• 「人間嫌い ミザントロープ」モリエール 新潮文庫

    世慣れない純真一方の青年アルセストは、偽善だらけの社交界に強く反発し、激しく憎みますが、その社交界を体現したような男心を手玉に取るコケットなセリメーヌ未亡人に恋をしてしまいます。この皮肉な出来事が、劇に何とも言えないおかしみを生じさせますが、ついに、おかしみだけに終止することはありません。アルセストは恋に破れ、俗世間ともまったく交渉を断つことを誓い本当の人間嫌いになります。モリエールは喜劇の裏の悲

  • 不都合な硝子屋(作者:ボードレール)

    「純粋に内省的な性質で、全く行動に適しない人物がいるものだ。 ところがくだんの人物が、時として、一種の神秘不可思議な衝動に駆られて、平素は思いも及ばなかった脱兎のごとき迅速さで、行動に移ることがある」 主人公は上記の様な通常は静かな性質の人間で、臆病な程である。 私自身内省的な方だから、「ああ、分かる!周りにも居る!」と思えるような人物だ。 だが、この静かで内気な主人公が、ある朝、窓の外を通る硝子

  • ジッド『狭き門』ブクログレビュー

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