• 初めての花火デート 後編

    晴れわたった夜空いっぱいに大輪の花が次々と咲いていく。 バーンと炸裂音の度に身体の芯に響き、周りからも歓声が湧き上がる。 赤、青、緑 、白、と色とりどりの光の華が大空を覆いつくし、キラキラした火の粉が頭上に降ってくる。 思わず2人で肩をすくめ笑い合う。 花火が手に届きそうに近く、首も痛くなってきたと思った時 タカシが肩を抱いて移動しようとわたしを促した。 手を繋いで人と人とすり抜け 少し離れた場所

  • 初めての花火デート 前編

    暑くて茹だるような真夏日が続く中、もうそれをも通り越して猛暑日が何日も続いていた時期・・・ 8月初めタカシの住む街から少し離れた街の花火大会がある。 わたしはまた、金曜日の夜からタカシのもとに来ていた。 タカシが二度目の単身生活になってから4カ月が過ぎようとしていた。 一回目の単身生活の時のように期限は決まってい ないものの早ければ秋の異動で転勤かもしれない。 このアパートでの二人の生活もいつ終わ