• 「幕末まらそん侍」を 読んで!

       久しぶりに 本屋さんに行き 土橋章宏さんの<超高速!参勤交代>という映画にもなった小説を 買おうとしたところ 隣にあった同じ作者の<幕末まらそん侍>の方を 買ってしまいました。  そんなわけで 土屋章宏さんの<幕末まらそん侍>という本を 最近読みました。時代小説を 読んだのは 久しぶりですが これがまた おかしくて 笑ってしまうくらいの愛嬌がある物語で 大変 気に入りました。本の帯には 映画

  • 真田爪痕記

    来年の大河ドラマは「真田丸」だそうで 日本人はとにかく真田幸村が好きですよねえ 我が家にもさまざまな小説や漫画がありますがこの小説は少しだけ異色 最後に徳川家康が殺されかけますw さて、どういう方法で殺されかかるのか そして何故助かるのかは 知ることが出来るのは読んだ人だけ まあ、ラスト以外は非常にオーソドックスに話は進行しますね この作品には登場しませんが、有名な真田十勇士の名前を連ねておきます

  • 覇王の番人

    名作「ホワイトアウト」の作者真保裕一氏の時代小説 主役は明智光秀 案外ありそうでない人が主役の小説です これは大河ドラマ原作を狙って書かれたのでは そう思わざるを得ない作品でもありますw でもこれがなかなかいい 斉藤道三の家来であった頃からはじまり、心頭滅却すれば火もまた涼しの快川和尚との親交まで伏線として描かれると本能寺の変も納得がいくというものです 本能寺の変の後の光秀の変貌は俗に語られるよう

  • 読んで、「半七」!

    岡本綺堂の「半七捕物帳」から宮部みゆき氏と北村薫氏がセレクションしたアンソロジー 全12編の短編と「江戸のシャーロック・ホームズ」と題された、上記二人の作家の対談解説もあって、なかなかお得感のある一冊です 確かに岡本綺堂はシャーロック・ホームズの愛読者でしたから、この半七捕物帳もお手本としていたようで「奥女中」などはそれっぽいが、怪談じみた話も多く、そんな部分では後にSFやミステリーで活躍する海野

  • 用心棒日月抄

    非常にユーモアの効いた藤沢作品 これはシリーズになっていて4作で完結します 主人公は故あって人を斬り、脱藩、国許から送られてくる刺客に追われながら江戸で用心棒稼業を務めます この第一作では、赤穂浪士の討ち入りも描かれ、巻き込まれていく主人公の姿が面白く書かれています そう言えば、大河ドラマ「義経」の打ち上げでNHKのお偉い人が 「大河ドラマは三大テーマがある、まずは太閤記、そして義経、もう一つは忠

  • 天皇の刺客

    曾我の十郎五郎の兄弟が行った暗殺はクーデターであった、という新解釈で書きつづられた一冊 しかし、この説はかなり昔から言われており(実際に生き残った弟は頼朝の邸で捕えられている)前に紹介した大河ドラマ「草燃える」でもそのように設定されておりました ただ「草燃える」では北条と敵対する架空の人物が兄弟をそそのかすのですが、こちらはかなりスケールの大きなものとなっています しかし、みなさん子供の頃見ません

  • 風流太平記

    山本周五郎作品にしては異色な娯楽長編です 新聞の連載小説だったせいかサービス精神満点 次から次へと展開が変化し、状況が変わっていきます いい意味でも悪い意味でもw 徳川御三家の一つがイスパニアの死の商人と手を組んで幕府転覆の謀略 ほら、山本周五郎らしくないでしょw やはり、山本周五郎作品としてはあまり高く評価されなかったようで、長年日陰の状況にあったと解説にかかれています でも、面白いですよこうい

  • 尻啖え孫市

    鉄砲集団雑賀衆を描いた司馬遼太郎氏の傑作小説 この小説の主人公雑賀孫市はある意味自由人 秀吉の再三の誘いも断り本願寺につきます 時は一向一揆が隆盛、実はこのとき織田信長が本願寺を倒していなければ、日本は一向宗の宗教国家になっていたかもしれません 戦いに挑む前、孫市の周囲に多くの一向宗人たちが現れ「南無阿弥陀仏」を唱える場面 宗教など頼ったことのない孫市ですら、いつしか気づかぬうちに「南無阿弥陀仏」

  • 地虫鳴く

    直木賞作家木内昇(のぼりと読みます、女性です)氏の新選組小説 しかし私も新選組好きですよね、何冊目だろうねこれでw この小説三人の隊士の視点を使って書かれている小説で、近藤、土方、沖田などはみんな脇役です 一人は阿部十郎 この人は後に馬上の近藤勇を狙撃します しかし、近藤は肩に鉛玉を食らったまま、そのまま馬で駆け抜けます 後になぜ馬を狙わなかったのかと、阿部は責められていたりします 二人目は篠原泰

  • 侠客

    江戸時代、武士は嫡男が親の跡継ぎ、二男三男は嫡男に何かあった場合のみ家督を継ぐことが出来ます 嫡男が健康で優秀であれば、二男三男などは必要なし、こういう人たちを部屋住みと呼んでいました まあ、居候のような扱いですなw そんな輩がやがてつるみだして悪さをし始めるのです いずれ家督を継げるわけでもなし、品行方正に生きていられるか、てな感じですかね そういう人たちのことを旗本奴と呼びました しかし、庶民

