• プロローグ

    さらさらと流るる女の命 日に映える 漆黒の艶 ああ、なんと恋しかろう ああ、なんと美しかろう 夏色の空を見上げ ひとり呟く 私には、そよぐ美しい髪はナイ。 アルのは、弱々しく傷んだスカスカの長い髪。 「もう髪は抜かない」 そう言った矢先に、片手は髪の毛を次々に抜いてる。 止まらないんだ。 自分で ドンドン抜き続けるんだ。 抜毛症って知ってる? 私、ハゲてんだ。 病気なんだってさ......。