は騒いだものの、マネージャーになだめられ、 もう慣れて

  • 「グラウンドゼロレクイエム1」ユノ×チャンミン EXO

    これはフィクションです。実在の人物、団体などとは一切関係ありません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 20XX年11月6日  P.M.18:32  曲が流れているのに、ステージ上のアイドルが、それが耳に入らなくなることはない。 そんなこと常識だろ? カイは思った。 自分のダンスが卓越していることは分かっている。 だからメンバーの中で、誰よりも音楽に