  • 燃えよ剣

    司馬氏の名作、新選組副長土方歳三が主人公の時代小説です 数年前、NHKのBS時代劇で「新選組血風録」の脚本を書かせていただいたのですが、続編をこの「燃えよ剣」でやるとプロデューサーの後藤氏が明言 これは気合を入れねば、と入念に読み直していたのですが その後、見事立ち消えとなりましたw 軽くそういうこと言わないでよ こっちだっていろいろ大変なんだから もうすでに死語となった激おこプンプン丸ですwww

  • 鞍馬天狗5山嶽党奇談

    ご存知鞍馬天狗! と、言いたいところですが、仕事の依頼が来るまで、映画も見たことがないし、小説も読んだことがありませんでした 大仏先生ごめんなさいw で、読んでみたところ面白い 鞍馬天狗は正義の味方かと思いきや、テロリストなのですねw 常に体制の逆をいく、長州や薩摩が国を担えばその敵となる 知らなかったw この刊一冊を丸々使って展開する山嶽党奇談 さすがにそのままを映像化するわけにもいかないのでか

  • 謀将北条早雲

    南原幹雄氏の歴史小説は読みごたえがあって好きですね これ、北条早雲となっていますが、北条早雲が北条早雲という名になるのは実は死んでからなんですよwなので、本文では伊勢新九郎という名前で登場します 梟雄と帯に書かれていますが、まあ、後北条氏の祖となった人物ですので、それは一筋縄ではいきません その新九郎に宿敵が現れます 足利茶々丸 なぜに幼名やねん、と突っ込みたくなりますが、この茶々丸、父である堀川

  • 花詞

    脚本家の先輩でもある井川香四郎氏の梟与力捕物帳シリーズの第4作 北町奉行所与力の藤堂逸馬が駆け回って事件の解決に挑みます 逸馬は吟味与力でありながら藤堂家には養子で入ったため町人上がりの与力として蔑視されます それを補佐するのが名奉行遠山金四郎、その敵役として権力者鳥居耀蔵が立ちふさがります この本に収録されているのは全4話 中でも、医師の善悪を描いた「別れ霜」 これは美味く脚色できればなかなかの

  • 葬神

    島原の乱を描いた歴史小説です 一人の絵師が主人公として描かれ、農民たちから神として担ぎ出される益田時貞(天草四郎)の生涯を描きます しかし、3万の反乱を12万で制する幕府軍もすごいものです でも最初の上使、板倉重昌は討ち死にしていますから、二人目の上使、松平信綱はそりゃあもう必死だったことでしょう 山田風太郎氏がこれをモチーフに「魔界転生」という小説を書き、のちに二度も映画化されました 沢田研二さ

  • 神無き月十番目の夜

    怖い時代小説です 江戸初期、常陸の山里、小生瀬のとある村 この村に住む300余りの住民が老いも若いも女子供すべてひっくるめて 虐殺されます しかも実際にあったことだというのです 読んだあと、慌てて調べましたよ しかし、そこは黒歴史 こういうことだったのではないか、との仮説はあっても本当のところはわからない 歴史というものは権力者の手で真っ黒に塗りつぶされることがある その典型的なものだともいえます

  • まんぞく まんぞく

    池波正太郎氏の晩年の小説 新聞小説ならではのいい加減さはあるが、氏の作品としてはアイディア優先的な要素がありある意味貴重かw 凌辱されかかり、家来を殺された娘が女剣士として復讐する 少女漫画にあるような流れの中でそこは池波作品、人の心の機知を巧みに描き、最後まで飽きさせない作りで仕上がっております これ、今すぐドラマ化したら面白い 主人公は誰がいいですかね? 結構誰でもそれなりにはまると思います

  • 荒木村重

    戦国武将を中心に書かれた小説は数多くありますが、この人を中心に据えた作品はそうはない 荒木村重、織豊期の摂津国有岡城城主の武将です キリシタンでもあり茶の湯にも精通する文化人的なところもあったようです 一昨年前の大河ドラマを視聴された人にはこの人が行った大罪がおわかりでしょう 信長を裏切り、有岡城に籠城し、説得に来た黒田官兵衛を幽閉し、落城にいたつては一人だけ脱出し、そのせいで城内にいたものすべて

  • ながい坂

    何かで読んだのですが半村良氏がなぜ時代小説を書くようになったのかを尋ねられ、SF作家同士で話してみたら、みんな山本周五郎とかすきなんだよ。ああいう文章書くの憧れるんだよ。と言っていたとか 確かに山本周五郎氏の文章は素晴らしいし、傑作も多い その中であえてこの作品 一人の下級武士が信念を持って一つの仕事をやり遂げる姿を描いた作品 ドラマにしたいです。地味だけどw ただし、信念を貫くというのは難しいで

  • 幕末新選組

    数年前にNHKで司馬遼太郎氏の「新選組血風録」のドラマ脚本を書かせていただきました 新選組はその理不尽さが好きです。寄せ集めの出自がロクでもない者たちが寄せ集まり、大義の旗を掲げた上で内ゲバを重ね、結果時代の変遷に乗り損ね滅亡する パッと咲いては散る桜、そんな魅力が人を引き付けるのでしょう この小説もドラマ化したい作品です 本作の主人公は永倉新八、池田屋事件で活躍した神道無念流の使い手です この小

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