• 江戸を見れば79  芭蕉38歳 側用人の政治介入の始まり

     1681年延宝9年辛酉(かのととり)天和元年(9月29日)5代将軍綱吉は30代の壮年で文治政策の支持者であった。12月に彼の擁立に功のあった老中堀田正俊を大老に、側衆牧野成貞を側用人として政治の世界に起用。側用人は老中の次席で近習出頭ともいい将軍と老中の連絡係であった。  牧野成貞の禄高はわずか2000石であったのが側用人就任後は下総関宿7万3千石の大名となる。  37歳で宗匠の生活から引退し、

  • 花かるた 色は匂へ 「き」の2 菊(秋)

        菊の香や奈良には古き佛達     芭  蕉                季節の花300より    菊を切る跡まばらにもなかりけり  其  角    黄菊白菊其外の名は無くもがな   嵐  雪                季節の花300より      手燭して色失へる黄菊かな    蕪  村                 季節の花300より  花言葉は 「思慮深い」(菊)「 真実、元気

  • 花かるた 色は匂へ  「さ」の3 山茶花(冬)

         山茶花は靜な花よ晝の月    柴沼忠三                  季節の花300より    山茶花は散り敷く時をよしと思ふ    松尾いはほ                  季節の花300より     山茶花の散りのこしてや紅に雪      掌                  年に一度の雪かな     花言葉は「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」

  • 江戸を見れば69  芭蕉28歳 仙台藩の御家騒動に裁断

     1671年寛文11年辛亥(かのとい)藩主伊達綱宗は所行紊乱(びんらん・ぶんらん)のために隠居させられ、幼年の綱村が跡を継ぎ、一族伊達兵部が実権をとり藩政を掌握した。所領争いで兵部らは処罰され、綱村は藩領を安堵された。  御家騒動は大名家の相続争いや家臣間の権力争いが発端となり、一夫多妻制の習俗や嫡長子相続性が原因となる。  仙台藩の家臣団での寄子付を禁止する。寄子付とは封建社会に特有の擬制的親子

  • 江戸を見れば68 芭蕉27歳 本朝通鑑(つがん)成立

     1670年寛文10年庚戌(かのえいぬ)『本朝通鑑』(ほんちょうつがん)は、江戸幕府により編集された漢文編年体の歴史書。寛文10年(1670年)成立。全326巻。林家の林羅山、林鵞峯(春斎)父子を中心に編纂された。幕府の立場に立った儒教的合理主義がみられる。  神代から後陽成天皇(1586-1611在位)の代までを記している。倫理的な判断を避け、史実を書くことが方針とされているという。  岡村正辰

  • 江戸を見れば67 芭蕉26歳  公共事業に諸大名は費用負担

     1669年寛文9年己酉(つちのととり)2月に幕府は淀川の浚渫(しゅんせつ)川底浚い(さらい)に大名に費用負担をさせる。諸大名に費用を負担させることが幕府の基本政策の一つであった。  芭蕉も一時期、浚渫(川浚い)の公共事業を請け負っていた記録がある。おそらく藤堂家の口利きであったと考えられる。いくつの時かもう少し詳しく調べてみたい。  芭蕉26歳の句が日本古典文学全集にのっていないので、寛文年間の

  • 花かるた 色は匂へ 「あ」の4 蘆(あし)の花(秋)

        乳を出して船漕ぐ海士や蘆の花     北  枝                  季節の花300より      この邊に住みても見たし蘆の花   星野立子                   季節の花300より      水靄(もや)の動きにも揺れ蘆の花  成嶋瓢雨 ・「あし」は、「浅(あさ)」の変化ともいわれる。(水の浅いところに生える) ・葉や花穂が片側に寄って傾くものもある。「片葉の

  • 教育の基本 6  一人ひとりの幸福論を

     6月に入って幸福論も盛り上がったある日。廊下で3年生のグループが声をかけてきた。 「校長先生、幸せですか。学校は楽しいですか。」 「幸せです。楽しいなあ。」 「どんな時に幸せや楽しさを感じますか。」  さすが3年生、いいところをついてくる。  私は、立ち止まって大きく息をした。  妻がいて娘(こ)がいて我に新茶あり  それにね。学校でみんなと幸福論を話し合うときが最高だな。  みんな納得とうなず

  • 国語 俳句・短歌の授業 3参観

    国語 俳句•短歌の授業 3参観 高学年の参観ネタ 一人ずつ発表できるように、俳句や短歌をそれまでに作ります。 俳句の作り方の授業についてはまた今度紹介します。 坪内捻転さんやプレバトで有名な夏井いつきさんの本を読んでみてください。 子どもたちには、一つだけではなく、たくさん作らせます。 その中で一番の作品を短冊に筆ペンで書かせて、前で発表してもらいます。 また、お気に入りの俳句や短歌を選んで暗唱し

  • 国語 俳句・短歌の授業2石川啄木

    国語 俳句・短歌の授業2石川啄木 想像力「魔法のテレビ」を使った指導 6年生の実践 石川啄木の短歌 ふるさとの なまりなつかし 停車場の 人ごみの中 そをききにいく 前回の記事で子どもが詠んだ俳句を想像力で鑑賞文を書いているので、難易度が高いと思われる短歌でも、深い読みができて、味わうことができました。 「魔法のテレビ」に映ったものを出し合います。 ①短歌の中にある言葉を一つずつ想像力で膨らませて

