日々の恐怖 9月20日 おまじない(5)
日々の恐怖 9月20日 おまじない(5) Kちゃんのことを思い返しても、元気でおしゃべりな普通の女の子で、人じゃないと言わ れてもピンと来ないです。 昔亡くなった子と同じ”き”始まりの名前で、祖母がちょっと大げさで、Kちゃんの家や家族 を私が知らなくて、Kちゃんの存在を母が知らないといういくつもの偶... 続きをみる
日々の恐怖 9月20日 おまじない(5) Kちゃんのことを思い返しても、元気でおしゃべりな普通の女の子で、人じゃないと言わ れてもピンと来ないです。 昔亡くなった子と同じ”き”始まりの名前で、祖母がちょっと大げさで、Kちゃんの家や家族 を私が知らなくて、Kちゃんの存在を母が知らないといういくつもの偶... 続きをみる
日々の恐怖 8月22日 おまじない(4) なぜ祖母は私に友達に向けてそんなまじないを言わせたのか気になったのから始まり、 祖父母が早くに亡くなり弟が生まれた頃から母が体をこわし気味になったことや、まだ(当 時)幼い弟がおまじないを覚えてしまってることなどがなんとなく気がかりだったので、そ の日の夜、... 続きをみる
日々の恐怖 7月21日 おまじない(3) 私は大学生になりました。 その頃でも、まだKちゃんとのことは心に残っていました。 ときどき、ふと、 ” Kちゃんは、今どうしているだろうな・・・。” と思うことが、今でもあります。 そんなとき、大学の民俗学・文化人類学の講義で話を聞く中、祖母に習ったおまじな... 続きをみる
日々の恐怖 6月20日 おまじない(2) 家に帰り祖母とお風呂に入っていた時、私はいつもの癖でつい、山で遊んだことを話して しまいました(その日の出来事を祖母に詳しく話すのが日課でした)。 怒られると思ったけれど、意外にも祖母は、 「 うんうん・・・・・。」 と、最後まで聞いてくれてました。 そして... 続きをみる
日々の恐怖 5月17日 おまじない(1) 発端は四十年近く前になります。 私は幼い頃、離婚した母に連れられて、そこそこの地方都市から母の故郷である山間部の集 落に転居しました。 住んでる人も少なくみんな顔見知り、スーパーなんか無くて個人商店が一軒ようやくあるよ うな、山あいの小さな所でした。 そこに... 続きをみる
日々の恐怖 4月12日 ビジネスホテル(2) うちは夜勤けっこう年寄りばかりで、昼間働いて二足のワラジでみたいな人も多く、みん な身体壊していくんです。 私が入ってからで三人、会社で倒れて亡くなってます。 脳溢血2人に心筋梗塞1人。 そんなんだから人手不足で、私はまた夜勤ロングシフトに。 私はお化け... 続きをみる
日々の恐怖 3月20日 ビジネスホテル(1) 私が働いてたビジネスホテル、夜勤は三人体制で、2時間ずつ交代で仮眠休憩とっていた んです。 小さなビジネスホテルですが、けっこう料金高くて。 満室になることはほとんどない。 だから、あるシングルルームを夜勤者の仮眠室として使っていました。 と言うのも、 ... 続きをみる
日々の恐怖 2月17日 高校の頃の話 高校の頃の話です。 まだガラケー主力の頃、ハイビジョンムービーが撮れると銘打った携帯電話を購入したの で、何か動画を撮ってみたくなった。 しかし、何処かに遊びに行くとかいう積極性は無かったので、部屋の中を撮影することにし た。 ベッドに座ってぐるりと周りを撮って... 続きをみる
日々の恐怖 1月16日 一万円分(7) 数日後にKちゃんのお母さんが学校に来て、Kちゃんは図書委員を辞めてしまった。 卒業までクラスは同じだったけれど、あれ以来一言も口を利いていない。 中学は別々で、それ以降は消息が途絶えた。 今でも時々ググったりしているが、Kちゃんの行方は一切わからない。 大人に... 続きをみる
日々の恐怖 12月23日 一万円分(6) 安堵した様子で家に戻るKちゃんのお母さんを見送り、その姿が向こうに消えたところで 俺は左拳を開く。 Kちゃんのお母さんが握らせたのは紙幣だった。 額面は一万円。 俺は慌ててズボンのポケットにしまい、周囲に誰もいないかを確認した。 別に悪いことをしているわけで... 続きをみる
日々の恐怖 11月18日 一万円分(5) 母親とKちゃんの激しいやり取りに困惑し、オロオロするだけの俺にKちゃんのお母さん は、 「 変な所見せちゃってゴメンナサイね。 せっかく来てくれたみたいだけど、もう帰ってくれるかな?」 と、極力感情を押し殺した口調で言った。 俺はかろうじて、 「 は・・・・... 続きをみる
俺は怪訝そうな顔をしていたと思う。 それでも、Kちゃんは何もなかったかように、そのまま俺のいる部屋に入ってきた。 そして、両手には小さな箱を大事そうに抱えている。 箱は20㎝四方ぐらいの大きさで、ぱっと見だと高級メロンの化粧箱のようにも見える。 少女雑誌の付録やお菓子のおまけに付いてくるかわいいシー... 続きをみる
