• 「遠野物語」柳田國男 岩波文庫

    遠野は、今の岩手県にあたります。もの深い山奥の物語です。「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。」この物語は事実「平地人を戦慄せしむる」に充分な数々の話柄に満ちています。他の書物で柳田はこうも語ります「迷いも悟りもせぬ若干のフィリステル(俗物)を改宗せしむるの機縁を得れば」柳田は、民俗学の戦慄すべき書物に、素直に向き合う読者をまっています。「迷いも悟りもせぬ若干の俗物さえ」心を新たにしうるほど

  • 「南方熊楠<みなかた・くまぐす>」鶴見和子 講談社学術文庫

    民俗学、生物学の巨人、南方熊楠の評伝です。南方の著作は膨大を極め、その研究もやっと緒についたばかりです。少年の時の南方は「和漢三才図会」と呼ばれる膨大な百科事典の数十ページを、毎日丸暗記して、とうとう全てを写してしまうほどの驚異的な根気と記憶力の持ち主でした。「ヨーロッパにあるようなものは日本にもあり、日本にあるようなものはヨーロッパにもある」という不思議な信念を携えて、アメリカやヨーロッパを流浪

  • 名著「忘れられた日本人(宮本常一)」に深く驚嘆!感激!

    読破した名著「忘れられた日本人」 著者:宮本常一(つねいち)  発行所:岩波文庫 - 青帯 「人間(にんげん)」や「日本人」のことを知ろうと思って、宮本常一さんの「忘れられた日本人」を読破しました。下手な小説を読むより断然おもしろいです!っていうか、この本の中の "忘れられた日本人"たちは実にたくましくて、おおらかで、親切で、生き生きとしてて、鮮やかで、温かくて、スケベで、ずるくて、人間っぽくって

  • 神隠し

    昨今、「妖怪ウオッチ」というアニメが流行っているようで、いろんなことを妖怪の責任に転嫁することが、一部で問題視されているのだそうな でも、それは実は妖怪の使い方としてなんら間違ってないわけなのでw 小松和彦氏の著作は一時期はまって何作も読みました その上で言えることは妖怪は民俗学の中で生まれたものだということ 過去の日本の限られたコロニーで誘拐などの犯罪が起こると、そのエリア内には犯罪者などいない