落ちこんで腹が痛い。夜は眠れず、永遠に起きていられる、気もしないでもない。三蔵法師の持ちこんだ般若心経を諳んじる。心が落ち着く、ただそれだけのこと。 口癖は嘘と真の狭間でも五月の風を頬に受けながら死ぬ
ポエムのムラゴンブログ
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タイトル:夕暮れの調べ 緑の葉に隠れて ぴょんと跳ねる影 静かな池の一角 蛙が一息つく場所 水面に映る 夕日のオレンジが 一瞬で切り取られる 蛙の一跳び 合唱が始まる 夜が訪れるサイン 蛙たちの声 自然の一部となる 水辺の小さな哲学者 一つ一つの音に 意味を与えるように 静かに、そして確かに生きる ... 続きをみる
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壊さないで 壊さないで 私の大切なものだから 無慈悲に 壊さないで そんなつもりはないなんて 人の気持が分からない人が使う言葉 あなたには言って欲しくなかったわ その言葉で余計に深く傷つくの もう無理 壊されて 壊れてく 私の大切なものばかり これ以上無慈悲に 壊さないで
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どんなに晴れた日でも どんなに青が綺麗でも どんなに白が眩しくても 夜になれば深く沈む 溜息の海 堕ちて溺れて 涙か何かも分からなくなる 伸ばした手は誰にも届かず ただただ あなたが恋しい
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今日は春を通り越して夏のような気候だった。子供たちは半袖半ズボンと、暴れます宣言をしているかのようだった。父は流動食だがなんとか食べれるようになった。もう寝たきりは確定だろう。5月1日には母がショートステイから帰って来る。何も手につかないこういうときのために、短歌を詠んでいる。地獄のはじまりだ。 ブ... 続きをみる
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今日二回目、次はポエムを作成しました。タイトル:海辺の独り言
タイトル:海辺の独り言 海岸線に立つ彼女、思索に耽る 白波が足元を優しく撫でる 夏の風、髪を解き放ち、空に舞う 心は遠く彼方の記憶に浸る 砂の上に、時間だけが静かに流れ 潮の香りが、かつての夢を呼び覚ます 日差しの中で、彼女の影が踊る 一人きりの舞台、心の奥深くで 夕日が水平線に触れ、染め上げる空 ... 続きをみる
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植物がそうするように 陽の当たる場所を求めて 彷徨い歩き 永遠の旅をする 一定量の日差しを浴びる 簡単だった時代は終わり ダンジョンのような 迷路が自分の前に そびえ立つ ミッションをこなして 進む先に本当にあるのか 自問自答が消えては現れる こっそり導こうとする 案内人も軽いトラップ 集団で向かっ... 続きをみる
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いつまでも 心ときめいて あなたに恋してる 純情とは 純粋とは きっと こういう気持ち 甘い香りのするような 淡い夢をみているような 優しい時間の中で いつまでも 心ときめいて あなたに恋してる
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暖かな風の中病院に向かう。西からの風が強めだ。朝降った雨も止み穏やかで自愛に満ちた顔がちらほら見受けられた。病院は今日も混み合っていた。点滴を待つ間、心がふと軽くなる。春が嬉しのは、ここ最近、体調がいいからだろう。 風の線西からの風受けとめて雨のやみ間にきみを待ってた
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自分を知らない何者かの囁き そんなものに惑わされて 心を壊していくなんて とても滑稽です でも きっと ありふれた話 好き勝手な憶測の領域で 彼は 彼女らは 見えない敵に囲まれて やがて蝕まれていく 私の声も手も届かないところで
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あなたはいつも 意味などないって 投げやりに言うけれど 私にはちゃんと 意味があるから そばにいるんだよ もしも本当に 意味がないのなら 私が創るから あなたと私の 確実な意味を 私が創るから これからも そばにいるね
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脳みそが溶けたような夜が気だるく僕を包んでいる。父の死に向かい合って、覚悟を決めて生きるしかないと、自分に言い聞かせているが、なんとか父の納得いく最期にしたい。夢のような91年の人生だったろう。あんなに嫌いな父だったのに、死に直面すると悲しくてしょうがない。生きていてほしい。人とはいい加減なもんだだ... 続きをみる
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幾多の困難を乗り越えて 辿り着く未開の地 どんなに欲しくても 現れることはない 形がない音もない 自分だけが感じる 自分が創り出す 未知の領域 ちょっとやそっとの 苦役では辿り着けない 履歴の先にある 視界のバリエーション そこに行ったものしか 見ることができない 言葉では表せない世界がある 束の間... 続きをみる
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昨日父が入院した。誤嚥性肺炎だった。いつ何があるかわからないと、医師に忠告を受ける。淋しい月曜日だった。父が亡くなったら淋しいだろう。あんなに恨んでたのに。 急転直下の月曜日持て余す命の行方嘲笑うよう
