小説のムラゴンブログ

  • 千年の木 (The Millennium tree)

    未来を見通すことの出来る案山子さん。 あの日聞いたあの声を。 真っ青な空に吹いた風の声。 あれから時は流れ、 私はこんなにも大きくなりました。 じっとただ、あなたが私を見上げ、 私があなたを見下ろす、この日まで。 ただ空を目指し、光を求めて生きる事。 私は誰かの宿り木で、 誰かのために生き、そして朽ちていく。 たとえもし、私の生命が果てたとしても、 私は誰かの役にたちましょう。 たとえもし、あなた

  • 古い小説

    普段は流行り物好きなのですが、 たまに、ふと人生に立ち止まった時、 古い作家の小説を僕は読みます。 何でかと言えば、 そこに人として普遍の事実が ある事が多いからです。 時代の流れが早い昨今、 皆さんはどうやって自分を見つめますか?

  • ★小説 このミス系

    祈りの幕が下りる時(映画版) 舞台は東京都葛飾区。とあるアパートで女性の絞殺死体が発見され、警視庁捜査一課の松宮が捜査にあたることに。死体は殺されてから約20日経過していると見られ、死体は激しく腐乱していました。鑑識の結果、被害者は滋賀県に住む押谷道子という中年女性であることが判明しますが、容疑者と思しきアパートの住人、越川睦夫は行方不明となっていました。捜査本部が越川の捜索に動く中、松宮は女性絞

  • 一角獣の像とこの世の果て

    僕は本を閉じ、外を眺める。 色彩を持たない、この世界の空の果てがどこなのか想像しながら。 僕の半分は君で、君の半分は僕で出来ていて。 そんな事も知らずに生きているから、また大切な事を失って。 失ってから気付くのは何故?いつも、どうしてそうなのだろう。 影に映りし残像が、誰かと重なるその日まで。

  • 下衆の極みお富

    「死んだはずだよ」 そんな人、知りません。 そう言いたいのは僕の心で、でも何故か身体は君を求めてて。 織姫と彦星の様になんて、ロマンチックな世界より、君と繋がるこの世が楽しくて。 死んだ人は話せない。 生きているという事はそういう事。 あのですね?スプリングセンテンスだったか、ニュータイドだったか、んー、SSNTかな? エッサオー げんやだなぁ。 全くもって言葉のサラダ。 良いも悪いも関係ない。

  • タイトルは「君とのはじまりの物語」(改訂版)

    どうも(;`Д´)y━~ボクですw 今日のみゆき もう愛だとか、恋だとか 難しく言わないで 私の子供になりなさい。 もう愛だとか、恋だとか 難しく言わないで 私の子供になりなさい。 「私の子供になりなさい」より 生きることに疲れた男をなだめる母のような愛をもつ女。 男はいつでも子供だからね。 さて本題。 今日は夜中のノリで恋愛小説なぞを書いてみました。 つたない文章ではございますがどうぞよろしくお

  • 王犬の河豚り

    王 「おい、例のものは間に合うのか?」 召使いA 「はい、予定には間に合うようにしています。」 王 「これでは弱いのだよ。赤でも白でもいいからとにかく形にしてだせ。」 召使いB 「コーヒーをお持ちしました」 王 「そこに置いておけ。」 召使いB 「はい。これはどうしましょうか?」 王 「なんだそれは」 召使いC 「河豚にございます。」 王 「ふぐか。今はいらん。」 召使いA 「私が預ろう。」 召使

  • ★小説このミス系

    ◆亡国のイージス(映画版) 海上自衛隊護衛艦『いそかぜ』が、海上訓練の最中に某国のテロリスト・ヨンファと副艦長・宮津によって乗っ取られました。ヨンファは海上訓練指導隊(FTG)の溝口三佐と名乗ります。 その頃、防衛庁情報局『DAIS』の調査官・如月は艦長の死体を見つけ、独自に調査を開始します。 テロリストが乗組員の離艦を要求し、それがなされない場合にはいそかぜを撃沈させると通告しました。  官員た

  • The world of tensegrity part①

    「My dearest」 it was just written at front of envelope. and the back was 「from your soul friend.」 i opened the envelope and got out the manuscript to start reading. Nov.26 tuesday this is 8th day,since

