霊柩車を先頭に並んだ車列が火葬場に到着します。いくら公共の施設だと言っても、火葬場は初めて来る方が大多数です。当然皆様興味津々です。「どんなところだろう。記念に一枚」とスマホをポケットから出し始めます。火葬場は撮影禁止です。 ある程度の年齢の方は、常識として火葬場では写真を撮らないと知っていますが、... 続きをみる
葬儀のムラゴンブログ
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家族葬が主体となった現在のお葬式では、参列者の皆様がお香典を受付で出される姿を見ることがほとんど無くなりました。それでも親戚は一応用意してきますし、町内会や会社のOB会などの弔慰金はお断りできないので受け取ります。ですから受付テーブルを用意し、信用のおける親戚に立ってもらうことは必要になります。 香... 続きをみる
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初めてお葬式を出すご家庭との打ち合わせは、お寺を伺うことから始めます。田舎から引き取ったお婆ちゃんが、家族に囲まれた幸せな介護生活を何年も過ごし、遂に旅立ちました。 「数十年前に亡くなったおやじと同じ御経でおふくろの葬式をあげたい」 「お寺のご宗派はどちらでしょうか」 「オイ、うちの宗派は何宗だ」ご... 続きをみる
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スーパーのチラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に真っ黒で太い巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担いでいたのが発祥という説とか、大阪寿司組合が恵... 続きをみる
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お葬式をおこなう喪家様からお寺離れが進んでいると感じています。従来のお坊様が葬儀式を進行させる流れを離れ、無宗教の葬儀にする方が増えています。一応お寺を呼んでも内容の簡略化を希望する方もおられます。日本人の考えから、仏教を含む宗教離れが、少しずつですが加速してきているのです。 「葬式の時だけお願しま... 続きをみる
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仏教でお葬式をあげると、その後に法要が執り行われます。法要は「追善供養」とも言います。葬儀後も家族や親族が冥福を祈って供養を行うと、故人が冥途で良い報いが受けられて、極楽浄土までたどり着けるからと言われています。よく皆様から法要と法事の違いを聞かれるのですが、法要とは遺族や親族が参列して、お坊様に御... 続きをみる
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この頃のお葬式で気がつくことがあります。強い悲しみを身体中から表現し、声をあげて泣く家族をほとんど見なくなったのです。昔から日本人のお葬式は厳粛な雰囲気の中、静かに故人を偲び、悲しみに浸ると言われ、あまり泣き叫ぶ方はいませんでした。それでも家族の中には大声で泣き、周りもつられて涙を流すお葬式も珍しく... 続きをみる
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お葬式が終わると皆さんがよく話題にするのが相続の問題です。銀行の窓口で亡くなったから故人の預金を引き出したいと言ったとたん、その預金は凍結されて一切出し入れが出来なくなった話をされます。当然電気ガス水道等の光熱費や携帯代金などの引き落としも不可能になりますので、そのままにして置くと電気、ガスが止めら... 続きをみる
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ご遺体を旅立ちのお仕度に着替えてもらい、お布団に安置させます。手を組ませた胸元に守り刀をそっと置きます。故人をご自宅にお連れした時から納棺の様子まで、そばで食い入るように見ていたお孫さんが、話しかけてきました。「この刀を入れて」手には新聞紙を丸めた棒状の刀らしきものが2本握られています。 守り刀とは... 続きをみる
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ご遺体を安置し枕元に経机を組立てます。香炉、ローソク立て、樒を差した花立ての三具足を供えます。そしてお水と一膳めしと呼ばれる茶碗に山盛りにしたご飯を供えるご家庭が多いのですが、お年寄りが同居しているお家では枕団子のお供えも一緒に出てくることが多いのです。よく「幾つ作ったら良いですか」と聞かれることが... 続きをみる
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間もなくお正月を迎えようとしている年末に命の灯が消えました。「お正月なので」と、息子夫婦だけが見送るご葬儀に決まりました。火葬場は公営施設ですから年末から三が日は休業になります。年末年始の休み明けの一番窯での出棺を予約しました。 「母を亡くしてからは、一人の生活が長く続いたし、知り合いや、友人関係も... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。過去ブログでお伝えしたように火葬場は公営施設です。年末から三が日にかけて休業なります。その期間は火葬が行えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に、病院では火葬場が休業しているお正月は、死期が近づいている... 続きをみる