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そうだね 君は白 何色にでも染まり 何色にでも変わる 決して純白ではなく 不純な方だね 君は白 混じり気だらけの 不純な白
- # ポエム
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柔らかい日差しが暖かな日曜日。風も昨日のような冷たさはない。穏やかで、平穏で、自分にはもったいないくらいだ。母がショートステイに行ってくれたので、穏やかに過ごすごとができるのだろう。 小さいこと拾い集めて星にする子供のような僕は自由だ
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今日は風が強く感情の起伏の激しい季節を現してるかのような陽気だ。甘い匂いのする残酷な太陽が僕に殺意を抱かせる。カミュの異邦人の主人公になった気分だ。僕はこのコミュニティの中では、あきらかに異邦人なのだが。 年長の老人のごとくうなづいて死刑をくだすお前たち
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抱きしめられて思ったの 本当に抱きしめてほしいのは 私の心 心ごと抱きしめて そして泣きたいだけ泣かせてほしい 夜が更けて 星が消えて 朝が白々しくやってきても その腕の中で 子どものように泣いて 泣きつかれて眠るまで 私の心 心ごと抱きしめて
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君がくれたペンダント 胸元で揺れる度に 君の香りがするようだ 一人だけど一人じゃない そんな気持ちにしてくれる 僕の大切な宝物 代替えのない僕の一番 一人戸惑う夜も語りかけ 行くべき道を示してくれる 時に暖かく たまにクールに ずっと一緒にいれたらと 願った朝も今は昔 周り始めた運命が 一番だった宝... 続きをみる
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肌寒い空気で目覚めた。桜も満開で今週末が見頃だろう。 心はいつものように重いが、今日は父に会わなくてすんだ。 卑怯者のようであったが、父からうけた罵詈雑言は、そうそう 消えるものではない。死ぬまで恨み続けるだろう。 父が死にそれで整理がつきそうな抽斗を何段も持っている
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区切るところが違うの なんにも分かってないアナタだから そんなことにも気づかない でも言わないわ 教える気はないわ いずれ関わることもなくなるから それまでは黙って見てる 見る気もないけど ココロの中では すでに区切っている
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チャーリー・パーカーのスターアイズを聴く。パーカーの音が艶やがあり、色気もある。マイルスののミュートトランペットもくどくなくてよい。パーカーの人生は不幸だったが、新しいJAZZを開拓したのだからすごいと思う。 生まれたての赤ん坊のようにあやされて死ぬまでの人生が辛い
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今日は点滴の日だった。体がだるい。 息はずませなが走る子を見た。4月だと思った。 犯行をくり返す子どもた懐かしい空かけずり回る
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街は病みきった人々 ドス黒い闇を纏って 必死に生きている 毎日同じことを繰り返し 自分が何かすらわからない ルーティンが生きがいになった アンドロイド 歯車の一つでしかない現実 そんなことも気づかずに 今日も愛想笑いを上達させ 一人 ため息をつく どんなに群れても 寝る前は孤独なことを 見ないふり ... 続きをみる
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雨が降り出してきた。花冷えの昼になった。 小学校の頃、一緒にコントをやった友人を 思い出す。 サイゼに行く手前の信号渡るきみ懐かしさも今はなくなり
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うぐいすの鳴き声が近くでする。木々の揺れる音。静かな風の音。雨の降る前の前兆だ。朝からの不調も、幾分おさまってきた。母がショートステイに行ってくれたおかげで、心にも余裕ができる。 除湿器も静かな朝の曇り空慌てなくても時は過ぎていく
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中途覚醒をした。時間は有限なので日記を綴っている。眠くて顔の半分が欠けているようだ。世界は美しい顔の集合体...。おかしいだろ。 感情を失くしたものが愛しくていつまでも手をこまねいている
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暖かな夜も、静かな夜も、穏やかな夜も動けずにいる身体も、どこか虚しく漂っている。蜘蛛のいる部屋で人質に成ったように朝を待っている。 蜘蛛の巣の糸は雨に光ってた時間と愛も虚しく
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真っ黒な影の反対には 痛いくらいの光 直視なんて出来ないけれど その光に中ならば きっと怖くない 安心して眠れるなら 不安な闇夜よりも 光の中へ
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一睡もせずに迎えた夜も淋しくもないし悲しくもない。何事もない日常に感謝するしか方法がない。生きると決めた日から、数十年。なにもないしなにも期待せずに生きよう。 暗くなる悪魔のようなため息が部屋を覆って何も言わない