  • 第三回お題SS 戦慄、告白、ネコバス

     暖かな室内、座り心地のいい毛皮に覆われた椅子。 今はどんなに速い乗り物でも、このバスの価値には負けるだろう。 産業革命は過ぎ、人間の作った機械が人間の脳を超え、新たな技術を日々生み出している。 動物での遺伝子操作、いわゆるキメラ研究もそのひとつである。 もちろん人道的、倫理的観点からの批判は少なくなかったが、研究で得られたものは、人間の想像より遥かに大きいものだった。 異形の姿をした動物に、人々

  • 第二回お題SS 万年筆、砂糖、飛行機

     小さな窓から見える町並みは私にとって忌々しい過去だった。 煙を吐く建物たちも、萌える緑も、もうすぐ雲の下に隠れ消える。 清々しく、生まれ変わる時の気分、いや、脱皮する生き物の気持ちが近いだろうか。 ひとりくだらないことを考えながら、思わず口元が緩んでしまう。 「行き先に恋人でも?」 静かに発せられた声に不意を突かれ驚く。隣席の男か。眠っているものだと思い込んでいた。 面倒だが、怪しまれてはまずい

  • ボロボロでございます。

    こんにちは。 年明けたら写真たくさんで更新するよ(`・v・´)ドヤ と胸はって言っていた私です。 そんな私、風邪をひきまして市販の薬を飲んでいました。 そしてその後、その市販の薬でアレルギー発症し病院へ。 激しい痒みをともなった湿疹が胸から上にバーっと。 目なんてお岩さん状態。 喉の風邪も本当に辛く、食べるのも飲むのもやっとで、体重2キロ減って豚が子豚になりました。 喉と頭の痛さで夜もほぼ眠れな

  • 完全版ガリバー旅行記

    土日祝のパート駐車場警備員です。 私は趣味で小説を書いています。これは超短編です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- ・・・本屋でも行くか。 賢介は来週の新年会で幹事から一発芸をやるように指名された。歌は下手、漫談も出来ないし、手品もだ

  • 山流

     群れをなし、生の限りを尽くさんとする魚たち。互いに身体をぶつけながら上へ上へと押し合い、高みへゆく。 その傍らには、枝から落ちた青い若葉が、水の流れに身をまかせ漂い下ってゆく。 遠くでは鳥たちが賑やかに鳴いている。風の中を、木々のざわめきの中を、はばたきながら空に溶けてゆく。 風が一鳴りすると、木の葉たちはいっせいにその身を夕に染める。 水面から浮き出る鱗はきらきらと紅を映し出し、水に漂う葉も面

  • さらばオクトパス 01

     いつもと同じように、虫が鳴いている。硝子越しに夜空を見つめるが、星は見えない。小雨が降ってきたらしく、虫の声もしだいに止んでいった。気持ちをはやらせないよう、雨音に耳を傾ける。今が過ぎ去ることを待つしかない自分に不甲斐なさを感じながら。 ドン、ドンドン 鈍く湿った音が雨音を遮る。嫌な予感が一瞬にして現実になる、覚悟はしていたが、この扉を開けることが今はただただ恐ろしかった。 「…すまない」 扉が

  • 第一回お題SS 弓、星、黄泉の国

     その国には、生が無かった。 全てが死から始まり、 見渡すかぎりの絶望と終焉だけがこの国の礎であった。 「空というのは、一体どこまで続いているのですか?」 光のない瞳を真っすぐに向けながら、少年は私に問いかける。 闇に覆われた空の下、彼の栗色の髪は淀みなく風になびいていた。 「どんな暗闇にも始まりがあるでしょう。君が"それ"を見たいを望めば、きっと。」 私の答えに不満げな顔を浮かべ、彼は空を見上げ

  • 缶コーヒー(小説)

    母さんが泣いてた ある冬のことだ とても寒い冬だ 小さなストーブでは窓も曇らないほどの寒い冬 僕は携帯をとり 電話をかけたんだ 僕は母さんに「なぜ僕を産んだの?」 僕は母さんに「僕なんか産まれて来なければよかったのに」 母さんは泣いてたよ いつもタバコをふかしてデミタスの缶コーヒーを母は飲むのだが、 その日は母さんは静かに泣いてたよ 嗚咽が漏れそうになるのを我慢しながら 鼻をすすると、空になった缶

