• 「ヒチョルの手記7」ヒチョル

    10月14日(あめ) 萌えって何? 萌えるって何? 俺はアスカちゃんを見て理想の女だと思った。 その気持ちは変わらないと、今朝イトゥクに言ったら、 「……うん。いいと思うよ」 と、パン食いながら愛想笑いをされた。 俺はそう言うのが欲しいんじゃなかった。 「俺はこうだ」とあいつにも熱く語って欲しかった。 あいつにはないのか。 疲れたから今日はもう寝ます。 ヒチョル つづく

  • 「ヒチョルの手記6」ヒチョル

    10月13日(くもりのちはれ) 今日は、帰って携帯を見たら、またメンバーがカトクをしていました。 いつもこんなにすることはないのに、今日は何の話かと思いました。 そしたらまた女性のバストの話で、俺はもうやめてくれと思いました。 こんな感じでした。 イトゥ『もういいよ、それで』 ウニョ『もういいって何ですか?リーダー』 イトゥ『大きさが一番でいい』 シウォン『まだ話は終わってませんよ』 ヒチョ『やあ

  • 「ヒチョルの手記5」ヒチョル

    10月12日(はれ) 今日はメンバーとカトクをしました。 女性のバストの話でした。 俺は「やめてくれ」と思ったけど、みんなはやめてくれませんでした。 こんな感じでした。 ウニョ『大きいに越したことないだろ』 イトゥ『くくく……』 ウニョ『笑ってないで言ってよ、リーダー』 イトゥ『まあ、そうなんじゃない』 ウニョ『ほら』 ドンへ『大きさじゃないよ』 ウニョ『じゃあ何?』 カンイン『俺こんなことしてる

  • 「ヒチョルの手記4」ヒチョル

    10月10日(はれ) 今日も帰ると犬がいました。 名前も、もう決めました。 それは…… 今鳴いていたので、見に行きました。 可愛いです。 メンバーに犬を見せたら、可愛いと言いました。 イトゥクは、「育てられるの?」と言いました。 俺は、「育てられるよ」と言いました。 また、鳴いたので見に行きます。 ヒチョル つづく

  • 「ヒチョルの手記3」ヒチョル

    10月4日(はれ) 昨日は大きな蟹を見ました。 あれは確かに、大きかった。 だが、俺は韓国でもあれくらいの蟹を見たことがある。 確かどこかで見たことがある。 そんなことよりもあいつのことを書かなければいけない。 あの、柴のことを。 俺は、とうとう買ってしまった。 今帰りです。 ありがとう北海道。柴と味噌ラーメンと大きな蟹(見ただけ)をありがとう。 ヒチョル つづく

  • 「ヒチョルの手記2」ヒチョル

    10月3日(はれ) 今日もみそラーメンを食べました。 昨日のより辛くて美味しかった。 日本のラーメン美味しいのに、何で日本人は毎日ラーメンを食べないのか。 それよりも俺は今、昨日の犬が気になっている。 というか、多分飼う。 あれを俺は連れて帰ろうと思う。 柴が俺を呼んでいる。 ヒチョル

  • 「ヒチョルの手記1」ヒチョル

    10月2日(くもり) 今日は、みそラーメンを食べました。 とても美味しいラーメンでした。 だけど、この前食べたとんこつラーメンの方が好みでした。 でも、みんなが目を輝かせて俺を見て来たので、感動した!と言うと、日本の内閣総理大臣の話になりました。 美味しかったのは事実です。 あと日本の犬に萌えた。 ヒチョル *これはフィクションであり、実際の人物は一切関係ありません。

  • 「俺はヘンリー2」ヘンリーの短編

    俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 この頃は、中・韓の関係悪化が続いているけれど、みんなを想う気持ちは変わらない。 俺も早く、 ――カップリングされたいのも変わらない。 俺が中国で主に活動する中、今日は久しぶりにメンバーが全員中国に来てくれた。 よし、開始だ。 前回はリーダーにアタックしてみたけれど、驚くべき結果に終わってしまった。 今回はその真相を確かめるべく、同じホテルの

  • 「グレア」(病三種3)ドンへ ヒチョル

    遮るものがない、午後四時の光だった。 こんな状態で眠らないようにしている。メラニンが生成されて、肌が黒くなるのをメンバーは嫌がった、アイドルだったから。皆気を付けてはいたけれど、その中でも、色が薄い方だと思う、殆ど付いていないほど。その彼が、眠っていた。 終わりを迎えようとしているけれど、夏の日差しはまだ眩しかった。だけど、傾いている西日は温かな色をして、その質を変えていた。 移動車のバスの中だっ

  • 「カルチ」(病三種2)チャンミン ユノ

    訝しく寄せられた眉間を一瞥したあと、さっさと刺身の乗ったサラダを取り分けて、皿をその前に投げ出した。外観だけは高級感のある黒いテーブルはその摩擦だけで剥げてぼろが出そうだった。無駄に暗くした照明はそのためか、と思いながら返事をする余裕がなかった。 何も答えず、次に自分に取り分けて、隣のテーブルに戻る。酒の入った人間達は何のためにチャンミンが動いたのかも全く気にはしていなかった。ぱきっと割り箸を離し

  • 「レプラ」(病三種1)チェン レイ

    映ったものをまた映している。けれどこれが真実の姿のはずだ。いつでも忠実に物事を捉えようと努めていたから。手のひらで頬の表面を覆った。両手で両頬は隠された。だけど、その手から覗かせた部分は丸裸だった。それを消すように、顔の様々な場所をさする。でも、さすった傍から、肌は見えた。 病んでいる。俺の目には、とても出て、見えている。チェンはもう少しさすって、でも強くさすることはしなかった。肌には、外見にはと

