• この先は戦場か(2)

    カウンター横の階段を駆け上がった少年はすぐに目的の部屋を見つけ中に入った。 「うーん・・・整ってるね・・」 「アロン!部屋は逃げな」 その続きはアロンと呼ばれた少年の体当たりで消されてしまった。 「っく・・・このクソガキ・・・」 アロンは素早く後ろにステップをして部屋の中を指さした。 「まぁ見てみなって」 「部屋を見た後でもお前をしばけるってことを忘れるなよ・・」 脅しの言葉を言い放ち男は部屋を眺

  • この先は戦場か

    ほんの2年前までは交易の要所で栄えていた町だった。 戦争が全てを、人も町も風景も、本当に全ての在りかたを変えてしまった。 変わらないモノがあるとすればこの酒と質素な食事、ついでにベッドを提供するこの店だけだろう。 戦時下、前線では無いが武器を持ち徒党を組む輩がそこかしこにいる中、この宿屋は今日もいくらかの客に恵まれたようだ。  「おやおや、親子で旅をしているお客さんなんて珍しいね」 扉を開けて入っ