• 花かるた 色は匂へ 「め」 メロン(夏)

      籐椅子にペルシャ猫をるメロンかな   富安風生           季節の花300より  物語の中でしか見ない情景だ。芝生の庭では旦那がアフガン・ハウンドのブラッシングをしている。婦人は窓越しに外の景色を眺めるともなく佇んでいる。まあこんなところか。   縁談の話の客へメロン切る   小田尚輝            季節の花300より  両親の娘を思いやる心が自然に伝わってくる。いい風景だ。切

  • 花かるた 色は匂へ 「ゆ」の2 山桜桃の花(ゆすらのはな)春

     ゆすら梅まばらに咲いてやさしけれ   国松松葉女       季節の花300より  ユスラウメ(梅桃)の花言葉は『郷愁』『ノスタルジー』『輝き』『貴び』 「桜桃」(おうとう)はさくらんぼの別名で、ユスラウメとは異なる。  ユスラウメについての記憶はないが、グミの木が隣のたかし君の家の庭に植わっていて、実が熟れると一緒にグミの実をもいで食べた記憶は鮮明に残っている。      季節の花300より

  • 花かるた 色は匂へ 「ゆ」百合(夏)

     眠らんとして百合の香のやゝ強し   廣瀬志津女           季節の花300より  山百合の崖も立待岬かな   渡部螢村           季節の花300より 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 シャクヤクのように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚”  という、女性の美しさを形容することば。  このような女性を妻に持つと疲れるだろうなあ。大変だ。清楚なだけで十分だ

  • 花かるた 色は匂へ 「き」の2 金魚草(夏)

       日ねもすのつがひの蝶や金魚草   岬 人               季節の花300より  花言葉は「仮定、推測、予知」「おしゃべり」「でしゃばり」「おせっかい」  戦後、昭和20年代に流行った花のひとつで、金盞花、鳳仙花、コスモス、撫子、石竹、ダリア、アマリリスなどが小学生のころ街中の空き地に植えられていた。花によって敗戦の痛手を癒していたのだなあと今になってつくづくと思う。 花名の由来

  • 花かるた 色は匂へ 「き」金盞花(春)

      潮風や島に育てし金盞花   松島正子         季節の花300より  花名の金盞花(キンセンカ)は、黄金色の花の形が「盞(さかずき)」に似ていることにちなむともいわれる。  昭和20年代に流行った花で日本中で見かけることができた。          季節の花300より   キンセンカの花言葉は、「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」 花言葉の由来 明るく陽気な雰囲気をもつキンセンカの

  • 花かるた 色は匂へ 「さ」の2 鷺 草(夏)

       禪林に咲いて鷺草清らかに  澤 由子           季節の花300より    鷺草の咲いて生まれし風なるや 柳谷静子          街角ウオッチングより  花言葉は、「清純」「繊細」「夢でもあなたを想う」  花の名前の由来   花名の鷺草(サギソウ)は、純白で細かな切れ込みの入った花姿が、まるで白鷺(シラサギ)が飛んでいるかのようにみえることに由来します。  生まれたときから風景は

  • 花かるた 色は匂へ 「さ」 櫻 草(春)

         咲きみちて庭盛り上がる櫻草 山口青邨              季節の花300より   仕合せは小さくともよし櫻草  久保しん一             季節の花300より    我が国は草も桜が咲きにけり 小林一茶             季節の花300より  花言葉は「初恋」「憧れ」「純潔」「長続きする愛情」  花名の桜草(サクラソウ)は、花の形や色がサクラに似ていることにちなむとい

  • 花かるた 色は匂へ 「あ」の2 薊の花(春)

       水かへて薊やいのち長かりし  久保より江           季節の花300より    あざみ濃し芭蕉もゆきしこの道を  星野立子          季節の花300より  花名のアザミは、花を折ろうとするとトゲが刺さって驚くことから、「驚きあきれる」を意味する古語「あざむ」が語源になったという説もあります。  アザミの花言葉は、「独立」「報復」「厳格」「触れないで」 アザミと北欧神話 アザミ

  • 花かるた 色は匂へ 「あ」杏の花(春)

     山超えて伊豆へ来にけり花杏子   松本たかし          季節の花300より      昔より医者なき邑や杏咲く   宇都宮草舎                 季節の花300より  アンズの言い伝えを知らないとこの句は分かりにくい句である。私はアンズの言い伝えを読んで納得。  アンズの花言葉は、「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」 アンズの言い伝え その昔、中国の呉の国に董奉(

  • 花かるた 色は匂へ 「て」 鐵線花(夏)

     窓開く鐵線の花咲きわたり   山口青邨          季節の花300より   紫は暗しと思ふ鐵線花    下村梅子            季節の花300より    花言葉は「精神的な美しさ、旅人の喜び」  職について初めての家庭訪問で鐵線花を見た。庭に向かった縁側に座って前を見ると白い鐵線花が咲いていた。 「凛としたいい花ですね」 「鉄線花です」  家庭訪問先の父親が花の名前を教えてくれた。

