• 赤いカード

    病気や事故などの運命を。 私たちの間では。 『赤いカード』 と呼んでいます。 私はこの赤いカードを持って。 生まれてきました。 主人と結婚したことでまた。 さらなる赤いカードを。 持つことになりました。 病気になるということは。 この赤いカードを。 持っているという。 お知らせです。 『癌家系』という。 この世の表現は。 代々受け継がれてきた。 赤いカードを意味します。 『何か』をして。 この赤い

  • 溜まり場

    うちは子供達の溜まり場。 毎日毎日。 誰かしら。 子供達の友達がいる。 ご近所の子供達も。 うちに集まる。 うちが1番。 狭いのに。 なぜか集合場所。 お隣の子は決まって夕方。 『ただいま~☆』 遊びに来る。 みんな。 かわいい。 日曜日ともなると。 お昼。 大きな鍋で。 そうめんを大量に茹でたりして。 私は。 給食のおばさん。 ときどき。 子供達がお呼ばれして。 静かなお昼は。 逆に。 落ち付か

  • よからぬもの

    日常生活の中で。 突然現れる。 胸を締め付けられるような。 何とも言えない。 切ない感情。 それは。 子供と繋いだ手を。 離す瞬間。 不意に訪れる。 普通にある日常の。 『いっておいで』 子供と手を離す瞬間。 胸が痛くなる。 後悔と懺悔が 入り混じったような。 何とも言えない感情が。 私の胸を支配する。 そして。 気づいたこと。 『私は子供を捨てた』 遠い遠い昔。 生きるため。 ただ生きるため。

  • 喫煙

    私は。 煙草を吸っていた。 私は。 煙草を。 やめられないでいた。 肺の難病を患ってもなお。 やめられないでいた。 おかしな話。 長女を授かったとき。 今から10年前。 煙草の本数は。 確実に増えた。 どうしても。 吸わずにはいられなかった。 子供のことを考えたら。 煙草は厳禁。 常識中の常識。 分かってはいても。 吸わずにはいられなかった。 もちろん。 自分を責めた。 そんなことすら 出来ないの