日々の恐怖 7月19日 一万円分(3) Kちゃんの家は母子家庭で、生まれた時からお父さんはいなかったそうだ。 お母さんは夜の仕事をしているらしく、時々知らない男の人を家に連れてくるらしい。 そんな時はKちゃんとSちゃんは押し入れに入り、男の人が帰るまでジッとしていると 言っていた。 「 M君、ここが... 続きをみる
日々の恐怖 7月5日 一万円分(2) 二学期に入ると隠れて文通するようになった。 一冊のノートを使って一日一回、交互に手紙を書く。 小五の男子なんてバカが服来て歩いているようなものだから、俺はノートに随分くだら ないことを書いた。 ハマっている漫画やゲームの話、お気に入りの芸人のネタなんかも書いて、... 続きをみる
日々の恐怖 6月29日 一万円分(1) 小学校のころに体験した話をする。 小五に進級した春、クラスメイトのKちゃんと同じ図書委員になった。 Kちゃんは本好きな子で、休み時間はいつも何かを読んでいる。 週に一度、Kちゃんと放課後の図書室で作業する。 貸し出しの受付をしたり返却された本を棚に戻したりと結... 続きをみる
日々の恐怖 6月14日 ガノンドロフ(4) 高校を卒業してからは実家を出て、東京、大阪、名古屋と都市部に住んでいた。 成人式の時に帰省して、些細なことで父親と喧嘩して以来、実家には戻っていなかった。 去年、結婚したからと久しぶりに帰省した。 当時はガノンドロフみたいに怖かった父親も、すっかり禿頭にな... 続きをみる
日々の恐怖 6月1日 ガノンドロフ(3) 聞けば夢の中で父親はリビングにいて、玄関のチャイムが鳴るので玄関へ向かうと玄関の擦りガラスに赤いジャンパーが見えたらしい。 そのジャンパーはいつも新聞の集金のおばちゃんが着ていたものだ。 玄関を開けるとおばちゃんが立っていて、いつもなら気さくに挨拶をしてくれ... 続きをみる
日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2) 小学5年の夏休み、部活を終えて帰宅すると、父親にビールのお使いを頼まれたので千 円札を握りしめて個人商店へと向かい、6缶パックと500ml2本を買ったあと、チョコバッも買った。 おこづかい制ではなかったので、お釣りは貴重な収入源だった。 頼み方が横柄だった... 続きをみる
日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1) 父親は定年になるまで、小さな工場の副主任をやっていた。 豆腐工場なので出勤するのは夜中9時ごろ、帰ってくるのは午前中だった。 さも当たり前のように"豆腐工場なので"と書いたが、たぶん朝にスーパーに並ぶ 豆腐のために夜中働く必要があったのではないかと推測してい... 続きをみる
日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11) 食事中も、 「 おっさんの家が、どうのこうの・・・。」 とか、 「 金持ちのおっさんに気に入られた。」 「 今度おっさんから、バイオリン習う約束した。」 とか、訳の分からないことを繰り返し、見かねた父親がMに、 「 何があったのか全て話せ。」 と詰め寄... 続きをみる
日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10) 家に戻ったMがすぐに、父親にSがおかしくなったことを言うと、父親は車で 飛び出して行き、数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。 「 嘘やろ……?」 俺は言葉を失った。 「 俺も最初は嘘やとおもた。 俺を怖がらせる為に、SとMが組んでまた作り話しとるん... 続きをみる
日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9) MはSに連れられて空き家に入ったが何にもなかった。 ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛け られているくらいの何てことない空き家だった。 「 何もないやん!」 と呆れるMに対して、 「 こっち、来てみ!」 と、Sはさらに奥... 続きをみる
日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8) Sは雨の降る中一人、あの山に出掛けた。 さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道 を歩いていた。 それらしい家も見つからず、飽きてきて帰宅するために山を降りるはずだった。 いつも通りに山を下れば数分で民家へ繋... 続きをみる
