• “Soul bar-IORI” 車の街

      営業時間前、自転車で繁華街を通り抜け、大通りに面するスーパーに少量の買出しに出た。繁華街は車で埋め尽くされ、日常的に違法駐車が行われている。狭い通りを行き来する車も、通行を妨げられ苦労しているようだ。  エコ、規律、道徳を多くの人が口にし訴えているが、この車の状況を見れば、上辺だけの人が大多数であろう。それが日本人と言うものだ。表面的には綺麗に着飾り、立派なことを口にしても中身を伴うことはない

  • “Soul bar-IORI” 魔法

       店のオープンである。表の看板に電気を点しに外へ出ると、雨が降り、肌寒さを感じる。今日も暇な一日になりそうだ。もし、私に魔法が使えたなら、雨を止ませ、カウンターは素敵なお姉様で溢れ、、、って、止めておこう、悲しくなるだけだ。  BGMを考えていても、魔法が頭から離れない。そうだ!このおじさんがいい。ピッキングはあたかも羽毛でギターを奏でるがごとく優しく、そして時には激しく、エフェクターを使わず

  • “Soul bar-IORI” Gospel

     私は無信仰が故に、教会の礼拝で歌われる賛美歌に興味はないが、“Gospel”は別物である。教会で歌い始め、その後、世界的スターに登り詰めたシンガーも多く、アフリカ系アメリカ人の音楽を語る上で、決して外すことはできない。 What a Friend We Have in Jesus - Cissy Houston  奴隷制度の中、さらなる従順を誓わせるため、雇い主は奴隷として労働する者に聖書を与え

  • “Soul bar-IORI” Blues

     バーカウンターの中には、酒を並べた棚の上に裕に1000枚を越えるレコードが並ぶ。“Delta”と分別された中から一枚を選び、ターンテーブルに置き針を落とした。 Robert Johnson- Crossroad  コロンブスがアメリカ大陸に侵略をし、100年程経った1619年、アフリカ西岸から、「奴隷」として連れて来られた人達が初めてアメリカの土を踏んだ。その後、多くのアフリカ人が奴隷商人達に連

  • “Soul bar-IORI” ヴォジョレ

     17:00 バーのオープンである。オープン一曲目のBGMは決めていた。理由はただ好きなだけである。“THE CRUSADERS” 1970年代に活躍したアメリカのジャズロックバンドで、都会的に洗練された音ではなく、アメリカ南部の泥臭さを持ち、根っこにはしっかりとブルースを感じる。このバンドは多く取り上げていくであろう。 Sprial - The Crusaders  店内は、チャームに出すガーリ

  • “Soul bar-IORI”  開店準備

     街路樹が葉を落とし始め、もう間もなく冬が訪れようとしている。街にはクリスマスの飾り付けが始まり、寒さが増していくと共に感じる寂しさを、紛らわしてくれる。  繁華街から外れた路地裏に、一軒のバーをオープンさせる。ソウル・バー、魂のバーである。ちなみにSeoul、韓国のソウル特別市は関係ないので、、、キムチはない。後、看板が「居酒屋」なのだが、どうか、お気になさらず。  音楽を主体にしたバーで、中心

  • 携帯短編小説「6:34pmの着信メール」

    ▶︎男は、今日、昼頃から携帯のメールが気になっていた。 仕事の合間にちらちら、、 日が暮れ出し、外の雨音も大きくなりだした。 ふと携帯をチェック。 時計は7時前を指していた。 ▶︎来ていた。 ▶︎男は8時ぐらいまで仕事をするつもりだった。 が、すぅーっと、パワーが抜け机に突っ伏した。 ▶︎しばらくして、男は周りに挨拶もせず職場をすぅーと出た。 雨が降り、風も結構吹く中、 何処で買ったか、借りたか、