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このブログをご覧の皆様方、いつも開いて頂きありがとうございます。始めた時は葬儀屋の書くブログなど、縁起でもないお葬式の話ばかりだから、誰も興味が無いだろうと思っていました。それでも終活ブームのこの頃ですから、どなたかの参考になれば良いし、お葬式を考えるお手伝いになるかもと思い直し、書き始めました。 ... 続きをみる
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お葬式は葬儀会館で行ないますと、ほとんどの人が言われます。ひと昔前は、自宅でお葬式をしました。住み家がマンションに変わり、一軒家であっても、部屋の作りや玄関からの導線が、棺桶を入れて参列者が集うお葬式の会場には出来ない構造になり、結果として、現在は大部分のお葬式が葬儀会館で行なわれるようになりました... 続きをみる
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前回のブログで綴った、サンタクロースの衣装で旅立させた仏様には、後日談があります。初七日のご挨拶に線香とローソクを持って伺いました。少しずつ悲しみから癒えているように見える奥様が、ポツリポツリとお話してくれました。 「毎年、夫がサンタクロースの衣装でプレゼントを届けていた保育園に、行くことが叶わなく... 続きをみる
- # 葬儀
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町中がクリスマスの色に染まると思い出すお葬式があります。納棺のブログを書くきっかけになった出会いでした。クリスマスの前に旅立った、こんな仏様がいましたと、皆様にもう一度お伝えしたくなり再掲載させて頂きます。 納棺にうかがいました。仏様の枕元に一緒に納める品が置いてあります。 「この衣装を入れてくださ... 続きをみる
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お葬式の打ち合わせに入る前に、しばらくお話をします。亡くなる前の闘病のご様子や、故人の最期の時などの、お話しをされる方が多いのです。又、ご搬送の前に病院のベッドでご遺体に対面すると、故人の死にざまの様子が、はっきりと解かる事もあります。 皆様は自分の最期を考えてみたことはありますか?もしかしたら、思... 続きをみる
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毎日のように、人の死と向き合っていると、単純な疑問が湧きあがってきます。人は何故死んでいくのだろうと言う質問です。お葬式の現場では、よく「寿命だから」と言われます。医学や科学の進歩で寿命は止められないのでしょうか?厚生労働省の発表によると2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳女性が87.4... 続きをみる
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火葬炉の扉が開きます。集合している皆様が一瞬、緊張する様子が伝わってきます。「もし、黒焦げ生焼けの姿が出てきたら」絶対にそのような事は無いのです。火葬の途中に、職員が炉の後ろの窓から何回も確認しています。毎回、綺麗に焼けた白骨が出てきますが、この頃は台車の骨の中に金属が見つかることが多くなりました。... 続きをみる
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数年前のことです。 主人の祖母が亡くなりました。 日本の会社で祖父母(2親等)の場合にもらえる忌引きは一般的に3日間です。 主人の会社もそうです。 主人は外国人です。 3日で行って帰るのは少々キツいですね。 葬儀には参列しないで、お金だけ送ることになりました。 祖父母への香典の相場は日本では3〜5万... 続きをみる
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お葬式はそもそも誰のために行うのでしょうか?故人のためか、遺族のためか、それとも参列者のためか。その立場によって見方は違ってきます。心に残るお葬式とはどのようなお葬式なのでしょうか。数々のお葬式のお手伝いをしながらも、自問自答する日々です。数あるお葬式の中には、喪家様の後悔が残るお葬式もあれば、全員... 続きをみる
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ほとんどの方は1日3回行います。そして毎日の習慣です。しかし「これが最期の食事」ということがわかっていたら、あなたは「何を食べよう」と思いますか?もし最後の晩餐に食べたいものと質問されたら何と答えるのでしょうか? 一生に一度は食べてみたいと思っている食事を選ぶ方が多いようです。高級フランス料理のフル... 続きをみる
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神道は日本特有の宗教です。海、山、里の自然崇拝や祖霊(先祖の霊)と、狛犬やキツネ等の動物の神の観念に基づいた信仰が基盤です。仏教伝来よりもずっと以前に、日本人の文化と生活の中に浸透し、大切にされてきた宗教なのです。しかし、日本固有の宗教なのに、関心があまり無いし、神様とのお付き合いも今まで無いと思わ... 続きをみる
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終活の相談に来ているお婆ちゃんが質問してきました。「家にはお墓が無いの。実家や本家のお墓には入れないし。私が死んだら、骨はどこかの海か景色の良い山に撒いてもらおうと思っている。でも法律に触れて、子供達が警察に捕まることが無いようにしたいの」 散骨(さんこつ)とは遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後... 続きをみる
