日々の恐怖 10月16日 ユニットバス(1)
日々の恐怖 10月16日 ユニットバス(1) 数年前、伊丹空港近くのビジネスホテルに滞在した時の実話です。 ホテルは翌朝のフライトに備える為のもので、とりあえず寝られれば言う程度だったので、インターネットで発掘した格安ホテルにした。 ビジネスホテルの外観は格安の典型とでも言うべきもので、真っ白だった... 続きをみる
日々の恐怖 10月16日 ユニットバス(1) 数年前、伊丹空港近くのビジネスホテルに滞在した時の実話です。 ホテルは翌朝のフライトに備える為のもので、とりあえず寝られれば言う程度だったので、インターネットで発掘した格安ホテルにした。 ビジネスホテルの外観は格安の典型とでも言うべきもので、真っ白だった... 続きをみる
日々の恐怖 10月15日 黒い男 病気で入院しているばあちゃんを、親戚揃って見舞いに行ったときの話だった。 実際、ばあちゃんの容体は芳しくなく、それは見舞った全員が既に知っていた。 ばあちゃん本人が、どこまで自分の状態をわかっていたかは、俺にはわからない。 そんな時、従兄弟が急にばあちゃんにしがみつ... 続きをみる
日々の恐怖 10月14日 シール 子供と同級生のママさんが、 「 家を建てることを考えてる。」 って言ってて、 「 家族構成の似てる家の色んな間取りとか研究したいから。」 と言うので、何度かしか話したことがないけど、その人を家に上げてしまった。 後日、そのことを聞いた別の同級生ママさんから、 「 あ... 続きをみる
日々の恐怖 10月13日 猫 ひとり暮らししていたOL時代、仕事の帰りに子猫を拾った。 電信柱の影でみゃあみゃあ泣いてて、その愛らしさに抱いて帰った。 そうは言っても当時住んでいた1DKのマンションは当然ペット飼育禁止だった。 引き取り手のアテはいくつかあったので、とにかく数日間だけ世話しようと思っ... 続きをみる
日々の恐怖 10月12日 コピー 随分前だけど友人の結婚式に行ってきた。 結婚式の前に、式と二次会の受付の打合せでその新郎となる彼と会った。 背が高く、少し白人ぽい顔立ちで、少し訛ってるけど丁寧な話し方が好感が持てる人だった。 当日結婚式の受付に立って、驚いた。 新郎の親戚がすぐわかった。 血縁者が... 続きをみる
日々の恐怖 10月11日 営業所(2) それでなんとか撒かないとと思いつつ、どうしていいのか分からなくて、ようやく考えた作戦が、車を発進させたらその車も発進したので、SAの出口付近で一旦路肩に止めて荷物を確認するふりしたら、その車は止められずにSAを出て行った。 その時にも目だけ動かして確認したら、... 続きをみる
日々の恐怖 10月10日 営業所(1) 20代前半の頃だけど、地方の小さな営業所でOLをやっていた。 私はひとり旅が趣味で、GWやお盆の他に年に1回有休使って平日に旅行していた。 職場の人に、 「 今度は何処いくの?」 ってよく聞かれたけど、 「 内緒!お土産楽しみにしててねー。」 って言っていた。... 続きをみる
日々の恐怖 10月9日 牛丼(2) 婆さんが消えて15分くらいした後に、カウンターの醤油交換をしようと思って、カウンターに出て、店の入り口の方を向くと、店のガラス越しに誰か立っている。 後ろ姿だけだったが服装も同じだし、靴も履いてない、傘も持ってないから、すぐにさっきの婆さんだとわかった。 店の外で... 続きをみる
日々の恐怖 10月7日 牛丼(1) 1年半くらい前に牛丼チェーンの店で深夜働いていた。 うちの店はかなり暇な店で、とにかく客が来ない。 それで、夜から朝まで1人でまわしていた。 その日は大雨で、ただでさえ暇な店がより暇になっていた。 深夜1時に配送できた食材を冷蔵庫に移して、その後に厨房の掃除もやっ... 続きをみる
