• あとがきのようなもの(PLAY)とおしらせのようなもの

    こんばんはみなさま。「夢の続き」を続けていない者です。 読者の方がほぼおられなくなったこのブログのタイトルにもなっております「夢の続き」ですが、 カレー作成時に、私が旅行に行った期間をなかなか埋められずに、それプラス二日ただ今滞っております。 ですが一応まだ続ける所存でおりますのでよろしくお願いいたします。 相変わらず、この、人がほぼいないブログで「みなさま」などと呼びかけてしまい、申し訳ありませ

  • 「PLAY 最終回」ユノ×チャンミン

    音楽が終わって、 突然立ち上がった俺を、チャンミンだけが眉を寄せて見た。 「休憩入ります」とスタッフが声をかけあっている中、俺は観客席からその姿を見つめる。 周りの人間に声をかけられているのも、聞こえていないように、チャンミンは微動だにせずステージから俺を見ていた。 まるで、自分達二人しかここにいないようだった。 足を踏み出した俺に、チャンミンが体を引いた。 それを気にせず、俺はステージに駆け上が

  • 「PLAY27」ユノ×チャンミン

    あの変な遊びをし出したのはいつからだ。 あれはここ日本で流行り出して、チャンミンがやり始めたのは年明けがはじまりだったような気がする でもなんで突然あんなことし始めたんだろう。 酒に酔った俺のことが心配で見に来ていたのは多分もっと前からだ。 それは恋愛感情が入ってなかった頃からだったかもしれないし、あの反応は……入ってからだったかもしれないけど。 チャンミンはあの「壁ドン」をやり始めた辺りから俺に

  • 「PLAY26」ユノ×チャンミン

    確かに一時間半後、チャンミンは体調からきている浮腫みくらいの印象まで、その腫れを引かせて移動車に乗り込んだ。 睡眠不足なのもあるようで、車内では熟睡していた。 窓枠に肘をつけて頭を支えながら、隣のあどけない寝顔を見る。 俺の頭の中は昨晩から次々にクエスチョンが生まれて、今はその寝顔に吸い込まれていくようだった。 ぼうっとそれを見ていると、会場についた。 チャンミンが起きる。 そして、その視界には俺

  • 「PLAY25」ユノ×チャンミン

    前日の睡眠不足と二日酔いのせいか、いつの間にか眠ってしまっていた俺は、目が覚めると、朝だった。 あんなに心配していたはずが、簡単に眠ってしまえるなんて、俺も薄情だな、 と思いながら目を開けて、また苛まれた違和感に息を止める。 もう自分達は別々に暮らしている。 一緒に暮らしていた宿舎時代は過去だ。 それをこの二か月ほどの、それも毎回じゃないイベントに、体が慣れてしまっている。 でもそれだけ、俺は見ら

  • 「PLAY24」ユノ×チャンミン

    チャンミンがまた優しい顔で俺に顔を上げた。 胸の痛みが酷くて何も言えない俺は、その顔を凝視する。 自分達はしばらくそのまま見つめ合った。 チャンミンがふと笑う。 「まあそんなこと無理でしたけど、いい機会だったかもしれないです。 知ってましたか?ヒョン、俺達はもういい大人だって。俺を子供みたいに見てるのは、 ヒョンだけなんですよ。家族だって俺のこと最近はおっさんとか言うのに」 俺が思わず、口元をゆる

  • 「PLAY23」ユノ×チャンミン

    チャンミンが一息ついて、視線を泳がせる。 「いや、今更なのは自分のせいです。俺はやっぱり前に進んでなかったんだ。ごめんなさい、ヒョン。怒鳴って」 俺は首を横に振った。その俺を視界に入れながら、チャンミンの視線は泳いだままだ。 「打ち合わせまで、ちょっと時間が欲しいんで、もう出て行って下さい。俺は今まで通りに戻れますから」 その大きな目が、震えているのを俺はただ心配で見守る。 動かない俺を面倒くさそ

  • 「PLAY22」ユノ×チャンミン

    「ツアーが始まって、この頃ずっと一緒だったから、それが普通になってた。目を開けたら、いつも誰かと目が合って、その誰かが俺が起きたのに気付くんだ」 まるで宇宙人でも見るように、俺の顔を見ている。 「それで、分かったよ。 相手が目が覚めて、 すぐに起きたことが知れるのは、 その寝顔を見ているからなんだって」 チャンミンは何も言わない。 「あの、壁ドンされてた様な時は大抵」 「からかってただけです」 や

  • 「PLAY21」ユノ×チャンミン

    「悪かったと思ってます。やり過ぎました」 そう切り出したチャンミンは俺の表情から、俺が既に不機嫌じゃないことは分かってる。 「変な冗談だったよ。お前らしくない」 シャツの上にニットを着ていた俺は部屋の暖房が暑くてニットごと袖をまくる。 「俺だってあんなつまらない冗談しますよ。まだ怒ってるんですか?」 自分の袖からそっちに目をやると、微かに口元をゆるませて、視線を足元に向けて穏やかに話している。 「

  • 「PLAY20」ユノ×チャンミン

    今朝起きて、俺は違和感を覚えた。 それは酒が大分残っていて、とんでもない頭痛と気持ち悪さで起きたことが殆ど。 その不快感を引きずったまま、俺は今移動車に乗っている。 隣には、携帯電話のゲームをしているチャンミンがいる。 ……昨日の夜、俺に記憶があるところまではチャンミンは帰ってこなかった。 俺が寝てから戻ってきたみたいで、起きて部屋をノックしたらもういなかった。 それでも俺だって、起床予定時間より

