• おもろ放談

    70年代、星新一、小松左京、筒井康隆ら数人のSF作家による対談がまとめられた本です これはもう、正直面白い しかし、これ、現在出したらすぐネットで叩かれそうな内容で溢れかえってますねw 昭和の時代の方が発言もおおらかで良かったということでしょうかw もう、真っ先に語られている「インフレ・貨幣制度・食料・スパイ制度・そして……」でもかなりな問題発言がつづられています 「まあ、しかし、最近世界各地でた

  • 復讐法廷

    今年テレビ朝日で同タイトルの2時間ドラマが田村正和氏主演で放送されました ドラマでは娘を殺された男が無実となった殺人者を処刑した行為が罪となるかという、この小説の土台部分だけを利用して作られていました、なので原作と言う扱いはせず、最後にクレジットでお断りを流していました そう、ドラマはこの小説通り日本では作れないのです なぜなら法律が違うから この小説の奥深さはアメリカにおける人種差別問題が大いに

  • 真鍋博のプラネタリウム

    星新一氏の著作の多くの表紙絵&挿画を描かれた真鍋博氏 その挿画とショートショートの一部を紹介した一冊です 星氏の本では真鍋氏か和田誠氏のイメージがありますね 真鍋氏は以前に紹介したアガサ・クリスティーの表紙も描いており、独特の世界観があるイラストレーターです これは名作「おーい、でてこーい」の挿画と一文 普通は挿画は小説の味付けのように利用されますが、この本のように挿画を紹介するのに小説が味付けと

  • <こうして、世界は終わる >

    <著書名> こうして、世界は終わる (すべてわかっているのに止められないこれだけの理由) 著 者~  ナオミ・オレスケス さん+ エリック・M・コンウェイ  さんの共同著書 訳 著~   渡会 圭子 (わたらい けいこ)さん 通常は<現在から未来~ 現在から過去>を、見通した書籍が大半です。 本書籍の特徴は、常識を覆し・・300年後の視点から現代を俯瞰した内容です。 2009年~ 逃した最後のチャ

  • へんないきもの

    「♪あったかいんだから~」なんて一時流行ったフレーズも、こうもクソ暑いと誰も口にしなくなりましたw この本も一時話題になりましたね、自然界に生息するおかしな生き物を紹介する本です 先のフレーズのクマムシ、実は超生命体とも言われる生き物なのです 摂氏150度の高熱にも 絶対零度(-273度)でも生きていられるのです 嘘みたいでしょw さらには真空でも高い圧力にすら耐え、放射能でもしなないときたものだ

  • 狼の王子

    この頃邦訳が多い北欧の小説 今回はデンマークの作家がアイルランドを舞台に描くという珍しいスタイルの小説です アイルランドの田舎町で郵便配達人が発見した三体の死体 監禁、虐待、家族の殺し合い と、物騒な単語を並べましたが、本作は実に上手に読者をリードしていき、ラストの謎解きへと導いていきます さて、アイルランド 狼男といえばアイルランド やはり少し閉鎖的なイメージがありますね。よそ者受け付けぬみたい

  • 天皇の刺客

    曾我の十郎五郎の兄弟が行った暗殺はクーデターであった、という新解釈で書きつづられた一冊 しかし、この説はかなり昔から言われており(実際に生き残った弟は頼朝の邸で捕えられている)前に紹介した大河ドラマ「草燃える」でもそのように設定されておりました ただ「草燃える」では北条と敵対する架空の人物が兄弟をそそのかすのですが、こちらはかなりスケールの大きなものとなっています しかし、みなさん子供の頃見ません

  • 楽しい悪夢

    前に「サイコ」で紹介したロバート・ブロック 本書は12編による短編集 ブロックの真価がまさに発揮されている作品集といっても過言ではありません 特に最後の短編「頭上の佚儒」は鳥肌物の恐ろしさ、ヒッチコック劇場とかでやっていそうですな 訳者あとがきにはブロックの自己紹介文がのせられており引用しますと 「私は背が高く痩せていて、怠け者です。趣味はアメリカ通貨の蒐集。それも高級なやつがいいですな。私はまだ

  • 砂上の影

    著者の久野四郎氏は昭和7年生まれ成蹊大学卒としかわかりません この本にはあとがきも解説もなく、また久野氏もこれ以外には全く違うジャンルの書籍を一冊刊行しているだけで、正直謎の作家であります この本には表題作を含む17本の短編が掲載されています その中の一編、私が特に気に入ったものをご紹介します ある男が不思議な女と出会います 男が女と逢瀬を重ねるたびに男は世界が血みどろになるような悪夢に襲われます

  • <人間国家への改革>

    著書名~  <人間国家>への改革・・参加保障型の福祉社会をつくる 著  者~   神野直彦 (じんの なおひこ)さん  東京大学名誉教授・・地方財政審議会会長 <市場拡大と政府縮小>の潮流は世界中に <二つの過剰と二つの環境破壊>をもたらした。 <過剰の豊かさと過剰な貧困>・・<自然環境の破壊と人的環境の破壊>である。 財政破綻、地方消滅、社会保障崩壊、果ては民主主義の危機までが叫ばれる中、いま真