日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7) そこでMがとうとう泣きだして、 「 俺君は関係ない。 Kも直接は関係ないけど、僕が話したから知ってる。」 とだけ言うと、後は泣いて何も話さなかった。 俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すように出された。 そのまま、Kと帰宅することになる... 続きをみる
日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6) しばらく沈黙のやりとりが続いた後、そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。 「 見ただけで、何で俺たちと分かるんや? 俺たちの顔まで見たんか? 俺ら一人一人の名前も分かるんか?」 教師らは誰も口を開かない。 立場が逆転したようにSは続ける。... 続きをみる
日々の恐怖 1月22日 ガキの頃の話 (5) 帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り、俺とKはブランコに腰をかけた。 「 Mがチクったんやろ?」 最初に口を切ったのはKだった。 「 何でや? 自分も一緒に居て、Sにお菓子買って貰って食べた癖に。 しかも、Sは兄ちゃんやぞ。」 とKはつ... 続きをみる
日々の恐怖 1月13日 ガキの頃の話 (4) 風邪の割には中々登校してこないSを、俺もKも心配して何度もMに、 「 Sの風邪、大丈夫か?」 と尋ねても、 「 Sは熱と言ってもそんなに高熱じゃないし、咳も出よらん。 元気にしとるけど、体にブツブツが出来て、それが引かんから登校出来んだけ。」 と聞かされ... 続きをみる
日々の恐怖 1月4日 ガキの頃の話 (3) そんな俺らを気にも止めずSは、 「 あのおっさんが賽銭置きに来よったん辞めたんやろ。 あいつ、俺が盗みよるの見たから置きにくるん辞めたんやわ。」 Sによると最後の賽銭に有り付いた日、その日は五百円玉と十円玉が数枚。 「 まぁ、こんなもんか・・・・。」 と賽... 続きをみる
日々の恐怖 12月26日 ガキの頃の話 (2) ただ毎日賽銭にありつけたわけじゃない。 最初に書いた通り寂れた神社だ。 寧ろ賽銭がある方が謎なくらい。 それでも、毎日通えば2週間に1回くらいのペースで数百円の賽銭を見付けることが出来たし、 運が良ければ千円札の時もある。 ガキの頃の話だから曖昧で、賽... 続きをみる
日々の恐怖 12月17日 ガキの頃の話 (1) もう40年近く前、ガキの頃の話。 田舎の悪ガキだった俺は、大人から立ち寄ることを禁止されていたある場所に、 秘密基地と称して学校帰りに遊びに行くのが日課だった。 何故、禁止かと言うとそこは町内では知らない人はいないというくらい有名な 自殺スポット。 小... 続きをみる
日々の恐怖 12月14日 コンビニの災難 (3) しかし奇妙なことに、捨てられた時間帯にいたはずの店員や当日いたという客 も含め、誰もゴミを持ってきた人間を目撃していないというのである。 ゴミ箱に投棄する音などの気配すら無い。 監視カメラには入店して捨てて帰るまでバッチリ映っているのに、その間は誰も... 続きをみる
日々の恐怖 12月5日 コンビニの災難 (2) するとアッサリ犯人は判明した。 近所にある幼稚園に勤める年配の男性事務員さんだったそうで、供述によると、 ” 園で管理していた園児の短パンが不要になったため、コンビニに捨てただけ。” という迷惑きわまりない理由だったそうである。 「 そりゃあまた迷惑な... 続きをみる
日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1) 取引先のコンビニで店員さんから聞いた、数年前の話です。 大抵の場合、今のコンビニはゴミ箱を店内に設置している。 これは家庭で出た未分別のゴミを投棄されたり、収集車に回収してもらえなかったゴミ袋をゴ ミ箱の前に放置していったり、衛生上問題のあるゴミを入れ... 続きをみる
日々の恐怖 11月16日 国有鉄道宿舎(3) とりあえず何とかなってるからいいか、と思っていたのも束の間、ある日、 夜8時過ぎに電話がかかって来た。 障子の向こうから、とうに亡くなったはずの自身の祖母から語りかけがあった、 という電話だった。 今現在、襖が開かないので外に出られない。 どうしよう、と... 続きをみる
日々の恐怖 11月10日 国有鉄道宿舎(2) 日は山に沈もうとしている。 私は、 ” 一見してのどかでいい街だなぁ・・・。 転校してこの街に来たら、どんな毎日だったかなぁ・・・。” と考えながら、玄関を出て通りまで歩いて自販機のジュースを買って戻ると、 縁側に座った母が驚いて声をかけて来た。 「 今... 続きをみる
