• 130 幸せ者

    目次 ・10代 ・感謝 ・幸せ者 10代 昔、18歳だった頃の自分について、覚えていることがある。 僕は当時、新聞屋で働いていた。 あるとき、原付を運転する練習で、結構な怪我をしたことがあった。 単純に、派手にコケたのだ。 両膝の皿が熱を持ち、それは激痛になった。 出勤は月に一回の休みを除いて毎日ある。 「どうしてもこれは無理だ」と思った僕は、一日だけ休むしかないと思い、店長に連絡を入れた。 まだ

  • 127 ドロップアウト

    これまで何度も書いてきたことやけどさ。 またさっきな、ふと思ったんや。 俺は3年前、死のうとした。ドロップアウトだ。 とにかくぼんやりとしていたこと、明日がこないというその方法がひどく「良いアイデア」にしか思えてならなかったこと、それだけ覚えている。 その時の俺は、都会も大学も絵の世界も一切知らなかった男だ。恐ろしく狭い田舎の世界、ほとんど成立していないような人間関係しか知らなかった男だ。すでに2

  • 117 どん兵衛

    この間、コンビニに行ったとき、どん兵衛を見かけました。 懐かしいなぁ。 僕はつい、笑みをこぼしてしまいました。 どん兵衛は馬鹿みたいに何度も食べましたから、完全に味や食感を覚えています。 どん兵衛は僕の子供の時からの、晩御飯における主戦力だったのです。婆ちゃんにわけてもらって。 僕にとって、緑色のパッケージをしたどん兵衛は、思い出深いインスタント食品です。 同時に、よく独りで泣きながらどん兵衛を食

  • 109 ペガサス

    一ヶ月くらい前だろうか。確か夏期講習の終わりごろだったと思う。 山手線、その電車内でのことだった。 最寄駅のホームにいた僕は、人を吐き出す電車をボンヤリ眺めていた。 車内に入るまでのこのわずかな空き時間に、僕は自分の疲れを自覚する瞬間がある。 この時の僕は自分の矮小な精神にひどくイライラしていて、だから目に映る他人に対してギスギスしていた。 いつまでも立ち尽くしていそうな自分の足を動かして、車内に

  • 107 発見。

    とりいそぎ。 前の記事で「時間があれば来月更新します」とか言っておきながら、見事に時間がなかったため更新できませんでした。 謝るのはおかしいかもしれませんが、ホンマすみません……。 更新しますとかいうもんじゃないですね。 と思ったのですが、今月の下旬終わりに5日間、休みが入るため、その期間に更新できそうです。 嘘になってしもたら、ガチすんまそん。 どうしても試験に臨む前に今一度書いておきたいことが

  • 105 夢の終わり

    5月が終わってしまいました。 ため息しか出ませんね。気持ちで負けてる日が多すぎる。ちゃんと切り替えて一枚一枚意味のあるものにしないと。 泣こうが喚こうが落ち込もうが絶望しようが、時間は過ぎていきます。 やるだけやるしかない。 どうあがいても来年3月に何かしら答えは出るわけで、とても怖いです。 つくづく、夢のような期間です。美術予備校にいる十代や二十歳くらいの人にとっては、深く考えたことのないような

  • 101 淡々と

    ただ毎日が淡々と過ぎてゆきますね。 つまり日々がとても充実しているんだと思います。 もう五月の下旬に入るとか……。 ホンマに夏場もあっという間だろうし、来年の3月もあっという間にくる。 今はホンマに幸せです。予備校が自分にとても合ってるし、働いてもないし、受験を経験できて、幸せな日々だと思います。 人生って、良い環境があって希望というか目標があれば、こんなにも世界が変わるんだなぁ。モノクロの世界が

  • 99 【朗報?】ワイ将、生まれて初めて銭湯に突入する

    目次 ・事件、発生 ・そして日曜 ・ワイ将、また逃亡する ・試練の時 ・裸の戦士 ・生き返る、という表現 事件、発生 事件は、ついこないだの日曜日に起こった。 ベランダにある給湯器が壊れたのである。 ベランダ、といっても避難口があるだけの、四角い小さなスペースなのだが、そこにガスを沸かすための機械が設置されている。 そいつが死んだのだ。 元々、四月に入ってから水漏れを起こしていた。 大家さんから指

  • 94 でじ

    さいきん、安価なデジタルソフトを買った。 驚いたのは、画面上の白紙を目の前にした自分が、本能的に「描きたくなった」ことである。 昔、描き始めの時はとにかく白紙が怖かった。 白紙の怖さについては過去の記事(「はじめての美術予備校を振り返る」「絵と才能」など)で何度か書いたので省くが、とにかく果てしなく続いているような錯覚さえ覚えるそれが、怖かったのだ。目の前に広がる、白い海のようだった。 今はひどく