• ミノ子の憂鬱35 ユノ×ミノ

    あ!あの人! 「ミノ子ちゃんで合ってるよな?……すごい偶然だな」 ヒチョ男さんよ! 「今、帰り?」 「あ……いえ。一旦帰ったんですけど。ちょっと、これ買いに」 「そっか」 まだスーツね?仕事中かしら? 「ヒチョ男さんは?」 「ああ……」 何で黙るのよ。 っていうか、歩く方向一緒なの? 「あの……」 「あ、悪い。俺、あそこのビルに用事あんだよ」 俺? ヒチョ男じゃないの? ん?そう言えば徒歩?マイカ

  • ミノ子の憂鬱34 ユノ×ミノ

    夜の遠出も悪くないわね。 本日二杯目の抹茶クリームフラペチーノ。 最近まともに味わってない気がするの。今日はむせたし。 これをお供に、今晩も書くわ。 ミノ子とユノ課長のラブストーリーは、スズメバチ、ロビーで会話、ワインの美味しいレストランと来て、次。 もう二人の気持ちは分かってるけど、焦りはNO。 緊張感を出したい。 まだ定番の雨と空港と誰かのアドバイスも使ってないし。 でも、こんなアイテム使うと

  • ミノ子の憂鬱33 ユノ×ミノ

    ス保、いくらでも良い人見つかりそうなのに。 奇特な人。 まあ良く見れば、ちょっと整った感じの顔はしてたけど…… 好みねえ。 受け付けの子、ユノ課長の好みなのかしら。 私と彼女、180度違うわ。 いいわね!一度くらい変わってくれたっていいじゃない! なんて、ふふ。本気だけど。 私のこと唯一無二に思ってくれる人なんてお母さんくらいなもんよ。 ……。 お父さんも? いえ、お父さんちょっとギリだわ。 これ

  • ミノ子の憂鬱32 ユノ×ミノ

    「ス保、手こずるわよ。きっと」 チャ美、楽しそうね。  「……ス保さんに迫られたら、彼なんかすぐ好きになっちゃうんじゃないの?」  「あれは頭使っても落ちないわ。外見と純粋さに惹かれるタイプよ。そういう人には私達のあだ名が邪魔になる。……だから短期戦で盲目的になるほど惚れこませるしかないけど、かなり難しいわね」 じゃあユノ課長は? 受付の子のどこを好きになったのよ! って、 違うわ。 ちょっと聞い

  • ミノ子の憂鬱31 ユノ×ミノ

    今日も頭ボサボサじゃない! ス保ってどうなってんのよ? 「本当に……あれに?」 「彼女の好みど真ん中よ」 どこが真ん中になってるの? あの人かなりのパソコンおたくで、私達と殆ど話さなかったし。ちょっと不潔そう。 多分部屋とか全然片付けない人よ。 別に、部屋汚い男の人なんて沢山いるし、私だっていつもピカピカにしてるわけじゃないけど。 トイレとか汚いのは困るわよ。 ……でも。 もしユノ課長が片付けられ

  • ミノ子の憂鬱30 ユノ×ミノ

    駅前のパン屋また並んでた。 良く分かんないのよね、あれ。 もしかして中、ラーメン屋なのかしら…… いいえ、そんなことなかった。 ラーメンは置いてなかった。 まあ、いいわ。今日もセブンのバタースコッチパン。 イケるの、ふふ。 それから抹茶クリームフラペチーノ。 今日は抹茶入ってる。やっぱりこれよ。 「ちょっと、あなた」 むせた! もう!ロビーで飲まないわ! 「汚いわ」 「なんなのよっ」 最強チャ美!

