• 「白が降りしきる深夜 4」テミン セフン SHINeeの短編 EXOの短編

    携帯電話の連絡先を一瞥し、住んでいる駅は知っていると考えるや否や、セフンは立ち上がっていた。 気まずくなれば会社なんか辞めれば良い。同種の職種は似たり寄ったりの安月給で沢山あるし、自分にとって会社自体生き甲斐になるようなものではなかった。それよりも割り切った関係さえも築こうと思えない自分は、このままでは本当に生きる意味を失ってしまう。振られるなら前進はでき、元の異性愛者に戻るまでだと、大きくない社

  • 「スホの白い馬 1」シウォン スホ SUPERJUNIORの短編 EXOの短編

    モンゴルの大草原に、一人の気高く美しい青年が住んでいた。 部族内では珍しく、肌が白く、ごつごつとした騎馬民族の体格もなく、手足も綺麗で、遠くから見れば漢族や朝鮮族の大柄な女に見えることもあった。 遊牧民族でもあるモンゴル族だが、彼は仲間の中で一人、移動することなく、大草原の片隅に定住し、一頭の馬を飼っていた。 青年の名はスホと言った。仲間たちは移動のしない彼を不思議がるものの、時が流れ、また同じ地

  • 「ヒチョルちゃんとぼく 最終回」ヒチョル チェン SUPERJUNIORの短編 EXOの短編

    「俺は女が好きだけど、外見の話で、性別で好きになってるんじゃない。だからお前が女みたいに育ってくれれば、好きになる可能性はあるってことだ」 「そんな……難しいな」 ぼくは砂だらけの手で考えるポーズをとったよ。 「早いスタートだから、そこらへんの奴よりはうまくいくだろ」 ヒチョルちゃんはまたトンネルを掘りはじめたけど、ぼくは不安がつのるよ。 「上手く行くかな。自信ないよ」 すでにおでこは広くなってる

  • 「ヒチョルちゃんとぼく 3」ヒチョル チェン SUPERJUNIORの短編 EXOの短編

    ぼくは考えが甘かったのかな。 でも、ヒチョルちゃんが男の子って分かったのも今で、ぜんぶぜんぶ追いつかないよ。 ヒチョルちゃんは男の子。 ヒチョルちゃんとは結婚できない。 ヒチョルちゃんはおっさん…… 「……大体それはいつぐらいの予定?」 ぼくは顔を上げて砂の山をきれいに直したヒチョルちゃんに聞いたんだ。 「おう、それ聞いてどうすんだよ」 大きな手でトンネルもあけて行くヒチョルちゃんは茶色の髪がさら

  • 「ヒチョルちゃんとぼく 2」ヒチョル チェン SUPERJUNIORの短編 EXOの短編

    ヒチョルちゃんが男なんて、そんなの信じられないよ。 「前から、そう思ってんのかなって思ってたけどな」 土がついた大きな手をぱんぱんとはたいて苦笑する顏もすっごい可愛いのに。 「信じないよ!こんなに可愛いもんっ」 「俺、お前と同じ色の園児服着てんだろ」 「ああっ!」 本当だ!ヒチョルちゃんとぼく、同じ青色の園児服着てるよ!今気づいたんだ。 「え……じゃあ。本当に男の子なの?」 ぼくは良く広いって言わ

  • 「ヒチョルちゃんとぼく 1」ヒチョル チェン SUPERJUNIORの短編 EXOの短編

    ぼくのヒチョルちゃんはすっごい可愛いんだ。ぼくの行く韓流幼稚園の中でも一番可愛い。 大好きだ。 愛してる。 結婚してくれ。 今日は、ぼくのこの熱いきもちを伝えるよ。 「ヒチョルちゃん!」 「あ?なんだよ。チェン」 ピンクの園児服の女の子たちに囲まれて、やっぱり今日も一番可愛い。 「ヒチョルちゃん。砂の山作って遊ぼうよ」 「いいぜ」 幼稚園の砂場はぼくとヒチョルちゃんのデートスポットなんだ。三角の砂