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うまくいかない時は 何をやってもうまくいかなくて かなしい時は 何をやってもかなしくて そんな時は あなたに会いたい どんな時も あなたに会いたい
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ハイヒール脱ぎ捨てたの 裸足で歩いて 初めて知ったわ 靴がないと足が痛いこと だけど 合わない靴はもっと痛いこと 無理して履いてたハイヒール その分背も高くなったけど 背伸びで見てた世界だった
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逝くなら私も 連れてって あなた一人で 逝かないで それが何処でも 構わないから 逝くなら私も 連れてって
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何かに辿り着いても また別の何かがやっている 人の道は繰り返される 何かを求める旅路 狭い世界の強さも 一回り大きくなっただけで 無意味になり 無力を感じてしまう それでも少しずつ 世界を大きくして 人の強さの限界を 試していくのだろう 疲れ果てて歩けなくても 新しい日を迎えれば 自問自答の闇から ... 続きをみる
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咲く花も 散る花も 花は華 優劣をつけることは 愚行の極み 己がその対象ならば あらゆる抗議をするものを 何故に他へは容赦せぬ 咲く花も 散る花も 花は華 黙って咲いて 黙って散りゆく 美しいままで
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新しい季節にあるものは 古い想い出だけ 私の宝物はそれだけ 捨てようとしたけれど 捨てられない 忘れられないから 忘れない 新しい季節にあるものは 不釣り合いな 古い想い出だけ 私の宝物はそれだけ
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もういいわと貴女は言った いいことなんかひとつもないのに 言わせたのはこの僕だけど 返す言葉は出てこない もういいのよと貴女は言った まるで自分へ言い聞かせるように 更に僕に突きつけるように 悲しいとか切ないとか そんな次元はとっくに超えてる 受け入れるとかの余裕もない ただ静かに雨が降る
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街中が花々の明るさ染まり 歓喜の声があちこちに沸き 私は悲しくなります 地面に張り付いた花弁が 諦めた夢の破片のようで 泣きそうになります 皆同じじゃない 喜ぶ人がいる側で 悲しむ人もいるのだと 花弁は教えてくれたようです
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どうしたら届くのだろう 何を言ったら届くのだろう 何をしたら届くのだろう 君の心に 届けたいものがあっても 届けるすべを知らない どうしたら届くのだろう この想い くすぶって ふわりと浮いて 沈んでいくのを ただ黙って見ているだけ 届けたい僕の気持ちがあっても 届けるすべをすらない どうしたら君の心... 続きをみる
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嘘をついたの 悲しかったから その嘘で 余計に悲しくなることを 私は 分かっていたはずなのに 嘘をついたの 寂しかったから その嘘が 終わりを告げることを あなたに 止めてほしかっただけなのに
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ラジオから流れる 悲惨なことを強調する 繰り返しのニュース 今だけ 自分だけ 金だけ が渦巻く陰湿な世界 心震えるハッピーが 見当たらない そんな世界は 無かったことにして カケラのようなニュースを かき集めて 自分の世界を形成する 世界の色が変わり 今まで聞こえてこなかった ハッピーが舞い踊る 音... 続きをみる
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流れるものが 涙じゃなく 雨ならいい ゆっくりと 息をして パンを食べ 空を見る 落ちてくる雫が 雨というだけで 愉快になる いつまでも 雨ならいい 雨なら それだけで 涙の代わりに いつまでも 降り続け
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街を歩けば 咲き誇る花色に 否応なく春を知る 独りどこまでも 歩ける気がするけれど 夜になれば 人恋しくなるね そんな春 まだ寒いね
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春風がやさしいなんて 嘘 まやかし 幻 春風が嵐を呼ぶ 花を散らす 僅かな思いも 一瞬で 綺麗なままならいいのに 汚れて 惨めで 泣くに泣けない有り様 春風やさしいなんて 嘘 まやかし 幻 だからこその きっと 希望と 憧憬
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無表情でいても きっと溢れているでしょう 無言でいても きっと零れているでしょう 抑えようと思っても 抑えられるものじゃないから あなたへの恋心 唯一無二に私を輝かせるもの
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思い残すことなどありません 命のままに愛を貫いたから この体が腐ちていっても 純粋な魂は限りなく輝く あなたと過ごした永遠の春空に
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真実よりも 事実を知りたい あなたの気持ちよりも 私がどう思うかが大事 黙っていても 何も変わらなくて 全て告白しても きっと何も変わらない 過去の出来事を 無かったことにはできない それならば これからの未来が 今より哀しくならないように 私はただ 事実を知りたい
