• 春の嵐(1)

    年が明けて、街がいつもの日常に戻った頃、俺達は結婚に向けて動き出した。 俺は、都内の会社に再就職が決まり、埼玉へと移り住んでいた。 相変わらず、毎日の電話とLINE。 話す事といったら、その日の出来事や彼女の体調の事。 そして、新たに加わったのが結婚してからの住まいと、ささやかではあるが二人の将来の事。 「ねぇ、3月の下旬になったら、あたし そっちに行くから❗」 「ん?大丈夫なんか? 地震が怖いっ