日々の恐怖 11月2日 国有鉄道宿舎(1) かつての国有鉄道には宿舎があった。 アパートみたいなところから一軒家のようなものまで様々で、家族が住んでいる、管理局のあ る街とは離れたところへ転勤命令が出た場合、単身で赴任先の街に行く事がしばしばあった。 父も、とある街へ首席助役として赴くことになったが... 続きをみる
日々の恐怖 10月25日 足(2) もう一度自分の置かれている状況を思い出す。 個室に、ひとり。 顔を上げてもそこには誰の姿も見えない。 それなのに、足がある。 体は金縛りのように動かなかった。 俺はその姿の見えない存在に言いようのない恐怖を感じていた。 足が触れ合ったまま動けないでいると、ふとその... 続きをみる
日々の恐怖 10月19日 足(1) ある日、俺は友人と2人で飲みに行く約束をした。 その日は予約を取っていたので、待ち合わせの時間の少し前に店に到着した。 用意された個室に案内され、俺は席についた。 部屋には、まだ誰もいなかった。 畳敷きの個室で、床には座布団があり、背の低いテーブルの下は床が一段低... 続きをみる
日々の恐怖 10月14日 IPad(2) 姉は赤ちゃんを膝に乗せなおし、 「 はい、おじいちゃんって言ってごらんー!」 と赤ちゃんにIPadを向ける。 赤ちゃんはその日一番長々と、 「 うあうあー!きゃきゃー!!あーい~、きゃきゃ~!」 とIPadの画面を叩きながらはしゃいだ声を上げた。 すると画面... 続きをみる
日々の恐怖 10月5日 IPad(1) 四国の田舎に帰ってきてるんですが、姉夫婦が1歳の娘を連れてきてるんだけど、 夜が蒸し暑くてなかなか寝付いてくれなくて、祖父母、父母、姉夫婦、俺、 そしてその赤ちゃんの8人で、居間で夜更かししていた。 田舎は海沿いの古い家で、庭に面した窓からは離れが母屋の明かり... 続きをみる
日々の恐怖 9月22日 40男の夏(3) 更に月日は流れ、数年前の夏。 小5の息子が夏休みと言うこともあり、家でダラダラと過ごしていた。 そこに、暑さでイライラしていたのか、俺の嫁から外で遊べとカミナリが落ちた。 昼飯を食べたあと、仕方なく息子は3DSを握りしめ自転車に跨がり、 友達が集まっているで... 続きをみる
日々の恐怖 9月13日 40男の夏(2) そして月日は流れ、俺がまだ鼻たれ坊主で、ファミコンが出るちょっと前の夏休みのことだった。 当事小4だった俺は、友達3人と一緒に朝から山へクワガタを取りに行った。 その辺りの山は一族(と言っても、親父を含めその兄弟)で所有している山だ。 だから普段からよく遊ん... 続きをみる
日々の恐怖 9月1日 40男の夏(1) 40男の夏は妙に熱い。 もう100年は前のことだ。 父方の祖母には2歳離れた兄(俺の大伯父)がいた。 その大伯父が山一つ越えた集落にいる親戚の家に、両親に頼まれ届け物をしに行った。 山一つと言っても、子供の脚で朝一に出発すれば夜には帰って来られる位くらいの距離... 続きをみる
日々の恐怖 8月20日 監視カメラ コンビニの店長さん(故)から聞いた話です。 最近のコンビニは死角を無くすために監視カメラだらけにしてるんだけど、 店長さんがいたコンビニも、通常より2台増設して万引きなどの犯罪対策に熱心だった。 (実際、深夜に発生した強盗未遂では犯人逮捕に繋がった) 「 時々カメ... 続きをみる
日々の恐怖 8月13日 ゆっくりと歩く女の人(2) しばらくして、祖父母ともに相次いで死に、俺とオカンは介護から解放された。 正直、祖父母が死んだ時、俺はほっとした。 やっと死んでくれた。 もう夜中にトイレにつれていけと喚く人はいなくなったんだ。 その癖、わざと目のまでうんこもらして、お前のせいだと... 続きをみる
日々の恐怖 8月3日 ゆっくりと歩く女の人(1) 12年前の話です。 当時、俺はオカンと2人で父方の祖父母を介護していた。 もともと祖父が事故で身体障害になり寝たきり、その後介護していた祖母が認知症になり、 長男である父が引きとったものの、本人は介護する気なし。 姉は既に結婚していて、弟はその話がで... 続きをみる
日々の恐怖 7月29日 飲食店の紹介の仕事(4) 無視して撮影続けて1時間くらい経った。 一発目の定食でシャッター押す前、モニターで店長と構図確認してたら、 フレームの左上からいきなり赤い何かがさっと入って引っ込んだ。 一瞬だったけど、見えたのは真っ赤に爛れてる手だった。 ひどい火傷した状態の手。 ... 続きをみる
日々の恐怖 7月21日 飲食店の紹介の仕事(3) とある地下街の和食店。 ここも長く続く繁盛してる店だ。 撮影メニューが多く、個室もない店舗で人の出入りがアイドルタイムでもそこそこあるから、 ” 何処で撮影すんのかな?” と思ってたら、厨房から降りられる地下室があるってことで、そこでやることになった... 続きをみる
