• 人間(ひとあい)

    人と人間のちがい 普通に読めば「にんげん」ですが、実は、この字はほかにも読み方があります 「じんかん」と読めば、仏教用語で、人の住む世界、現世のこと。 「ひとま」と読めば、人のいない時。 そして、「ひとあい」と読めば、人付き合いや、人に対する愛想のことで 人愛とも書きます。 どれも。人と人との関係を表す言葉ですね。 人は一人では生きていけない・・・・。だから、人とのかかわりが人間そのもの。 何をい

  • 奥の手

    誰でも持っている とっておきの最後の手段。みなさん、お持ちですか 「これがあったら苦労しないよ」とおっしゃる方も、「実は・・・」とにんまり する方も、本当は誰でも持っています。そう奥の手とは左手のことでした。 昔は、左を尊重していたので、左手のことも奥の手と呼んだのだそうです。 中国の影響だそうですが、中国も時代によって左を重んじたり、右を重んじたり していたようで、「左遷」は右を重んじていた時代

  • 千鳥(ちどり)

    チドリ科の体長15センチほどの鳥で、背は灰褐色 つぶらな目をしています 水辺に棲み、夜になると澄んだ声で「チチチ・・・」と鳴きます チドリの名はこの鳴き声からきたとも言われますし、 たくさん群れているところから「千千鳥」とも伝えられます 「 淡海の海夕波千鳥汝がなけば心もしのに古思はゆ」 に代表されるように、古くからよく歌に詠われました。 その声は哀愁に満ち、愛する人を思って泣く声を思わせるからで

  • 鴛鴦夫婦(おしどりふうふ)

    仲良きことは美しいかな おしどりという鳥のオスは「鴛」、メスは「鴦」と書きます。普通、「おしどり」を 漢字で書く時は「鴛鴦」と書きますから、字までつがい。さすがおしどりですね。 オスはひときわ美しく、その横にひとまわり小さくて地味なメスが、いつも寄り添う ようにして泳いでいます。大変仲がいいように見えるので鴛鴦夫婦と よばれるようになったというわけです。 でも、実際の鴛鴦は、毎年相手を替えるようで

  • 貉(むじな)

    小心者の習性 「穴熊」のことなのですが、「狸」と混同されているようです 語源は「臥穴」(穴で寝るから)、「茂し穴」(しげみのある穴)などからと いわれます。 一方、「狸」の方なのですが、驚くと、死んだかのようにみせかけてそうです。 そこから「狸寝入り」という言葉が生まれ、ひいては人を化かすといわれるように なってしまったとか。 語源でも、魂が抜けるので、「魂抜き」と呼んだという説が有力です でも、

  • 道楽(ドウラク)

    道を行く楽しみ もともと仏教用語で、仏の道を悟った楽しみのことだそうです 修行を積んで、道を極めた人の、真の楽しみのことなんだそうです。 いつしか、単なる趣味や楽しみの意味に変わり、ついに享楽的な楽しみにまで 変わり果ててしまいました。道楽息子、道楽者、あまりいい意味では使われませんね でも、刹那的な楽しさは、すぐに、空しさにかわっていくものです。 悟りを開いたものも、いやいや修行を積んでいたわけ

  • 勿忘草 (わすれなぐさ)

    淡い思い出 12月の誕生色は、小雪が舞う季節の藍白色ということになっています 菫は早春に咲く花ですが、返り咲きすることが多く、12月に花を咲かせることも めずらしくないそうです。 かわいらしくうつみた花が、この季節に、遠慮がちに返り咲く姿はいじらしいですね。 「すみれ」の語源は、二説あって、まず、「墨いれ」が変化したという説。 花が昔の墨入れににているからだそうです。 もうひとつは、「摘み入れ草」

  • 恋染紅葉 (こいそめもみじ)

    厳しさを乗り越えて 11月の誕生日色は、秋の残照に映える紅葉の、燃えるような赤 「もみじ」は「揉み出ず」(もみいず)が変化したものだそうです。 色が、もみ出されるという意味です。 植物分類上では、すべて、カエデ科の植物で、モミジ科の植物と言うのは ないそうです。 夜の冷え込みが厳しくて、日中との寒暖の差が大きければ大きいほど その紅は、美しく、鮮やかさを増すと言います 厳しさを乗り越えて、しかもし

  • 大器晩成(たいきばんせい)

    完成しない器作り ~大方は隅なし。待機は晩成す。大昔は声稀なり。大象は形無し 道は隠れて名無し~(老子) (大きな四角形は、角がないように見える。大きな器は、なかなか完成しない 大きな音は、その響きが聞き取れず、大きな形は、形としては見えない 全ての道は人間の認識を見えたところにあるのだ) 大変奥深い老子の言葉です。 大器晩成という言葉には、こんな大きな背景があったのですね 人の心は目に見えません

  • 二日月 (ふつかつき)

    今日から満ちていく 旧暦は新月から始まります。 そして一日明けると、暦より細い二日月が、夕方のほんの短い時間だけ 見られることを思います。 そして翌日の三日目の月が三日月です。弓なりの月は何でも三日月では ないのですね。 ほとんど月の姿を見ることができない新月から満月の十五夜へ 日に日に満ちていく月を見ながら、昔の人は、この時期をすごして いたのでしょう。 今にも消えてしまいそうにたよりない二日月