  • ミノ子の憂鬱29 ユノ×ミノ

    ウォーキング・デッド、シーズン2まで見ちゃった。 動画再生はダメ。 また徹夜よ。 ユノ課長に恋してからの私は悲惨。 惚れたものの弱みね。 私の睡眠さえ奪っていくあの人が憎い……なんて、ふふ…… 寝てたわ!今! 大体、電車の中で眠れないのがダメよ。 何であんないっつも満員なのよ。 満員だって知ってるんだから、二時間くらいみんな時間ずらせばいいじゃない。 ……なんて。 寝不足の私は自分勝手、ふふ。 「

  • ミノ子の憂鬱28 ユノ×ミノ

    ミノ彦さんに返事した。 『また皆さんと、機会があればよろしくお願いします』 って。 これ私がユノ課長に言われたら立ち直れないけど、ミノ彦さんは会ったばっかりだし、早い方がいい。 何で私と食事?って聞いてみたいけど、気をもたせる返事はしないのが大人のたしなみよ。 私と友達になりたいってこともきっとないでしょ。男友達はちょっと憧れるけど。 ……でも彼イケメンよね。 もしかしたら、男の人と付き合える最初

  • ミノ子の憂鬱27 ユノ×ミノ

    あの子、頑張り屋だった。 忘れてたけど。 ウニョ代、偉いわよ。 仕事に彼氏。どっちも見つけようとしてる。 私なんか、営業になる勇気もない。 ううん、ユノ課長がいなければ、なりたくも、ない。 これだから女は嫌。 いつも男と生きがいと年齢に振り回されるの。 でもウニョ代がいなくなったら…… もう。だめね、私。 寂しいなんて思ってる。 応援するのが友の務めでしょ、私達に涙はいらないわ。 でもそうね、事務

  • ミノ子の憂鬱26 ユノ×ミノ

    「はい、一口だけよ。それより何でよ?」 「美味しいね。これ。セブン?」 「うん。いいから教えてウニョ代」 「はいはい。なんかさ、私これでいいのかなって思ったんだ。実家帰れば新しいことに出会えそうじゃん」 ……確かに私達、「これでいいのかな」の代表みたいなもんだけど。 「でも総務移ったばっかりじゃない」 「それは良かったんだけど。ハンター×ハンターとも話すようになったし。でもこの仕事、私じゃなくても

  • ミノ子の憂鬱25 ユノ×ミノ

    「ミノ子?どしたの?」 「あ、ううん」 「教えてよ」 「何でもないわよ」 やっぱり、ここにヘリが停まるのは無理。 あれ却下して正解だわ。 「そう言えばあの小説書いてんの?」 「な、なによ!ウニョ代いきなり」 びっくりしたじゃない! 「書いてんだ?」 「いいからハンバーガー食べてなさいよっ」 「夏だから暑いわあ」 「本当よ!誰もいないじゃない」 こんな炎天下に焼けちゃうわ。 「ねえ、この柵もっと頑丈

  • ミノ子の憂鬱24 ユノ×ミノ

    美味しい。 今日の抹茶クリームフラペチーノなんだかすごく美味しい。 何でかしら。 まあ、好きだから、美味しいのは分かってるんだけど。 ん? これ…… 抹茶クリームフラペチーノじゃないわ! バニラクリームフラペチーノよ! 抹茶入ってないじゃないの! どうなってるのよ! 「ミノ子」 「きゃっ!」 ふいたわ!服ついたわ! ロビー汚れてないわよね? 「なんなの!驚かせないでよ!ウニョ代」 「ミノ子が勝手に

  • ミノ子の憂鬱23 ユノ×ミノ

    「キャっ」 歩きながら寝てたわ。 朝っぱらからロビーで転んで何やってんのよ。 顔面からいかなくて済んだけど、ユノ課長いなくて良かった。 って、いないわよね? 「おはようございます。財布です」 あ、ス保。 「あ、ありがとう」 昨日のミノ彦さんに引き続き……同じ社内なんだから仕方ないけど。 しかもまた拾わせちゃったわ。 「シャトーって。あなたいい加減にしなさいよ」 「ちょっと!何読んでるのっ!」 最強