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厚生労働省が調べる人口動態統計で、家庭内で突然起こる不慮の事故で亡くなった方が年間13952人いたと発表しました。この数字は交通事故死の5646人の2倍以上になります。家庭内事故死で最も多かった死因は溺死です。そして死者の9割以上が65歳以上の高齢者で占められます。全員自宅のお風呂場で死んでいるので... 続きをみる
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「近頃霊柩車を見かけましたか」と質問します。ほとんどの方が「この頃見ていない」と答えるはずです。昔は霊柩車をよく見ました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から遠くからでもすぐにわかりました。小さい頃に「霊柩車を見たら親指を隠せ」と言われたことはないでしょうか。「親の死に目に会えなくなるから」が理由だと言... 続きをみる
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貴方に外国人の友人がいて、その人から「あなたの宗教は何ですか」と聞かれたら、どのように答えますか?結婚式はキリスト教で、牧師様が「夫婦と認めます」と言ってくれました。お正月には家族で神社に初詣に行き、子供の七五三祝いも神社で行ない、家を建てる時は神主が来て地鎮祭をしました。ですが今まで参列したお葬式... 続きをみる
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何もかもキャッシュレスの時代になりました。電車に乗る時に切符を購入した記憶はずいぶん前です。コンビニもカードで、スーパーもカードで、自販機もカードです。ところが葬儀費用の支払いだけは、未だに現金だけなのです。特にお寺のお布施をカードで支払ったなどという話は絶対に聞いたことがありません。 葬儀代金が現... 続きをみる
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エンディングノートを書きたいという相談が増えてきています。終活という言葉が生まれ、マスコミが周知に披露して、自分の最期や自身のお葬式を考える人が多くなりました。その結果でエンディングノートが考え出されました。以前は遺言書とか、人生の覚え書きと言われた書類が、誰でも書きやすいように進化したのです。 書... 続きをみる
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続きです 不動産はあるが現金はない父の預金はわずか 父はお金があればあるだけ使ってしまう人で、 数年前に年金の受給ミスで3百数十万貰った時も、1年半で使ってしまった 銀行で渡された用紙には はい、懇切丁寧に説明されましたが、 ‘これは私の頭では無理!’途中で思った ‘そうだ、あの子にやらせよう’ 妹... 続きをみる
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65歳以上の5人に1人が認知症なるようです。特にアルツハイマー型認知症は脳が萎縮していきます。周りが解らなくなり、言葉が出てこなくなり、感情の抑制がきかなくなり、社会のルールを守れなくなるといった症状が表れます。 家族は悩んでいました。お婆ちゃんのお葬式の打ち合わせ中です。 「葬儀屋さん、お爺ちゃん... 続きをみる
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さて皆さんに質問です。人の死に方には二通りの方法があります。さあ何と何の死に方でしょうか?考えてみてください。ベッドで死ぬのと、畳の上で死ぬの、の二通り?癌で死ぬのと、それ以外の病気で死ぬの、の二通り?病院で死ぬのと、自宅で死ぬの、の二通り?残念ですが、すべて違います。 二通りの死に方とは書類上の違... 続きをみる
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お葬式の時にお坊様が持ってきて祭壇に安置するのが、白木位牌という削った木片で出来た仮のお位牌です。この位牌を四十九日までに仏壇に納める漆塗りの本位牌に変えます。四十九日法要が終わると白木位牌はお寺が持ち帰りお焚き上げします。 位牌は故人の依代(よりしろ)として供養の対象とする大切な存在です。位牌には... 続きをみる
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銘仙の家から請求書が届いた 毎月27日には引き落としされる あらかじめ父担当の妹には言っておいた 「29日に亡くなったんだからね。29日までだからね。ちゃんと日付を見てね」 「まろんちゃんが荷物を取りに行ったのは30日でしょう?。30日までは請求されると思うけど、日付には気を付けるね」と妹、手帳に書... 続きをみる
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(つづきです) 銀行は毎朝、新聞の死亡欄をチェックする そういう担当者がいる(らしい)。。。 つまり、死亡欄に載らなけらばチェックしようがないので凍結はされない ただし例外がある それは死亡欄に載っても、担当者が見落とした場合 これは友達のご主人が亡くなったとき、某銀行であったと聞いた もともと大体... 続きをみる
