• 「Rabbit's Adventures in Wonderland 4」ユノ×キュヒョン

    Tシャツにスウェットパンツで髪が濡れている。 ちらっとこちらを見て、呼び出した人間と来た。 「行くぞ」 ドンへに手を引かれて、一歩踏み出した足がもつれた体を、慌てたもう一人に支えられた。そのまま肩を組まれる。 「ドンへ、開けといて」 強く言われた通り、エレベーターの中で先にドンへがボタンを押して待った。 シャンプーの香りのする濡れた栗色の髪が俺の頬にあたる。 そう言えば声も良かったんだったなと思い

  • 「本日はお集まり頂きまことにありがとうございます」フェリシティ檸檬 D.O. バグジー シウォン カンイン オニュ T.O.P…(誕生日記念)

    視界に白いテーブルが入っている。 艶々と光っていたので、これはきっと綺麗に拭いてあると思ったまま、フェリシティ檸檬は、周りを見渡した。 隣の窓硝子から景色は見えなかったので、どうやら夜のようだ。 暗かったが、気分はまるでたった今起きたかのように清々しい。 しかも、下を向くと本当に自分は部屋着姿ではないか。わざわざ手を加えなくとも、しっかりと整った眉を寄せ、前を見た。 「え」 思わずかけていた眼鏡を

  • 「Rabbit's Adventures in Wonderland 3」ユノ×キュヒョン

    日本生活に戻らないといけない。 まだ数日あるけど。 向こうの生活は慣れているし、仕事ができるのが一番だ。でも、外国の方が自分を必要としていることに寂しさはある。 芸能人として必要とされるだけ有難くて、量や質で計るものではないと思ってる。 アイドルの中では年配になって長いし、今も続々と新しいグループが生まれて人気が出て、そんなのは当たり前で、それでいいと思っているからそれでいい。 だが、こんな気分に

  • 「Rabbit's Adventures in Wonderland 2」ユノ×キュヒョン

    俺の親友は、知る限り、近場でたった一人、向けられていたその好意に気付かなかった。 けど、仕方ないだろう。 相手は同性で、まさか二十年近く一緒に連れ添った仕事上の相方が、自分のことを好きだなんて思いもしないだろう。 でも、誰も気づかなかった。親友だけじゃない。きっと世界中で誰も気付かなかった。 俺以外は。 いつか言うだろうと思っていたし、言えないかもしれないとも思っていた、可能性は半々くらいと。 親

  • 「Rabbit's Adventures in Wonderland 1」ユノ×キュヒョン

    *組み合わせはタイトル通りです。何でも許せると言う方のみご覧ください。 大きな穴に落ちたようだった。 気が付いたら、教会にいた。 気が付いたらって言うのは事実じゃない。事実じゃないけれど、そう言う気分だった。 パイプオルガンの音が聞こえる。 本物じゃなくて、CDか何かがかかっているだけだ。 頭上の大きなガラス窓から、溢れる様な日の光が降り注いで、今日と言う日を祝福している。 俺は、神父の前に立って

  • 「SUMMER GIFT」テミン×ウニョク(誕生日記念)(除隊記念)

    夏の日に、喉から手が出て心臓が止まるかと思った。 血の滲む努力も無駄だと悟り、そうすると、つまり血の滲む努力をし続けないといけないと言うこと?と思った自分の喉から。 怖い。 きもい。 ツライ。 すごくツライ、でしょ?そういうのは。 昼間から見た幻覚に驚いて、ウニョクは目を逸らしながら、そこまでかよと表情変えずに思う。 そんなに、プライドとか持ってたのか。 見た光景と、怖くなった。鼻筋が通った自分の

  • 「恋人達~message before SMTOWN」イトゥク キュヒョン SUPERJUNIORの短編

    反応が良かったもので平等に。「不思議な夜に」のお二人ではなく、新しいお二人で。 『キュヒョナ。今日のライブなんだけど』 『愛してます』 『ああ、うん。ソリソリのお前のパート俺ちょっと歌うことになってるじゃん?イェソンが殆どだけどさ。それで今、電話とかできる?宿舎いる?』 『はあ。俺、何でヒョンに会えないんだよ。ヒョン、ちょっと聞いて良い?』 『え?うん、良いけど?』 『二年前に、ホテルではじめてキ

  • 「アラベスク的並行宇宙」ソン・シギョン×シウミン ギュライン(キュヒョン チャンミン ミノ ジョンヒョンCNBLUE スホ)

    不断の読書というものの中に、明確に意味づけられたのが意義の発掘とするなら、常識的だろう。 しかし、これはお前に聞かなければならない。 この唇が良く使う名を呼んで。 「キュヒョン」 瞬間に、全ての顔が向き、ソン・シギョンは閉口した。 合わさった線の端は全員の中で十近く年齢が上であるのが関係し、たるんでいる。 薄闇だ。 死に場所を求めた男が、穴の中で眠る、昔、映像で目にしたイランの世界がそこにあった。

  • 「誕生」ヒチョル×イトゥク(誕生日記念)

    増幅するのが煩わしい何かについて。 このお話は一種の妄想観念だと、ヒチョルは、星にのめり込んでいる下半身に、重量を増した膨らんだ一部のせいだと分かっていて、信じられないと分厚い唇を指の二・三本で押し、すぐ後に、てっぺんから少しこめかみの方にずれた上部を、その長い指で押した。 頭皮の質感にわずかに皮脂を感じた。 風呂にも入らず、感情の渦に飲みこまれる。 つりあがった大きな眼で、布団が重さを感じている