日々の恐怖 7月13日 飲食店の紹介の仕事(2) その部屋だけリニューアルしてなくて、クロスも古いまんまだった。 ” なんでだろ?” と思って聞くと、普段は使わない部屋になっているとのことだった。 理由は、そこで頻繁に出るかららしく、どうしてもという時以外は封印しているのだとか。 まあ実際、開けて中... 続きをみる
日々の恐怖 7月8日 飲食店の紹介の仕事(1) 飲食店の紹介の仕事で、料理の写真や飲食店の室内を撮影をしている。 場所バレすると不味いんで、フェイク入れながら話すけど、そこは割と歴史ある大型中華料理店で、 5階建のビル全てがその店になっている。 特にそこの3階に出るという噂があって、仲の良い店長や関... 続きをみる
日々の恐怖 6月30日 コンビニ(6) そこまで話して作業に入った俺は、 ” どうやら、あいつ、生きているみたいだし・・・。 それにしても、呪い殺す話は、どうなったのかな? ま、違う方向からのバチはあたったみたいな気もするけど・・・。” と思いつつ、客も退けた深夜に件の出来事をオーナーに作業をしなが... 続きをみる
日々の恐怖 6月20日 コンビニ(5) 俺は相方に質問した。 「 で、どうなったの?」 「 おばはんと一緒にトンネル往復して・・・。 なんか途中でお菓子バラまいてましたね。 頭おかしいっすよ。」 「 それからなんとも無いの?」 「 全然。 俺小さい頃はそういうの見えてた気ぃするんすけど。 あのおばは... 続きをみる
日々の恐怖 6月13日 コンビニ(4) それから数日経ったある日、そのことを相方に聞いてみた。 「 え!?行ったのお前!?」 「 ハイ暇だったんで、バイクで。」 おでんの具を仕込んでる俺の斜め前で、相方はホット飲料を補充しながら普通にそう答えた。 「 よくやるね。 で、おばさんいたの?」 「 いませ... 続きをみる
日々の恐怖 6月9日 コンビニ(3) そんな事を考えてポカーンとしていると、相方がおばさんに向かって、 「 怖いことですか~? 良いですねぇ、僕好きですよそういう系統。 でも、おばさんが住んでる所の方が怖いですよ。」 そういって左の方向に指を指した。 「 おばさんの家、○○でしょ?」 ○○というのは... 続きをみる
日々の恐怖 6月2日 コンビニ(2) バックから相方が出て来て、俺のレジ補助につく形で、おばさんのお買い上げ商品を袋詰めをし出した。 突然、おばさんが相方に話し掛けた。 「 あんた初めて見るねぇ。」 「 あ、○○と言います。 いつも一応店の中にはいるんですょ~。」 相方はかなり明るい奴なので、いつも... 続きをみる
日々の恐怖 5月30日 コンビニ(1) うちのコンビニに、週3回毎朝5時過ぎにやってくる初老のおばさんがいる。 週3回全て俺が入ってる日、決まって俺が店内で一人で作業してる時に来る。 雨の日でもズブ濡れになりながら来る。 毎回水鉄砲、水風船、関連性の無い漫画やレディコミ、お菓子をカゴ一杯に詰めてレジ... 続きをみる
日々の恐怖 5月26日 女の幽霊 私のおばが大型ショッピングモールで清掃のパートをしてた時の話です。 当時オープンから一年ほど経ってはいたものの建物も設備もまだまだ綺麗で、田舎の割に繁盛していた。 しかし、そこに勤める従業員の間で不穏な噂が流れ出した。 それは、二階のトイレに女の幽霊が出るというもの... 続きをみる
日々の恐怖 5月21日 じーちゃん 前にじーちゃんが亡くなった時の話です。 俺ん家とじーちゃん家は隣り町で、ジジババっ子の俺は小さい時は毎週末のように遊びに行って、 サザエさん見てみんなで飯食って帰るのが日曜の楽しみだったんだけど、 社会人になってからは仕事が忙しいのと住んでるトコも離れちゃって、 ... 続きをみる
日々の恐怖 5月18日 心が弱ったとき思い出す、ある人の”じーちゃんの話” うちのじーちゃんは、とある伝説の持ち主である。 じーちゃんは何の病気か知らんが、俺がちっさいころに死んだ。 そのとき、ハートビートセンサーっていうのか? 心拍が止まった時に、 ” ピーーーーーー!” てなる奴あるじゃん? ア... 続きをみる
日々の恐怖 5月11日 コースターの顔 あるとき、会社の飲み会である同僚の隣になったことがありました。 飲み会は盛り上がり、かなり時間が経ち、寝始める人や帰る人もいる中、お酒が強い私と同僚はほとんど飲み比べのようになっていました。 しばらくして、ふと同僚がグラスを載せる紙の丸いコースターに、人の顔を... 続きをみる
日々の恐怖 5月2日 再会(5) 激しく混乱しているのは明らかだった。 話をしている最中も奇妙な仕草を取った。 奴はバシバシ自分の頭を叩きながら、ごくごくお茶を飲んだりした。 突然額の上の部分を押さえて、 「 また声が聞こえてきた。」 などとうめいた。 俺に耳を当てて聞いてくれと言うのでその通りにし... 続きをみる
