• 「聖なる夜に二人だけ(後編)」チャンミン×ヒチョル(クリスマス企画短編)

    こちらは別館に移動致しました。 こちら→夢の続き:「聖なる夜に二人だけ 後編」チャンミン×ヒチョル

  • 「聖なる夜に二人だけ(前編)」チャンミン×ヒチョル(クリスマス企画短編)

    「いやー綺麗な海ですねえ」 「まあな」 「この季節にこんな温かい海に来れるとは思いませんでしたよ!」 「それだけが救いって感じだよな」 「本当に綺麗ですねえ」 「おう」 俺達は、漂流していた。 隣にいるのは、同じ事務所のシム・チャンミン。同じ事務所だけれど、グループは別の、アイドルだ。 「しかし、まさか俺達だけがこんな目に遭うとは思いませんでしたねえ!」 これは12月に起こった悲劇だった。 自分達

  • 「HOW WE PARTY」ユノ×キュヒョン(クリスマス企画短篇)

    身分証を掲示して、「どうぞ」と言われてから、ダウンジャケットの友人の背中について行く。狎鴎亭から引大に移動した。店の質も変わる、外にも音は漏れて、ただでさえここらは明るい方なのに、聖夜の灯りを足された町は、更に不穏になっている。 五月蠅いのがどうこうではなくて、待ち合わせの友人がどこかで掴まって、この中にいないのが問題で、どうするかと思いながらも、何人も知り合いは待っているし、他の選択肢もなくここ

  • 「How much is your christmas?」ヒチョル×スホ(クリスマス企画短編)

    お金。 気が付けば、それは払うものになっていた。 それは練習生の頃からそうで。 当たり前のことだ、家庭環境がそれぞれ違うのだから、誰かがそれで心苦しい思いをするのは防ぐべきだし、そんなに高い物を払うわけじゃない。 デビューが決まれば更にそうなって、勿論そんなことで、グループの「リーダー」になったとは思わないけれど、自分のこれで、ポジションが有利になっていることも少なからずはあるだろう。それを期待し

  • 「X'mas compleX」チャンミン×イェソン(クリスマス企画短編)

    もっと背が高かったら…… もっと脚が長かったら…… もっと手が大きかったら…… もっと誰もが納得のイケメンに生まれてたら…… 携帯電話の画面を俺は見つめた。 いけてる。 今日の服も合ってるし、痩せた顔も悪くない。 鏡に向かってもう一枚撮る。 格好良いよな。俺、やっぱり格好良いよな。 画面の自分は、大丈夫に見える。 メンバーの中では良くない顔と言われて、俺も周りを見て自分をそう思っていた。 でも努力

  • 「雪のような恋人」ヒチョル×イトゥク(クリスマス企画短編)

    窓を開けて、微笑んだ。空気は冷たかったけれど、今年も降ったその雪に、ホワイトクリスマスと言う言葉が浮かんで、暫し、下に拡がる景色を眺めた。 パーカーを羽織り、イトゥクは部屋から出ると、ダイニングに電気がついているのを確認してから、洗面所に向かった。顔洗って歯磨きを済ませる。化粧水にクリームを塗っていると、洗面所のドアを開けて立っていた。 「仰せのままにしました」 全体的に長めの茶髪をオールバックに

  • 「Xゲーム」レイ×ウニョク(クリスマス企画短編)

    「ほんと、がっかりだよ」 さっきからこの人そればっかりだ。 「イーシン」 「はい」 「何で俺達こんなとこで練習してんだ」 「はあ。でも他に練習するところないから」 「そんなこと言ってんじゃねーよ!今日はクリスマスなんだよ!」 クリスマスイブのレッスンルームで、先輩アイドルのウニョクさんが振り返った。 「今の冗談だから。怒ったふりしただけだよ?」 「大丈夫です。わざわざ言わなくても」 「……韓国語上

  • 「俺はヘンリー2」ヘンリーの短編

    俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 この頃は、中・韓の関係悪化が続いているけれど、みんなを想う気持ちは変わらない。 俺も早く、 ――カップリングされたいのも変わらない。 俺が中国で主に活動する中、今日は久しぶりにメンバーが全員中国に来てくれた。 よし、開始だ。 前回はリーダーにアタックしてみたけれど、驚くべき結果に終わってしまった。 今回はその真相を確かめるべく、同じホテルの

  • 「グレア」(病三種3)ドンへ ヒチョル

    遮るものがない、午後四時の光だった。 こんな状態で眠らないようにしている。メラニンが生成されて、肌が黒くなるのをメンバーは嫌がった、アイドルだったから。皆気を付けてはいたけれど、その中でも、色が薄い方だと思う、殆ど付いていないほど。その彼が、眠っていた。 終わりを迎えようとしているけれど、夏の日差しはまだ眩しかった。だけど、傾いている西日は温かな色をして、その質を変えていた。 移動車のバスの中だっ

  • 「カルチ」(病三種2)チャンミン ユノ

    訝しく寄せられた眉間を一瞥したあと、さっさと刺身の乗ったサラダを取り分けて、皿をその前に投げ出した。外観だけは高級感のある黒いテーブルはその摩擦だけで剥げてぼろが出そうだった。無駄に暗くした照明はそのためか、と思いながら返事をする余裕がなかった。 何も答えず、次に自分に取り分けて、隣のテーブルに戻る。酒の入った人間達は何のためにチャンミンが動いたのかも全く気にはしていなかった。ぱきっと割り箸を離し

