• 「大事なことほど小声でささやく」森沢明夫 著

    最近読んだ本の読書記録として、折々に感想などを書いていきたいと思います。 今回は森沢明夫著「大事なことほど小声でささやく」 森沢明夫といえば高倉健主演の映画「あなたへ」の原作を書いた作家です。 刑務官だった主人公が、妻の遺骨を海に散骨しようとする、高倉健の最後の映画でした。原作は映画と違っていましたが、しみじみとした良い小説でした。 その森沢明夫が書いた人情小説。 とても人の心を掬い上げるのが上手

  • 秋色へと染まる川辺に…

    こんにちは! お久しぶりの暇人です。 ようやく我が街でも、涼しくなり… 女ごころと秋の空? 秋の夕は釣瓶落し みたいな。 ボチボチと、過ごしやすくなってまいりました。 金曜日には、娘とドライブに行ったり… 稲穂が珍しい…という、田舎びと。 なんじゃ、そりゃ? という… ほんの少し、癒されました…😌 昨日の空も、格別で… 雲が多いけれど それも、ひとつの味だね。 それなりに、辛いこと、 哀しいこと

  • 優しい涙雨

    雨降りの朝は まるで夕方みたいに暗い だけど あの朝の雨空は 明るかったね 別れの涙雨だなと 悲しく見上げていたら 家の方向に虹がかかった あなたが渡って逝く気がした 大切な人たちとの別れに 悲しみの涙を流しながらも 痛みや苦しみや怖さから解放されて 生きぬいたことに納得して 虹を渡って逝くあなたは 笑っているような気がしたよ

  • 覚悟

    2年前の今日 私は泣きながら車を走らせた 余命ゼロ日と言われてから 覚悟ができているつもりでいた 覚悟 私は何を覚悟していたのだろう 涙があふれて流れて 滲んだ景色と音を無くした世界が フロントガラスの向こうにあって 早く戻らなければ 少しでもそばにいてあげなければ それだけの思いで ハンドルを握っていた もうあなたであって あなたではなくなった 妄想の世界で楽しそうに笑うあなた 痛みから解放され

  • また あなたのいない夏が来た また 二人で見上げた花火の季節が来た こうして独りで過ごす夏の数が あなたと過ごした夏よりも 多くなってしまった あなたの命は まるであの花火のように 儚く 眩しい 輝きだった また今年も夏が来た あなたのいない夏が来た 夜空の花火を ただ「キレイだね」と 見上げることのできない夏が来た

  • 空っぽを生きるって辛かったね

    ねぇ 知ってる? 空っぽを生きるって すごく大変だってこと あぁ あなたは一番よく そのことを知っていたよね だって 日に日に 自分でできることが 無くなっていったのだから 大好きだった仕事ができなくなって 1日中 家で過ごすようになって 私が見つけてきた楽しそうな事に 興味を持つこともなく ただただ 空っぽな1日が過ぎて行くのを 海を渡る船を眺めながら 耐えていたのだから そして あなたの空っぽ

  • あとどのくらい?

    ふたりで見ていた夕陽は あっという間に 沈んでしまったのに 今はなかなか沈まない どうしてなの? おまえはまだ来るなと あなたは言うの? 私はもう 準備ができているのに 私にはもう 生き続ける理由が無いのに あと、どのくらい この夕陽を見ながら 涙を流せばいいんですか? あと、どのくらい?

  • 一服しよう

    海に沈む夕陽を見ていると 煙草を吸っていた あなたの姿がよみがえるから 今は代わりに私が一服してあげる まだまだ吸い方は下手だけど この1本で また少し あなたのいる場所に近づける そんな気がするよ

  • 相棒

    海を眺めてボーっとしたり 夕陽に染まって黄昏てみたり 星を見上げて流れ星を数えたり 蛍を探しに夜のドライブしたね 美味しい珈琲は毎日欠かさず飲んで 美味しいものや美味しいお酒で ときどき 少し贅沢もした テレビのクイズ番組に答えてみたり 数独の問題を交代で解いたり 懐メロを一緒に口ずさんだり 悲しい映画に涙を流した 頑張って働いたら ご褒美で温泉旅行したり 誰かのために頑張っている姿を見て 誇らし

  • 読みかけの本

    2年ぶりに 読みかけの本をひらく どんな内容だったかも うろ覚えで ただ活字を追う あぁ こんな話だったなと 少しずつ思い出したとき ふと 本の真ん中のページ辺りから 白く柔らかいものが出ていることに気付く その柔らかいものはティッシュペーパーだった 二つに折り畳まれた ティッシュペーパーを取り出した私は 声が出ない代わりに 涙が後から後から溢れて流れて 泣き崩れてしまった あの日 家のオリーブの

  • 夕陽橋

    君逝きし 彼岸に架かる 夕陽橋 この海に架かるオレンジの橋を渡っていけたら もう一度 あなたに逢える気がしています

  • 孤独な二人

    一緒にいるのに とっても寂しくて 二人でいるのに とっても孤独だった でも そんな私と一緒にいた あなたも 寂しくて 孤独だったのかな

  • 珈琲

    いつもの珈琲を いつもの分量で いつも通りに 淹れている 日によって色の変わる海を眺めながら いつもの珈琲の香りと いつもの珈琲のコクと苦みが 程よいバランスだなぁと満足げに味わう これと言って 特別な話をするでもなく これと言って 何かをするでもなく ゆっくりと ゆっくりと まるで時間が存在しないかのように あなたとの優しい時間が少しでも永く続くように いつもの珈琲を いつもの分量で いつも通り