日々の恐怖 10月6日 術後譫妄(2) 病室から逃げ出して廊下に出ると、みんなが俺をものめずらしそうにみたり、何故かバカにしたようなニヤニヤした顔で見てくる。 俺は恥ずかしさと怖さで、とにかく必死で家に帰ろうとするんだが、すぐ看護師に捕まってしまう。 家に帰りたいと訴えても結局病室に連れ帰られて、ま... 続きをみる
日々の恐怖 10月5日 術後譫妄(1) 何年か前に目の手術で入院したときなんだけど、診察で緊急度が高いとされ、個室しか空きがないため、4人部屋が空き次第移動ということで入院することになった。 手術は二度目だったこともあり順調ではあったが、後に医者から、 「 局所麻酔の限界だった。 途中で全麻のほうが... 続きをみる
日々の恐怖 10月4日 南門の黒い塊 数年前、現職時の警衛勤務中の話です。 時間は深夜の2時半くらい、警衛所で監視モニターとにらめっこしてる時だったんだけれど、 正門とは別の小さい南門(夜間は閉じてる)のカメラに妙なものが映りこんでいた。 それは、パッと見、黒い塊だった。 よく見ると横向きに寝たよう... 続きをみる
日々の恐怖 10月3日 青蛙(2) そしてかなりの高さを落ちていった気がします。 “ ばしゃっ!” と音をたてて、井戸の底のような所に落ち込みました。 ショックはあったのですが、そのわりには体に痛いところはありませんでした。 そこはおかしな空間で、半径1.5mほどの茶筒の底のようで、1mくらい水が溜... 続きをみる
日々の恐怖 10月2日 青蛙(1) もうだいぶ前のことになりますが、当時私は金属加工の小さな工場を経営していて、折からの不況もあってその経営に行き詰まっていました。 そしてお恥ずかしい話ですが、自殺を考えたのです。 もう子供たちは成人しておりましたし、負債は生命保険で何とかできると思われる額でした。... 続きをみる
日々の恐怖 10月1日 実話ですか? 東京在住のKさんから話を二つ聞きました。 (1)、 『 小6の時、S鉄道T駅のホームで知らない男の人に、 「 あと少しここで待っていてごらん。 人が電車に飛び込むのが見れるから。」 と言われたが、ゲームを買いにいく途中だったので断った。 ゲームを買い駅に戻ったら... 続きをみる
日々の恐怖 9月30日 穂高(2) 足を滑らせれば即ち死を意味する岩崖の僅かな足場を頼りに尾根を通過していると、下方から風が吹き上げ、 “ おおおおおお・・・。” 山と共鳴したのか気味の悪い音が響きました。 風の音とはいえ、幾千ものこの世の者では無い者の叫びに聞こえた私は、鳥肌が抑えられませんでした... 続きをみる
日々の恐怖 9月28日 穂高(1) 数年前、私と登山仲間の先輩とが、北アルプス穂高連峰での山行中に経験した話です。 その日は穂高連峰の北に位置する槍ヶ岳から稜線を伝って奥穂高岳へ抜ける縦走ルートを計画していました。 ルート上には南岳と北穂高岳を結ぶ、大キレットと呼ばれるV字状に切れ込んだ岩稜帯があり... 続きをみる
日々の恐怖 9月27日 狐火(2) 「 そもそも大学生かどうか以前に向こうに何があるかもわかんないし、向こうには行かないほうがいいって誰か言ってたし。」 「 誰だよそんなの言ったの。」 「 さっきそこで擦れ違ったおっさん。」 そこで皆で振り返ったんだけど、そのおっさんがどこにもいない。 数分前のこと... 続きをみる
日々の恐怖 9月26日 狐火(1) 高校の頃、部活の合宿で夏休みに山中湖に行った。 毎年恒例で借りてる大学管轄の宿舎で、とにかくボロい。 民家は勿論、最寄りのコンビニまで2kmの陸の孤島で、山中湖までは徒歩3分くらいだった。 高校入ったばっかりのテンションで、同室になった4人で当然の如く夜更かしして... 続きをみる
日々の恐怖 9月25日 原稿 10年程前に母が痴呆と分かり、現在では娘の顔も判断できなくなりつつある。 介護のため私も好きな同人誌は停止にならざるを得なくなったけれど、母が痴呆になって、 “ ああ、母は父と結婚して幸せだったんだなぁ・・・・。” と感じる瞬間が多くなった。 母はよくチラシを並べながら... 続きをみる
