• 花かるた 色は匂へ  「や」 山吹(春)

       山吹の一重の花の重なりぬ   高野素十              季節の花300より        花言葉  気品、崇高、金運 和名の「山吹(ヤマブキ)」は、細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転訛したものといわれます。また、春になると黄色い花で山が埋めつくされるさまの「山春黄(やまはるき)」が変化したという説もあります。  我が家にも初めは、山吹、梔子

  • 花かるた 色は匂へ  「く」 山梔子(くちなし)の花(夏)

    今朝咲きし山梔子の又白きこと   星野立子                       季節の花300より 山梔子の香を籠め濡れてゐる空気   井上花鳥子                         季節の花300より   花言葉は「洗練、優雅」「喜びを運ぶ」「とても幸せです」  いい香りが遠くからでも香ってくる。葉っぱは見るからに柔らかく虫に食べられる。実(み)は、だいだい色で、薬用、染料に

  • 花かるた 色は匂へ 「の」 凌霄花(のうぜんか)夏

        音もなくのうぜんかづらこぼるゝ日   吉川思津子                  季節の花300より     のうぜんの幾度となく花ざかり     今井つる女                    季節の花300より             花言葉は、「名声」「名誉」    花名のノウゼンカズラは、漢名「凌霄花」の音読み「りょうしょう」が転じて「のうぜん」になったともいわれます。  ポロ

  • 花かるた 色は匂へ  「う」 梅(春)

       むめ一輪一りんほどのあたゝかさ   嵐 雪             季節の花300より  花言葉 「高潔」「忠実」「忍耐」 白梅は「気品」  松尾芭蕉の弟子服部嵐雪の句。元の句は 「梅(むめ)一輪一輪ほどの暖かさ」   日ごとに春めいてくることをいう。   あまりにも身近で有名な一句である。     季節の花300より  日の匂ひ風の匂ひて野梅咲く   中村芳子 古くから日本人に愛されてきた

  • 花かるた 色は匂へ  「む」 木槿(秋)

     故園なり母在りし世の木槿咲く   岩城躑躅           季節の花300より        花言葉は「信念」「新しい美」  朝開き夕方には凋んで、翌日にはもう咲かない。「木槿一日の栄」という言葉がある。  母の里は田舎の農家で周りは季節の花でいっぱいであった。季節季節の花が咲くごとに母のことが思い出される。       道のべの木槿は馬に食はれけり  松尾芭蕉  句の前書きに「馬上吟」とあ

  • 花かるた 色は匂へ  「ら」 ライラック(春)

       舞姫はリラの花より濃くにほふ   山口青邨           季節の花300より 花言葉 紫のライラック「恋の芽生え」「初恋」 白いライラック「青春の喜び」「無邪気」  とてもよい香りで香水の原料になる。別名「リラ」「紫丁香花(むらさきはしどい)」ともいう。リラの花よりも濃く匂うと言われてもリラの花の香りを知らないので一度嗅いでみたいものである。  それとも舞姫の妖艶な姿態の匂いであろうか

  • 花かるた 色は匂へ  「な」 菜の花(春)

      菜の花の中に城あり郡山   許  六         季節の花300より  花言葉は「豊かさ、財産」「快活」「明るさ」・千葉県の県花  菜の花のおひたしを食べると一気に季節が動くような気がする。  我が家では近ごろ、食用なたね油のキャノーラ油を使用している。昔から灯火、食用油、潤滑油などに使われ搾りかすは肥料に使われた。蜂蜜の原料としても活用された。  優れものである。  地方創世の農産物の筆

  • 花かるた 色は匂へ  「ね」 合歓の花 (夏)

        象潟や雨に西施がねぶの花   芭 蕉     (きさがたや あめにせいしが ねぶのはな)                季節の花300より        花言葉  歓喜、胸のときめき  雨に濡れる象潟の合歓の花を見ていると、西施の美しさとはきっとこのようなものであっただろうと。   西施(せいし)は、紀元前5世紀、中国では、越の国と呉の国が戦います。戦いに敗れた越王は、降伏の印として差し出

  • 花かるた 色は匂へ  「つ」 椿(春)

     落ちざまに水こぼしけり花椿    芭 蕉  古井戸のくらきに落る椿かな    蕪 村        季節の花300より ツバキ全般の花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り 赤いツバキ「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」 白いツバキ「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」 ピンクのツバキ「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」  芭蕉の椿の花の散る瞬間、蕪村の今まさ

  • 花かるた 色は匂へ  「そ」 そら豆の花(春)

        こんな手のやり方もある豆の花   桑野園女                季節の花300より  母の里が農家だったのでそら豆の花や実が空に向かって成長していく姿はよく見ていた。小学生の頃は私たちが行くとそら豆をゆでて出してくれた。                季節の花300より  酒が飲めるようになって、ビールのつまみや酒のつまみに食べるようになった。また、甘く煮たそら豆も美味い。  近