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葬儀屋にかかってくる電話には、当然「亡くなったのでお葬式の申し込みを」と言う連絡の他に葬儀の相談の電話も連日多くかかります。まだ亡くなってはいないが、準備をしておきたいなどの内容には丁寧にお答えしますが、この頃多くなってきたのが、開口一番に「全部でいくらならできる」と尋ねる方がとても増えてきています... 続きをみる
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(妹への連絡用を兼ねます) 年金事務所には妹が行ってくれることになり、 わたしは妹の要求の1つ、戸籍謄本を取りに市役所に行った 戸籍謄本1つなら楽勝だ!年金事務所に行かなくて済むのは万々歳だ!! ・・・と思っていたら 「本籍が違います!」 記入用紙を突き返された 「でも死亡届の書類にもこの本籍で出し... 続きをみる
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実家の片づけをしていて出てきたお盆 春慶塗の綺麗なお盆 お客様にお茶を出した後、ちょっと濡れたので洗って裏返したら・・・ 介護施設・銘仙の家で両親二人分・毎月45~50万円取られていた我が家 お金が無くなるのが先か、命が尽きるのが先か、 記帳するたび、ため息をついて通帳を眺めていたワ・タ・シ 百歳!... 続きをみる
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ほとんどのお葬式が家族葬になりました。しかし最初は家族だけの参列と考えていても、親戚の皆様に連絡すると「何が何でもお葬式だけは駆けつける」という考え方の高齢者も多くいます。結局親戚一同や仕事仲間、趣味仲間ご近所などが増えてきて、最終的に通常のお葬式の形をとらざるを得ないケースもまだ多くあります。 お... 続きをみる
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「死後の手続き 市役所編」 からの続きです 市役所近くのどんさん亭でお昼を食べて午後2時半、 急いで銀行へ行く 納税の女の子、変なことを言っていた 「亡くなったのが29日なので、すでに銀行の口座は凍結されています。それなので・・・」 「30日に税金、落とされていますよ」 「それは市役所の手続きが銀行... 続きをみる
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あなたは亡くなりました。ふと気がつくとひとりぼっちで、真っ暗な所にいます。これより死出の旅への出発です。極楽の入り口まで約800里。3200キロの旅路を7日間で歩くのですから、1日に約460キロを歩かなければいけません。最初の難所が死出の山と言う険しい山道です。真っ暗な山道をひとりで歩いて行きます。... 続きをみる
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70歳以上の高齢者のうち約30%がペットを飼っています。子供の巣立ちや、配偶者を死別で見送ると、心の寂しさを埋めるためにペットを迎え入れる方が多いのです。空虚な日常生活がペットの世話で日々忙しくなり、生活に張りが出ます。単身高齢者がペットを飼うメリットはとても大きいのです。 ところが、骨折等で急な入... 続きをみる
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10月8日 前日買っておいた供花に、庭の茶系の薔薇を足し、 果物を置く ブリザードフラワーはカインズやジョイフルで探したが、どれも小さすぎてダメ! ネットでは大きく見えるが、実物はかなり小さいことが判明 家にある大倉陶苑を持ってきた 一時期凝って買い集めたことがある 前から言われていたので、 まずお... 続きをみる
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家族が亡くなりお葬式をすると考えた時に皆様はどうしますか?ほとんどの方が、パソコンを開き葬儀屋を探すと答えます。インターネットで、「葬儀」を検索すると広告と検索上位に次々と出てくるのが、全国展開をうたう大手業者です。でも、この業者は葬儀屋ではないことはご存じでしたか? この会社は葬儀屋斡旋紹介業です... 続きをみる
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2階収納課 わたしがバイトしていた時代は「納税課」 父の固定資産税の引き落としを、 母の口座からの引き落としに変えたい旨を伝えると 「それはできません」 若くてかわいい納税の女の子 「できるのよ。現にわたしはそうして20年やってきた」 実は家の名義は亡くなった主人のままである 土地が父の名義なので、... 続きをみる
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年金の手続きは、(たぶん天下りの)相談員に相談して、 手続きは前橋までいかないとダメらしい ただし、相談員は今日は休みとのこと 相談員、市役所にひとりってヤバイだろう? 年金事務所は「国民年金払え!」と言うだけのお馬鹿なバイト雇ってるお金があるなら まともな正職員を増やしてほしい たま~に電話がかか... 続きをみる
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天国社から1枚の紙を渡された 行先ごとに番号を振って、 必要な物をまとめて番号札を付ける 途中実家により、年金手帳や税金の通知書を探す これに時間を取られ、市役所に着いたのが11時 年金課の番号札を取るも、 二つある窓口が20分経っても空かない 見ていると1つは私より若い女性 長い髪をところどころ赤... 続きをみる