  • 「台風一家 5」東方神起の短編

    *1から続きものです。 結婚記念日には、必ずワインとケーキと花束を買うことにしていた。妻はワインにうるさくて、良く分からないが高ければ大丈夫、とこの日だけはユノは金をつぎ込んだ。間違えると、パートナーは面倒な性格で、くどくどと「あなたはここが悪いから」などと何時間も付き合うことになるのだ。 「おめでとう」 グラスをちんと音を立てて合わせて、ユノはダウンライトの部屋で妻のチャンミンの顔を見た。横長の

  • 「台風一家 4」SHINeeの短編

    *1から続きものです。 「あなた。今年はハワイが良いかしら?」 「そうだなあ、最近寒いところばかりだったしなあ」 ミノはばさりと新聞を拡げ、妻の入れてくれたモーニングコーヒーを一口飲んで、ぎょろりとした目を丸くさせた。 「ん?豆変えたね?」 「そうなの。ブルーマウンテンがなかったから、あそこのブレンドにしたわ。どう?」 「これはこれで美味いね」 「あら良かったわ」 大きなダイアモンドの光る指輪をつ

  • 「台風一家 3」SUPERJUNIORの短編

    *1から続きものです。 「おじいちゃん、薬だよ」 リョウクは、白い布団の横に正座をすると、手慣れた様子で、盆で持って来た薬と水を用意した。 「ゴホッ……」 咳をしながら、白い着物姿のイトゥクは起き上がり孫に渡された錠剤を口に入れ、口元に近づけられた水差しを含んで水を飲んだ。 「もう良い」 白い手をかざして、そう言うと横になる。 「おじいちゃん。今日は麻婆豆腐」 「わしは良いから、お前達で食べなさい

  • 「台風一家 2」EXOの短編

    *1から続きものです。 「あなた!この口紅なによ!」 「いや、だからそれは」 シウミンは、両手を掌を見せるように突き出し、白いワイシャツのまま、下もスラックスで妻を見上げていた。 真夏日に、早く着替えてシャワーに直行したいのはやまやまだが、許されなかった。 かれこれ、一時間はこの状態だった。 「これ、あの人でしょ!」 妻のスホが、目ざといことは分かっていて、気を付けていたのに、やられたのだ。スナッ

  • 「SUMMER GIFT」テミン×ウニョク(誕生日記念)(除隊記念)

    夏の日に、喉から手が出て心臓が止まるかと思った。 血の滲む努力も無駄だと悟り、そうすると、つまり血の滲む努力をし続けないといけないと言うこと?と思った自分の喉から。 怖い。 きもい。 ツライ。 すごくツライ、でしょ?そういうのは。 昼間から見た幻覚に驚いて、ウニョクは目を逸らしながら、そこまでかよと表情変えずに思う。 そんなに、プライドとか持ってたのか。 見た光景と、怖くなった。鼻筋が通った自分の

  • 「恋人達~message before SMTOWN」イトゥク キュヒョン SUPERJUNIORの短編

    反応が良かったもので平等に。「不思議な夜に」のお二人ではなく、新しいお二人で。 『キュヒョナ。今日のライブなんだけど』 『愛してます』 『ああ、うん。ソリソリのお前のパート俺ちょっと歌うことになってるじゃん?イェソンが殆どだけどさ。それで今、電話とかできる?宿舎いる?』 『はあ。俺、何でヒョンに会えないんだよ。ヒョン、ちょっと聞いて良い?』 『え?うん、良いけど?』 『二年前に、ホテルではじめてキ

  • 「アラベスク的並行宇宙」ソン・シギョン×シウミン ギュライン(キュヒョン チャンミン ミノ ジョンヒョンCNBLUE スホ)

    不断の読書というものの中に、明確に意味づけられたのが意義の発掘とするなら、常識的だろう。 しかし、これはお前に聞かなければならない。 この唇が良く使う名を呼んで。 「キュヒョン」 瞬間に、全ての顔が向き、ソン・シギョンは閉口した。 合わさった線の端は全員の中で十近く年齢が上であるのが関係し、たるんでいる。 薄闇だ。 死に場所を求めた男が、穴の中で眠る、昔、映像で目にしたイランの世界がそこにあった。

  • 「誕生」ヒチョル×イトゥク(誕生日記念)