日々の恐怖 4月25日 再会(4) その声は、ある時は歌いながら、またある時は怒鳴りながら、しつこく奴に語りかけた。 奴はとうとう根負けして、その声に耳を貸した。 「 会話が成立したんだよ。 ここが分裂病と違うところだ。」 奴は声の主にその証拠を見せろと言ったらしい。 「 あの体育教師が事故って死ん... 続きをみる
日々の恐怖 4月17日 再会(3) 俺は悲しくなって奴の肩に手をかけた。 「 俺××だよ。 そっちこそ俺のこと忘れたのか? それより、どうしてここにいるんだ? 向こうの大学に行ってたんじゃないのか?」 奴は何も答えず、自分の頭を手でなでている。 「 立ち話もなんだ、どっかファミレスでも入るか?」 「... 続きをみる
日々の恐怖 4月11日 再会(2) それから二年の月日がたったある日、俺はバイト先の古本屋で奴に再会した。 うだつのあがらない退屈な日々を過ごしていた俺は、時々奴のことを思い出していたのだが、 その再会は思いも寄らぬ事だった。 奴は深夜閉店間際に現れた。 一目でその異様さに気が付いたが、それが奴だと... 続きをみる
日々の恐怖 4月6日 再会(1) かなり前の話になる。 ある日、俺は中高時代に友人だった男と二年ぶりに再会した。 まず、そいつのことを紹介しないと話は始まらない。 少し長くなるが、興味のある人は聞いてくれ。 そいつと俺が通っていた高校は、まあ平凡な進学校というのか、 市内で五番目くらいのレベル、とい... 続きをみる
日々の恐怖 3月29日 鍵 ある男性とのおつき合いが始まった頃、彼がアメリカに2週間程出張するというので、当時、 仕事もなかった私は、彼の三匹の猫の世話で、彼の家で2週間留守番することにしました。 でも、彼の家では前の奥さんが亡くなっていて、(もっとも、亡くなって7年ほどになりますが) 亡くなってい... 続きをみる
日々の恐怖 3月20日 石の家(3) 会社に戻るといきなり社長に俺たちは怒られた。 コウさんが激怒して会社辞めるって飛び出した。 「 お前たち何したんだ!」 って怒られたけど、俺たちに分かるわけがない。 だから社長に、 「 あの石のある蔵を壊そうとしたらコウさんは怒り出して、いきなり帰ったんでわかり... 続きをみる
日々の恐怖 3月14日 石の家(2) 興味の出た俺は、その家に入って社長たちを探すことにした。 門から入ると、母屋と荒れてはいるが広い庭。 そしてその庭の片隅には蔵が三つ並んでいた。 ちょうどそこに社長の息子の姿があったから、俺は蔵の方に歩いて行った。 社長と息子がいたのは、三つの蔵のうち真ん中の蔵... 続きをみる
日々の恐怖 3月7日 石の家(1) 昔、解体屋でバイトをしていた。 家屋を解体してると、いろんな変わった家もあるし、中から変わったもんも出てくる。 特に、山の方の古民家や古民家はアツい。 押入れの中に骨がギュウギュウに入ってたり、漆喰っていうか塗り物の壁の中に、長い髪の毛が入ってたり、家の真ん中に入... 続きをみる
日々の恐怖 2月28日 建物を間違えちゃったのかな? 不動産会社にいたときの話です。 入居して1ヶ月もしない入居者から、 『 この部屋、以前何かありましたか?』 とTEL。 俺:「 イイエ、特に何もありませんが。」 数日後、また同じ入居者から 『 本当に何もありませんでしたか?』 とTEL。 一応、... 続きをみる
日々の恐怖 2月22日 佐藤さん 親父から聞いた話です。 親父が大学3~4年の間、男3人で小さくて古い一軒家を借りて住んでいた。 といっても、家賃をちゃんと払ってるのは親父と鈴木さんだけ。 もう一人の佐藤さんはあまりにも貧乏なので、居候させる代わりに家の掃除、 ゴミ出しなどをやってもらうことにしてい... 続きをみる
日々の恐怖 2月11日 町内会長 23区内私鉄沿線住宅地での話。 10年ぐらい前に爺さん地主が死んで、50代の息子夫婦が越してきた。 越してきて1年ぐらい経ってから、奥さんの姿が見えなくなり、一人残された旦那の奇行が始まった。 ・一日中、隣近所に聞こえるような大音量でクラシック音楽(主にベートーベン... 続きをみる
日々の恐怖 2月1日 服 知人の祖母・Nさんが若い頃体験した話だ。 Nさんにはお気に入りの服があった。 生成り地に小花が少し刺繍された、可愛らしいデザインのワンピース。 Nさんはその日も、お気に入りのワンピースを着て買い物に出かけた。 そして帰宅後はすぐに着替え、ワンピースをハンガーに通して鴨居にか... 続きをみる
日々の恐怖 1月25日 足(2) 同じ先輩がやはり小学4年生晩秋の頃に体験した話です。 その日は風邪気味で学校を休んでおり、自宅の2階にある自室で布団にくるまっていた。 ぼんやりとベッド横の窓から外を眺めていると、家の前にある道に、 喪服のような黒い服と帽子をまとった髪の長い女性が、俯いて立っている... 続きをみる