  • 花かるた 色は匂へ 「れ」 連翹(れんぎょう)春

          連翹の一枝づつの花ざかり   星野立子                 季節の花300より        花言葉  期待、希望、集中力  木犀(もくせい)科、古名は「鼬草」(いたちぐさ)中国が原産地。  連翹を初めてみたのは学生時代に友人と由布登山をしていた時である。 山里の一軒家の庭に鮮やかな黄色の花が満開であった。この時、初めて連翹の花を知った。             季節の花3

  • 花かるた 色は匂へ 「た」 たんぽぽ(春)

        たんぽぽの絮(わた)飛んで来し本の上   藤松遊子               季節の花300より  タンポポの花言葉は、「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」  いたるところでタンポポの花を見かける。近頃見るタンポポは依然見たタンポポと随分と違っているものが多い。調べてみると西洋タンポポが多いようだ。 「たんぽぽの蜜(みつ)は、春の花々が咲くまでの蝶の貴重な食料となる」ということは知ら

  • 花かるた 色は匂へ 「よ」 蓬(春)

        蓬摘一人は遠く水に沿ひ   田中王城               季節の花300より 菊(きく)科。(餅草(もちぐさ)、 艾(もぐさ)、 指燃草(さしもぐさ)                    季節の花300より  古くから邪気を払うと信じられ、端午の節句に菖蒲(しょうぶ)とともに浴湯にこれを入れる。  蓬というと家族と一緒に石臼と杵で餅つきをしたことを思い出す。高校時代まで父の手水で

  • 花かるた 色は匂へ 「か」 海棠 (春)

       海棠の長き盛りを留守勝ちに    五十嵐哲也            季節の花300より       花言葉は「艶麗(えんれい)」  薔薇(ばら)科。 桜(ソメイヨシノ)に引き続いて咲きだす。春の代表花の一つ。                季節の花300より  中国原産で江戸時代初期に日本に渡来した。中国では、牡丹とともに最も愛好される。  何か事情があったのでしょう。花の盛りの時を留守勝ち

  • 花かるた 色は匂へ 「わ」 侘助(わびすけ・冬)

           侘助や昨日は今日の昔なる   佐藤漾人                  季節の花300より 侘助は唐椿の一種。 白椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」 花の色に関係なく椿の花言葉は「誇り」共通。 ピンク色の花の椿の花言葉は、「控えめな愛」黒椿の花言葉は、「気取らない優美さ」 赤色の椿の花言葉は「謙虚な美徳」  玄関先に椿、山茶花に混じって白椿の侘助が

  • 花かるた 色は匂へ 「を」女郎花(秋) 九 湖

        雨の日やもたれ合いたる女郎花   九 湖(きゅうこ、江戸)              季節の花300より  花言葉は 約束を守る、美人、はかない恋、親切  秋の七草の一つで花が傘のようにかたまって咲く。漢字で「女郎花」と書くようになったのは平安時代のなかば頃からと言われている。根は漢方薬になる。                     季節の花300より  別名 「粟花」(あわばな)、黄色

  • 5・7・5アラカルト 俳句18 花茨(はないばら)(夏)

     愁いつゝ岡にのぼれば花いばら   蕪 村  蕪村のことを知りたくて、藤田真一著 蕪村 岩波新書版を購入して、最初のページをめくって唸った。蕪村がのちの人に与えた影響の凄さを実感した。  「愁いつゝ」の句と次の句から、啄木の詩との関係を考察。  陽炎や名もしらぬ虫の白き飛ぶ   蕪 村 愁い来て 丘にのぼれば 名も知らぬ鳥啄(ついば)めり赤き茨(ばら)の実                     

  • 花かるた 色は匂へ 「る」 縷紅草(るこうそう)(夏)

       相語る風雨の跡や縷江草   久保ゐの吉             季節の花300より  蔦性で垣根や木にからみながら伸びて行く、別名「るこうあさがお」とも呼ばれる。熱帯アメリカ地方原産の昼顔科。                季節の花300より   咲いてはしぼみ、次々と咲き続ける。日よけに仕立てる人もいる。

  • 花かるた 色は匂へ 「ぬ」 白膠木(ぬるで)紅葉(秋)

    かくれ水ひゞきて白膠木紅葉かな  藤岡玉骨    季節の花300より  白膠木は一名「ふしのき」とも呼ばれる。漆や櫨と同類でハゼに負ける人は近づかないが、漆や櫨ほどはかぶれない。塩分を含み、台湾の昔の人や日本の山間部ではこれを塩の代用にした歴史がある。    季節の花300より  紅葉した木を見るとああこの木かとすぐにわかる馴染みのある木である。

  • 花かるた 色は匂へ 「り」 龍膽(りんどう)(秋)

         牧閉づる阿蘇龍膽の野に咲けば   志賀青研                季節の花300より  花言葉「悲しんでいるあなたを愛する、正義、誠実、正義と共に勝利を確信する」                    季節の花300より  凛として咲く、りんどうの花が秋の高原に広がってくると冬支度に取り掛かる。

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