• 「私の幸福論」福田恆存 ちくま文庫

    福田恆存は現代の作家です。演劇、翻訳、評論など多岐に渡って活躍しました。シェイクスピアの翻訳でもよく知られています。この書はわたしにとっては忘れられない本で、浪人時代の精神的な支柱になったということもあり、このおすすめ本の中に入れました。現実は確かに不平等である。だが、不平等だからと言って不平ばかり言っていても仕方があるまい。与えられた環境をそのまま是とし、そこから歩き出すべきであろうという著者の

  • ホラーティウス『詩論』

     ホラーティウスの『詩論』より「詩人について」を引用します。ホラーティウス(ホラティウス)についてはwikipediaなど参照してください。   (3)295-476 詩人について  295-308 デーモクリトスはヘリコーンから正気の詩人を締め出した。狂気の詩人と、砥石の役を果たす正気の批評家。  309-322 道徳的義務を理解することによって、それぞれの人物にふさわしい性格をあたえることが可

  • 「三人姉妹」チェーホフ 新潮文庫

    チェーホフ晩年の作品です。名篇「桜の園」にも通じる象徴的な筆使いが感じられます。三人姉妹は、悲しい運命と俗悪な日常生活に曝されますが、胸の中に宿る小さな道徳的といってもよい希望の火を決して消しません。劇の最後に、三人姉妹がそれぞれに、心の底から絞り出したような偽りのない心情を歌うように語る場面は、どこからか不思議な光が差し込んでくるような気配さえあります。また、内気な風変わりな少女から俗悪極まりな

  • 「かもめ」チェーホフ 新潮文庫

    女優志望の娘ニーナは、名声にあこがれて家を出てある劇団に加わり、男に身をまかせ子どもを産み、やがて、男に捨てられ子どもにも死なれます。絶望したニーナは、自分を気まぐれな漁師に撃たれたかもめのようだと「わたしはかもめ。」と繰り返します。「わたしはかもめ。・・・いいえ、そうじゃないわ。」時を経て、ニーナの胸に知恵の閃きのように人生に忍耐する覚悟が生じます。その新しい芽は、ロシアの荒漠とした大地から真っ

  • 「ワーニャ叔父さん」チェーホフ 新潮文庫

    ロシアの近代作家チェーホフは医者でもありました。結核を患い44才で亡くなりましたが、その生涯は忍耐に忍耐を重ねた、聖職者のように清潔なものでした。作中のワーニャ叔父さんはどこにでもいるような、さしたる取り柄のない独身の中年男ですが、ある若い美しい夫人に恋をします。ワーニャ叔父さんは結局振られてしまうのですが、このツキから見放されたような男の心の苦しみには、平凡ですが、ある退っ引きならない必然性が籠

  • 芸術起源:身体表現編 ヒトはまず踊り、それから演じた?! ~宇宙、自然、生命発生はランダムネスから~

    先週は舞台演劇を観て、今日はコンテンポラリーダンスの発表会を観ながら芸術の起源についてついいろいろ考察してしまいました。以下は現場インターミッション中及び終演直後の走り書きなので”ですます”スタイルじゃないです💦 芸術を絵画、造形、音楽、演技に分けるとすると、演技を更にセリフのあるものとセリフがないものに分けた。今日観たのはノンバーバルのセリフのない演技(ダンス)である。創作ダンスのあの体の動き

  • 「海に霧」寺山修司 集英社文庫

    演劇の世界で活躍した著者は、短詩型もよくしました。この本はその寺山の短歌俳句集です。題名の由来となった「マッチする束の間海に霧深し身すつるほどの祖国はありや」の歌も収められています。終戦直後の日本人の複雑な心境が読み込まれていると言っていいでしょう。寺山の詩歌は音楽的で独特の韻律を持ったものです。東北の山村で、性格の強い、感情の起伏の激しい母の圧倒的な影響の下に育てられた寺山は、その荒々しい母の影

  • 小学校の体育館で演劇鑑賞会がありました♪

    昨日は 雨の降り出しが思ったよりはやく 一日中雨でしたが 今日は 朝からいい天気です♪ ・ ・ ・ 本日の朝ごはん♪ ●トースト ●レンジでチンの目玉焼き ●ヨーグルト ●ぶどう 本日の通学コーデ♪ ●リボン付黒のタートルネック長袖Tシャツ ●デニムのフリルスカート ●グレーのフリルパーカー ●ハートのハイソックス いつもの笑顔がない唯子さんです 言葉使いが悪かったので 叱りました それが面白くな

  • 古代ギリシャ×演劇×早稲田 蛇足レポート

    ■……ここに来たのは何年振りだろう───── 東京の某よさこいチームに所属していた頃──── 大隈講堂手前の小広場を借りて、夜間に踊りの練習をしてたなあー……と、昨日の事のように思い出しながら、懐かしい道を歩いた。 先週から気温が一気に10度以上も低下して、気温13度&小雨の本日、藤村シシンさんの講演のため早稲田大学に行ってまいりました。(会社は前もって年休入れた) 早稲田→演劇→古代ギリシャ→藤

  • 髪(作:織田作之助)

    この作家、意外と知らない人も多いらしい。 代表作の「夫婦善哉」の作者と聞いて、やっとぼんやり「あ~聞いたことある!」となる人も周りにいる。 随分前に初めて読んだ時に一読で気に入ってから、片っ端から彼の作品を読み漁った。 彼の作品は独特の”ゆるさ”を持っており、テンポが良いと思う。 また、ドロドロとした暗さは無く、あたたかくたくましく生きる人々の姿がとても魅力的に描かれている。大阪出身であったことか

  • チェーホフ「桜の園」 新潮文庫

    帝政ロシア末期、停滞しきった活力のない社会を背景に、後は消え去るのみの没落地主の貴族とその他の人たち。チェーホフは、じつに澄み切ったまなざしで、彼ら、運命に押し流されていく役割の終わった人間たちの姿を描きます。劇の最後、溜め息のように登場人物が自身につぶやく「この出来そこないめが。」というセリフが、不思議な安らぎをもって胸に迫ります。見事なしずかな喜劇です。

  • マキニウムの本分!演劇公演告知

    こんばんわ、ササキです(*´▽`*) マキニウムさんの母体は演劇集合体。劇団です。 その公演が7月末にございます! 演劇集合体マキニウム2016年7月公演 『ちょこんとcobit大迷惑(しんでくれ)』 [開演日時] 7月29日(金)  21:00~ 7月30日(土)  15:00~/19:30~ 7月31日(日)  13:00~/17:00~ ※開場は開演の30分前となります [会場] 「stud