  • 最終戦争

    今日泊亜蘭(きょうどまりあらん)氏は大正10年生まれのSF作家 日本SF開拓者の一人でありますが、SFマガジンの初代編集長である福島正実氏からは敬遠されていたそうで、あまり評価されていないように思います この短編集も本人が「あとがきに代えて」と称して書いているように字使いの統一がなされていません ただ、これは作者が望んだそうで、作品が発表された当時の旧カナ、新カナ方式で掲載されており、それも発表年

  • 風流太平記

    山本周五郎作品にしては異色な娯楽長編です 新聞の連載小説だったせいかサービス精神満点 次から次へと展開が変化し、状況が変わっていきます いい意味でも悪い意味でもw 徳川御三家の一つがイスパニアの死の商人と手を組んで幕府転覆の謀略 ほら、山本周五郎らしくないでしょw やはり、山本周五郎作品としてはあまり高く評価されなかったようで、長年日陰の状況にあったと解説にかかれています でも、面白いですよこうい

  • 筒井漫画読本

    筒井康隆の小説を17人の漫画家が描いた一冊 それにしても、これを選ぶか的な作品が多くて笑えますw 「傷ついたのは誰の心」なんて蛭子さんが書いてこそ味がでますなw 「死にかた」は大好きな小説でも逆に漫画にすると味気なくなる 「トラブル」は絵にするとこんなに気色悪くなるのか 吾妻さんの「池猫」はなんかほっとしますねw でもほとんどすべて原作を読んでいないとあまり楽しめない気がします 「傾斜」なんて特に

  • はっきよい畑場所

    これも子供が小さい頃大好きだった絵本です 野菜たちが相撲をします 特に小さい大根と大きなスイカの一番は迫力満点 玉ねぎと人参の一番は玉ねぎの皮がむけてすべった人参の負けw 残念ながらゴーヤは休場中w こういうところに子供は食いつきます 何度も何度もけらけら笑っていました 星取表はこんな感じ 大人でも楽しめる絵本です

  • 尻啖え孫市

    鉄砲集団雑賀衆を描いた司馬遼太郎氏の傑作小説 この小説の主人公雑賀孫市はある意味自由人 秀吉の再三の誘いも断り本願寺につきます 時は一向一揆が隆盛、実はこのとき織田信長が本願寺を倒していなければ、日本は一向宗の宗教国家になっていたかもしれません 戦いに挑む前、孫市の周囲に多くの一向宗人たちが現れ「南無阿弥陀仏」を唱える場面 宗教など頼ったことのない孫市ですら、いつしか気づかぬうちに「南無阿弥陀仏」

  • <ニューヨークとフランクフルト>

    書名~ <移民都市の苦悩と挑戦 > 著者~ 東 自由里 (あずま じゅり)さん~ 立命館大学・産業社会学部 教授     進藤 修一(しんどう しゅういち)さん~ 大阪大学大学院・言語文化研究所教授 ヒト、モノ、カネが集中する(金融都市)様々な人種や民族、宗教、文化が交錯する二つのグローバル都市・・ニューヨーク(移民が蠢く躍動都市)と、フランクフルト(多民族都市)・・ 都市の移民統合政策は、時に衝

  • お岩と伊右衛門

    東海道四谷怪談、四世鶴屋南北によって書かれた怪談の評論本です 日本三大怪談、あとは番町皿屋敷、そして牡丹燈籠 しかし、東海道四谷怪談が一番古い出典で、今日ではいろいろとアレンジもされた新作も多く、様々な人になじみ深いのではないでしょうか? この本では第一章の「女はなぜ幽霊になるのか」という怪談入門編からはじまり、最終的には四谷怪談の深層、果ては四谷怪談という物語がもたらした幕末のお江戸ゴシップなど

  • 江戸の御触書

    よく時代劇に出てきますよね、いわゆる高札というやつです 幕府が庶民に対して示すもの その中で面白いものを紹介しています これも、時代劇や時代小説を書く上での資料と思って購入したのですが普通に面白い本でしたw 「火事場の野次馬は切り捨ててもよい」 「男色、男が男に狂うな」 「豪華な家は質素に改築せよ」 幕府も迷走してますなあw 「黒船来航!努めて静かに過ごしなさい」 「鎖国令 日本を出るな、出たもの

  • ハイドゥナン

    タイトルの「ハイドゥナン」とは与那国島のこと これはなかなか壮大なスケールを持ったSF小説で、巫女というものがいかなるものかということを大胆に描いています 人間はついつい、この世を支配しているのは自分たちだと思いがちですが、そうではないことを痛切に感じさせる大作です 現在では文庫化され、加筆等されているかもしれませんのでそちらで読むことをお勧めします しかし、このJコレクションバージョンでも十分に

  • 地球の長い午後

    巨大な温室と化した地球 その中で独自に進化を遂げた巨大植物 その中には歩行移動し、人間を食料とする植物も無数存在する 人類は地域ごとに分かれ細々と暮らしていた 未来社会テーマですが、現実に温暖化が進行するとこんな未来になるかも、と想像が浮かぶ作品です さすがにリアリティはありませんがw もとより温暖化は、氷河期前の実はパラダイス的な時期であると指摘する学者もおりますので ただ、この作品世界に広がる

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