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出会ったことから始まった どんなに不安でも信じられた あなたの後ろ姿 いつも必死について行った ずっと続く未来を夢見た ある日突然奪われたけど 私は後悔していない あなたと出会ったこと それが今に繋がっていること あなたと語り合った夜の ふたりの夢を いつか叶えて あなたに届けたい
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嬉しいことがあった日も 悔しいことがあった日も 楽しいことがあった日も ぼんやりしていたい日も いつも空を見る 雨降る日には滴る雨空を 雲の多い日には雲の形を 見上げて満足する 忙しくて余裕がなくて 優しくなかった日には 空を噛む
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病んでるキミに触れていたい それがボクの正常 病んでるキミが美しい だからずっと看ていたい 病んでるキミに蝕まれ そのうちボクも病んでいく なら それがボクの本望
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どうせ叶うはずないと思って 約束した君と 本気で叶えるつもりで 約束した僕と 滑稽なのはどっちだろうね
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風に あなたの匂いを感じた それは切なく 一瞬で蘇る記憶 泣かないように空を仰ぐ その時の空色が 青ければ青いほど もっと切なく 風に あなたへの思いを託す
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貴女の溜息 背中で聞いた 僕は無力で 愛してるなんて 軽はずみには言えなかった あの時言えなかった言葉は きっと今でも言えなくて それでも愛していたと 間違いなく思っている
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勝手な噂話 コントロール不能 真実なんて置いてけぼり 何が真実かは問題じゃない 何を信じるか それに尽きる 君が信じるのは何? 誰の言葉? 僕の言葉? 信じてくれる? 信じていい? 疑うことから始まる愛に 真実なんてあるのか疑問 それでも縋る 縋るしかない
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無理に話そうとしなくていいんだよ 泣きたいなら泣いていい 無理に自分を作らなくていいんだよ ありのままでいたらいい それで嫌いになったりしないから 君が呆れるくらいに僕は 君のそばにいるって約束するから 無理に自分を作らなくていいんだよ
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またね。と 片手を上げる瞬間にはもう 駆け寄って抱きしめたい 次の約束まで待てない ぬくもりを確かめたい こんなにワガママな自分に驚く 君に恋してから
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一日の終りに思うことは あなたに会いたかった ただそれだけです 明日の願いは あなたに会いたい いつもそれだけです
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全部無駄になってもいい そう思って贈るもの 私の愛 重さもウザさも含んで 甘さの中に涙の隠し味 私ひとりじゃ抱えきれない あげてもあげても あなたを思うだけで 溢れてきちゃう 愛しているの だから 全部無駄になってもいい 重さもウザさも含んでるけれど あなたに贈るもの 私の愛 どうぞ受け取って
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いつも通りに眠り いつも通りの朝 いつも通りじゃなくていいのに 否応なく いつも通りの朝 朝の光の中で見るのは どうしようもない絶望 こんな思い 誰にも知らせずに いつも通りの今日を なんとか過ごす
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随分変わったね きっと私も 悪いことじゃないのに なんでかな なんか哀しいよね 認めているはずなのに どこかで否定している 言いようのない矛盾 それがなんなのか 突き止めることもないまま さらに流されて さらに変わってく きっと誰よりも 私が
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雪が降ったら楽しいね そんな風にはしゃいだ 雪が降ったら寒いだろ あなたは笑って言った 寒くても楽しいならいい あなたと見れたらそれでいい 雪の季節が終わる時も 次の季節の色も あなたと見れたらそれでいい
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君の言葉を 僕のものにして 心に刻むよ 僕の言葉を 君のものにして 笑っていてよ 離れてしまうけど 愛しているよ 永遠に変わらず 愛しているよ
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どこまでもと思ってた あなたとなら 蛇の道でも 茨の道でも あなたとなら 悦んで進むと決めていた ひとりになって 何もかも見失ったけど どこまでも堕ちてく あなたを求めて
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とろけるほどの愛情 惜しげもなく与えて 当たり前の顔してる そんなアナタの様に ワタシもなりたいと 常々憧れてるけれど まだ言えない 稚すぎて まだ言えない いつかなれるかしら 素敵なアナタの様に