日々の恐怖 1月21日 足(1) 大学時代、一つ上の先輩(女性)から聞いた話です。 小学4年生の夏頃、学校から帰るときいつもある脇道からでてくる中年の男性がいた。 しかも常に彼女がその脇道を通りかかる時に出てきてぼんやりと立っていたという。 幼心ながら不気味に思っていた先輩はそのことを母親に相談した... 続きをみる
日々の恐怖 1月14日 輸入雑貨(3) しかし、俺の主張に彼女は難色を示した。 「 あれが原因とは限らないじゃん。 違ってたらもったいないもん。」 どうしても捨てるのは嫌だと言う彼女と折衝を重ねた結果、とりあえず何日か俺が預かってみることで話が付いた。 俺はネックレスを持ち帰り、彼女がしていたように... 続きをみる
日々の恐怖 1月6日 輸入雑貨(2) 結果的に上手く騙されたような気がしないでもなかったが、 彼女はああいう妙な小技を瞬時に繰り出せるほど器用なタイプではない。 あの時の嫌な感じはただの気のせいだと自分に言い聞かせ、 「 今後、記念日は月一回だけな。 それ以上は認めん!」 と彼女を小突いた。 夕食を... 続きをみる
日々の恐怖 12月31日 輸入雑貨(1) 今の彼女と付き合い始めたばかりの頃の話です。 とある駅前で彼女と待ち合わせをしていたのだが、その日は時間より早く着いてしまった。 近くに喫煙所があったのでそこで煙草を吸っていると、すぐ近くで黒人男性が露店の準備をし始めた。 並べているのは、カラフルなビーズで... 続きをみる
日々の恐怖 12月24日 病院の夜の巡回 前勤めてた病院での話です。 夜中に巡回してたら、二人部屋からうなり声がした。 二人部屋の一人は入院したてで症状が重く、全然意識のないおじさんA。 もう一人も時々弱くうなるだけで、1ヶ月ずっと夢の中にいる寝たきりのおじいちゃんB。 ” Bさんがうなったのかな?... 続きをみる
日々の恐怖 12月17日 モニター 俺が警備員やってたのは、テナントがいくつか入ってるビルだった。 常駐警備員ってのは途中に待機時間あるくらいで、基本的に交代制の24時間勤務だ。 故に深夜ビル内の巡回や駐車場の巡回なんかもやるんだけど、必ず決まった時間に発報するパッシブセンサー(人影とかで反応する)... 続きをみる
日々の恐怖 12月9日 二つ目の玄関(2) どうやら彼女の生まれた集落では、死者が彼女の家を訪ねることは、死者を送る一連の手順に含まれているようだ。 いや、送られるための手順といったほうが正確か。 死んでから四十九日を終えるまでの間に、彼女の家を訪れることで、迷わず向こうへ旅立てる。 そんな風習とい... 続きをみる
日々の恐怖 12月3日 二つ目の玄関(1) 彼女の家には玄関が二つある。 ひとつは、ドア。 ご家庭にある玄関ドアをイメージして貰えばおおむね合っているだろう、普通のドアだ。 もうひとつは引き戸。 星のような放射状の模様がある型板ガラスを使った、古い引き戸だ。 開け閉めするたびガラガラうるさいという。... 続きをみる
日々の恐怖 11月24日 Reserved seats(2) 私が頷くのを見届けてから、彼は話しはじめた。 「 いや、大した話ではないんですけどね。 親父が定食屋を改装してこの喫茶店をはじめてから、なぜだかあんなことになったんです。 あの予約席のプレート、いくら片付けても、朝になったら勝手にあそこに... 続きをみる
日々の恐怖 11月20日 Reserved seats(1) 雰囲気の良いジャズ喫茶だった。 中に入るとコーヒーのかぐわしい香りが漂い、音楽は耳に心地よい。 何時間でも居座れるような空間で、実際店内にはいつも、長居の常連客の姿があった。 現在切り盛りしている店主は二代目で、初代は戦後の混乱期、小さな... 続きをみる
日々の恐怖 11月11日 校庭を通る人達 生前小学校の教員をしていた祖父が大学生だった頃の話です。 ちなみに場所は宮城県です。 先に学校を卒業して県内の小学校に勤めていた先輩に、 「 年末年始の宿直を代わってほしい。」 と頼まれた祖父は、先輩の頼みをバイト感覚で引き受けました。 その小学校は村外れに... 続きをみる
日々の恐怖 11月6日 子供の幽霊 友人Kの家には子供の幽霊がいた。 右の頬に赤アザのある、小さい女の子だった。 歳は小学校低学年か、もしかしたら未就学児だったかもしれないというから、幼いと言っていい。 ごく普通のシャツとスカート姿だったけれど、季節を問わず、あかね色のはんてんを着ていたという。 そ... 続きをみる
日々の恐怖 10月30日 石鹸 小学校の教員をしていた友人から聞いた話である。 当時友人が勤務していた小学校は、都市部と田園部が半々といった場所だった。 ある初夏の頃、学校の校庭にある手洗い場の石鹸が盗まれるという小さな事件が続いた。 水道の蛇口の根元に縛り付けられた、赤いビニールネットに入ったレモ... 続きをみる
