• 不思議の国のアリス*

    大好きな童話です 大人になって読み返してとみたら、こんなイメージを感じました Copyright © 2017 Yoshiko Takatsuka. All rights Reserved. 無断転載を禁止致します

  • 笛吹きのミーシャ

    今日も、山のふもとに美しい旋律が響き渡る。動物達は耳を立て、音の聞こえるほうへそれぞれにかけていく。動物達の集まった先には、木の根元に腰掛けて横笛を奏でる一人の少女。目を閉じて気持ちよさそうに音を紡ぐ彼女の名を、ミーシャといった。ミーシャは、毎日のように笛を吹いていた。朝、街で好きなだけ吹いたあと、山のふもとに行ってまた、好きなだけ笛を吹いた。ミーシャの笛は大変いいもので、誰もがうっとりするような

  • 泣く竜

    あるところに竜がいました。竜は、村のはずれの山の頂上に住んでいました。そして、満月の夜になると、いつも、体を大きく震わせて、泣き叫ぶのでした。竜は、人間が見上げるほど大きな身体をしています。そして、声もとても大きいのです。竜が泣き叫べば、地面はぐらぐら揺れ、屋根はくずれ、食器が割れました。村の人たちは、満月の夜には固く戸締りをして、絶対に外に出ることはありませんでした。竜の泣き声に、耳をおかしくし

  • どんぐり

    山へ遠足に行った。ぼくには好きな子がいて、くみちゃんというのだけれど、そのくみちゃんがどんぐりを拾ったというので見せてもらった。ぷくぷくした手のひらにころんところがる、小さなどんぐり。それを見たぼくの感想は、どんぐりだ、の一言だけだったのだけれど、ぼくはくみちゃんに喜んでほしかったので、「きれいなどんぐりだね」と紳士的に言った。そうしたら、なんとくみちゃんがどんぐりをぼくにくれると言い出したのだ。

  • 死神

    今日、死神がやってきた。寝ているところに死神なんかがやってきたら、本当なら泣いて驚くところなんだけれど、その姿があんまりにも想像する通りの死神なので、僕は怖がるのも忘れて「死神?」と聞いてしまった。死神は答えた。「そうだ。私は死神だ」 死神の言うところによると、僕は明日の夜交通事故で死んでしまうらしかった。それで、100人に1人の何かに当選して、死ぬ前に特別にひとつだけ願いを叶えてくれるらしい。さ

  • オルゴール

    親戚のおばさんから、オルゴールをもらった。きれいなオルゴール。よくある、四角い箱の蓋を開けると待っていたかのように音楽が流れ出てくるような型ではないみたい。上の部分をそっと持って平べったくて丸い土台の部分をぐるぐるとまわす。そうしてそっと平らなところに置くと、きれいに着飾ったお姫様と王子様が手を取り合ってくるくると回り出す。音楽は、なんだろう。ピアノの曲かな。二人のダンスに寄り添うみたいに、流れる