  • 小説 このミス大賞ほか

    参考 四日間の奇蹟(映画シナリオより) 主人公の如月敬輔は将来を期待される新鋭のピアニストだった。しかし、5年前ロンドンで銃撃戦に巻き込まれて、その際指を撃たれ二度とピアノを弾けない手になってしまう。敬輔は、その銃撃戦で両親を殺された千織を引き取って、絶望の日々を送っていた。千織は実はサヴァン症候群であり、自閉傾向があるためコミュニケーションはなかなか難しいが、ピアノを弾くことに関しては天才的な才

  • 君の膵臓をたべたい

    君の膵臓をたべたい 今年、初めて小説を読んで感動してしまいました。 ものすごーくおすすめしたい一冊ですね。 と、いうのも最後の最後で『え!まさかそういう終わり方なの!?』 という驚きがあったから。 最後の最後で、驚かされる小説、大好きです。 大体予想がつく小説も好きといえば好きですが、大抵そういうものは時間が経つと忘れてしまいます。 メルカリで買って、新鮮なうちにまたメルカリで売ったので、もう手元

  • 小説1

    1,魔法の曲とともに 駅ではシンデレラの曲が流れてる…クリスマスに向けて企画かな…? 白井俊介はそんなことを考えながら、明るく照らされた大通りを歩いて行った… 大通りもいよいよ終わりになると、俊介は坂を登り家へ入った。 その瞬間、もわっと暖かい空気が漏れ出し、急いで着ていた上着を脱ぎ、 リビングへ行った。丁度会社から帰って来た母は、こちらを向き[おかえり]とそっけなく言い残し、寝室へ行った。 その

  • とび森小説でも書こうかな(笑)

    こんにちはシズえのamiibo買いました~ 今3DS修理に出しているのでなんかね… もう書くことなくなったし… あ、そう言えばMiiverseで小説書いてたな… あ!そうだ 小説やろう と言うことになったわけですね、ハイ と言うことでとび森の小説書こうと思いまsssssssss 面白くないのは奇跡が起こらないからにはしようが無いけど だって、やること無い‼︎‼︎‼︎‼︎ ので小説、始めます‼︎‼︎

  • 小説 輝く月の夜に 5 (情熱を傾けて)

    聡史にオンナを紹介してもらった旭は断然、仕事にも力が入るし何にしても生きて行く活力を天に与えられた様に毎日に充実していた。 毎晩のようにノゾミと電話で他愛の無い話に花を咲かしてこれは恋愛だと恋の蜜の味に浸っていた。 ノゾミとの始めてのデートも無事に映画を観に行って、車はアサヒのアコードワゴンに乗って映画のあとは洒落たダイニングバーで食事を二人で取った。 旭はこのあとラブホテルにノゾミと行きたかった

  • 小説 輝く月の夜に 3 (誘い誘われ)

    どんな時代にもアウトローな生き方をする者には危険がつきまとう生活がある。 一匹狼で長距離トラックの運ちゃんにはシャブが無くてはやっていけない現実があったりする。 まあ、そのおかげで事故や居眠り運転からは無縁になってくる。 サービスエリアでトラックの運転手どうしがネタの売買のやり取りをしたりするのだ。 テツジは最近、トラックの長距離運転手の仕事をしていて、そんな世界に足を踏み込んでゆく事になる。 大

  • 小説 輝く月の夜に 2 (夢のある計画)

    シャバに帰って来た旭には仕事が無い。 先輩達から仕事の話を聞いても、夜のネオン街の客引き、キャバクラのボーイ、人材派遣の人夫、どれも光が射す内容の物の話は入って来なかった。 唯一、入管される前まで店の入れ替わりは多かったが長く続けられたペンキ塗りの仕事に戻ろうかと考えていた。 『もしもし、サトシ先輩?オレの事、サトシくんのペンキ屋んトコで使ってもらえないですか。』 と、旭は中学校の時の二つ上の上島

  • 小説 輝く月の夜に (始まりの日常)