日々の恐怖 10月22日 不動産屋(6) 一昨日、男の姉がKさんに謝罪に来てくれたのだという。 そして男の奇怪な行動について話してくれた。 姉が男から聞いた話によると、男は彼女が自殺をした後、部屋に篭りがちになっていた。 しかし夜になると誰からか見られているような不安な気持ちになる。 気になって窓か... 続きをみる
日々の恐怖 10月14日 不動産屋(5) 俺は警察官から男の素性について聞いて驚いた。 男はKさんの部屋で自殺した女性と知り合いだった。 以前、男は女性と付き合っていたがしばらくして別れたとの事だった。 しかし女性の方が未練があり、ストーカーになってしまったのだという。 女性はその後自殺、男も女性か... 続きをみる
日々の恐怖 10月7日 不動産屋(4) Kさんの住むアパートまでは俺の自宅から自転車で十分位の所にあり、急いで現場に向かった。 アパートの隣接する道路まで来て遠目に部屋を見ると、アパートの電灯の中に人影が見える。 自転車を降り、静かに歩いてアパートの入り口まで来ると、そこには黒い薄手のジャンパーに青... 続きをみる
日々の恐怖 9月29日 不動産屋(3) しかし、それから二週間ぐらいが経って、またKさんから以前と同じような事が起きたと言う連絡を受けた。 俺はただ事ではないと思い、彼に直接会って話を聞きくことにした。 それによるとKさんはその日の夜、二時ぐらいまでゲームをしていた。 すると突然、どこからか革靴のコ... 続きをみる
日々の恐怖 9月19日 不動産屋(2) 興味を持った俺は、Kさんに紹介する部屋の事について聞いてみた。 その部屋は一人暮らしの二十代の女性が半年くらい前に自殺した部屋で、事件後は誰も借り手がついていない物件だった。 実際に部屋を見てみたくなった俺はKさんの担当を代わってもらい、二日後にKさんと共に部... 続きをみる
日々の恐怖 9月12日 不動産屋(1) 俺は一年前から不動産の仕事をしている。 主な仕事は部屋の紹介など。 そこの不動産会社は高校の部活の先輩、Mさんが勤務していて、そのつてで紹介してもらった。 ある時、二十代ぐらいの男性が部屋を探しに来た。 その男性、Kさんからいわくつきの物件を紹介して欲しいと言... 続きをみる
日々の恐怖 9月5日 オッサンの家(6) それからは見知らぬ人達が家を出入りするようになった。 たぶん霊媒師だと思った。 その頃から家の中は変なお香の匂いと、訳の分からない念仏みたいのが聞こえ続け、近所から苦情が来る毎日だった。 俺の高校の入学式にも両親は顔も見せず、家族バラバラで部屋で過ごす日々が... 続きをみる
日々の恐怖 9月1日 オッサンの家(5) ある日、オッサンが納骨も終わって落ち着いたぐらいに、 「 今夜は帰らん。」 と言ってどっかに行った。 兄が夜1時過ぎにトイレに行ったら、オッサンが血相変えて帰ってきて、仏間に飛び込んで念仏みたいのを唱えてた。 それで、また母親が出たんだなと理解したそうだ。 ... 続きをみる
日々の恐怖 8月29日 オッサンの家(4) そんな状況がしばらく続き、兄が小学生高学年になった年に奥さんはその部屋で死んでいた。 自殺した形跡もなく、ただ動かなくなってたと兄は言った。 (実際に警察も来たが心筋梗塞と言われたらしい) その時点で自分も正直、母親のバカさ加減が原因とはいえなんでこんな家... 続きをみる
日々の恐怖 8月25日 オッサンの家(3) そんな状況でもなんとか第二志望の高校に合格できて、中学最後の春休みになった。 たまたま自分一人が家にいた時に兄が帰ってきた。 「 探し物しにきただけだから。」 と言う兄に、半年ほど起こってる異音と泣き声について話してみた。 兄はまじめに聞いてくれて、 「 ... 続きをみる
日々の恐怖 8月22日 オッサンの家(2) オレ達が家に入ると、入れ替わるようにオッサンの息子(義理の兄)が家を出て行った。 兄は俺達兄妹に優しかったから、 ” 自分達のせいで出て行ったのかな?” と思うと兄に凄く申し訳なかった。 その後もオッサンに虐待されるでもなく無事に過ごしていたのだが、俺が中... 続きをみる
日々の恐怖 8月20日 オッサンの家(1) お嬢様育ちで世間知らずな母が、俺と弟と妹を連れて父と離婚したのは俺が小学校低学年の時だった。 母の実家が地方都市のそこそこの名家っだったんで、自由で裕福な暮らしが出来ると思ったらしい。 しかし祖父母は激怒し1年足らずで絶縁状態となり家を追い出され、地元でも... 続きをみる
日々の恐怖 8月13日 故郷 小学2年の夏休みだった。 8月の始めに一人でおじいちゃんの家に行った。 1週間くらい遊んで、お盆に母と弟が合流して帰るという方法だった。 夏休みなので朝はラジオ体操があるわけだが、地元の子たちに混じってやるのがなんか恥ずかしい。 知らないやつらだし、スタンプだって違うだ... 続きをみる
3連休最終日は二口林道ツーリング
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