  • 「月的友人」リョウク ルナ キュヒョン(誕生日記念)SUPERJUNIORの短編

    これがうまく行くとか行かないとか。 そんなことを考え始めて、デスクに向かった。ヘッドフォンをかけてキーボードで少し打ち込んでから、画面を見た。 溜息をついた。 これもだめだな。 「リョウク」 「なに?」 部屋の外からキュヒョンの声がした。それと同時に、俺はキーボードの横に置かれた携帯電話を覗き込む。 立ち上がって、ドア横にぶら下がっているリュックをとって、クローゼットの中から、並んでいる帽子の中で

  • 「続きでも笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編

    *こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編 - 夢の続き 溜息をついて、キュヒョンは眉をひそめた。しかし、肉付きの良い顏でそれほど分からない。良く開いた二重の目は変わらないが、そこも彼の気持ちは伝えなかった。ただ口角の上がる口の端だけが下がり、良く表していた。 ドア横にあるカーテンが開いた窓から、こちらを覗いている三匹の猫が見

  • 「その目で笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編

    「お前は途切れさせないなあ」 羨ましいよと、キュヒョンは言われて、 「努力のたまものかな」 と、元から上がる口角を上げ、自信ありげに答えた。 「俺にも伝授して」 また言われ、自信は消えたように良く開いた二重の目を斜め前に走らせる。 その位置にはソファーに足を組み、どっかり腰を下ろしている少し伸びて来た黒髪の年上がいる。 厚い唇の端を片側だけ上げて、手元の携帯電話を見ている。 相手は可愛い新人アイド

  • あとがきのようなもの(朝キュヒョン)

    こんにちは、皆さま。あとがきを続けている者です。 こちらは『朝キュヒョン』と言うお話の、そんなに長くはないあとがきのようなものでございますゆえ「昨日のあとがき、まあまあって言って結構長かったですよね?」と皆さま疑心暗鬼になっていらっしゃるかと思うのでございますが、こちらはそんなに長くありませんゆえ、読んで頂きたいなと思うのでございますね! それでは参りましょう。 『朝キュヒョン』は、『ミノ子の憂鬱

  • あとがきのようなもの(ぼくらが恋した貴方へ)

    こんにちは、皆さま。今日こそはあとがきを書こうと思い、画像から入った者です。 それでは、『ぼくらが恋した貴方へ』と言うお話のまあまあ長いあとがきとなるのでございますゆえ、「まあまあならなんとか」と時計の針を気にしていらっしゃる方にはぴったりなのではないかと、当管理人は思っておるのでございますね。 こちらのお話は、読者様のお一人が、去年に引き続き、当管理人の誕生日にお祝いのコメントをして頂きましたこ

  • 朝キュヒョン 30(完)

    だったな。まあ、良いか。それよりもなんかメンバーが呼んでるんで、行かないと。 最後に一言言わせて下さい。 ーーチョウミ。 『朝キュヒョン』おわり *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致します。

  • 朝キュヒョン 29

    いな。これリーダーに見られたら、「俺の話がないよ」って言われそうだな。俺の紹介なんですって!リーダーとはイトゥクのことですね。彼にだけは敬語を使っていますよ。昔いじめられましたから。でも今はなぜか俺だけ警戒されるようになりましたけど。そろそろ警戒を解いてくれると良いんですけど……俺が敬語使わなくなったら良いのだろうか?でもそうすると俺のグループ年功序列がなくなり過ぎるよな。年功序列だったら末っ子っ

  • 「ぼくらが恋した貴方へ 3(南国の恋)」(シンドンの場合)ヒチョル

    シンドンは、限りなく白に近い浜辺に曲げた脚を抱え込むようにして、ぽつんと座っていた。色鮮やかな水着を履いた、少し痩せた尻が柔らかい砂に包まれている。 絶え間ない波の音が聞こえていたけれど、彼の耳には届いていなかった。 目蓋の厚い目にもほぼ届いていないのは、それが真夜中だったからだ。 立ち並んだホテルの夜景と道路の街灯で、彼のいる辺りまでは照らされている。 脇に落ちている木の棒を見つめて、それにそっ

  • 朝キュヒョン 28

    っていて、「それはない」って思いましたが!俺が事務所の人間全員の話をすると思われてるんでしょうかね。全員の話したら歌わずに終わります。ファンの皆さんは朝まで帰れないでしょう。そう言いながら、俺、ジョンヒョンの話、この自己紹介でしてるな。今、気付きました。自分では頭良い方だって思ってたのに。ここまで読み直したら、俺の話が、殆どな つづく *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致しま

  • 朝キュヒョン 27

    つです。日本人気がすごいんで、俺は日本でライブすると、いつもこれは本当に俺のファンか、チャンミンのファンか疑うようになりましたね。あいつのファンが混じってるんですよ、俺が彼の話するから。まあ応援しに来てくれれば誰が来てくれても嬉しいですけど。でもこの前、ジョンヒョンのファンが混じ つづく *画像は勝手にお借りしているもので、ご指摘があれば即削除致します。

  • 朝キュヒョン 26

    うなって!人間的には良いと思いますよ。メンバー内で一番ルックス良いし。足が長くてハンサムなんです。でも、濃い。触れ合いとか全部濃い。リョウクはシウォンから逃げ出します。でも本当に彼はみんなに愛されてますね。これ、俺の自己紹介じゃないな。メンバー紹介になってる。自分の話に戻しましょう。俺の歌、皆さん聞いたことありますか?親友のチャンミンは「キャラメルマキアートボイス」なんて言います。ああ、スプーンに

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