• ミノ子の憂鬱46 ユノ×ミノ

    「ごめん、うちの社の人なのかな?」 分かってたけど、あなたの視力が私は心配! それとも私だけ見えないようになってたの?それどういう構造? 聞きたいけど、そんなことできないわ。倒れそう。 私、ダメなのよ。高校の時も好きな男の子に、「あれ?同じクラスだっけ?」って聞かれた時も、「あ、うん」しか言えなかった。 三年間で会話はそれだけ。 でももう良い年してんだから、しっかりしなきゃダメ! 「……はい」 「

  • ミノ子の憂鬱45 ユノ×ミノ

    待って。落ち着いて。 何で声出しちゃったのよ! 聞こえた?聞こえたわよね。 暗くて良く分かんないけど、ユノ課長、こっち見てるもの。 だってそんなところで電話してるのなんて反則じゃない! 「あー、切るから、じゃあ」 どうしよう。挨拶しないと…… 「あ。お疲れ様でした」 ちょっと!何で過去形にするのよ! 今の、いかにも喧嘩な電話終わらせてお疲れ様!みたいになったじゃない! 早く通り過ぎましょう。 どう

  • ミノ子の憂鬱44 ユノ×ミノ

    これはユノ課長来ないパターンじゃないの? って、思ったら、本当に来なかった…… 気合入れた服着なくて正解です! どうせ目も合わないんだし。それ、本当に何でか聞きたいけど。 二次会来るかもって誰か言ってたけど、私はパス。 来るかどうか分からないのに、カラオケなんて。 友達いないし、ああいうノリにはついていけない。 私、浜省しか歌えないし。 ん? ちょっと、あのボサボサの人二次会行くの! 歌うの好きな

  • ミノ子の憂鬱43 ユノ×ミノ

    「あの、すいません」 むせた! ビールでむせたらきついのよ!背後から来ないでよ! 「って、あっ!」 ボサボサの髪の人じゃない! 思わず声出しちゃったわ。 そう言えば、同じフロアーだし。引継ぎだったんだから来るわね。 なに?なによ? 今日もボサボサね! 「すいません。その唐揚げ貰っていいですか?」 え?唐揚げ貰いに来たの? まあ、この大盛り唐揚げ、大盛り過ぎて絶対残ると思ってたけど。 「……ええ、ど

  • ミノ子の憂鬱42 ユノ×ミノ

    とうとうね。 って何も、とうとうじゃないでしょ。飲みの席でユノ課長見るだけなんだから。 あんなに悩んだ挙句、私良く着る服だし。 三時くらいまで寝れなかったのに。 そして、会社終わりだけど、肝心のユノ課長が来てません。 昼間からトラブってたの分かってたけど。来るのかも謎だわ。 まったく……居酒屋久しぶりね。 明太子を私に下さい。 うちのフロアーひと多いけど、店貸切る必要なかったんじゃないの?隅のテー

  • ミノ子の憂鬱41 ユノ×ミノ

    はあ。服どうしよう。 今日、『ミノ子とユノ課長のラブストーリー』、最後の告白シーンまで考えるつもりだったのに、何も手に付かなかった。 早く寝なきゃいけないのに。せめてお肌は整えたいわよ。 ユノ課長直帰だったから、帰って来なかったし。 ん? そうよ!受付の子の服真似してみるのはどう? うん、いいんじゃない? ……。 制服ね。 私彼女の私服見たことないわ。 いえ、あった。 でもあれ冬よ。 確か、白いセ

  • ミノ子の憂鬱40 ユノ×ミノ

    まさかそんなに迫ってるなんて…… って、だから何よ。別に関係ないでしょ。遠くからユノ課長見るだけじゃない、仕事中と変わらないわ。 服……何も考えてないけど。 やっぱり、ちょっと胸開いたの着て行く? だからユノ課長、私の胸どころか、私の存在自体一瞬も見ないわよ! 嫌になるわね。 むしろ、絶対見るくらいの恰好しようかしら。 どんな恰好よ。 私をサボテンにでも思ってるユノ課長に、皮肉をきかせてサボテンの

