• 麻見和史『水葬の迷宮 警視庁特捜7』

    東京東部度★3 水度★4 続編期待度★3 警視庁捜査一課第7係シリーズ1作目。 両腕を切断された遺体が葛西臨海公園の海辺で発見されることから始まります。捜査を担当することになった捜査一課第七係の岬は、所轄署の新米刑事里中とコンビを組み捜査に乗り出します。 最初の犠牲者が警察官だと判明し捜査本部が混乱するなか、続けて第二、第三の事件が起こり・・・ いつもの麻見作品らしくテンポよく話が進み、内容も良か

  • 内藤了『COPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』

    猟奇度★3 総括度★3 続編期待度★3 警視庁の刑事、藤堂比奈子を主人公とするシリーズ9冊目。 今回は不可解な状況で惨殺された遺体が発見されることから始まります。同様の事件が30年前と12年前にも発生していたことが分かり、今回も厚田警部補以下のメンバーが捜査に参加します。 いつものように今回も血なまぐさい事件で始まるのですが、間には三木と麗華の結婚式がはさまり、暗い中に明るい光を差し込んでいます。

  • 桑原水菜『遺跡発掘師は笑わない 君の街の宝物』

    事件度★1 遺跡度★3 続編期待度★3 遺跡発掘を巡る事件シリーズ8冊目。 気が付けば、もう8冊も出ているんですね!びっくりです。 今回は短編集です。いつもは人も死んだり色々な人が絡んで来たり大事件なのですが、今回は普段のみんなの様子と、遺跡や遺物を巡るちょっとしたお話集でした。 どれも良かったのですが、無量の最初の発掘の話が良かったですね。今は不愛想で少しも可愛くなどないのですが、幼稚園児の無量

  • 葉山透『0能者ミナト 11』

    怪異度★2 科学度★4 続編期待度★3 霊能力0ながら、高い知力で怪異と対峙する湊を主人公とするシリーズ11冊目です。 今回は短編1編と中編1編の構成です。 短編の方は・・・うーん、何だろう?という感触。この件は今後にもかかわるのでしょうか・・・? 中編の方は、以前に沙耶とユウキが関わった九尾の狐との全面対決でした。 毎回、怪異現象を科学的に分析するところが面白ポイントなのですが、今回の九尾の狐・

  • ゆきた志旗『Bの戦場3 さいたま新都心ブライダル課の果断』

    B度★4 斜め上度★1 続編期待度★4 埼玉のとあるホテルでブライダルプランナーとして働く香澄を主人公としたシリーズ3冊目。 毎回、結婚式を通して様々な人間模様を描くシリーズですが、今回は前巻最後に登場した新キャラとの話、結婚式ダブルブッキングの男、秘密を抱える新婦、と安定の面白さでした。 このシリーズは、まずはブライダル業界のお仕事小説として十分面白いのですが、そこへさらにもうひとつの「B」が絡

  • 堂場瞬一『身代わりの空 警視庁犯罪被害者支援課4 (上)(下)』

    事件度★4 ファンサービス度★4 続編期待度★4 警視庁の架空の部署、犯罪被害者支援課を舞台にしたシリーズ、4作目です。今回は上下巻の長編です。 富山の空港で飛行機が着陸時に事故を起こし死者が出たため、被害者対応の応援に警視庁からも村野たちが出動することになります。富山県警と協力して被害者の身元を確認していったところ、偽名の乗客が死亡していることが判明します。調査を進めると、偽名の乗客は指名手配犯

  • 青木祐子『これは経費で落ちません! ー経理部の森若さんー 3』

    会社あるある度★4 恋愛度★3 続編期待度★4 ある会社の、経理処理を通して見える様々な人間模様を描くシリーズ、3冊目です。 社内で起こるちょっとした事件や出来事なのですが、出てくる人とか起きることとか、もう会社あるあるです。 女性間のいざこざ、男性間の競争・・・ああ、そういう人いるなあ~と思ってしまいます。 そういう会社の話と平行して、主人公沙名子自身の恋愛も描かれます。 沙名子は、仕事とプライ

  • 麻見和史『鷹の砦 警視庁捜査一課十一係』

    コンビ度★4 トラウマ度★4 続編期待度★3 警視庁捜査一課の女性刑事、如月塔子シリーズ10作目。 今回は、ある殺人事件の容疑者を追っていたところに発生した、立て籠もり事件から始まります。 交渉の末、具合の悪くなった人質女性と交換に塔子が人質となりますが、警察の包囲網を突破した犯人たちにどこかに連れ去られてしまいます。 鷹野を始め十一係の皆が塔子を助けようと頑張ります。また、話も二転三転して、最後

  • 佐藤青南『白バイガール 駅伝クライシス』

    横浜度★4 駅伝度★2 続編期待度★3 神奈川県警の交通機動隊員、いわゆる白バイの女性隊員、本田木乃美が主人公のシリーズ3作目。 今回は、神奈川と言えば正月恒例の箱根駅伝ということで、それに絡む事件です。そもそも箱根駅伝の先導に憧れて白バイ隊員となった木乃美だったわけですが、未だ技量は伴わず、今回は親友の潤が選抜されます。かつ、年末に起きた他の事件のために、自分は警備からも外れてしまいます。 毎回

  • 笹本稜平『逆流 越境捜査』

    越境度★2 仲間度★4 続編期待度★3 警視庁のはぐれ刑事鷺沼と、神奈川県警のはみ出し刑事宮野の”越境”刑事コンビが活躍する、越境捜査シリーズ4作目。 今回はいきなり鷺沼が暴漢に襲われるところから始まります。最前線からは外され過去の未解決事件を担当している鷺沼ですが、とある事件に着手した途端に襲われます。 どうやら、今回の相手は暴力団と繋がる政治家。鷺沼の周囲をヒットマンがうろついたり、不穏なスタ