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いつか自分は必ず死ぬ、と知っているのは、人間だけだそうです。犬や猫などや、牛や豚などの家畜等は死を意識しないと学者は言っています。彼らは毎日を生きていて、病気になったり食べられたりで死ぬことは最期まで解らず、死にかけている最中も、なにが起きているか理解できないと解説しています。 死を意識し、なんとか... 続きをみる
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ママ友と話をしていたため自宅を出るのが遅くなり、 マンボウくんと車2台で実家に着いたのが午前11時 マンボウくんがカギを開けていて、 わたしがまだ車から降りないうちに 組長さんが町内の香典を持って現れた 組長さん、 2台の車の大量の荷物を見て、 もごもごとお悔やみを述べてお帰り・・・ 確かに「火曜・... 続きをみる
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9月27日 芳名帳 748円 (カインズ) 9月28日 香典返し UCギフト券 (とりせん) 5000円×10 5万円(箱) 2000円×20 4万円(箱) 1000円×10 1万円(袋) 合計10万円 筆ペン 151円 (カワチ) 遺影 2枚有(額入り) 家の片付けと共に遺影を探す 2つ候補が見つ... 続きをみる
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葬儀の日程を決める時に、葬儀日が友引に当たると縁起が悪いので翌日にずらす習慣があります。又、友引は火葬場の休業日になる地域も多くあります。お寺様は「迷信ですから、友引の日に葬儀をされても何ら問題はありません」と言いますが、まだまだ「この日は友引だからだめだ」と困惑される喪家様も多く見受けます。 家族... 続きをみる
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母方の祖父の葬儀の時は、伯父と祖父の愛人が激突! (ガブリエル・・・今まで3回買って2回ダメにした、3度目の正直?) 地元名士の伯父と最後まで看取った愛人 どちらも喪主を譲らない わたしの主人の時とは逆パターンね❤ 長年愛人だった彼女は互助会に入っていた 積み立てたお金がもったいないという 伯父は地... 続きをみる
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午前10時 とりせんにて、昨日頼んであった香典返しの商品券の受取 10時半 実家にて片付けと病院に持って行く母の必要品の用意 読売新聞担当者と電話でお話 11時 ソーシャルワーカーの松田さんとお話 ※福島病院から出るとき、交通事故を起こしそうになる 左右を確認して出たが、正面の絣の郷から車が出てきて... 続きをみる
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直葬とは・・・ 直葬とは、通夜や告別式を行わず、僧侶をはじめとした宗教者による、読経などの宗教儀式を省いたお別れのかたちです。 「ちょくそう」または「じきそう」と読みます。通夜や告別式を行わないため、亡くなるとすぐに火葬となることから、火葬式と呼ばれる場合もあります。 前日までは、本葬でないと家族葬... 続きをみる
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クラクションが叫び声をあげると霊柩車がゆっくり走りだします。関東では霊柩車の助手席に位牌や遺影写真を持つ喪主様が乗ることが多いです。関東圏以外では後ろに続くハイヤーに乗車することが通例です。遺族は「野辺送り」の主旨から柩の後を追いかけるという慣習があるからです。 喪主が後続のハイヤーやマイクロバスに... 続きをみる
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実家の片づけをした日は、お昼を買っていいことになっています。 週2日か3日(燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ごみ) コロナなので、外食ではなく持ち帰りが多い。 県内、のれん分けした‘そば蔵’は多々ありますが、わたしがいつも行くのは本店。 実家と家のちょうど中間地点にあるので、電話して作ってもらって持ち... 続きをみる
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ずいぶん前に 父と母はそれぞれ天国社の会員になって 10万円ずつ、 合計20万払っていた。 これってきちんとした葬儀をしない場合は1円も返ってこない 他の互助会は知らないが「天国社」はゼロ! 両親が入った時代は自分の葬儀がなしになるなんて考えられなくて ましてやコロナなんか想定外だった 主人の葬儀は... 続きをみる
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(互助会入りますか?)からの続き 葬儀後、義母から実家に電話があった 「メモリードって高いんですね」「あんまり高くて〇〇(義妹の名)とびっくりした」 私に言っても馬耳東風なので、実家に言ってみたのだろう でも言ってどうなる ウチの親が「じゃあコチラも半分出しましょうか」って言うのを期待したの? 「あ... 続きをみる
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「他の人に比べて、私はなんて不幸なのだ」と嘆く方がおられます。仏教では幸せになれない理由は、本人が悪い行いをしているせいだと説いています。不幸になるので、やってはいけない毎日の行動が10種類もあるのです。 まず身体から出てくる3種類の悪があります。次に口から出てくる4種類の悪もあります。最後に心から... 続きをみる