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涙のわけは憶えていない ただ泣いたことは確かで 夢の中でも泣いている自分に ほとほと呆れ果てた朝 離れてからのことを 互いに語り合うことはない 悪夢を見るより辛い現実 暗くなる街並みを一人見送る
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急に涙が溢れそうになるのは ふと感じる季節の匂いのせい 優しかったあなたとの 楽しかった想い出のせい 日に日に遠くなるのに 日に日に恋しくて 気付けば捜してしまう あなたの気配を風の中に 日に日に遠くなるのに 日に日に恋しさは増す
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君の嘘 僕の本気 いつまでも平行線 君は信じない 僕は哀しむ 二人の間で廻る廻る 君の泪 僕の溜息 捻じれ合って堕ちる 離れない 離さない 暗黙の了解 今夜も繰り返す
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嵐よ 私を飛ばして 私を消して 何もかも 無かったことにして 私の存在も あの人との想い出も 吹き飛ばして そして その後は 静寂の月夜をください
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深夜の目覚め 解いた靴紐 雨上がりの道 夜明けの色 鮮明な記憶 もう忘れていいよ きっかけの言葉 淡い恋心 夜毎の逢引 気付かぬふりの涙 全て過去の出来事 もう忘れていいよ
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優しい言葉で私を泣かせてよ 少し、否、かなり疲れてしまった 私は無駄に疲れ過ぎた こんなにすり減ってまで やり遂げたのに 達成感が皆無 ただ理由もなく泣きたい だから あなたが必要 私にはあなたが必要 仕事でもやりがいでもなく 達成感もいらないから 優しい言葉で私を泣かせてよ
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足元で咲く花は 己の美しさに気付かず 俯いて佇む 上に向けようとすれば 容易く折れてしまう 花瓶に挿しても 萎れてしまう そこで咲くから美しい 手を差し伸べるよりも 毎日会いに来よう 花の季節が終わっても また来年も会いに来よう そこに忘れず必ず咲くから だから寂しくないんだよ
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春を知らない蕾は凍ったまま眠る 私もその隣で眠る 懐かしい遠くなった春を枕にして 凍える日も悪くはない 流れ出ようとする涙も凍らせてくれる だから 凍える日も悪くはない 無になって凍った蕾の隣で眠る 懐かしい遠くなった春を枕にして
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美しい過去のために 記憶のピースを書き換える なかったはずの物語が 徐々に鮮明になっていく 学生時代に毎日乗った電車 目的地だけを往復していた 今 僕の目に映るのは 通り過ぎてきた途中の駅 途中下車してあの頃には 出来なかった自分時間を 感情の赴くままに過ごす きっと変わった景色 それでもあの時に空... 続きをみる
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冷たい雨だから 心は優しく いつものコーヒーじゃなくて 少し甘めのミルクティー 泣くほどのことじゃないから 大丈夫 濡れた靴でも歩いていける
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何を夢見ていたんだろ 何を期待してたんだろ 無駄だって 頭の隅で分かってるのに 心がまだ夢見てる 心がまだ期待してる 無駄だって 何度も言い聞かせてるのに 心の対話する時は いつだって涙が邪魔をする 無駄だって 本当はとっくに理解してる なのにまた 夢を見て 期待して 涙する
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開いたばかりの花びらが 一瞬で風に散らされていく 惜しげもなく潔く 散り際の花が一番綺麗だと 教えてくれたのは今は亡き人 だから余計に慈しむ 春はまだ先 静かに想い出を辿る夜
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幻だったと思う 痛みも ときめきも 喜びも 落胆も 嵐のように過ぎ去って 残ったものと言えば 雨跡だけ それを愛しく見るだけの日々 狂おしいほどの恋しさも いつしかさざ波のように 懐かしいだけ その懐かしささえも 幻だったと思う今 雨跡だけは確かにある
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甘い匂いの風 傷ついた心を撫でるように 足元に咲く草花 落ち込む心励ますように どんなにゆっくりでも 一歩は一歩 道に迷っても間違えても 一歩は一歩 ちゃんと進んでいる 誰かと競う必要はない 自分の一歩 幸せに近づいていると信じていい
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三日月が綺麗だったから ブランコにして乗っていたい ゆらゆら揺れていたら 哀しいことも消えればいい 三日月が綺麗だったから またあなたを思い出した ふわふわと靡くように 恋しさも靡いていく 三日月が綺麗だったから ブランコにして乗っていたい いつまでもゆらゆらと いつまでもふわふわと
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- # 自作詩