• 「続きでも笑って 最終話」(ユノの場合)チャンミン 東方神起の短編

    *何でも許せると言う方のみご覧ください。こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 5」(ユノの場合)チャンミン 東方神起の短編 - 夢の続き お疲れ様です、お疲れ様ですとかけられ、元は同じ言語でも違う変化を遂げているものがいくつか混じっていたが、三日滞在すれば聞きなれていた。 汗に濡れた顔や、衣装から出た体を拭きながら、廊下をユノは歩く。 「煙草やめて良かったね」 第一声がそれかよと思いつ

  • 「その目で笑って 5」(ユノの場合)チャンミン 東方神起の短編

    そんなぐりぐりした目で見られるともう何も言えなくて、この一番年下の弟には、みんな甘かった、とデビュー当時を思い出した。 そして、弟の仕事とはいえ、全員の世話を焼き、もしかして一番しっかり者なのだろうかと思い始めたら、予想以上のしっかり者で、自分含め全員が気圧されることもあって、それで今は、リーダーの自分とも対等になってしまった、とユノは苦笑して言った。 「いいから早く出て行け」 二人になった宿舎の

  • 「兎になった日 5」CNBLUE(ジョンヒョン)東方神起(ユノ) EXO(スホ) SHINee(テミン)SUPERJUNIOR(キュヒョン)

    『兄さん。帰ってる?』 ふっくらした手で、シンドンはそのメッセージに返事をした。 『うん』 風呂上がりで、こんな時間に何だとそのまま携帯電話の時刻を見た。相手はまだ現場で収録のはずだった。 復帰後すぐに金髪に染められた髪をタオルで拭きながら、上半身裸でダイニングの椅子に腰かけたシンドンは、グラスにくんだミネラルウォーターを飲んだ。 上から見える腹が芸能界復帰用に続けている減量のおかげで大分引っ込み

  • 「兎になった日 3」CNBLUE(ジョンヒョン)東方神起(ユノ) EXO(スホ) SHINee(テミン)SUPERJUNIOR(キュヒョン)

    「ギョンス」 「はい」 「肉食いたくない?」 「さっきラーメン食べましたよ」 そうだな、とつまらなそうに首を傾げているグループのリーダーを、ソファーの上からギョンスは眺めた。 黒目が大きいのか、強い目元は太い眉が原因か、その部分もつまらなそうにしている。 ロゴの大きく書かれた白いTシャツとハーフパンツで床に胡坐をかいて、ストレッチをするように前に倒れたりまた起き上がったりしていた。 ギョンスは手元

  • 「兎になった日 2」CNBLUE(ジョンヒョン)東方神起(ユノ) EXO(スホ) SHINee(テミン)SUPERJUNIOR(キュヒョン)

    鼻から息を吐いて、チャンミンは洗面台に立っていた。疲労はあるけれど、明日から二日間の休みに、鏡に映った顔はゆるんでいる。 芸能生活から遠のいて一年半、肌の管理は若干手を抜いたところもあるが、概ね良好で、洗面台のライトに丸い頬が光っていた。 大きな目も光を受けているけれど、これは喜びで輝いているのだと思う。 先ず今日は、同じく休暇中の仕事上の相方に会う。その男も兵役中で、不自由な生活を送っているが、

  • 「兎になった日 1」CNBLUE(ジョンヒョン)東方神起(ユノ) EXO(スホ) SHINee(テミン)SUPERJUNIOR(キュヒョン)

    「ここは全部契約農家で……」 店員の話を、聞いていないと言えば、ヨンファは聞いていなかった。 けれど彼は見上げて、自然と「そうですか。ありがとうございます」とにっこりと言った。 その笑顔の威力を分かっていたけれど、相手が男だから、何も気にせずそうした。 礼儀正しい芸能人と言うことや優れた容姿に、少し尊敬の念が籠ったような眼差しになり、完璧なツーブロックの髪型をした店員は、微笑んで引っ込んだ。 これ

  • あとがきのようなもの(ぼくらが恋した貴方へ)

    こんにちは、皆さま。今日こそはあとがきを書こうと思い、画像から入った者です。 それでは、『ぼくらが恋した貴方へ』と言うお話のまあまあ長いあとがきとなるのでございますゆえ、「まあまあならなんとか」と時計の針を気にしていらっしゃる方にはぴったりなのではないかと、当管理人は思っておるのでございますね。 こちらのお話は、読者様のお一人が、去年に引き続き、当管理人の誕生日にお祝いのコメントをして頂きましたこ

  • 「ぼくらが恋した貴方へ 1(男のパートナー)」(チャンミンの場合) ユノ

    チャンミンは、上向きの針を横目に眺めて、0時丁度を確認すると、光るような大きなそれの瞳をゆらりと動かして、再度正面で、久しぶりに会った恋人の、顎が色を変えているのを眺めた。早く伸びるそれが太さも相まって、元々地黒の肌をより濃く、青くしている。 チャンミン本人も例外ではなく、今日は朝に剃ったきりであったので、今はもうほぼ目の前の男と同じ状態だと言ってよかった。 満足げに笑っている、下唇の出た口元を目

  • 誕生日記念短編のあとがきのようなもの

    こんばんは、皆さま。「おやおや、あなたのことは知っていますよ?確か睡魔……ユメロウ?」とプテラノドンにさらわれた人の名前と一緒になった者です。 お久しぶりでございますが、あとがきのようなものでございます。 バレンタイン記念の短編も一緒にしようと思っておったのでございますが、あちらが長くなっておりますゆえ、こちらだけで、あとがきのようなものを書くことに致します。 当管理人が沈黙しておりましたのは、こ