  • ミノ子の憂鬱39 ユノ×ミノ

    受付の子も疲れた顔してたわね。 くまできてたし。 でも相変わらず私とは180度違う外見。 彼女が好みのタイプなら、ユノ課長が私を、そこら辺のサボテンと同じ扱いにするのも分かるのよ。 分かるけど、私はサボテンじゃない。 あんなに棘はない。 はあ。今日も抹茶クリームフラペチーノが私を癒してくれるわね。 ユノ課長は外回りで何食べたのかしら。 今日も私はセブン。 バタースコッチ見当たらなかった。違うのにし

  • ミノ子の憂鬱38 ユノ×ミノ

    遅刻ぎりぎりだった。 久しぶりに乗り過ごしたわ。 この前乗り過ごしたのは…… あれも確かユノ課長のこと考えてたのよね。 もう!あなたは私の意識ホイホイ! これ以上私を惹きつけないで下さい! ……でも、今日も格好良いのよね。 また疲れた顔してるけど。 私がその疲れをとってあげたい。 なんて。それをしてくれる人がいるのは分かっています! いいわねえ。 むしろ、受付の子私の疲れもとってくれないかしら。

  • ミノ子の憂鬱37 ユノ×ミノ

    死んだように寝てた。 アラームかけてなかったら寝坊するとこだった。 昨日書いたの気になって、持って来ちゃったけど、ちょっとこれダメじゃない? 何で仙人なんか出したのかしら。私そんな人見たことないけど。 徹夜続きで、小説なんて書くもんじゃないわね!自分の才能の無さが憎い! でも、もういいわ。これで行きましょう。今更思いつかないのよ。 そうよ。初めてにしては悪くないわ。 それより今日も電車混むわね。

  • ミノ子の憂鬱36 ユノ×ミノ

    仕方ないわね。 不自然だけど、素人には良くあること。いきなり登場してもおかしくないキャラクターを出しましょう。 そうね…… ユノ課長が悩んで彷徨い歩いていたらその人に出会うのよ。 雨も出しましょう。 傘もささずに会社を出て、雨の中彷徨い歩く、と。 うん。 いいんじゃない? こんな時、捨てられた子猫を出しがちだけど、今回はNG。 話が進まなくなるわ。 誰ならアドバイスしてくれそうかしら。 ……。 部

  • ミノ子の憂鬱35 ユノ×ミノ

    今日、人に会い過ぎね。 ヒチョ男さんのことウニョ代に報告した方がいいかしら? NO。 あの子も前に進んでるもの。無駄な傷は作らない方が良い。 頑張れる相手ねえ…… ユノ課長はどう考えても、ちょっと無理! でも、いいわ。私にはこれがあるの。 さ、寝る前のこの時間がやって参りました。 最近寝てないけど。 デリケートな女の肌を痛めつける行為もそろそろ佳境よ! 『16年度決算報告』じゃなくて『ミノ子とユノ

  • ミノ子の憂鬱34 ユノ×ミノ

    「ミノ子ちゃんで合ってるよな?……すごい偶然だな」 ヒチョ男さんよ!! 「今、帰り?」 「え……ええ」 さっきの顏見られたかしら。油断大敵ね。帰るまでが遠足と同じよ。 「そっか」 「……ヒチョ男さんは?」 何で黙るのよ。 っていうか、歩く方向一緒なの? 「あの……」 「あ、悪い。俺、あそこのビルに用事あんだよ」 俺? ヒチョ男じゃないの? ん?そう言えば徒歩?マイカーは? 「あの、今日マイカーは?