日々の恐怖 9月24日 青(3) ルームミラー見たら赤灯が見えたし、じゃあ大丈夫かと思い、言われるがままに現場を離れた。 気を落ち着かせる為に次のPAに入って一服しながら後輩に聞いてみた。 「 青い人って、なに? 何かあるみたいなこと言ってたけど、あれはなに??」 とかいろいろ質問て言うか、尋問して... 続きをみる
日々の恐怖 9月23日 青(2) 夜中の地方の高速はガラガラで真っ暗だった。 疲れてるし、事故起こしても嫌だから、100キロくらいで走ってたら、PAで見たBMWがスゲー勢いで追い越していった。 それを見た後輩は、 「 この先気を付けてくださいね、もうどうにもできないから・・・。」 みたいな事を独り言... 続きをみる
日々の恐怖 9月22日 青(1) 仕事が遅くなって車で後輩と帰るときの話です。 その日っても、3年くらい前だと思う。 取り引き先との調整で帰りが深夜になり、疲れてます感全開で家路を急いでいた。 最近、絆リゾートってフレーズで復活した施設があるトコから東京へ。 禁煙車だったから、一服も兼ねたトイレ休憩... 続きをみる
日々の恐怖 9月20日 ペチペチペチ 十年くらい前、埼玉で病院の改築したときの話です。 解体工事中にまだ事務所を構えてなかったから、解体予定の診察室Aに仮に事務所を構えて仕事をしていた。 家が遠かったし若かったから帰るのもめんどくさくて、しょっちゅうその街で飲んで事務所で寝ていた。 ある夜、いつもの... 続きをみる
日々の恐怖 9月19日 ヒトリカラオケ 先週体験した出来事です。 ヒトカラ行って気持ちよく歌ってたら、いきなり演奏が中断された。 “ あれ・・・・?” と思って、デンモク(※)で同じ曲を入れなおして歌い始めた。 その曲を歌い終わり、違う曲を入れて歌ってたら、また中断された。 ヒトカラだからデンモクな... 続きをみる
日々の恐怖 9月18日 カオス 前勤めてた病院での話です。 夜中に巡回してたら、二人部屋からうなり声がした。 二人部屋の一人は入院したてで症状が重く、全然意識ないおじさんAだった。 もう一人も時々弱くうなるだけで、1ヶ月ずっと夢の中にいる寝たきりのおじいちゃんBだ。 “ Bさんがうなったのかな?” ... 続きをみる
日々の恐怖 9月17日 システムエンジニア(2) 翌日、 「 怪我の治療のため長期休暇です。」 と説明され、それから同僚はいなくなった。 ・・・と思ったら、1年後くらいに職場復帰した。 周りで事情を知ってる人たちは腫れ物にさわるような対応だった。 一応歓迎会というか懇親会というか、全快祝いみたいな飲... 続きをみる
日々の恐怖 9月16日 システムエンジニア(1) 大田区某所の企業でSEしてた数年前の話です。 今は転職して違う仕事している。 そこは結構、夜勤中の突発的な飛び降り自殺が多いと有名な所で、今は屋上へ行けなくなっている。 会社の先輩からは半分冗談で、 「 朝早い時間に出勤するときは、死体発見者にならな... 続きをみる
日々の恐怖 9月15日 安アパート 以前、友人が安アパートに住んでたときの話です。 泊まる予定で遊びに行ったら、注意事項を申し渡された。 “ 壁とか床とか超薄いから、忍び足で歩いて! 会話はささやき声で! TVラジオは9時以降厳禁! お風呂も9時までに入って! ドライヤーは10時まで! それで11時... 続きをみる
日々の恐怖 9月14日 旧宅 うちの旧宅は古い。 子供の頃に築100年と聞かされたが、何年経っても築100年と言っている程度に古い。 だからといって古民家な訳じゃなく、曽爺様か曽々爺様が建てた物置(と言っても5部屋合計40畳+土間8畳+αの広さがある)を改造した建物に何度か手を加えて住んでいた。 古... 続きをみる