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老衰、あるいは老衰に近い病死は想定してたけど 原病院でのクラスターを受け、 コロナ死も視野に 実は父がまだアノ「銘仙の家」にいます 父は妹担当だったけど、来月から私に・・・ 銘仙の家で空き部屋がないのか、意地悪?困らせたいのか、 いくつもの書類、立ったままで手続きをさせられた 両親二人分月50万円近... 続きをみる
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電話が鳴りました。故人の苗字と住所ですぐに気がつきました。2ヶ月前に奥様を亡くし落胆していた喪主様でした。出棺前の棺桶に取りすがり 「向こうで待っていてくれよ。おれもすぐに行くから。来世も夫婦で暮らそうな」 と、囁いていた優しいお顔を思い出しました。 お迎えの寝台車を走らせました。やつれてはいました... 続きをみる
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秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間をお彼岸と呼びます。3月の春分の日の前後が春彼岸、9月の秋分の日の前後が秋彼岸です。煩悩と迷いで溢れる、我々の暮らしている現世の言い方を此岸(しがん)と呼び、苦しみから抜け出した安らぎの世界のことを彼岸(ひがん)と呼びます。 お彼岸の行事で皆様が行なうのが先... 続きをみる
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香典返しの台には・・・ ハラダ 群馬限定 グーテ・デ・レーヌ キャラメルショコラ 540円 「グーテ・デ・レーヌ(女王様のおやつ)キャラメルショコラ」は、わがままな女王様のために、薄くスライスしたココア風味の繊細なガトーラスクで、チョコレートクリームとアーモンド入りのキャラメルフレークを挟んだお菓子... 続きをみる
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葬儀屋は地場産業です。市内を回ると過去に弊社でお葬式をあげられたお家に気がつきます。その中で大きな家だったとか、お庭が広く土地が広いなと感じたお家が、いつの間にか空き地になっていたり、細かく分譲されて小さな家が数件建っていたりすることに気がつきます。 家と土地を持つ家人が亡くなると、通常は次の代に相... 続きをみる
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主人の喪主は義母が務めたので、 葬儀に行かなかった方たちは個別の香典を私のところに送ってきた。 お返しは 金額に高い方には ツマガリの焼き菓子詰め合わせ 金額の小さい方は(新生活くらい) シルスマリアの「公園通りの石畳」 わたしもマンボウくんも母(入院中)も「ビター」が好き どちらも私のお気に入り ... 続きをみる
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お通夜が終わると、ご遺族とご親戚は控え室で通夜振る舞いの時間を過ごされます。この頃は誰かがホールの棺桶の前で「お線香守り」と言って、一晩中過ごされる風習もほとんど見なくなりました。12時間は消えない「渦巻線香」などもあり、短い線香を付け替えずに済むことも棺桶の傍に居なくても良くなった要因の一つです。... 続きをみる
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9月7日 母、自発呼吸に、 点滴3本からとろみの付いた何かを専門の人が口に運ぶまでに 父、発熱 葬儀社に連絡「父の場合も母と同じ密葬で」と伝える 家族葬も考えたが、去年12月にご近所で家族葬にもかかわらず、 近所の人たちが行ったので家族葬はしない このご時世、人が集まるのはまずい、非常にマズイぞ! ... 続きをみる
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我が家には8歳になるフレンチブルドッグ(クロ助)がおりましたが 先月虹の橋を渡ってお空にかえってしまいました。 今回はその時のことを少しお話させていただきます。 私たちの失敗を含めて皆さんの参考にしていただければクロ助も私たちもうれしいです。 ここから亡くなった経緯や病院でのやり取りが含まれます。 ... 続きをみる
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お葬式を行うときにどうしても必要な人間がいます。喪主です。ほとんどの場合は、すんなりと決まるのですが、中には喪主を決定するまで結構な時間がかかるケースもあります。夫婦のどちらかが亡くなった場合、通常は残された配偶者が喪主になります。片方が残された親の葬儀の場合は、長男あるいは長女が喪主になります。 ... 続きをみる
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少し前に「千の風になって」が大ヒットした頃、我々葬儀関係者はとても心配しました。特に墓地販売、墓石販売、霊園関係者は死活問題だと大騒ぎになったと聞いています。葬儀会館でも出棺前のBGMで流すのは、さすがにためらいました。お寺様も「とんでもない歌だ」と憤慨されたと噂になりました。 「私のお墓の前で 泣... 続きをみる
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ひと昔前の一般葬では参列者の皆様が香典を持ち寄りました。それを集計するとある程度の金額が集まります。このお金で葬儀費用の喪家様の持ち出しが最小限に抑えられました。その後だんだんと香典辞退の風習が広がり始めました。それでも会社関係や町内会の規定による香典、ご友人とかご近所がどうしてもと差し出す香典と親... 続きをみる
