• 幻聴さんの正体

    幻聴さんの正体は一言で表すなら真理。 PLの教えで表すなら幻聴さんは自分を映し出す鏡。 宗教の話を持ち出しても胡散臭くなるだけなので科学サイドから説明します。 幻聴さんの正体は私が生まれてから今まで生きてきて蓄積した全ての知識の塊です。 だから口論で敵うはずが無かったのです。 今だけの自分と全ての知識を持った自分では勝負になるはずがありません。 全ての知識なので当然PLの教えも含まれていましたし神

  • 幻聴さんから教えられたこと

    ここでは本編で省略した幻聴さんから教えられたことを綴ります。 自分の短所や欠点を駄目と言ってはいけない。 いちばんいけないのは自分で自分を否定してしまうこと。 だから自分には至らない点があるけどそれも自分であると認め その至らない点も含め全部自分であることを受け入れ 一緒に幸せになろうと考えるのが幸せへの近道である。 なぜ最初は悪意しかなかったのか。 最初にとくみつが「お前は誰だ」と言ってしまった

  • 幻聴に殺されそうになった話-余「病気」

     2月9日。自分の心に向き合い前に進み始めた。  朝の5時に目が覚めた。 「起きて」  幻聴さんに促されて起きる。もうちょっと寝ていたかったが。 「病院に行くんだろ。だったらもう起きろ」  朝食を済ませ風呂に入った。3日ぶりの風呂だ。  風呂と言っても湯に浸からず石鹸とシャワーで済ます程度だが。  時間はまだ7時。 「ネットを見ろ」  ネットで調べると診察の受付は11時までだった。 「早く起きて良

  • 幻聴に殺されそうになった話-終「真実」

     横になり眠りに落ちようかという時、幻聴さんが話しかけてきた。 「答え合わせをしようか」  答え合わせ? 「聞こえてるって言って」  幻聴さんの声は相変わらず厳しかったが悪意は全く感じられなかった。 「聞こえてる」  言われた通りに言った。 「本当に?」 「聞こえてる」 「ごめんねって言って」 「ごめんね」 「もっと言って」 「ごめんね」  声が聞こえてきた。子供の声だ。泣いている。 (痛い、痛い

  • 幻聴に殺されそうになった話-7「限界」

     さあ神奈川にトンボ帰りだ。  広島駅までちゃんと路面電車を使う。これなら幻聴さんも文句はあるまい。  路面電車に乗っている間、今までのことを振り返ってみた。  予測が正しければもう問題は無いはず。  しかし広島駅に着くと急に男が悲鳴を上げた。 (うわあああ!)  なんだ? 何が起きた? (全部お前のせいだ! ニート殺す!)  なんで?  幻聴さんが今までとは違うパターンで喋り始めた。 「ごめんね

  • 幻聴に殺されそうになった話-6「家族」

     マンションに入り3階へ上がると母さんが玄関を開けて待っていた。 「よう来たねー」  笑顔で迎えてくれた。安心した。すっと肩の荷が下りたというか  気分が落ち着くというのは正にこういう事なんだな。  父さんも笑顔で迎えてくれた。 「先生から電話があったけど本人から無かったもんだから」  教会の先生が父さんに電話をしてくれていた。 「ごめん。電話する余裕なくて」  僕は当然スマホや携帯電話などは持っ

  • 幻聴に殺されそうになった話-5「迷走」

    「聞こえてるって言って」  死神かもしれない幻聴さん。 (やめろ! 助けてくれ!)  人工精霊を作ったかもしれないおびえる男。 (ニートワイマシンオオサカダヨ)  僕の声を復唱し何も言わなければ実況している機械のような子供。  常に誰か喋っている。賑やかだなあ。 (早く帰ってきてくれよ!)  男が情けない声を出した。  とにかく広島の両親の所で一泊するから我慢してくれ。 (もう待てねーよ!)  明

  • 幻聴に殺されそうになった話-4「幻聴」

     幻聴から解放され少し眠ることができた。  目が覚めると、 「聞こえてるって言って」  ぞっとした。突然のことに全身に鳥肌が立ち大量の冷や汗をかいた。今まで聞いた幻聴の中で一番はっきり聞こえた。もう現実の声と区別ができない。  恐ろしく抑揚を落としたその声はこう言うと失礼かもしれないが声優の皆川純子さんか高山みなみさんのような声だった。 「聞こえてるって言って」  繰り返し抑揚の無い声で言われた。

  • 幻聴に殺されそうになった話-3「逃亡」

     2月7日朝。一睡もできてないにも関わらず殺されそうになった恐怖で全く眠くなかった。とにかく逃げよう。でもどこに行けばいいのか。両親がいる広島しかない。  すぐに身支度を整えて出ようとしたが玄関の中で躊躇した。もしヤクザが潜んでいたらどうしよう。ヤクザがいるのは間違いない。110番通報した。  完全に冷静さを欠いていた。振り返ってみれば馬鹿なことをしたと思う。 現実では無職がいたずらで110番した

  • 幻聴に殺されそうになった話-2「恐怖」

     それから一晩経ち、2月6日。子供の悲鳴で目が覚めた。 時計を見ると昼を過ぎていた。だが虐待は朝から始まっていたようだ。 (助けて! ニート助けて!) (黙れと言ってるだろが!)  父親の思念も直接届くようになった。 「やめろ!」  つい声が出てしまった。しかしこっちの声は父親には聞こえてないようだ。 (助けて! 4階に来て!)  僕が住んでいる部屋は2階だ。どうする。近くまで行けば直接聞こえるか

  • 幻聴に殺されそうになった話-1「虐待」

     体験を小説形式でお送りいたします。 -本当の恐怖ってなんだろう-  僕の名はとくみつ。あだ名はニートだ。35歳過ぎてるからニートじゃなくて無職なんだが。なぜニートというあだ名なのかは追って話したい。  今日は2月7日。僕は今新横浜駅から新幹線のぞみ号に乗って両親のいる広島に向かっている。  事の始まりは3日前の2月4日。  僕はいつものようにやる事も無くだらだらネットをやり夜になったので布団に入