しづめばこ 9月13日 P453 、大峰正楓の小説書庫で再開しました。 小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。 下記のリンクに入ってください。 小説“しづめばこ” 大峰正楓の小説書庫です。 大峰正楓小説書庫 童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。 大峰正楓の童話・恐怖... 続きをみる
日々の恐怖 9月12日 魚の目(3) そしたら宿のオヤジが船を止めました。 最後尾にどっかりと腰を下ろして念仏なんか上げてるんです。 ナンマンダブ・ナンマンダブって。 すっかり怖く成っちゃって船べりで無様にガタガタ震えました。 本気で怖い思いしたのは2回目です。 どれ位震えたか分かりませんが、さっき... 続きをみる
日々の恐怖 9月11日 魚の目(2) 意味が分からずちょっとふて腐りモードで沖のほうを眺めていたら、なんか白いモヤみたいなのが漂っているのが見えました。 オヤジは自分にも聞こえるような音で派手に舌打ちしてクルリと船の向きを変え、港に向かって船外機全開で走り始めます。 ふと気が付けば、何となく生臭い臭... 続きをみる
日々の恐怖 9月10日 魚の目(1) 数年前の10月前半なんですが、海の近くの小さな民宿へ泊まりました。 古い付き合いの相棒がそこの親戚筋と言うことで、まぁ、なんとなく美味い魚でも食えれば的な感じでした。 金曜日の夕暮れに民宿へ到着し、旅装を解いて早速風呂へ行きました。 温泉と言うわけではないのです... 続きをみる
日々の恐怖 9月8日 人生で一番怖かった一日 人生で一番怖かった一日の話です。 当時小学生三年生、家族は自分含め五人。 まず朝。 珍しく4歳の下の妹と一緒に寝て、目覚めて横を向いたら妹が舌を剥き出しにして白目をむいていた。 妹が南米系統の天然パーマだったことも相俟って世にも恐ろしい形相だった。 確実... 続きをみる
日々の恐怖 9月6日 手袋 中学3年生のとき、塾帰りに地下鉄に乗ったときのことです。 出発地点の駅の為、発車されるまでに数分間地下鉄は止まった状態で、土曜日の夕方なのに車内はとても空いており、私が座席に座って間もなく若い男の人が乗り込んで来た。 その男の人は若い印象はあるが年齢不詳で、10代なのか2... 続きをみる
日々の恐怖 9月5日 風鈴 小学校高学年の夏休みだった。 祖父母の元へ一週間ほど泊まりで帰省していたときの話だ。 山奥の村落、20軒ほどが身を寄せ合うところで、村には私のような子供は一人もいなかった。 住人はほとんどが高齢者ばかりのようで、過疎という言葉が当てはまる場所だった。 かと言って暗い雰囲気... 続きをみる
日々の恐怖 9月4日 バイトの人達(4) 彼らはイカれていた。 事務所の隅に向かって、 「 よっ!」 と手を挙げて挨拶をするNさん。 ロッカーの前で、空間に質問をしているTさん。 「 煙かけたら、消えちゃったよ~。」 とは、ヘビースモーカーのMさんの言だ。 Sさんだけは少し恐怖を感じるらしく、でも、... 続きをみる
日々の恐怖 9月3日 バイトの人達(3) 昼間の人達は、誰もそのオッサンを見ていないらしい。 深夜の営業に関して全権を渡された僕は、バイトを雇うことにした。 一人では何もできない。 時給を1200に上げて募集をかけたところ、すぐに応募があった。 しかし、雇った人は皆すぐに辞めていく。 理由は皆、怖い... 続きをみる
日々の恐怖 9月2日 バイトの人達(2) 僕について仕事を教えてくれた先輩に事情を聞いた。 「 だってさぁ…。 あの店ヤバイよ。 出るんだもん。 お前も見たっしょ? 働けねーって・・・。」 どうやら、昔火事で亡くなったという人が事務所に出るらしい。 しかし、僕はそんなもん見てないし、そういった類のも... 続きをみる