  • 花かるた 色は匂へ 「あ」の3 朝顔(秋)

        出勤の日々の朝顔汚れなく     清水徹亮                 季節の花300より      朝顔の昔の色の濃むらさき   寺谷なみ女                  季節の花300より       朝顔のしづかにひらく折目かな  片岡片々子                        季節の花300より     花言葉は「平静」「はかない恋」「固い絆」「愛情」 花名の朝顔

  • 国語 俳句・短歌の授業 1

    国語 俳句・短歌の授業 1 教科書に載っている有名な俳句や短歌を鑑賞する前に、全国の小学生が詠んだ句や歌を鑑賞します。 その方が、子どもにとっては、身近で想像しやすいのです。 これまでに紹介してきた「魔法のテレビ」が効果を発揮します。 特に俳句は、五・七・五の十七音しかありません。 たった十七音の中にたくさんのことが詰まっています。 俳句の読みは、その十七音を広げていくことなのです。 いつのこと❓

  • 花かるた 色は匂へ 「こ」の2 コスモス(秋)

       病めばなほ人のこひしく秋櫻  谷口てる子             季節の花300より    透きとほる日ざしの中の秋ざくら  木村享史               季節の花300より    コスモスの風にぬすまれさうな色  藤崎久を                季節の花300より コスモス全般の花言葉は、「乙女の真心」「調和」「謙虚」 赤いコスモスは「愛情」「調和」 白いコスモスは「優美」

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」の6 芙蓉(秋)

         紅芙蓉色淡く咲き濃ゆく散り   星野立子               季節の花300より      白芙蓉芯まで白く開きけり   杉浦冷石                 季節の花300より    フヨウの花言葉は、「繊細な美」「しとやかな恋人」  フヨウの種の名称「mutabilis」には変化しやすいという意味があります。フヨウの八重咲きの種は、朝の咲き始めは白、昼間はピンク、夕方には

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」の5 藤袴(秋)

       藤袴手に満ちたれど友来ずも  橋本多佳女            季節の花300より       藤袴何色と言ひ難かりし   栗津松彩子               季節の花300より    フジバカマの花言葉は、ためらい、遅れ 花名の由来 和名の「藤袴(フジバカマ)」は、藤色の花を咲かせ、花の形が袴(はかま)に似ていることに由来します。 花言葉の由来 花言葉の「ためらい」「遅れ」は、フジバカ

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」の4 富士薊(秋)

          富士薊咲いて二合目霧うすれ   谷川朱朗                 季節の花300より       八丈に富士山ありて富士薊    湯浅桃巴                 季節の花300より  ふじあざみはキク科の多年草。関東・中部地方の山中の砂礫地に生える。特に富士山に多い。高さ50センチメートル~1メートル。とげのある葉を広げ、秋開く紫色の頭花は径5~10センチメートルでア

  • 花かるた 色は匂へ 「ふ」の3 富士桜(夏)

      富士桜こゝに一瀑ありてよし   廣瀬海星   富士桜日和の風の冷たかり    副島いみ子             季節の花300より   山道のいづれを来しも富士桜   勝俣のぼる             季節の花300より  富士桜は別名、「乙女桜」「豆桜」とも呼ばれている。富士山麓に多く富士吉田登山道大石茶屋辺りには群生しているそうです。花色は白またはうす紅色で、やや小さく下向きに開くのが

  • 江戸を見れば 55  旗本奴が町奴を殺害 芭蕉14歳

     1657年明暦3丁酉(ひのととり)7月、水野十郎左衛門茂之が幡随院長兵衛を殺害する。  町奴の長兵衛が、水野の旗本奴の屋敷へやってきて遊里へ誘ったが、水野が今日は都合が悪いと言って断ったのに立腹して、自分の勇気が恐ろしいから断ったのだと罵倒し無礼なふるまいをした。  水野も怒って長兵衛を討ち捨てた。  町奴の強きをくじき弱きを助けるという侠気が武士に対抗するという庶民意識に支持されて旗本奴との対

  • 花かるた 色は匂へ 「け」の4 鷄 頭 (秋)

       鷄頭や一つは育つこぼれ種    大 祗    鷄頭の宿や窓から答へけり    召 波            季節の花300より    活けてみて鷄頭といふ昏(くら)き花  後藤比奈夫            季節の花300より    花言葉は、「おしゃれ」「気取り」「風変わり」 花名の鶏頭(ケイトウ)は、雄鶏の赤いトサカのような花の形にちなみます。英語でも「Cockscomb(雄鶏のトサカ)」

  • 花かるた 色は匂へ 「け」の3 月下美人 (夏)

          月下美人咲いて客なき今宵かな  藤岡細江                 季節の花300より       月下美人開くところを圍みけり  入星曉圃                季節の花300より       寝もやらず月下美人の開く待   渡部三與   花言葉は、「はかない美」「はかない恋」「あでやかな美人」   花名の月下美人は、この花が夜に咲き始め、翌朝までにしぼんでしまうことに

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