• 東日本大震災・《ブッダのことば》

     「ブッダのことばースッタバニーター」(中村元訳・岩波文庫・1984年)に、以下の一節がある。〈第五 彼岸に至る道の章 一一、学生カッパの質問 カッパさんがたずねた。「極めて恐ろしい激流が到来したときに一面の水浸しのうちにある人々、老衰と死とに圧倒されている人々のために、洲(避難所、よりどころ)を説いてください。あなたは、この(苦しみ)がまたと起らないような洲(避難所)をわたくしに示してください。

  • 東日本大震災・《マスコミ・メディアの責任と役割》

     「東日本巨大地震」が発生してから1週間が経過した。その間の経緯をマスコミ・メディアはどのように報道してきたか。ちなみに、(私が購読している)東京新聞一面記事の「見出し」を羅列(抜粋)すると、以下の通りである。①3月12日(土)朝刊・「東北・関東大地震 仙台で10㍍津波 首都圏の機能マヒ 茨城の高校水没 原子炉停止で緊急事態宣言』、②3月12日(土)夕刊・「死者・不明千数百人 三陸海岸は壊滅 福島

  • 東日本巨大地震は「自然の摂理」

     3月11日に起こった「東日本巨大地震」は、文字通り「自然の摂理」という他はない。まるで「自然」にも「意思」があるかのように、「人間の存在」がいかに無力なものであるかを、それらの造営物を完膚無きまでに叩きのめすことによって、思い知らせたのであった。これまで「平和」「豊かさ」「便利さ」では世界一を誇っていた日本の社会(の一部分)は、一瞬のうちに(大津波の)濁流に呑み込まれ、たちまち「地獄絵」の世界へ

  • 東日本大震災・《今、問われているモラル》

     あの「東日本大震災」の光景を目の当たりにして、東京都知事・石原慎太郎氏は「天罰だ、いっぺん津波に我欲を洗い流してもらった方がいい」と(か何とか)言って世の顰蹙を買い、後日、(無様にも)その言辞を謝罪したそうだが、私は彼の「物言い」にそれほどの違和感は感じなかった。人々がこれまで作り上げてきた「人工物」を、次々と「なぎ倒し」「呑みこんで」いく津波の威力を呆然と眺めるほかはなかったが、自然に対して人

  • 「ビンラディン容疑者殺害」は《愚かな話》

     インターネット・YAHOOニュースに「93%がビンラディン容疑者殺害支持=大統領の評価いま一つ―米調査時事通信 5月4日(水)8時25分配信」という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈【ワシントン時事】3日発表の米ギャラップ社とUSAトゥデー紙の合同世論調査結果によると、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦を支持する人は93%を記録した。不支持は

  • 「子殺し」・《問題の要因》

     昨日、今日と、「子殺し」に関する記事が新聞報道されている。《その1》東京新聞5月23日付け朝刊(23面)「本音のコラム・子殺しに思う」(宮子あずさ・看護師):〈5月14日、生後4カ月の長男を殺した母親が逮捕された。殺された子どもはダウン症。母親は「育児に疲れた。一緒に死のうと思った」と話しているという。これを読んだら、やっぱりどうしても、ダウン症の義弟のことを考えてしまう。生後4カ月であれば、か

  • 大阪の「自転車」

     大阪は「過ごしやすい」街である。「商人の町」と言われるほどに、大小様々な(個人経営の)店舗が「綺羅星のごとく」居並んでいる。たった100円の商品にも、売り手の心尽くしとぬくもりが感じられる。開業時間は早朝から深夜まで、何一つ不自由はない。つまり「便利な」街なのである。とは言うものの、それでは、はたして、大阪は「住みやすい」街であろうか。私は、生まれてこのかた(60有余年)大阪に住んだことがないの

  • おそるべきCM

     場所は、ある高層マンションの一室。幼い姉(5歳)と弟(4歳)がテレビを観ながら留守番をしていた。そこに映し出された映像は、たまらなく魅力的であった。なぜなら、アニメではなく実写の人間が、すいすいと、自由自在に(まるでハヤブサのように)都会の空を飛び回っていたからである。「アッ、飛び上がった!エッ、宙返り?」その人間(たち)は、瞬く間にビルの屋上に舞い上がったかと思うと、次々と高層ビルを渡り歩き、

  • 「教諭の保護者提訴」は《一億層未熟化》への途

     東京新聞朝刊(25面)に「教諭が保護者提訴 慰謝料求め「苦情で不眠症に」行田の市立小」という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈埼玉県行田市の市立小学校の女性教諭が、担任する女児の親から再三嫌がらせを受け、不眠症になったとして、両親に慰謝料500万円を求める訴訟をさいたま地裁熊谷支部に起こしたことが分かった。訴状などによると、昨年6月、女児は同じクラスの女児とトラブルになり

  • 人間が終息を迎えるときはどうしたらよいか

     東京新聞朝刊「発言」欄(5面)に「人生の最期 あり方に悩む」という見出しの記事が載っている。投稿者は、会社員・平林芳子氏(68)・(東京都大田区)との由。その内容は以下の通りであった。〈義父が脳梗塞で入院し3年9カ月が過ぎました。食事は介護が必要ですが自力でのみ込むことができ、今日まできました。私も時々手伝うと「うまい」と言ってくれ、配膳係の方から「良かったね」と声を掛けられていました。しかしこ

  • 「満面の笑み」《場末飲食店に現れた観音菩薩》

     午後10時過ぎ、チェーン店「松屋」で、320円の牛めしを食べていると、一人の若い女性客が入ってきた。食券の自動販売機を前にして、しばらく思案している。この店は、〈株式会社松屋フーズ(まつやフーズ、英称:Matsuya Foods Company, Limited)は、牛丼(牛めし)・豚丼(豚めし)・カレー・定食などを販売する「松屋」などの飲食店をチェーン展開している企業〉ということで、24時間営

  • 「学力」とは何か・《ある私立中学校の入試問題》

    ある私立中学校の入学試験(算数)に、「2時から3時の間で、長針と短針がぴったり重なる時刻は何時何分でしょうか」という問題が出された。はたして、この問題を何人(の大人)が解けるだろうか。この問題を解くためにどうすればよいか。実物の時計で確かめるのが手っ取り早いとは言え、いくら時計を眺めてみても、正確な答は得られまい。なぜなら、長針と短針がぴったり重なる時刻には、該当する目盛りが無いからである。つまり