日々の恐怖 8月31日 バイトの人達(1) 今から10数年近く前の話です。 当時バカ学生街道まっしぐらだった僕は、ろくに講義も受けずにバイトとスロットばっかりしていた。 おかげで2年生を2回やり、4年生になっても月曜から土曜までみっしり講義を受けなければならず、就職活動もできない状態に陥った。 僕は... 続きをみる
日々の恐怖 8月30日 よっちゃん 昔、オレは京都の大学に通ってて、学校が山の中にあった。 まあ、一応、道は舗装されてて店とかもある。 んで学校近くの友達の下宿に泊まったとき、酒を買いにコンビニまで歩いて行ったんだよ。 そうすると、孫を連れたおばあちゃんが、夜中なのに山を上がってくるのが見えた。 近... 続きをみる
日々の恐怖 8月29日 比較 先日、大学の同期の友人と久々に食事したときの話です。 友人は大阪に出て技術職、私は地元で病院に就職しましたが、勤めている病院は古く、度重なる増改築で構造はぐちゃぐちゃ。 たまに立ち入る旧館の方は、ちょっと薄気味悪い感じすらします。 そして定番の、誰もいない部屋からナース... 続きをみる
日々の恐怖 8月28日 遠泳 俺、小学校の時、泳ぎ達者な叔母さんと遠泳に出たことがある。 「 危なくなったら、あたしに捕まればいいから。」 って言うし、万一に備えて浮き袋も持ってたから、思い切ってチャレンジした。 叔母さん、俺が見やすいようにって派手な蛍光ピンク色の水泳帽被って俺の前を泳いでた。 そ... 続きをみる
日々の恐怖 8月27日 ひだるい(2) それから、約半年後、俺は再度同じ山に登った。 教えられたお堂の場所に食べ物を供えて、軽く御祈りして下山した。 別に勧められたわけではなかったが、何故かそういう気分になって行った。 登山口の同じ店で食事に行くと、向こうも覚えていたらしく、俺がお供えをして来たと言... 続きをみる
日々の恐怖 8月26日 ひだるい(1) 10年ほど前になるが、一人で山登りして下山する途中、突然の雨に足止めされて、でかい木の下で雨宿りをしていた。 ふと、食べ残しのおにぎりを食べながら、ボーッとしていた俺のすぐ近くで、人の声が聞こえた。 見回したが、誰もいない。 気のせいかと思ったが、雨音に混じっ... 続きをみる
日々の恐怖 8月25日 快適 最近越して来た家族のA子は放置児だった。 越してきて早々近所の家々に上がり込み好き勝手やらかしていた。 母親に近所が掛け合っても、 「 近所なんだから~。」 と全く取り合わない。 自分の家もタゲ(ターゲット)られ、玄関開けて勝手に侵入しようとしてA子はその場で固まってた... 続きをみる
日々の恐怖 8月24日 鵺塚 むかし秩父の荒川上流ダム群のあたりに、イツザミという村八分にされた3戸ほどの集落があった。 その人達の間では、法律によって禁止される昭和初期まで風葬が行われていた。 遺体を風葬する洞窟には鵺というのが棲みついており、死体の肉をキレイに食べて骨だけにしている、と言い伝えが... 続きをみる
日々の恐怖 8月22日 エプロン(2) それで、 “ 怒られる!” と思って手を離したら、そこで目の前が又真っ暗になった。 そこからはあまり何がどうなったのか覚えてなくて、気が付いたら病院で寝てた。 うちから1キロ弱離れた小学校の校庭で、タイヤを半分土に埋めた跳び箱みたいな遊具の陰に転がってたらしい... 続きをみる
日々の恐怖 8月20日 エプロン(1) 小学校に入った年だったと思うから、多分7歳の時だと思う。 近所の仲良しの男の子や女の子5人ぐらいで、近くの木材置き場で遊んでた。 昭和の時代、あまり危険だという意識もなく、子供たちの恰好の遊び場だった。 みんな運動神経もそこそこ良くて、積み上げられた木材の上を... 続きをみる