  • 須藤靖貴『捜査流儀 警視庁剣士』

    剣道度★4 警察度★2 タイトルが面白いので手に取った一冊。 警視庁に勤める剣道選手の話です。子供の頃から剣道に打ち込み、剣道を続けられるという理由で警視庁に入り、なぜか激務の捜査一課に配属された刑事が主人公です。 主人公の剣道に対する気持ちと、担当する事件とが並行して描かれます。事件が起これば練習の時間が取れず、でも試合に出続けますが、毎回立ちはだかる同じ警察内の強い剣士がいます。 警察物に剣道

  • 麻見和史『沈黙する女たち』

    猟奇度★1 取材度★2 続編期待度★3 ケーブルテレビ局の事件記者、早乙女綾香シリーズの2作目。 今回は廃屋で見つかった女性の遺体を巡るお話です。 テンポよくサクサク読めますが・・・事件そのものはともかく、少々人物造形が足りなかったのか、残念ながら今回はちょっと・・・という感触でした。紙幅が足りなかったのでしょうか、もうちょっと登場人物についてのエピソードがあれば、もうちょっと違ったかもしれません

  • 小杉健治『隠密同心 幻の孤影1』

    迷い度★4 変装度★1 続編期待度★2 若い隠密同心、佐原市松が主人公のシリーズ4冊目。 隠密同心とは、現代で言うところの公安警察官です。通常任務の同心(今で言う刑事)とは別で、情報収集や潜入捜査が専門です。 同じく隠密同心だった父親より小さい頃から仕込まれ、父の死とともに職務を引き継ぎました。前章では見事に初任務をこなしましたが、釈然としない結末と、自分の職務の孤独な闘いに虚しい気持ちを持ってし

  • あざの耕平『東京レイヴンズ 15 ShamaniC DawN』

    前日譚度★5 飛車丸度★4 続編期待度★4 現実とはちょっと違う日本。現代の陰陽師たちを描くシリーズ15巻目。実に2年ぶりです。 いよいよ過去、夜光の話がきちんと語られます。夜光と飛車丸のことはちょくちょく出来ていましたが、今回はさらに相馬、大連寺、そしてあの人も登場して来て、これからどう最初のところに繋がるのか・・・ それにしても、話が始まった時はコンがこんなにキーパーソンだとは思っていませんで

  • 竹村優希『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』

    ホラー度★4 タイトルがラノベ度★5 続編期待度★3 角川文庫ながらタイトルがラノベっぽいので手に取った一冊。 内容はタイトルの通りですが、思っていたよりも面白かったです。丸の内の大手不動産会社に就職した澪、持ち前の能天気さで20年以上スルーしてきた強い霊感を見抜かれ、訳アリ物件担当部署へ配属されます。 担当するのは幽霊の出る物件で、部長の次郎の他には部員は澪だけ。別部署の高木が次々持って来る案件

  • 櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく』

    ハラスメント度★4 ホラー度★3 続編期待度★3 とある大学のオカルト研究会に持ち込まれる様々な事件を描くシリーズ12作目。 いつもながら、森司とこよみのほのぼの路線とは裏腹に、どの話も嫌な気分になるものばかりでした。今回のメインテーマは「ハラスメント」でしょうか。 こよみの一件もそうかな、と思っていたらやはりで・・・彼女は色々なものに目を付けられやすいですね。そもそも森司とこよみの出会い?の時に

  • 牧秀彦『月華の神剣 壬生狼慕情』

    幕末度★3 神剣度★2 続編期待度★3 シリーズ1作目。平安の昔から伝わる、持つ者を天下人とする太刀を巡る物語です。 主人公は刀を守る神社の息子ですが、父親を殺されて京都へ向かうことになります。時は幕末、ちょうど京に発つ浪士組と共に行動することになりますが・・・ メインは、剣術を磨くのみでろくに神官としての修業をしてこなかった主人公が、道中で清河八郎やのちの新選組メンバーと出会い、様々な経験を経て

  • 麻見和史『屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香』

    記者度★4 探偵度★3 続編期待度★3 シリーズ1作目、大手新聞社から小さなCSチャンネル会社に転職した女性が主人公です。 転職初日、死体遺棄事件が発生、いきなり取材活動が始まります。麻見さんの他作の警察物とは違い、記者目線なのが新鮮です。警察物だとよく、記者って記事を書くためなら何でもやるみたいな、何となく悪い人で描かれることが多いですが、この作品の主人公は好印象です。 テンポよく話が進んで、と

  • 内藤了『首洗い滝 よろず建物因縁帳』

    呪い度★4 お仕事度★2 続編期待度★3 建物にまつわる怪異を巡る事件を追うシリーズ、2作目。 今回は地図にない、隠された滝を巡る”呪い”のお話です。 基本的には建物の因縁を祓うことを専門とする人達の話なのですが、今回は建物ではなかったです。でも、前作同様、怖くて、とても面白かったです。 このシリーズ、雰囲気も好きなのですが、どうも主人公春菜のキャラクターが好きになれません。そこが残念なのですが・

  • 相場英雄『リバース』

    「総員、着手せよ」度★5 反撃度★3 続編期待度★4 警視庁の詐欺事件を扱う捜査二課を描くシリーズ3作目です。 前作最後でバラバラになってしまった西澤たち各メンバーのそれぞれの話が描かれます。 東日本大震災後の福島を絡めながら話が進み、最後に全員である大きな案件に取り組みます。 このシリーズは三冊続けて読むのがお勧めですね。 これで終わってしまうのかな・・・みんなのその後が気になるし、ぜひシリーズ

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