  • 「Moon stories 3」キュヒョン×イトゥク

    *続き物なので一話からどうぞ。 「薬草だよ。薬草だよ」 頭上に大きなハサミを突き上げて、器用に箱を持って来る蟹をキュヒョンは無視した。言わなくても分かっているのに、おどけて言っているのだ。でも無視をするのもキュヒョンなりの冗談だった。それを蟹も分かっている。 「ひと箱下さい」 優しい相棒が乗ってやった。 「今日は早いね」 蟹が今まで挽いた薬草を回収しながら言った。確かにもうそのひと箱で今日の仕事は

  • 「Moon stories 2」レイ×シウミン

    *続き物なので一話からどうぞ。 「空違いますね」 振り向かず、シウミンは「そうだな」と応えた。それがどちらの国の空と違うのかは分からなかった。でもどちらの国とも違うのだから、言及はしなかった。 月がとても大きく見えていた。 金色に見えた。 「月餅食べないとな」 冗談は苦手なのだけれど、後ろから小さな笑い声が聞こえて少し安心した。 「さっきの焼き菓子美味しかった」 返事は独り言のようで、年上の自分に

  • 「Moon stories 1」チャンミン×ユノ

    「疲れたなあ」 クレーターの淵に、白い毛で覆われた柔らかい尻をぺったりとつけて、ユノが溜息をついた。 「今日はもういいんじゃないですか?」 その隣に立って、チャンミンはこちらも白い毛で覆われた自分の肩をとんとんと自分で叩いた。 「いや、それはだめだよ」 「冗談ですよ」 本気に見せかけた冗談を言うとすぐ言った通りに捉えてしまうユノの癖にチャンミンは溜息を吐いた。こういう融通の利かないところはもうずっ

  • あとがきのようなもの(少し暗い日々の帳を抜けて)

    こんばんは、皆さま。カムバックした者です。 こちらは「少し暗い日々の帳を抜けて」と言うお話のあとがきのようなものになりますので、「ああ、あの話は読んでいないけども、ちょっとセミ取りに飽きてしまったから読んでやっても良い」と思われました方、宜しければご覧になって頂けたらな、と。 そして、捕まえられましたセミは、ご満足されたら放してあげて下さればなと、当管理人は思っております。 それでは、あとがきのよ

  • 「少し暗い日々の帳を抜けて 最終回」ユノの短編 ウニョク キュヒョン ヒチョル

    「ああ、悪い。食ってて。俺、今から捕まえに行くポケモンがいるんだ」 俺は後ろ頭に手をやる。 「へえ」   ヒチョルが面白そうな顔をした。 「マスターっぽくなってきたな」 「なに?どんなポケモン?」   ウニョクが興味津々で聞いて来る。 「んー……」 考える俺を三匹が見つめてくる。 「誰にも捕まえられないポケモン、かな?」   と、言って俺はちょっと笑った。 「じゃあ、ダメだろ」   ヒチョルが言う

  • 「少し暗い日々の帳を抜けて14」ユノの短編 ウニョク キュヒョン ヒチョル

    ウニョクにもう一度病院に連れていけたら行ってほしいと頼んで、俺はカプセルを一つ肩掛けバッグに放り込んで仕事に出かけた。 仕事中にヒチョルから「昨日の時間に駐車場に来い」とメッセージが入っていた。 終わって、昨日と同じ、作業着姿のまま同じ時間に同じ場所で、ブロックに腰かけて待っていた。 駐車場の入り口からTシャツとジーンズのヒチョルが顔を見せた。 「ユノー」   間の抜けた声をかけてくる。 「なんだ

  • 「少し暗い日々の帳を抜けて13」ユノの短編 ウニョク キュヒョン ヒチョル

    帰ると、ウニョクがパンを焼いていた。 「ジム入る前に、練習しておかないと」   そう言って、焼き立てのバターロールが晩御飯になった。 「すごいな」 「作ってみて分かったけど、パン難しいわ」 ウニョクがそれから「ちょっと考えた方がいいかもな」と悩んでいた感じだったけど、一口ぱくっと口にして、「やっぱりパン屋にするかなあ」と呟いたから俺も食べてみる。 硬かったけど、確かに美味しかった。 疲労が凄くて、

  • 「少し暗い日々の帳を抜けて12」ユノの短編 ウニョク キュヒョン ヒチョル

    途中コンビニで、ビールを二缶買った。 ヒチョルはまた三階の共同施設でテレビを見ていた。 声をかけると、俺を見てにやりと笑って、隣のヤドンの柔らかそうな肩をまたぽんと叩いて、こちらに来た。 「ウニョクから聞いた?」 「何も聞いてねえよ。ずっと言いたそうにしてたけど」   ウニョク来たんだな。 「外行こうぜ」   ヒチョルがポケモンジムの駐車場に俺を連れて来た。 ブロックにしゃがみ込む。俺はその隣に立

  • 「少し暗い日々の帳を抜けて11」ユノの短編 ウニョク キュヒョン ヒチョル

    すごい疲労だったけれど、眠れず考えていた。ぐうぐうと声を出して寝るウニョクの横で、俺は天井を眺めて、それから静かに外に出た。 アパートの周りを独りで歩いた。 伸びて来た黒髪を夏の夜風がそよそよと撫でた。 道端で眠っているマダツボミの横を通り過ぎて、適当なガードレールに腰をかけた。 街灯の下で、持って来た赤と白のカプセルを眺めた。 暫く眺めて、息を吸い込んだ。 朝になったら、ウニョクに謝らないといけ

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