日々の恐怖 8月18日 狂った世相(3) それによると、A君を引き取る候補は他にもあったらしいのです。 「 じゃあ、A君は今そちらに?」 と聞くと、Bさんがニヤニヤしながら、 「 いいえ、どこも引き取らなかったんですよ。 私、Aのことずっとビデオで撮ってたんですよ。 私のこと殴ったり、暴言吐いたりす... 続きをみる
日々の恐怖 8月16日 狂った世相(2) そして、ここからが母から帰省時に聞いた話です。 母に、 「 そういえば昔こんな修羅場に遭遇したんだよ、お母さん何か知ってる?」 と聞くと、 「 あんたはもうここに住んでないから言っていいかね。」 と教えてくれた。 実は子供Aは母親だと思った女性Bの養子で、B... 続きをみる
日々の恐怖 8月15日 狂った世相(1) 以前の帰省で親に聞いた話です。 まずは私が体験したエピソードです。 私がまだ実家にいたころ、近所のスーパーにセルフレジが設置された。 『小さいお子様には操作させないで』 みたいなことが書いてあった。 混雑時に子供にやられると更に混むからだと思う。 そこで並ん... 続きをみる
日々の恐怖 8月14日 酒盛り 今から20年程前に聞いた話です。 当時、若いカップル2名が夜の8時頃、ある港でデートしてました。 そこは小さい漁船が停まる港で、普段から何隻か停まっている所でした。 夕方6時頃に待ち合わせ、歩きながら話をしている内に、気が付いたらその港で二人で話をしていたそうです。 ... 続きをみる
日々の恐怖 8月13日 かっぱ 小学生のとき、理科の先生が夜更けの帰り道でかっぱのような生き物に襲われたと言った。 用水路沿いを歩いてたら突然背後から襲われ、組伏せられたあと、片手をつかまれ、すごい力で引きずられた。 先生は無我夢中で、胸ポケットにあったボールペンを生物の腕に突き立て、怯んだところを... 続きをみる
日々の恐怖 8月12日 全寮制(2) 噂っていうより学校設立から15年ほど経って、目撃したという先輩や宿直講師があとを絶たないって事実が存在してた。 その女の幽霊は小さな赤ん坊を抱いていて、悲しそうな顔をしてこちらを見つめてくる。 子供の首が360度回ってこちらを見て笑うとかだった。 俺は、その話を... 続きをみる
日々の恐怖 8月11日 全寮制(1) 俺が入学した高専は俺が生まれた年、昭和に出来た学校なんだけど、山裾の何もない丘を切り開いて作られた学校だった。 そこは俺んちのすぐ近所で、子供の頃にはその校舎の電灯に集まってくるカブト虫やクワガタ虫に夢中になって、夜明けと同時刻に弟と二人、敷地の中に忍び込み、昆... 続きをみる
日々の恐怖 8月9日 着信(2) オートロックのシステムには防犯のため、インターホンにカメラが付いている。 そしてそれは、これまた防犯のためか、呼び出されないと部屋からでは起動できなかった。 私は念のため、“鍵忘れたの?”と返信を試みた。 もしホントにKだったなら随分意地の悪い返事だなと思いはしたが... 続きをみる
日々の恐怖 8月7日 着信(1) 私が特別変なものを見た、とか聞いたってことでもないんですが、なんか未だに後味のよくない体験だったもんで、話をさせてもらいます。 一年くらい前の話なんだけど、当時私には付き合っている人がいた。 便宜上、仮にKとしとく。 その前日の日から、連休だったこともあって私はKの... 続きをみる
日々の恐怖 8月6日 シャワー室 昔、うちの学校はプールに併設して古いコンクリートのシャワー棟があった。 入り口はひとつで、中に入ると左右に男女別の扉があって、その奥は脱衣所みたいなロッカー室、さらにもうひとつ奥がシャワー室(敷居がなくてノズルだけがずらっと並んでいる)という構造だった。 男女のロッ... 続きをみる
日々の恐怖 8月5日 足音 うちは1階店舗、2階住居の家族経営の商店だ。 昼夜飯は2階で祖母が作っていた。 11時、18時頃になると2階からドンドンと足音が聞こえ、 “ ああ、ご飯作ってるなぁ。” とひと息つくのが日常だった。 祖母は右脚がちょっと不自由なので、その足音もちょっとクセがあった。 祖母... 続きをみる