  • 「レプラ」(病三種1)チェン レイ

    映ったものをまた映している。けれどこれが真実の姿のはずだ。いつでも忠実に物事を捉えようと努めていたから。手のひらで頬の表面を覆った。両手で両頬は隠された。だけど、その手から覗かせた部分は丸裸だった。それを消すように、顔の様々な場所をさする。でも、さすった傍から、肌は見えた。 病んでいる。俺の目には、とても出て、見えている。チェンはもう少しさすって、でも強くさすることはしなかった。肌には、外見にはと

  • 「Moon stories 3」キュヒョン×イトゥク

    *続き物なので一話からどうぞ。 「薬草だよ。薬草だよ」 頭上に大きなハサミを突き上げて、器用に箱を持って来る蟹をキュヒョンは無視した。言わなくても分かっているのに、おどけて言っているのだ。でも無視をするのもキュヒョンなりの冗談だった。それを蟹も分かっている。 「ひと箱下さい」 優しい相棒が乗ってやった。 「今日は早いね」 蟹が今まで挽いた薬草を回収しながら言った。確かにもうそのひと箱で今日の仕事は

  • 「Moon stories 2」レイ×シウミン

    *続き物なので一話からどうぞ。 「空違いますね」 振り向かず、シウミンは「そうだな」と応えた。それがどちらの国の空と違うのかは分からなかった。でもどちらの国とも違うのだから、言及はしなかった。 月がとても大きく見えていた。 金色に見えた。 「月餅食べないとな」 冗談は苦手なのだけれど、後ろから小さな笑い声が聞こえて少し安心した。 「さっきの焼き菓子美味しかった」 返事は独り言のようで、年上の自分に

  • 「Moon stories 1」チャンミン×ユノ

    「疲れたなあ」 クレーターの淵に、白い毛で覆われた柔らかい尻をぺったりとつけて、ユノが溜息をついた。 「今日はもういいんじゃないですか?」 その隣に立って、チャンミンはこちらも白い毛で覆われた自分の肩をとんとんと自分で叩いた。 「いや、それはだめだよ」 「冗談ですよ」 本気に見せかけた冗談を言うとすぐ言った通りに捉えてしまうユノの癖にチャンミンは溜息を吐いた。こういう融通の利かないところはもうずっ

  • 「Let’s go to the 遊園地!前編」ドンへ×ウニョクの短編

    「なあ、あれ観覧車だと思う?」 ヒョクチェが言った。 初めての二人だけのツアーで、日本に来ていた。 地方都市のホテルで部屋は別々だったけど、今日の打ち上げが終わって、まだ寝る前に時間があったから、俺の部屋で喋っていた。 テレビをつけてもこんなに早い日本語なんてまだまだ聞き取れるわけないし、それでも大分上手くなったしつけてみたけど、疲れた耳を休ませたくなって、やっぱり消したら、ソファーに座って窓の外

  • 「俺はヘンリー」ヘンリーの短編

    俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 だから、基本、スーパージュニアMが中国で活動する時にしか参加はしない。 でも、シングルも出したし、韓国のバラエティ番組にも出てる。 なかなか順調に人気も上がっているようだ。 でも、やはりMのメンバーだからか、 メンバーとの萌え的なものはほぼないと言っていい。 みんなはすごい。 メンバー同士ですごい。 ファンミーティングとかすごい。 俺が見て

  • 「誰かの誕生日」キュヒョン×イトゥク(不思議な夜に)

    「トゥギヒョン。それ何ですか?」 スウェット姿のキュヒョンが焼酎の一升瓶片手に部屋に入って来た。 俺は顔が弛む。 「うん。何となくな」 「なんかお祝い事でもあったのかと思いました」 床に座っていた俺の前に腰掛けた。 「まあ、誰かのお祝いかも」 「どういうことです?」 用意していた二人のグラスにキュヒョンが注いだ。 「いや、誰かは誕生日だろうと思って」 キュヒョンが手を止めて俺の顔を少し目を瞬かせて

  • あとがきのようなもの(短編)

    皆さまこんばんは。あとがきのようなものをまさか二回に渡って書いている者です。 こちらは短編のあとがきのようなものになりますので、もし寝る前に「何か早く寝てしまいたいと思えるものが読んでみたい!」と希望されていらっしゃる方がおられましたら、最適なのではないか、と考えてございます。 管理人が勝手に設定いたしました「ラブコメ期」ということで、短編もそれに合わせたものにしてみておりましたが、途中途中、リフ

  • 「P・E・T2」ヒチョル×ドンへ

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  • 「P・E・T 1」ヒチョル×ドンへの短編

    タクシーはあんまり使いたくなかったんだけど…… 今日も無事、送り届けてもらってありがとうございます。 と心中で呟いた。 エントランスの中は眩しくて、数分前まで薄暗い夜の世界にいたせいで目がチカチカする。この時期に着てきてしまったダウンジャケットに加えて、体内に熱を感じる。 ふわふわと足取りがおぼつかない。 そんなに飲んだっけ? うん、飲んだな。 鍵を開けると、センサーで明かりがつく。けれどその光は

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