  • 花かるた 色は匂へ 「え」 えごの花(夏)

      川下に流れ來にけりえごの花   本田あふひ            季節の花300より       えごの花散り敷く水に漕ぎ入りぬ   大橋超央子                季節の花300より  実の皮は有毒で魚をマヒさせるような毒があり食べたときにのどを刺激して ”エグイ(ひどい)”味がすることからこの名になったらしい。  公園で見かけたことのある花である。が、花の名前は知らなかった。花の

  • 花かるた 色は匂へ 「こ」 辛 夷(こぶし)春

     町中の辛夷の見ゆる二階かな   鈴木花蓑         季節の花300より   風出でて辛夷の花の散る日なり   藤松遊子            季節の花300より  花言葉は「信頼」 別名「田打桜(たうちざくら)」昔は、コブシが咲くと田植えを始めたことから。  家の庭には白木蓮、小学校の裏庭の池の横に泰山木、家の二階から宗教法人の庭の辛夷の花が見える。どの木の花もよく似ているが葉っぱや花の形

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」の2 藤の花(春)

     逢へさうな氣がして藤の下に居り   下村梅子          季節の花300より  フジの花言葉は、「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」 日本では古くから、フジを女性に、マツを男性にたとえ、これらを近くに植える習慣があったそうです。外国の方々にも和の風情を強く感じさせるというフジの花。たおやかに垂れる花姿は、振袖姿のあでやかな女性を思わせます。  もう相当の年月が経っているのに、な

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」 蕗の薹(春)

        朝市の雪の戸板に蕗の薹   山口一草                季節の花300より     踏みいりて土柔かし蕗の薹   中野昇旭                季節の花300より 「蕗の薹(ふきのとう)」(花芽)や、たらの芽の天ぷらは季節の味として美味い。好きですね。   花が咲く前の柔らかいうちがベスト。地面から出てきた直後ぐらいの状態のもの)。春の代表的な山菜。 葉柄”(葉の茎の

  • 花かるた 色は匂へ  「け」 紫雲英(げんげ)春

        げんげ田に出ている猫を呼びにけり   柳俳維魔              季節の花300より    げんげ摘む子等にも出會ひ旅つゞけ   星野立子                季節の花300より  花言葉の「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」「心がやわらぐ」は、この植物に薬効があることに由来します。  妻と娘と3人で、蓮華畑でひと時を過ごした思い出は70年を過ぎていまだ鮮明に記憶に残ってい

  • 花かるた 色は匂へ  「ま」 マーガレット(夏)

       野に咲けるマーガレットや人置かず   依田明倫               季節の花300より 別名 「木春菊」(もくしゅんぎく)枝や茎は木質化する性質があり、また、若葉が春菊に似ていることから。デンマークの国花。 花言葉は 「真実の友情、愛の誠実」「恋占い」「真実の愛」「信頼」                季節の花300より 純白の花びらと黄色の花芯が愛らしいマーガレットの花名は、真珠と

  • 花かるた 色は匂へ  「や」の2 藪柑子(冬)

     藪柑子ふゆるがまゝに住みつきぬ   西村ひでを          季節の花300より(十両)  十両の別名「薮柑子(やぶこうじ)」。 薮柑子の名は、薮の中に自生していて、葉の形などが柑子(こうじ)みかんに似ていることから。   山深く神の庭あり藪柑子   江原巨江          季節の花300より(十両)  万両、百両、十両は薮柑子(やぶこうじ)科 千両は千両(せんりょう)科。千両は葉っぱの

  • 花かるた 色は匂へ  「や」 山吹(春)

       山吹の一重の花の重なりぬ   高野素十              季節の花300より        花言葉  気品、崇高、金運 和名の「山吹(ヤマブキ)」は、細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転訛したものといわれます。また、春になると黄色い花で山が埋めつくされるさまの「山春黄(やまはるき)」が変化したという説もあります。  我が家にも初めは、山吹、梔子

  • 花かるた 色は匂へ  「く」 山梔子(くちなし)の花(夏)

    今朝咲きし山梔子の又白きこと   星野立子                       季節の花300より 山梔子の香を籠め濡れてゐる空気   井上花鳥子                         季節の花300より   花言葉は「洗練、優雅」「喜びを運ぶ」「とても幸せです」  いい香りが遠くからでも香ってくる。葉っぱは見るからに柔らかく虫に食べられる。実(み)は、だいだい色で、薬用、染料に

  • 花かるた 色は匂へ 「の」 凌霄花(のうぜんか)夏

        音もなくのうぜんかづらこぼるゝ日   吉川思津子                  季節の花300より     のうぜんの幾度となく花ざかり     今井つる女                    季節の花300より             花言葉は、「名声」「名誉」    花名のノウゼンカズラは、漢名「凌霄花」の音読み「りょうしょう」が転じて「のうぜん」になったともいわれます。  ポロ

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