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人間の時に5つの戒律を破ると地獄行です。生き物を殺さない、嘘をつかない、盗みをしない、享楽に溺れない、酒を飲まない、どれか1つでも破った人間への閻魔大王の判決は決まっています。となると、ほとんどの人間は地獄に落ちる可能性があるのです。どうせ行くなら、生きているうちに一度見学をしてみましょう。冥界には... 続きをみる
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皆様が考えるお葬式のイメージとは、祭壇前にお坊様が座り御経を唱える中、参列者が次々と焼香をして粛々と儀式が進行する場面を想像すると思います。しかし、この頃はお葬式に欠かせないお坊様を呼ばないお葬式も徐々に増えてきています。 無宗教葬と呼ばれるお寺を呼ばない葬儀にはデメリットもあります。菩提寺にお墓が... 続きをみる
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あなたは生前に一度も殺生をしませんでした。プーンと飛んできた蚊や地面の蟻も殺しませんでした。嘘は一回もついたことがありませんでした。自販機の下に落ちていた10円も拾いませんでした。配偶者以外との行為を経験しませんでした。お酒は一滴も口にしませんでした。このような生き方をされた人が亡くなると枕元に阿弥... 続きをみる
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介護施設で看取られた高齢のお婆ちゃんをご自宅に搬送しました。和室のお布団に寝かせます。ドライアイスをあてる前にいつものように全身チェックを行います。下半身を見て尿と便失禁の漏れが無いかを確認し、綺麗な紙おむつを履かせます。鼻穴、耳穴からの体液漏れを防ぐために脱脂綿を割りばしの先で押し込みます。入れ歯... 続きをみる
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お盆のお勤めで、お坊様が自宅に来られて御経を読む時に、傍らで音を出しているのが鐘(かね)と木魚(もくぎょ)です。鐘は合図を知らせる鳴り物として、木魚は御経を読むリズムを整える道具として使われる代表的な仏具です。 鐘はお家に置いてある方も多いと思います。お仏壇に置いている、丸いお椀のような形をしている... 続きをみる
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お盆は亡くなった人が家族のもとに帰ってくる日です。特に初盆は故人が亡くなってから初めて迎えるお盆ですから、通常のお盆よりも念入りに供養の行事が行われます。お盆の時期に亡くなった方が出ると必ず「お迎えが来た」と言われます。この時期は葬儀の繁忙期でもあります。一人では帰りたくない仏様が連れ帰る人を探して... 続きをみる
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お盆は、サンスクリット語のウラバンナを音読みにした盂蘭盆会(うらぼんえ)からきた仏教用語です。亡くなったご先祖やご家族を供養する期間になります。亡くなった方が極楽から帰って来るこの時期は、ほとんどの方がお墓参りに出かけます。 お墓参りで気をつけて欲しいことがあります。持ち物は、生花、線香、ロウソク、... 続きをみる
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お葬式の開式前に、必ず携帯電話の注意アナウンスをするようになってずいぶん経ちます。「携帯電話をお持ちの方にお願いを申し上げます。葬儀進行中はマナーモード又は電源をお切りいただくようご配慮をお願いいたします」毎回ここまで注意喚起をしているのに、必ずといっていいほど着信音が鳴るのです。 映画館やコンサー... 続きをみる
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皆様は「お葬式はなんでしなければならないのか」という質問に答えられますか?お葬式とは故人の冥福を祈りお坊様を呼んで成仏を願い、家族や親戚とお世話になった人達で故人を供養して、あの世へ送り出す儀式だからと答えるかもしれません。 お葬式を行うことは、まず社会的な理由が挙げられます。儀式を行うためには市役... 続きをみる
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テレビで心霊特番とか怪奇現象などの番組が流される季節になりました。葬儀会館の見学者の中にもこの部分を突っ込む方がおられます。「お葬式をしていない時の葬儀会館は不気味ですよね。やっぱり幽霊とか出るのですか?」答えは決まっています。「出ません」 死体が毎日運び込まれる場所ですから、気味が悪いと感じ幽霊に... 続きをみる
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お葬式が無事に済み、火葬場からお骨を持ち帰る家族が次に考えることがあります。この遺骨を納める場所です。自分のお墓が用意してあるという方は少ないのです。高額の墓地使用料を支払い、自前で墓石を建立したお家は、その後、管理費を支払う限り永遠にお墓を使うことが出来ます。これを墓地の永代使用といいます。 しか... 続きをみる
