• 続・リンゴさん⑭どっちの料理ショー

    パインさん(26歳) 札幌に住む派遣社員で、大沢あかねさん似の実に可愛らしい女性である。 小柄な彼女はルックス的にも私のタイプ。 ややコミュ障気味な感じだが、二人で話している分には何の問題もない。むしろ、とても可愛らしく映るものだ。 そんな彼女と居ると、私も自然体で過ごせてとても楽。 一回り以上も年の離れた女性に好意を持ってもらっているだけで、なんだか奇跡的な気がする。 リンゴさん(31歳) 大阪

  • 続・リンゴさん⑬急接近する二人

    「年下過ぎると嫌ですか」って、もちろんそんなわけはない。 それでも。 これから付き合う女性とは、やっぱり結婚を意識したお付き合いをしたいんだよね。 「私が言うのも変だけど、歳なんてあんまり気にしないよ」 「でも、少なくとも結婚を意識していない女性とは付き合えないかな」 だから何となく聞いてみたんだ。そんな風に返すと、パインさんは食い気味にこう答えてくれる。 「私も全然気にしないです」 「結婚も、今

  • 続・リンゴさん⑫年下過ぎる女性

    リンゴさん親子の新居探しに付き合った私は、そのまま夕食もご一緒し。「引っ越しの手伝いにも来るよ」そう言い残して東京に戻ったのである。 新大阪への帰り道。 スマホにはパインさんからのメールが届いていた。 「タカシさんさえ良かったらご飯でも行きたいです」 「今度は私が東京に行っても良いです」 彼女とはまだキャリアメールでやりとりしている。 私と同じく、あまりLINEが得意ではないというパインさん。SN

  • 続・リンゴさん⑪娘の父親

    お子さんと二人暮らしの準備を着々と進めるリンゴさん。 別に同情心が沸いたわけでもないだろうが、そんな彼女を少しでも支えてあげたいな。そんな思いがあったことはたしかである。 保育所の近くで良さそうな部屋を見つけられた私達は、娘さんも交えて早めの夕食をとることに。 「和食の美味しいお店があるんだけど、そこでもイイ?」 子供を連れて入りやすそうなお店など全然ピンと来なかったので、ここは大人しく彼女の後を

  • 続・リンゴさん⑩お家探しデート

    札幌にお住まいのパインさん(26歳)と最初のお茶を済ませると。 意外なことに、どうやら少しは気に入ってもらえたようだ。 タカシさんさえ良かったら、また是非お会いしたいです。 そんなメールに「喜んで」と返し、続いてリンゴさんにLINEを送る。 うん、こうして文字にしてみると何だかプレイボーイみたいだな… 同時並行なんて当たり前の婚活ライフ。私も相当感覚がマヒしていたのだろう。 当時は特に何も感じなか

  • 続・リンゴさん⑨恋の両天秤

    大沢親分の孫で、劇団ひとりの奥さんでもある大沢あかねさん。 (この娘、可愛くないですか?) キャラ的に不細工扱いされていたような気もするが、私的には普通にとっても可愛らしい女性。そんなイメージである。 そんな彼女によく似た雰囲気のパインさん(26歳)と、札幌にて初対面を果たすと。 どうやらご本人とは違って実に人見知りするタイプらしい。 「はじめまして」 そう口に出す声が、ずいぶん震えていたものだ。

  • 続・リンゴさん⑧大沢親分の孫

    パインさん(26歳)と札幌にてお茶をする約束を交わした私。 リンゴさんとは少しの間連絡が取れずに心配していたのだが。ようやく電話にでた彼女と話すことが出来た。 「変な話に巻き込みたくないし、落ち着くまで連絡は取らないようにしたかったんだけど…」 そう申し訳なさそうにするリンゴさんに対し、あまり無責任なことも言えない。 それでも。 「一人の女性としてどう接するべきか、正直自分でもよく分かってないんだ

  • 続・リンゴさん⑦新たな出会い

    子供と一緒に実家から出ることにした。 そう電話で告げられた私は、正直戸惑ったものだ。 いや、それは考え直した方がいいんじゃないの。 そういう思いはたしかにあったが、一方で無責任なことも言えないよね。 まだそんな立場でもなければ、彼女の人生に関わる覚悟など全く出来ていないのだから。 とりあえず「また後で話そうよ」そうLINEを送って仕事に戻った私だったのだが。 その夜。 リンゴさんが私の電話に折り返

  • 続・リンゴさん⑥母親との確執

    「何時でもいいから、手が空いたら電話くれないかな」 リンゴさんからそんなLINEが届いたのは平日昼間のことである。夜のお仕事を続けていた彼女だから、そうおかしな話ではないものの。 珍しいな。普段の彼女からは違和感を覚えるメッセージだ。 「どうした?」 何だか気になってしまい、仕事の合間に電話してみると。 「お仕事中にごめんなさい」 電話に出たリンゴさんは、これまで聞いたことのなかった元気の無い声で

  • 続・リンゴさん⑤動き出す予兆

    難波のパブで働くリンゴさん(31歳)。 桜井幸子さん似の可愛らしい彼女は、2歳の子供を育てるシングルマザーだ。 ひょんなことからお茶をして以降、少しずつ仲良くなっていく私達。 「今度、一緒に遊びに行ったり出来ないかな」 好意を持っていると直接告げられた私は、深く考えることもなく。 「一度デートでも行こうか」そう返していたのだった。 そんなリンゴさんとは毎日LINEのやりとりを続けていたが、同じく婚

