• はじめに 百済をめぐる三つの講話です

    はじめに  七世紀に活躍した二人の筑紫人、すなわち伊吉(いき)博徳(はかとこ)と大伴(おおとも)部博(べはく)麻(ま)を主人公にした小説『二人の筑紫人と白村江の戦』の出版以来、幸いなことに講話を依頼される機会が増えました。 主題とした「白村江の戦」(六六三年)、あるいは表紙の『筑前国大宰府水城切堀図』が示す「水城堤築造」(六六四年)から、ちょうど千三百五十年目の節目の年代であったことも、強い関心を