    『カタン。担当さーん、官物の本を借りたいのですけど。』 奥田 旭 は 拘置所で司馬遼太郎の本を読んでいた。 司馬遼太郎全集の、燃えよ剣を拝読して交通事故の業務上過失と飲酒の刑罰の裁判を執行猶予待ちですごしていた。 そこでの服装はグレーの上下の生地の分厚い、なんか野暮ったい格好だった。 『おい、246番。この紙に下書きで薄く願い届けの内容をかいてやるから、しっかりと書き込めっ。』 担当官にも色々とあ

  • 悪役Nо.03 ラオモト・カン ~エンターテイメントにおける巨悪の極北~

    「ワシがこうして貴様と遊んでやる時間! こうして話してやっておる時間! こうしておる間に、ワシの貴重な才覚は一体どれだけ有意義なビジネスに活用できた事か。こんな面倒は本来堪え難いことだ 」 「一言で”悪い奴”といっても、大まかに二種類いる。それは巨悪と激安野郎である。」 これは、現代社会に唾を吐きかけるがごとき過激な作品を多く執筆した戸梶圭太の短編集、「トカジャンゴ」の一節である。 トカジャンゴ

  • ★映画シナリオ小説

    ◆ ミザリー アメリカ・コロラド州シルバー・クリーク。 ポール・シェルダンは『ミザリー』シリーズで有名になった人気作家でした。  『ミザリー』シリーズは超有名な作品で、ファンも数多くいます。 しかしポールは不満でした。『ミザリー』シリーズをかき続けるのではなく、全く違う新作を書きたいと思ったポールは、執筆中の『ミザリー』の最終話でミザリーを殺すことによって、シリーズに終止符を打とうとします。  執

  • 小説「ジェノサイド」感想

    ジェノサイド 上 (角川文庫) KADOKAWA/角川書店 2013-12-25 本 ジェノサイド 下 (角川文庫) KADOKAWA/角川書店 2013-12-25 本 内容(「BOOK」データベースより) イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か

  • 小説「東京ダンジョン」感想

    東京ダンジョン PHP研究所 本 内容(「BOOK」データベースより) 地下鉄の新線開業を間近に控えたある日、保線作業員の的場哲也は、勤務中にトンネルの中で怪しげな人影を見つける。またインターネット上でも、東京の地下に「地底人」が出現するという噂が飛び交っていた。そんな中、的場は母から、弟の洋次が鬼童征夫なる経済学者が主宰する怪しげな勉強会に通っていると相談を受ける。事情を探るために鬼童の講演会に

  • 図書館の魔女

    文庫版図書館の魔女を読破しました。 2回目でしたがやはりこの作品の面白さは桁違いです。 大陸の覇権を握る一の谷と海峡を挟んで対峙するニザマの政治闘争といえばそれまでなのですが、国内での諜報戦から国同士のそれぞれの利益や思惑が絡んだ戦争まですべてを言葉ひとつを頼りに見事なまでに操っていってしまうマツリカの手腕とそれを支えるキリヒトと司書たちのチームワークが読み応えがあり本当に面白い。 また登場人物一

  • 祝2000pv突破

    前略 つまらない記事だらけなのに、根気強く応援して下さった方々、本当にありがとうございます。 これからもテキトーに頑張ります。 そういえばこの前、小説のコンクールに応募しました。金賞100万。 頼むーーーーーーーーーー(^^)/                            草々

  • ブログ名変えました!

    こんばんは!カイゼルです。 今回、ブログ名変えるまでに至った経緯としては今の彼女(人生初の彼女ですよ(笑))との結婚が現実になりそうだと言う事で、ちょっと記録を残したいと思ったからです! このブログでは、趣味(ゲーム、ギャンブル、小説など)とか日常生活での事とかを公開していこうかと考えてます! さて、まず自己紹介したいと思います。 23歳、男です。 仕事は病院で介護助手をやってます。 最近やってる

  • 【事務連絡】最近の活動について

     MacBookProを買っちゃいました。梅雨でも相変わらずの私です。 えーーとお久しぶりです(;^_^A  この間何をやっていたかというと【小説】書いてました。何故小説書いてたかというと気分転換ってやつです。またマンガへの意欲が戻り次第制作へと取り掛かる予定です。 気になる(?)内容ですがタイトルは【日本人消失】読んで字のごとく一瞬で消えた日本人のお話。しばらくはこちらのほうに力を入れていくつも

