• エッセイ 自由という女神 「『罪と罰』考」

    「罪と罰」のラスコーリニコフは、自分で抱いた自由思想を全人格で実践した男である。そこには、何の妥協もないのであって、誰にも、それを止める力はなかった。そうして、凶行を遂げた後に、良心の呵責が容赦なく襲いかかっても、自由を追い求める彼の悪魔的な頑強な人格は、それによって、崩壊することはないのである。そうなのである。彼は、豊かな良心を持った殺人者という、一見、不可能と見えるパラドックスを、強硬に生き抜

  • 「谷間の百合」バルザック 新潮文庫

    バルザックは51才で亡くなりましたが、創作意欲は実に逞しく膨大な量の小説を後世に残しました。この「谷間の百合」はそのバルザックの小説の中でも、「ゴリオ爺さん」と並んで、最高傑作と目されるものです。舞踏会で出会った美しいモルソフ伯爵夫人に恋をしてしまった純情な青年フェリックスは、夢がかない夫人とつきあうことができるようになりますが、その付き合いはごく折り目正しいストイックなものです。青年はその夫人と

  • エッセイ ドストエフスキーの常識感覚

    トルストイと比べてドストエフスキーは常識外れと思われがちだが、作品の中で社会常識を踏み外さないのは、むしろドストエフスキーの方である。 晩年のトルストイの無政府主義的革命家とも思える言動は、社会の在り方を根底から引っ繰り返そうとする道徳的野人のそれである。しかも、これは晩年に限ったことではないのである。 ドストエフスキーも革命家的な血は多量に持っているが、それは芸術作品の中で実践されている。登場人

  • バルザック/ドストエフスキーの経済感覚

    バルザックでは、金貨が活躍する。バルザック自身がありとあらゆる事業に手を出しては失敗し、金に振り回され続けた作家だった。 「ウジェニー・グランデ」で、ウジェニーの父の守銭奴のグランデが、娘に譲ったはずの金貨をいとおしそうにじっと見つめる場面には、凄惨な迫力がある。 「絶対の探求」で、バルタザールの娘が、思わず金貨を弄び(金に困ったことのない人間の通弊であるが、この娘はちゃんとお金の有り難さを知って

  • 初めましてのご挨拶

    ?c(゜.゜*)エート。。。皆さん初めまして、FyThカンパニー新人社員のハリー=バルザックです!! 趣味はゲームや音ゲーなどです。…しかしあくまでも趣味なのでめっちゃ下手くそですwww これからは僕も記事をかいていこうと思います! もし良ければ、LineのURL貼っとくので気軽に追加してください! タイムラインによくいます! http://line.me/ti/p/swMRqf91XX ではこれ