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老衰で旅立ったお婆ちゃんの葬儀の打ち合わせに、マンションのお部屋に来ています。高齢で介護が必要になり田舎の実家から引き取る時に、このお婆ちゃんが持ってきたのは沢山のご位牌だけでした。ずらりと並んだ立派なご位牌にはすべて「院号」が付いています。亡くなった人に、お寺様が仏の弟子としての名前を与える戒名の... 続きをみる
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「人はどんな死に方でも、死に顔は安らかで美しい」と書いてある本がありました。嘘です。長期に病気と闘い最期に力尽きてしまったお顔は、見るに堪えません。目の下にはくっきりと真っ黒なクマができ、頬はげっそりとこけて、瞼は開きっぱなしで白目をむきだします。老人専用の終末期病棟では誤嚥を防ぐために入れ歯を外し... 続きをみる
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「葬儀屋さん、これ良いでしょう」と差し出されたのは金属で作られた15センチ程の卵型の物体です。普通に見ると、芸術品か洒落たインテリアの置物だと思ってしまいます。「素敵な骨壺ですね」と答えました。 この頃はお墓が無いご家庭も多くなりました。納骨の場所を決めるまで、ご自宅にお骨を安置せざるを得ません。葬... 続きをみる
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電話が鳴りました。「オヤジが亡くなったのだが、直送でやりたい」一瞬「またか」と心の中で思います。マスコミ等でお葬式の簡素化が良く取り上げられるようになり、会葬者を呼ばない「家族葬」から一切葬送の儀式を行わない「直送」と呼ばれる葬儀を希望する方も多くなりました。お葬式の内容を簡素にするのがトレンドだと... 続きをみる
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婚姻届けを出した瞬間から、必ずどちらかが相手を見送る宿命を負います。私の仕事は夫婦の別離を目の当たりにする職場です。妻を送り出す夫は、責任感もあり葬儀の間はしっかりと喪主をつとめます。しかしその後ボロボロになり、壊れていきます。男は弱い生き物です。反対に、夫を送り出す妻は、葬儀後は皆様、生き生きとし... 続きをみる
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お葬式の打合せが始まりました。テーブルの上に故人が記入したエンディングノートが出されています。「葬儀屋さん、最初のページを見てください」喪主を務める息子さんが口を開きました。「失礼します」と手に取ります。めくったページには大きな字で「お葬式は〇〇葬儀社で行なう」と記入されていました。 終活ブームが起... 続きをみる
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テレビのコマーシャルに葬儀会場で、参列者が紫のスカーフやリボンを供養品として持って帰る場面が写ります。亡くなった故人の好きな色が紫色でしたというナレーションが入ります。素敵なコマーシャルだと、感じる方も多いようです。近頃の葬儀打ち合わせでは、故人の望みをかなえてあげたいと言う要望を良く聞きます。 家... 続きをみる
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葬儀屋にはお葬式依頼以外にもいろいろな電話がかかります。「忙しいのに悪いけど、ちょっと教えてほしい。テレビドラマの刑事ものが好きで、よく見るのだが、捜査会議の場面で、殺された人の写真が置いてあって、その脇に白い造花みたいなものが飾ってあるけど、あれ、なんですか?」 「それは四華花(シカバナ「紙華花」... 続きをみる
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お通夜の開式にはまだ数時間ありました。入り口に喪服を着た初老の男性が立っています。早めに着いたご親族様と思い声をかけました。「まだ、ご家族や皆様はこちらにいらしてません。お家の方に行かれますか?こちらで待たれますか?」 相手は口ごもります。「ご親族様ですか、ご友人かご近所の参列者の方ですか?」やっと... 続きをみる
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お手伝いが辛いお葬式があります。逆縁(ぎゃくえん)と呼ばれる親が子供を送る葬儀です。特にまだ小さい子が急に亡くなるお葬式は気が重い施行です。しかし、ご縁で繋がった仏様ですから、しっかりと送ってあげようと取り掛かります。逆縁のお葬式には、たとえ喪主でも親が火葬場に行ってはいけないという風習があります。... 続きをみる
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ご寺院控室から出てきたスタッフが顔色を変えて私に近寄ってきました。「お寺様がすぐ来てくれと呼んでいます」なにかとても怒っている様子だと付け加えてきました。私の気がついていない粗相でもあったかなと考えながらお部屋に向かいます。「葬儀屋、この封筒の中身を見てくれ。ちゃんと、喪主に相場の説明をしておくよう... 続きをみる
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立派なガラスケースの中に20㎝程の数々の仏像が並んでいました。火葬が終わり、ご自宅にお骨を49日まで飾っておく「後祭り段」を組み立て始めました。今回のお葬式で喪主をつとめた娘さんとお話がはずみます。「すごいコレクションですね」「10年前に母を送った後、父が始めた趣味です。最初はお寺でもないのに辛気臭... 続きをみる
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