  • 回顧録における遭遇(であい)

     フィクションを読んでその中に出てくる魅力的な人物に感情移入し、それが高じて強い共感をそのキャラクターに対し抱いてしまうことは珍しくない。  これはあるいはそれに似た経験なのかも知れない。  すなわちぼくはある回顧録を読んでいて、著者が思い起こし描いている人物に常軌を逸した共感を持ってしまったのである。それには著者のすぐれた筆力が多分に影響していることは違いのだが、それ以上に強力に働いた原因は、そ

  • 良書との出合、他書との決別。

     今日もいい天気でした。がしかし、若干昨日より蒸し暑い。  唐突ですが、今日および昨日目にした花の名前をメモに挙げると、 ・キショウブ ・ゼニアオイ ・ツツジ ・アヤメ  と、だいたいこんな感じ。  ほとんどメジャーな花ですね。いやもっと他にも咲いてただろうという突っ込みがあるでしょうが、今思い出せる花の内その名を知っているのは上記のみです、すみません。みんな綺麗でした。  しかし何か物忘れがひど

  • 夏目漱石著『坊っちゃん』ブクログレビュー

    坊っちゃん 著者 : 夏目漱石 発売日 : 2012-09-27 ブクログでレビューを見る»  軽い気持ちですらすら読めた。  流麗無礙なその文章は同人の作『こころ』とはかなり印象が違う。  この物語には何か明確なコンセプトがあるのか、と聞かれたらよく分からない。  学校という狭い世界のこと、豪胆さと小心さや、実直と狡猾の対照など、色々あるかと思う。  ただ、巻末の解説にもあるように、故郷やだいな

  • リルケ著『マルテの手記』ブクログレビュー

    マルテの手記 (岩波文庫) 著者 : リルケ 岩波書店 発売日 : 1973-01 ブクログでレビューを見る»  一週間くらいかけてようやく読了。  大詩人の小説なのにどうも没頭できず、ページをくる手がにぶかった。  本書中物語が占めるのは250ページくらいだろうが、その内すらすらと内容の入ってくるのは20ページもなかったかと思う。  恐らくそれは、この小説の内容がわたしにとって近しいものじゃなく

  • 岡田麿里著『あの花』へのAmazonレビューの写し。

    『打ち上げ花火と童心のそら』 「アニメ『あの花』のノベライゼーション。著者は岡田麿里さん。  ノベル化するに当り、ことの順序や幾つかの場面のステージが改変されていたり、短いチャプターが挿入されていたりするものの、根幹はアニメとおんなじです。物語のコンセプトを含め、その出だしから終幕まで、遜色はまったくと言っていいほどありません。  本文は余計なことばが少ないお陰で文章がスリムで読みやすく、情報がす

  • 5. 神々の意思

    この頃、世界にはまだ『死』は存在していなかった。アインハザードの創造物は、時とともにその生命力が弱まり、次第に美しさを失っては行くものの、グランカインがその存在を破壊するまでは、いつまでも生き続けた。 グランカインによる生命の破壊は、次なる創造に向けたものであったため、その生命の意思までは破壊されず、次なる生命へと受け継がれていくという点で、現在の『死』という概念とはまた異なるものであった。 いつ

  • 4. 生命

    アインハザードとグランカインによって生み出された『摂理』の中心にあったのは、水、火、風、大地であった。これらに光と闇の要素が加わることで、世界はより高度な複雑さを手に入れ、それはその後に創造される『生命』の多様性を刺激した。 この頃になると、アインハザードとグランカインが介入せずとも、世界は美しい循環を見せるまでに成熟していた。ふたりはそれを『自然』と名付け、森羅万象の苗床とした。 アインハザード

  • 3. 創造と破壊

    美しく、光り輝くものを愛したアインハザードは、大地や風、火や水などを次々と創造し、世界は鮮やかな色彩に満ちていった。 それを見たグランカインは、アインハザードに己の力を誇示するように、破壊の限りを尽くし、すべてを闇へと帰していった。 「どうだ、アインハザード!お前がいくら創造を繰り返そうとも、私はその全てを破壊する事ができる。お前の創造は無意味でつまらぬ事だから、もう諦めるがよい。この世に、私とお