    増幅するのが煩わしい何かについて。 このお話は一種の妄想観念だと、ヒチョルは、星にのめり込んでいる下半身に、重量を増した膨らんだ一部のせいだと分かっていて、信じられないと分厚い唇を指の二・三本で押し、すぐ後に、てっぺんから少しこめかみの方にずれた上部を、その長い指で押した。 頭皮の質感にわずかに皮脂を感じた。 風呂にも入らず、感情の渦に飲みこまれる。 つりあがった大きな眼で、布団が重さを感じている

  • あとがきのようなもの 2(「その目で笑って」「続きでも笑って」)と戯言のようなもの(CNBLUE EXO SHINee SUPERJUNIOR 東方神起)

    こんにちは、皆さま。あまりにも長すぎたかなと言う事で記事を二つに分けた者です。 それでは、「続き」でございます。 「続きでも笑って」からサブタイトルをつけようとしたのでございますが、やめたのでございますね。 第一話「その目で笑って」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 当管理人は、もう恐らくCNBLUEさんの読者様に「お前だれやねん」と思われておるころだろうなと思うのでございます。「

  • あとがきのようなもの 1(「その目で笑って」「続きでも笑って」)と戯言のようなもの(CNBLUE EXO SHINee SUPERJUNIOR 東方神起)

    こんにちは、皆さま。企画を終えた者です。 今回は、全て書き終えましてから始めましたのでございますゆえ、最後までスムーズに参ったのでございますね。 「切ない祭り」に見せかけました「夢の続き企画」でございました。このまま当ブログが終わりそうな企画でございましたね。 第一話がCNBLUEのジョンヒョン氏、第二話がEXOのスホ氏、第三話がSHINeeのテミン氏、第四話がSUPERJUNIORのキュヒョン氏

  • 「月的友人」リョウク ルナ キュヒョン(誕生日記念)SUPERJUNIORの短編

    これがうまく行くとか行かないとか。 そんなことを考え始めて、デスクに向かった。ヘッドホンをかけてキーボードで少し打ち込んでから、画面を見た。 溜息をついた。 これもだめだな。 「リョウク」 「なに?」 部屋の外からキュヒョンの声がした。それと同時に、俺はキーボードの横に置かれた携帯電話を覗き込む。 立ち上がって、ドア横にぶら下がっているリュックをとって、クローゼットの中から、並んでいる帽子の中で、

  • 「続きでも笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編

    *こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編 - 夢の続き 溜息をついて、キュヒョンは眉をひそめた。しかし、肉付きの良い顏でそれほど分からない。良く開いた二重の目は変わらないが、そこも彼の気持ちは伝えなかった。ただ口角の上がる口の端だけが下がり、良く表していた。 ドア横にあるカーテンが開いた窓から、こちらを覗いている三匹の猫が見

  • 「その目で笑って 4」(キュヒョンの場合)ヒチョル SUPERJUNIORの短編

    「お前は途切れさせないなあ」 羨ましいよと、キュヒョンは言われて、 「努力のたまものかな」 と、元から上がる口角を上げ、自信ありげに答えた。 「俺にも伝授して」 また言われ、自信は消えたように良く開いた二重の目を斜め前に走らせる。 その位置にはソファーに足を組み、どっかり腰を下ろしている少し伸びて来た黒髪の年上がいる。 厚い唇の端を片側だけ上げて、手元の携帯電話を見ている。 相手は可愛い新人アイド

  • 「兎になった日 5」CNBLUE(ジョンヒョン)東方神起(ユノ) EXO(スホ) SHINee(テミン)SUPERJUNIOR(キュヒョン)

    『兄さん。帰ってる?』 ふっくらした手で、シンドンはそのメッセージに返事をした。 『うん』 風呂上がりで、こんな時間に何だとそのまま携帯電話の時刻を見た。相手はまだ現場で収録のはずだった。 復帰後すぐに金髪に染められた髪をタオルで拭きながら、上半身裸でダイニングの椅子に腰かけたシンドンは、グラスにくんだミネラルウォーターを飲んだ。 上から見える腹が芸能界復帰用に続けている減量のおかげで大分引っ込み

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