• 格助詞『さ』の用法~バカにされない為に~

    前回「格助詞『さ』の用法~理解する為に~」はこちら http://ordersmock.muragon.com/entry/10.html 格助詞『さ』続き。 まずは仙台弁の『さ』のルールおさらい: 1.標準語の格助詞『へ』=『さ』 2.標準語の格助詞『に』は、   移動を伴う場合・方向や対象を示す場合は『さ』   それ以外は基本『に』   特に、時間を表す言葉の後に『さ』は付けない 3.標準語の

  • 格助詞『さ』の用法~理解する為に~

    よく東北地方の方言に出てくる格助詞に『さ』がある。 「俺ら東京さ行ぐだ」の「さ」。 仙台弁における格助詞『さ』の基本ルールは以下四つ。 (実質的に二つだが) 1.標準語の格助詞『へ』=『さ』 2.標準語の格助詞『に』は、   移動を伴う場合・方向や対象を示す場合は『さ』   それ以外は基本『に』   特に、時間を表す言葉の後に『さ』は付けない 3.標準語の格助詞『が』及び助詞『は』 ≠ 『さ』 4

  • 『いぎなり(いぎなし)』と『おどげでねえ』

    まずは時事ネタ。 A:「いぎなり降ってきたなや」   「天気予報晩げまで雨だっつど」   「晩げできがねべ、テレビしんま(昼間)まで降るっつど」 B:「いぎなり降ったったなや」   「んだがら、おらいの脇の川も水おどげでねくてや、    避難勧告も出だがらががのえ(家)さ逃げだのや」 A・Bの文には共に『いぎなり』という語があるが、意味が違う。 Aの文が標準語と同じ「突然」「急に」、 Bの文が仙台

  • 「んだがら」と書くべきかもしれない『だがら』

    原因・理由を表す接続詞「だから」。 仙台弁では、標準語と同じ用法の他に 相手の発言に対して 「自分もそう思う」「正にその通り」 という気持ちを表す時に、間投詞的に使用することがある。 語頭に「ん」が付いて『んだがら』となることが多い。 例:「あづくてわがんねなや」   「だがら。おらいのががもすっかりがおってがらに」  (「暑くて耐えられないな」   「そうだな。うちの家内もすっかり参ってしまった

  • 『歩ぐ』は徒歩とは限らない

    標準語と同じ語形で多少意味が違うものと言えば 『いきなり』が有名だが、 (仙台人の発音は『いぎなり』又は『いぎなし(いぎなす)』。  「突然」の他に「とても」という意味がある) 『歩く(歩ぐ)』もなかなか奇妙。 私は生まれてこのかた全く不思議に思ったことがないが、 仙台人の中には 『走って歩ぐ』『車で歩ぐ』という表現を使う人がいる。 意味は『走って動き回る』『車で移動する』。 1.元々の意味「歩く

  • 『なじょ』の謎(言うほど謎ではない)

    未だに忘れられない、 震災後に河北新報の夕刊か日曜版かに投稿されてた話。 塩害に遭った名取の農家にインタビュー。 アナウンサーに農作物の出来を聞かれて爺様一言。 「なじょなものでぎんだが心配だね」 同時に出たテロップ 「謎なものができるのか心配だねぇ」 私よく家族や友人に「なじょすべ?」と聞くが 知らない内に「謎にしておかないか?」と聞いていたらしい。 『なじょ』は、恐らく「何ぞ」が訛ったもの。

  • 仙台弁を『宮城弁』と呼ぶべきか否か

    ここ数年『宮城弁』の表記が目につくようになった。 原因は仙台貨物だ そう呼んでいるのは専ら県外の人間と若年層、 あと、「自分は仙台出身ではない」ことを強調する一部の県民。 昔はどこへ行っても『仙台弁』。 必要な時だけ『県北(仙北)方言』『県南(仙南)方言』。 『石巻弁』や『名取弁』などという言葉はあまり聞いた事がなかった。 (地域による違いを表すための言い方なのでこれは良いと思う) そもそも『仙台

  • 『こえー』と『がおる』

    その昔、私の祖父が 「歩いてばりいだがら、こえーごだ」 と言ったのを聞いて、東京に住んでいた祖父の姪が 「おじさん、何が怖いの?」 と返したという。 などというのは、仙台人あるある話。 『こえー』(『こわい』と言う人もいる)と『がおる』は共に 「疲れる(疲れた)」「困る、参る(肉体的・精神的に弱るの意)」 と説明されるが、以下の違いがある。 ・『こえー』は専ら肉体的に疲労・何らかの変調を感じた時に

  • 『暑い(あづい)』と『熱い(あっつい)』

    今や区別なく使用されている語の一例。 使い分けの例としては 「今日はあづいごど」 と言いながら、炎天下の車のボンネットやトタン屋根などに触ってしまって 「あっついごだ!」 ……といったところか。 でも昔と比べると仙台でも38℃とか記録する時代になったから 「今日はあっついごだー」 と言っても問題ないような気がして……。 『厚い』は「あづい」でいい……はず。 「ぶあっつい」(もしくは「ぶあっちい」)

  • 【注意】

    喧嘩売ってるようなブログタイトルですが気にしないでください。 仙台市以外(仙台中心部から離れた農村・山間部含む)ならともかく、 今や仙台市中心部の人たちの口からは、仙台弁なんぞ出てきません。 「意識して喋ろう」と話者自身が思わない限り。 ここ数年では方言女子なるものもそれなりの人気を博していたようで、 そのせいか東北を除く他県から来る人の多くは、仙台に来る際に幻想を抱くようです。 残念ながら仙台の

  • はじめに

    数年前、あるイギリス人から 「僕、日本に来てから東京、沖縄、金沢、いろいろ行きましたが  東京以外の場所で方言で話しかけられなかったのは  仙台だけでした。  仙台の人はみんな標準語で挨拶する」 と言われたことがあった。 これは事実である。 試しにあなたが他所からーたとえば東京からー来仙したとしよう。 地元の店に入って、店員なり客なり、仙台の人に話しかけたとする。 話しかけた相手が若くても、中年で