  • ミノ子の憂鬱33 ユノ×ミノ

    帰り道に本日二杯目の抹茶クリームフラペチーノ。 最近まともに味わってない気がするから。今日はむせたし。 これをお供に、今晩も書くわ。 それにしても…… ス保、いくらでも良い人見つかりそうなのに。 奇特な人。 まあ良く見れば、ちょっと整った感じの顔はしてたけど。 好みねえ。……受け付けの子、ユノ課長の好みなのかしら。 私と彼女、180度違うわ。 いいわね!一度くらい変わってくれたっていいじゃない!

  • ミノ子の憂鬱32 ユノ×ミノ

    「ス保、手こずるわよ。きっと」 チャ美、楽しそうね。  「……ス保さんに迫られたら、彼なんかすぐ好きになっちゃうんじゃないの?」  「あれは頭使っても落ちないわ。外見と純粋さに惹かれるタイプよ。そういう人には私達のあだ名が邪魔になる。……だから短期戦で盲目的になるほど惚れこませるしかないけど、かなり難しいわね」 じゃあユノ課長は? 受付の子のどこを好きになったのよ! って、 違うわ。 ちょっと聞い

  • ミノ子の憂鬱31 ユノ×ミノ

    今日も頭ボサボサじゃない! ス保ってどうなってんのよ? 「本当に……あれに?」 「彼女の好みど真ん中よ」 どこが真ん中になってるの? あの人かなりのパソコンおたくで、私達と殆ど話さなかったし。ちょっと不潔そう。 多分部屋とか全然片付けない人よ。 別に、部屋汚い男の人なんて沢山いるし、私だっていつもピカピカにしてるわけじゃないけど。 トイレとか汚いのは困るわよ。 ……でも。 もしユノ課長が片付けられ

  • ミノ子の憂鬱30 ユノ×ミノ

    駅前のパン屋また並んでた。 良く分かんないのよね、あれ。 もしかして中、ラーメン屋なのかしら…… いいえ、そんなことなかった。 ラーメンは置いてなかった。 まあ、いいわ。今日もセブンのバタースコッチパン。 イケるの、ふふ。 それから抹茶クリームフラペチーノ。 今日は抹茶入ってる。やっぱりこれよ。 「ちょっと、あなた」 むせた! もう!ロビーで飲まないわ! 「汚いわ」 「なんなのよっ」 最強チャ美!

  • ミノ子の憂鬱29 ユノ×ミノ

    ウォーキング・デッド、シーズン2まで見ちゃった。 動画再生はダメ。 また徹夜よ。 ユノ課長に恋してからの私は悲惨。 惚れたものの弱みね。 私の睡眠さえ奪っていくあの人が憎い……なんて、ふふ…… 寝てたわ!今! 大体、電車の中で眠れないのがダメよ。 何であんないっつも満員なのよ。 満員だって知ってるんだから、二時間くらいみんな時間ずらせばいいじゃない。 ……なんて。 寝不足の私は自分勝手、ふふ。 「

  • ミノ子の憂鬱28 ユノ×ミノ

    ミノ彦さんに返事した。 『また皆さんと、機会があればよろしくお願いします』 って。 これ私がユノ課長に言われたら立ち直れないけど、ミノ彦さんは会ったばっかりだし、早い方がいい。 何で私と食事?って聞いてみたいけど、気をもたせる返事はしないのが大人のたしなみよ。 私と友達になりたいってこともきっとないでしょ。男友達はちょっと憧れるけど。 ……でも彼イケメンよね。 もしかしたら、男の人と付き合える最初

  • ミノ子の憂鬱27 ユノ×ミノ

    あの子、頑張り屋だった。 忘れてたけど。 ウニョ代、偉いわよ。 仕事に彼氏。どっちも見つけようとしてる。 私なんか、営業になる勇気もない。 ううん、ユノ課長がいなければ、なりたくも、ない。 これだから女は嫌。 いつも男と生きがいと年齢に振り回されるの。 でもウニョ代がいなくなったら…… もう、だめね、私。 寂しいなんて思ってる。 応援するのが友の務めでしょ、私達に涙はいらないわ。 でもそうね、事務

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