  • 「世界最後の日 後編」ユノチャンミン 誕生日記念短編

    45度に傾いた直線が描かれている。 十字についた線を斜めに横切るそれは、光の軌跡だ。 それを頭の隅に置きながら、5分の1ほど読んだところで、表紙全体を見た。 出版社の名前も何も記載されていない。著者の名前も。 早まろうとする鼓動を落ちつけるため、周りに視線を送った。 止まったまま。 これは、特殊相対性理論だ。 この本に書かれているのは、現在も語り継がれている理論物理学者の光速の原理。 訝しく細めた

  • 「ちょこっと」ユノ チャンミン バレンタイン短編

    *ミノ子氏が書き上がらず、急遽パラレルをちょこっとご用意いたしました。 夜中の駐車場で、ここと言う風に車内の灯りがついた大きな黒の新車に、はあっと出した息を曇らせながら走った。 滑り込むようにして中に入る。 車内には、ハンドルを抱え込むようにして上体を持たれている後輩がいる。 バイト先で知り合ったこいつとはまあまあ仲が良く、珍しく自分より大きな図体で、顔はびっくりするほど、整っている。大きな目がで

  • 「バースデイ」ユノ チャンミン 誕生日記念短編

    頭が可笑しくなった。 原因が分からない。最初に「何で?」と聞いた俺に、馬鹿にしたように浮かべた笑みが、お互いの、どちらに向けられていたのかも分からない。 チャンミンは確かに可笑しくなって、その日からずっと隙あらば可笑しくなる。 正常と異常のはざま。同性と異性のあいだ。 最近はそうして真ん中にいる。 嫌で仕方ない。から、とどまりたくない。でも俺の仕事上のパートナーが、そこから動いてくれないから、俺は

  • 「世界最後の日」ユノ チャンミン 誕生日記念短編

    「世界最後の日に誰に会いたい?」 見慣れた顔は、そう言った。 俺が少し考える間、ユノの黒っぽい目は、静かな水面のようだった。 夜の水面。 動きがなかった。 それから俺は、誰もが言うだろうと思った無難な答えを出した。 「お母さん」 俺の口がその言葉を紡ぎ終わる前に、ユノは消えた。 消え方は、不思議だった。 頭の斜め上から、黄緑色の光に変わっていった。 光の点に変わった側から背景に消えて行った。 何か

  • 「First dreams1」チャンミン×ユノ

    ……初めて見る夢を教えて。 目を開けると、ユノはゆっくり瞬きをする。目の汚れでかさついた目蓋が上手く動かなかった。 誰かの声を聞いた気がした。でもそれが本当か、確かめるのに少し怖い気がして、そのままにしている。怖いとは思いたくないので、もう一度眠りに落ちようかと思う。 けれど、動悸がした。 これは、夜が明けていない。 墨につけられた視界の中、思う。 寝なければいけない。 なのに、動悸がして寝られな

  • 「Moon stories 3」キュヒョン×イトゥク

    *続き物なので一話からどうぞ。 「薬草だよ。薬草だよ」 頭上に大きなハサミを突き上げて、器用に箱を持って来る蟹をキュヒョンは無視した。言わなくても分かっているのに、おどけて言っているのだ。でも無視をするのもキュヒョンなりの冗談だった。それを蟹も分かっている。 「ひと箱下さい」 優しい相棒が乗ってやった。 「今日は早いね」 蟹が今まで挽いた薬草を回収しながら言った。確かにもうそのひと箱で今日の仕事は

  • 「Moon stories 2」レイ×シウミン

    *続き物なので一話からどうぞ。 「空違いますね」 振り向かず、シウミンは「そうだな」と応えた。それがどちらの国の空と違うのかは分からなかった。でもどちらの国とも違うのだから、言及はしなかった。 月がとても大きく見えていた。 金色に見えた。 「月餅食べないとな」 冗談は苦手なのだけれど、後ろから小さな笑い声が聞こえて少し安心した。 「さっきの焼き菓子美味しかった」 返事は独り言のようで、年上の自分に

  • 「Moon stories 1」チャンミン×ユノ

    「疲れたなあ」 クレーターの淵に、白い毛で覆われた柔らかい尻をぺったりとつけて、ユノが溜息をついた。 「今日はもういいんじゃないですか?」 その隣に立って、チャンミンはこちらも白い毛で覆われた自分の肩をとんとんと自分で叩いた。 「いや、それはだめだよ」 「冗談ですよ」 本気に見せかけた冗談を言うとすぐ言った通りに捉えてしまうユノの癖にチャンミンは溜息を吐いた。こういう融通の利かないところはもうずっ

  • 「鈍感BOY(ラブコメ編)」チャンミン×ユノの短編

    「はあ、面白かったですねえ、ヒョン」 久し振りに一緒の宿舎の日本で、俺はソファーに座ってユノヒョンと一緒にテレビを見ていた。 「うん、すごく面白かったんだけど、ちょっといいかな?」 ヒョンは少し深刻そうな顔で俺をちらりと見た。 「何ですか?」 あんな面白いバラエティー番組を見た後とは思えない顔だった。 「あのね、チャンミン」 「はい」 少し間が空いた。 「……俺、今チャンミンに後ろから抱き締められ

  • 「一年記念」チャンミン×ユノの短編

    今日はチャンミンと付き合って一年の日。 再始動から色々あって、今がこんなに幸せで嘘みたいだなって思える。 別居生活の話も出てるけど、そんなのしないよね?チャンミン。 俺たちはずっと一緒に住むんだ。 それでね!今日は、一年記念だから、俺が腕によりをかけて作ろうと思って。 手料理を! チャンミンの作ってるの見てきたし、大丈夫だと思うんだ。 明太子クリームパスタをね、今日は作ります! 材料はこんな感じ。