• 読書の秋・・・あれもう冬やんか!

    家と職場が近いと、読書をしなくなります。 今まで私の読書時間は電車の中でした。パリで仕事していたときも、埼玉の自宅から三鷹まで片道3時間かけて通っていたときも、お台場まで片道2時間通っていたときも、読書があってかなりリフレッシュできていたし、読書しないとなんだか狭量な人間になりそうで、本をともかくよく読もうと思っていたのですが。 今は職場まで30分しかないので読書の時間はないのです。 なので、ここ

  • 偏りのあるフランス文学愛好家

    私がまさにそうなので、「フランス文学好きなんですよね?」と問われたとき、どういうのが好きなのかと聞かれたら、答えられない…。まず、私の好きな作家を知らない人なら知らない。知ってる人なら、変態扱いされる。なので、無難に「カミュとか、コクトーとか、モーパッサンの短編とか大好きです、あと、三銃士は最高ですよねー」などと答えておく。結構時代的にも作風的にもまとまりがないですが、幅広く好きです。 古い時代の

  • 高橋健二『若いゲーテ評伝』ブクログレビュー

    若いゲーテ―評伝 (1973年) 著者 : 高橋健二 河出書房新社 発売日 : 1973 ブクログでレビューを見る»  この本には、ゲーテの若い頃、その生誕からだいたい『ウェルテル』を擱筆するまでが、豊富な資料に基づいて記されている。  大詩人ゲーテのひととなりに興味関心があるので読んでみたのだが、やはり若いゲーテの個人的な情報に終始するため、幾らか冗漫な部分があることは否めない。  だが、彼の妹

  • ジッド『狭き門』ブクログレビュー

    <div class="booklog_html"><table><tr><td class="booklog_html_image"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8B%AD%E3%81%8D%E9%96%80-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%89/dp/410

  • 春泥歌

    「オイディプスの刃」で知られる赤江瀑氏 表題作を含む10作の短編集 「砂の眠り」は人の秘め事を植物を使って表現した傑作 気候の描写はさほどないのに、まつわりつくような湿度を感じさせる 私は蛇年でしてね執念深いのです なんとなくこの一言が重く感じられた 表題作は祖母のお遍路にまつわる話 タイトルの「春泥歌」 作者は何を思ってこのタイトルをつけたのか 足摺岬、入水した母、残された男の子 それを思う孫、

  • 冬の旅

    立原正秋氏の小説も絶版が多くなり、今手軽に読める作品も少なくなってきました ただ、この小説はなんとか読み継がれているようです 初めて読んだのは小学校高学年でしょうか、写真は文庫ですが、ハードカバーを母から手渡されました、これを読めと 主人公行助は、義兄修一郎が母親を凌辱しようとしている現場に出くわし、太ももを刺して少年院へと送られます その少年院で出会いやら友情やら、自己との格闘やら 読ませてくれ

  • 街の灯

    北村薫氏のいわゆるベッキーさん三部作の第一作 これは企画書までおこしましたが私の力不足でしょうか映像化に至りませんでした 昭和7年から始まり、11年の2月26日で終わるこの話 非常に映像化すると栄えると思うのですが プチミステリーとしても楽しめますし また、機会があればトライしてみようと思います 内容は、士族出身の上流家庭花村家、令嬢の英子の運転手としてやってきた別宮(べっく)みつ子 英子はその長

  • 死者の奢り・飼育

    大江健三郎を初めて読んだのは25歳を過ぎてからでした 何でその時まで読まなかったか?特に理由はありません ではどうしてその時読もうと思ったのか、今さら覚えておりません とにかく手に取ったのがこの本でした まず、表題作の一つである「死者の奢り」を読んで頭をぶん殴られました ガツンときました、本当に これが大学在中に書かれた文章だと!? 私が生まれる10年前にかかれたものだと!? そして「飼育」を読ん