  • ミノ子の憂鬱22 ユノ×ミノ

    フルコースの料理を食べてる私達。 でもユノ課長の手が止まってるの。 「あの、どうしたんですか?」 って、言ったら。 「ごめん、見とれてた」 って…… 恥じらう私は、話を逸らすように、 「このワイン美味しいですね」 って、言うと。 「どう美味しいか教えて?」 じっと見つめながら言われて、 「そうですね……何て言うのかな」 ほんのり染めた頬で私が答えるの。 「少し甘いけど、軽い感じじゃなくて、濃厚な重

  • ミノ子の憂鬱21 ユノ×ミノ

    ホワイトチョコレート全部ユノ課長食べてた。 でもあんな気が早い妄想するのはNO。 何事にも順序があるの。 まだ私は「このあとどう?」って誘われたばっかりなんだから。 で、今日もこの時間がやって参りました。 さ、書くわよ。 ……。 それより、チャ美の狙ってる男って誰だったのかしら。 うちの社よね? でも私、男子には詳しくないし。 女子にもそんなにだけど…… 今日、受付の子いた。 今頃二人で待ち合わせ

  • ミノ子の憂鬱20 ユノ×ミノ

    昨日は私も結構食べてたみたい。 朝も空腹感なかった。 それより、朝にロビーでミノ彦さんに声かけられて、腰抜かしそうになった。 同じ会社って聞いたけど、そんなに簡単に会うもんなの? もしかして私、今まで沢山出会いがあったのかしら…… って、あってもダメだわ。 この会社女子沢山いるもの。 それに私、入社当日からあの人しか見てなかったから。 「おはよう」って声かけてくれたことなんて覚えてるわけないけど。

  • ミノ子の憂鬱19 ユノ×ミノ

    「ミノ子、このユノ課長ってあのユノ課長?」 ああ、もう万事休すね。 私みたいな平凡な女にミラクルは無縁だと思ってたけど、 こういうのは起きるんだわ。 やっぱり災害対策って重要。 身の安全を守るのはいつでも自分自身なのよ。 でもウニョ代はともかく、この二人にまで見られるなんて。 「ミノ子さん、ユノ課長が好きなんですね」 「ス保さん、返して」 って、返してくれたけど、みんなに熟読されちゃったじゃない!

  • ミノ子の憂鬱18 ユノ×ミノ

    「……好きな人なんて……」 「いるわ。あなた絶対いる」 「それは言いません」 別にそんなこと言わなくてもいいのよ。 最強って苗字、可笑しいし恐いわ。 「キャっ!」 後ずさりしたら転んじゃったじゃない! 何でこんなところにバナナの皮が捨ててあるの! これだからバナナ信者は嫌! 「ちょっと。大丈夫?」 「え……ええ」 派手にやったわ。ストッキングもうダメね。 でもみんな結構優しいのね、手貸してくれる…

  • ミノ子の憂鬱17 ユノ×ミノ

    「ミノ……」 え…… 私、この人も興味ないのに! 「彦。ちょっとそこの醤油取って。ヒチョ男使い切っちゃった」 いらないわよ! お醤油今必要ないでしょ! 名前本当に紛らわしいのよ! しかも良く見ると、何となく誰かに似てるし、この前のイケメン。 「ヒチョ男、肉には醤油も垂らしたくてさ。君もかける?」 何で差し出すの、ウニョ代。 ハンバーガーにお醤油はいらないでしょ? 「ああ、やっぱり醤油がないとな。美

  • ミノ子の憂鬱16 ユノ×ミノ

    「ミノ子さん!カルビも食べて下さい!どうぞ!」 「はあ」 最強チャ美とス保、全然気にしてないみたいだけど。 あっちのヒチョ男さんが目当てなの? ウニョ代は? ん?あの子何食べてるの? ちょっと!あの子グラタン食べてるわ! この焼肉屋グラタンがあるの? メニュー見てみましょう。 ……あるわね。 この店、グラタンがある。 「ミノ子さん!ミノも焼けましたよ!ミノ彦からミノをミノ子さんにあげます!」 チャ

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