  • 続・リンゴさん④彼女との幕開け

    新大阪駅の近くで飲みながら談笑する私達。 新幹線の最終も近づいてきたため「そろそろ行かなきゃ」と切り出すと。 リンゴさんの雰囲気が少し変わったように感じたのは、私の気のせいではなかったようだ。 「うん」 そう答えた彼女は一瞬の間合いの後で。 「ねぇタカシさん」 私の目を見据え、落ち着いたトーンで話しだす。 「私はタカシさんのことすごい気になってる」 「もっと仲良くなれたらいいなって、思ってるよ」

  • 続・リンゴさん③父親になる覚悟

    「もうちょっとだけ、時間とれない?」 リンゴさんからそんな連絡がきたのは、新大阪に到着する少し手前の頃だった。 ついさっきまで仲良く食事をしてきたばかり。 おいおい、一体どうした? とりあえず電車から降りた私は、彼女にかけ直してみると。 「ホントごめんね」 「次いつ会えるか分からないし、もう少しだけお話できないかな」 そんな風に言われて、ちょっとドキドキしてしまう私だった。 いくら鈍感な私でも、な

  • 続・リンゴさん②夫婦に見える

    婚活相手とお茶するために大阪まで出てきた週末。 ついでだからと、久しぶりにリンゴさんとも会っていくことに。 そこで初めて見る娘さんは、本当に可愛らしい女の子であった。 リンゴさんのことなど放置してしばらく夢中になる私。 そんな様子を嬉しそうに眺めていた彼女であったが、さすがにうんざりしてきたのか。 「もう早く行こうよー」 娘さんを私に任せて、スタスタお店の方へと歩き出していく。 「2歳でもまだベビ

  • 続・リンゴさん①可愛い過ぎる女の子

    カシスさんに告白をして、逆に不倫の告白を受けてしまった私。 それ以上もう何もなく、博多を後にした数日後のことだった。 「で、どうだったの?」 リンゴさんからそんなLINEが届く。 「思いっきり振られたわ」仕事中だった私は、簡潔に一言だけ返すと。 「詳しく聞かせなさいよ」と追撃される。 あーもう面倒くさい。今忙しいんだよ。悪いけどまた今度な。 そう返した私は、すっかりリンゴさんのことなど放置していた

  • カシスさん⑧空気の読めない私

    女性とデート中に手を繋ぐ。 中学生じゃあるまいし、これ自体はそれほどハードルの高いものではないだろう。 裏を返せば、意中の女性と手を繋げたくらいで「いけるかも」とはさすがに思わない。 それでも。 「腕を組んで歩く」となったら話は別だ。 手を繋ぐくらいならば、半ば無理やりにでも出来なくはないが。 満面の笑みを浮かべながら、女性の意思で腕を絡ませてくれる。こうなると、好意の度合いが異なるとしか思えない

  • リンゴさん④いつかまた逢える

    難波の宗右衛門町にあるパブで働くリンゴさん(31歳)。 桜井幸子さん似の可愛らしい彼女は、間もなく2歳の子供を育てるシングルマザーだ。 仕事関係の宴席で訪れ、何度か話しただけの希薄な関係性。 住まいも環境も大きく違うのだから「どうにかなりたい」なんて気持ちは微塵もなかった。 そんな彼女と、たまたま帰りが同じタイミングになった私。途中までご一緒していると。 「東京に戻る前に、良かったらちょっとお茶で

  • リンゴさん③シングルマザーの31歳

    「うそ!?、リンゴさん子供いるの!」 そう驚くのは、彼女目当てでこのお店に通っていた男性陣。 桜井幸子さん似の可愛らしい彼女でも、子持ちの女性と聞けば腰が引けるものらしい。 以降はターゲットが露骨に変わっていくのだから実に滑稽な話だ。 へー、面白いこと言う娘だな。 一方の私は、素直にそう思ったものである。 彼女に好意を寄せるお客を一刀両断するような言い方。ホステスとしては如何なものか。 そんな風に

  • リンゴさん②桜井幸子さん似の女性

    キャバクラやクラブ、パブなど。 いわゆる女性の居る飲み屋が、私は大の苦手である。 お金を払った上で、相手を楽しませてあげないといけない。とにかく疲れる場所。 そんなイメージだからだ。 仕事の一環として割り切れば、致し方ないとは思うものの。 一人で出掛ける人の気が知れないな。 正直そう思ってしまっている。 出張の多い私は、そんなお店に連れていかれる機会も少なくないが。 取引先の行きつけなので、楽しそ

  • リンゴさん①宗右衛門町のホステス

    後輩に紹介された39歳のバナナさん。 佐藤仁美さん似の明るい彼女とは、たった一回の温泉旅行で別れることになってしまった。 交際期間はわずか一か月足らず。 もはや、付き合っていたとはいえないレベルだな… 私はホントに女性を見る目がないよ。 バナナさんと終わりにした直後は、正直そう思っていたのだが。 「タカシさんは結婚に向いてるとは思えないけどなぁ」 以前後輩に言われた一言が、私の中でこだましている。