  • 「PLAY19」ユノ×チャンミン

    息が止まった。 俺の唇の感触を確かめるような、唇でつまむような簡単なキスがされて、すぐ離される。 でも今回離されたのは体ごとで、離しながら俯いたチャンミンが、 「俺も酔ったみたいなんで先帰ります。ヒョンちゃんと戻って下さいよ」 三階ですから、 と俯いたまま口の端を上げて、 俺の反応も見ず、廊下を歩きだした。 残された俺は、自分に起こったことが理解できず、そのまま壁にもたれて立ち竦んでいる。 恐らく

  • 「PLAY18」ユノ×チャンミン

    死ぬかと思った、心臓が潰れて。 自分の顔の両脇に、チャンミンの両手がある。 「お……っまえっ!!!」 ほぼ怒号のような俺の声を鎮火するように平然と言われる。 「そんなに遊びたかったんだ?ヒョン」 無表情のチャンミンが目と鼻の先で俺を見る。 チャンミンも酔っているのか、 冷静な声とは逆にその顔が上気している。 「これは俺で遊んでるんだろ!!」 チャンミンが更に顔を近づける。 「遊ぼヒョン」 「ヒョン

  • 「PLAY17」ユノ×チャンミン

    「俺が別れると……チャンミンも……いつも別れてる」 考えたことがそのまま口から出ていた。もう何の笑みもなくなっていた顔が窓に頭をつけたまま俺に視線だけ向けたから、自分達は今日、もう一度見つめ合った。 でも俺はその顔を眺めるだけで、その答えが何を意味しているのか、何かを意味しているのかも分からない。俺を見ていたチャンミンが、また微笑む。 「そろそろ戻りましょうか」 と、言った。 俺は頷く。立ち上がろ

  • 「PLAY16」ユノ×チャンミン

    それを眺めながら、俺が最近、感傷的になっている原因は寂しさなんじゃないかと思った。 チャンミンだけじゃなくて俺にも、いつの間にか、取り返しのつかないような沢山の時間が流れて、自立と同等の孤立をしたことに寂しさを感じているんじゃないかと思った。 でもそれを巻き戻したいとは思わないし、そんな事、どうすることもできない、問題にもならないただの事実で、思わず、ないものねだりな自分にと、酔いで、溜息をもらし

  • 「PLAY15」ユノ×チャンミン

    「みんなに見つけたって連絡しときました」 「ありがと」 と、答えながら、ここ最近で一番伸ばしている後ろ髪に手をあてる。 冷たい水と寝ていたせいかVネックのニットの首元から冷気を感じる。 この階の空調はもう止められているんだろうか。 「どうしたんですか?」 やっぱり酒が回っているみたいだ。 聞かれても頭がうまく働かない。 「感傷的になったのかな」 口に出したのも無意識だった。 「みたいですね」 この

  • 「PLAY14」ユノ×チャンミン

    目蓋を少し開けてみた。 すると視界に大きく入った手が痙攣したように一度動いてそのまま消えて行こうとする。 それを追いかけるように、眺めると、チャンミンの顔があった。 俺の顔の方向に合わせて首を傾げて覗き込んでいる。 「飲みすぎです、ヒョン」 ツアー中の少ない休日。チャンミンは日本でできた友人と会う用事があったらしくて、今日の晩餐会というか飲み会に遅れて来た。 その間に俺はどうやらこの状態になったら

  • 「PLAY13」ユノ×チャンミン

    拍子抜けして、思わず振り返る。 チャンミンは振り返ることもなく歩いていく。 飲んでいるように見えて、あんまり酔ってなかったんだろうか。まあこれからもしないで欲しいけど。 アレは心臓に悪いから。 「何ですか?」 チャンミンが怪訝な顔で俺を見た。 「俺の顔になんかついてますか?」 ツアーの間に並行して行うプロモーション活動で、久しぶりのテレビ番組の収録中。 スタジオのモニター前で、待機していたら、言わ

  • 「PLAY12」ユノ×チャンミン

    何度も来たことがある町で、初日、二日目と無事に終わっていく。今回、ツアーのセットリストには、古い曲がいつもより多く入っている。 ライブ中、頭の中には「進行」、「観客の反応」、「自分の体力」が常にあるけれど、その中に、「古い思い出」も加わってきたりする。もしかしたら、あんな夢を見たのはそんな曲をずっと練習していたのもあったのかもしれない。 そして同時に、考える必要もないくらい呼吸の合っていた「パート

  • 「PLAY11」ユノ×チャンミン

    古い液晶画面に書かれた、文字が見える。 『ヒョン、早く帰って来て下さい。寂しいです』 これはメールみたいだ。 「ユノ、次、カラオケ行くか?」 俺は携帯電話を閉じて、話しかけてきた幼馴染に言う。 「いや、今日は帰るよ」 今日は宿舎に一人なんだっけ? 俺とテレビゲームに夢中になる可愛い弟の笑顔を思い浮かべた。 早く帰らないと。 早く帰って、一緒にゲームでもして遊ぶか、 「チャンミン」 と自分で呟いた声

  • 「PLAY10」ユノ×チャンミン

    「なあ、チャンミン」 「なんですか?」 いよいよ、人がいなくなってきて、舞台の照明も落とされ始める。 「俺達変わらないな」 パーカーのフードをかぶったその表情は分からないけれど、少し間が空いて、 「そうですね」 と小さく鼻で笑われた。 それにつられるように、からかいたくなって言う。 「あ、でも最近チャンミンちょっと変わったな」 反応はなくて、その事に俺はあの夜のチャンミンを思い出したけど、それを持

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