  • 錨星(いかりぼし)

    忘れられた名前 Wの形を、舟の錨にみたてたカシオペア座の和名です 他にも山形星(逆さになった時のMの形を山形にみたてたもの)、 弓星(曲線で結ぶと、弓の形になるので)、蝶子星(ちょうちょに見たてたもの)、 角違いの星などがあります。 カシオペアは、ギリシャ神話で、アンドロメザの母でもあるエチオピア王妃の 名前なのだそうです。美しさを自慢しすぎて、 ポセイドンの怒りを買ってしまったのだとか。 それで

  • 掌(たなごころ)

    手のひらの中にあるもの 手の平のことで、もともとは「手の心」だったそうです。 手の中心という意味ですが、実際、手の平と心は深い結びつきがあります 手と手を握り合えば、心が通じたような気がしますし、 緊張している時は手に汗をかきます。 怒りに震える時は、手をギュっと握りしめていることでしょう。 もっと、手の心に敏感になれば、自分の心や人の心も、 わかりやすくなるかもしれませんね。 もしよかったら、今

  • 神渡し (かみわたし)

    陰暦の10月、陽暦の11月に吹く西風のこと。 陰暦10月は「神無月」と呼ばれ、 諸国の神が出雲にでかけます この神を送る風という意味です。 冬の到来を予感させる冷たい風です。 ****************** 本日は寒かったですね。 急な気温の差に負けない、体調管理をお願いしますね(#^.^#)

  • 時雨心地 (しぐれごこち)

    ひと時の雨   春時雨、夏時雨、秋時雨と言う言葉もありますが、単に時雨といえば、 冬の降ったりやんだりする通り雨のことをいいます。 風情のなる雨として、大変好まれてきたようです 蝉時雨、虫時雨、木の葉時雨、落葉時雨、 雪時雨・・・ それぞれひとしきり降りそそぐ時に使われます。 そして、涙の時にも・・・・ 時雨心地とは、今にも泣きそうな気持ちのこと 「時雨」の語源は「しばし、暗し」だとか「過ぐる」と

  • 御伽噺(おとぎばなし)

    夢に入る前の語らい 御伽とは、身分の高い人の寝床に入って、お相手をすることでした。 お相手と言ってもいろいろありますが・・。 そして、やがて、重要視されていったのが、お話のお相手でした。 戦国時代以降になると、御伽衆といわれる職ができます。これは、ほとんど男性です。 彼らは、諸国の情報を伝えたり、雑談の相手をしたりすることが仕事でした テレビも新聞もないころ、情報や、知識がいかに重視されたかという

  • 忘れ音 

    最後の一匹 季節を過ぎて泣く虫の音のことを忘れ音といいます ~~きりぎりす 忘れ音に啼く 炬燵哉 ~ (芭蕉) 昔は、蟋蟀(こおろぎ)のことを、螽斯(きりぎりす)、螽斯のことを 機織(はたおり)と呼びました。そして鳴く虫の総称として きりぎりすといっていたようです 蟋蟀も螽斯も、語源は鳴き声からだと言われますが、忘れ音になると 「コロコロ」とか、「キリキリ」とは聞こえません 「ヒョロヒョロ・・・」

  • 初心(ういこころ)

    いつも生まれたて   「しょしん」と読めば、はじめに思い立った決心のことです。 「うぶ」と読めば、世間ずれしいないこと。そして、「ういごころ」と読めば、 けがれのない心のことをいいます。 「うい」や「うぶ」の語源は、どちらも「生み」、「産む」、命の誕生に 由来する言葉なのです。 実際に生まれることは、誰でも一生に一度ですが、私たちの細胞は、日々生まれ変わって いるといいます。 人は毎日、ささやかな

  • 天衣無縫(てんいむほう)

    天女の衣のように 天女の衣には縫い目がないのだそうです そのことから、技巧を凝らさなくても、そのままで完成されたような作品を 天衣無縫と呼ぶようになりました 天才的な芸術家の作品が、そうですね 麻雀にも、天衣無縫と言う役があるそうですね。配られたとき、 何もしなくても、そろっている手のことだそうで、まさに、天衣無縫ですね 最近は、天真爛漫と同じような意味で、使われているそうです 「天心」は、失前の

  • 手にかけた思い入れ

    昔の食事は、ひとり分のお料理が御膳にのって出てきました その中に塩が盛られた小さなお皿があって その塩で、めいめい味加減をして、食べていたのだそうです。 それが手塩です。 手ずから世話をすると言う意味で、「手塩をかける」といいますが、 これが由来でした。 今でも、小皿のことを「おてしょ」と言うかたもおられることでしょう。 これも、「お手塩」が変化したものです。 手塩にかけて、育てたものには、強い思

  • 金字塔 (きんじとう)

    きらりと光る一文字 金字塔の「金」の字、何かに似ていると思いませんか? 実は、中国語で、ピラミッドのことを金字塔というのだそうです そういえば、「金」という字のように、先がとがって、 左右対称になっていますね。 「永く後世に伝えられるような、不滅の業績 」 という意味でこの言葉を使いはじめたのは、日本人だそうです。 世界の七不思議のピラミッドに匹敵するぐらいですから よほどの業績でないと、金字塔を

1 2