  • 2. 誕生

    『始まりの分子』に宿った意思は、すぐに他の分子を支配し、それらを意のままに操るまでになった。これにより、もはや成長を必要とせず、虚無の闇に漂う無限の分子を介して、全てを見ることが可能であった。 この時『始まりの分子』は、初めてこの世に自己以外の存在が皆無であることに気づく----。 そして、その中に『創造を望む意思』と、『虚無の拡大を望む意思』の両方を宿したのである。この大いなる自己矛盾に耐えきれ

  • 1. 始まりの分子

    世界が虚無の闇に包まれていた頃、そこにはまだ、ひとかけらの生命すら存在せず、ただいくつかの種類の分子が漂うだけの世界であった。 数えようもないほどの時を経る中で、ある時、何の前触れもなくそれは起きた。炭素と酸素、そして幾ばくかのリンを含んだ名も無き分子のバルキーな部分が、小さな金属を含む分子の末端を捉え、両者は強く結びつき、新たな分子が誕生したのだ。 それは、「数百の部品からなるアンティークの懐中

  • リネージュ2のストーリーを小説化!

    おもしろそうなので、ちょっと小説っぽくまとめてみようと思います^^ 大筋のストーリーは変えずに、いろいろ肉付けをしてみたら、面白いんじゃないかなー! 私の専門は有機化学なので、そんな視点も入れながら。 ちょっとずつ、ノロノロあっぷしていこうとおもいます! UPDATEも来たから頑張らなくては! 敵対にびびらず、フィールドでるぞ! フンフン。

  • ジッド『狭き門』ブクログレビュー

    <div class="booklog_html"><table><tr><td class="booklog_html_image"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8B%AD%E3%81%8D%E9%96%80-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%89/dp/410

  • ヘーベル『ドイツ炉辺ばなし集』ブクログレビュー

    <div class="booklog_html"><table><tr><td class="booklog_html_image"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E7%82%89%E8%BE%BA%E3%81%B0%E3%81%AA%E3%81%97%E9%9B%86%E2%80%95%E3%82%AB

  • 太宰治『人間失格』ブクログレビュー

    人間失格 著者 : 太宰治 発売日 : 2012-09-27 ブクログでレビューを見る»  言わずと知れた著者の代表作。全体はほとんど陰鬱な雰囲気に包まれている。主人公は変わり者の自覚があり、世間からはぐれて不良な脱落者となるが、何人かの恋人や、悪友、親戚を通じて、かろうじて一縷の関係を世間と保つ。そんな、世のアウトサイドにいる主人公の物語が『人間失格』。  この物語は雰囲気が陰鬱だと言ったが、明

  • (習作)刺し殺しと同情の葛藤

    《書く前の心がけ》  出来るだけ単純に、プレーンに書こうと意識しようと思います。  テレビや漫画などのフィクションでいつか見たようなことが起こった。つまり、ぼくのよく利用する大通りに、通り魔が出現したのである。  通り魔は男で、彼はどこかの飲食店から持ち出してきたかのような、刀身の長い包丁を、捕まえた女性の喉元でぎらりと不気味に光らせていた。  大通りは混乱して、ぼくは何人もの人に強引に押しのけら

  • (習作)『恋していたあの50センチ』

     距離はいつも50センチメートルだった。ぼくの昔の彼女、しーちゃんとのあいだに空いた、いつもの距離は、そう、50センチ。  もう別れてしまったけど、今でもよく当時のことは覚えている。ぼくが彼女と付き合っていた、およそ二十年前の、まだ高校生だった頃のあの日々。なんてったって、それがぼくにとって唯一の、かけがえのない青春だったのだ。  現在ぼくは結婚して娘が一人いるが、嫁との交際は、しーちゃんの時とは

  • ハルシオン8

    学校の先生たちもどこかよそよそしくなった。 勉強を頑張ってとは誰も言わなくなった。 不登校気味になっていた僕に対してクラスメイトは距離を置いた。 割と親しかった子たちですら、僕を腫れもののように接した。 少し。少し寂しかった。 1月。とうとう僕は申し込んでいたセンター試験を受けなかった。 ただただ自分に対しての怒りと憎しみ、周りと比べての劣等感、焦燥感。 酒に、手を出した。 当時僕は18歳だった。