日々の恐怖 8月4日 ザザンボ屋敷 学生時代に、女の友人のアパート(1階部分)に泊まった時の話です。 午前3時頃、女同士の長いおしゃべりに疲れてコタツでザコ寝していたら、外からガタンガタンという音がした。 隣の家の物音だと思い無視していたが、音は止まない。 その部屋は1ルームの部屋で、外に面して大き... 続きをみる
日々の恐怖 8月3日 クリニック(2) ですが次の日の朝、朝食を済ませたあとに私も同じものを見たのです。 少しぽっちゃりとした、とても可愛らしい女の子、2歳くらいでしょうか。 栗の木のかげをちょろちょろと走り回っていました。 私が足を引きずって(産後、腰が痛かったのです)窓に近づくと、女の子の姿は見... 続きをみる
日々の恐怖 8月2日 クリニック(1) ある晩秋、私は初めての子供を出産しました。 ところが不運にも病院に適当な空きベッドがないらしく、分娩室から直接、隣町の私立クリニックに搬送する、と言うのです。 もちろん差額などの自己負担はありません。 出産後でぼんやりして何も考えられなかった私は、力なく同意し... 続きをみる
日々の恐怖 8月1日 伯母 去年の夏、伯母から聞いた話です。 伯母の家の近所に、Aさん、Bさんというおばあちゃんが住んでいた。 2人はとても仲がよく、AさんはしょっちゅうBさん宅に遊びに行っていた。 ところがある日、Aさんが病気で急死してしまった。 葬式も終ったある日の夜、Bさんちの玄関チャイムが鳴... 続きをみる
日々の恐怖 7月31日 頭 学生時代、居酒屋でバイトしてたときのことだった。 一人でカウンターで飲んでたおじさんが席を立ち、私の方へ来てニコニコしながら話し掛けてきた。 内容は支離滅裂で、 「 これからは中国の時代だ。 あとのことはよろしく頼むよ。」 みたいことを言ってた。 私の両手を握りながら、と... 続きをみる
日々の恐怖 7月30日 挨拶 別に捕まえているつもりはなくても、結果的にそうなっていることがある。 それで、ハッと気付くと、もう感じることはできなくなる。 そんな経験があった。 犬の散歩コースで、ちょい高台にある家の前を通り掛かると、その家の犬がいつも 「 ワンワン!」 と吠える。 犬の姿はドウダン... 続きをみる
日々の恐怖 7月28日 初雪の山(3) 怒鳴ると足跡は遠くへ逃げていった。 “ やっぱり、イノシシか・・・。” 数十分後、また足跡が遠くから聞こえてきた。 “ ザクッ・・・ザクッ・・・ザクッザクッ・・ザクッザクッザクッ・・。” 今度の足音は違った。 1人の足音じゃない。 仲間を連れてきた。 さすがの... 続きをみる
日々の恐怖 7月26日 初雪の山(2) 登っているときは1人だけの足跡だったが、今は数人ある。 少なくとも今は3人の足跡が見える。 しかもよく観察してみると、裸足の足跡のように見えた。 それに気づくと背筋がゾクゾクして恐怖に襲われた。 自分を裸足のなにかが後をつけて来てた、しかも登山道ではない。 そ... 続きをみる
日々の恐怖 7月25日 初雪の山(1) 初雪の山は登ってはいけない。 そういう話を仲間内でよく聞いたが、滑りやすくなるからだろうと思いバカにしてた知り合いは、命の危険に晒された。 彼は登山歴3年くらいの経験の少ないアマだったが、勝気な性格で人に頼ったりする事が嫌いだ。 なんでも1人でするタイプだった... 続きをみる
日々の恐怖 7月24日 白い獣 外人のジョンから聞いた話です。 友人のジョンは信仰心の強い南部生まれで、ジョンの実家も当然熱心なキリスト教徒だった。 だから、週に一度の礼拝は家族みんなで行き、欠かしたことがない。 でもジョンだけはこの礼拝が苦手だった。 何故かというと、上の方から見られてる感じがする... 続きをみる
日々の恐怖 7月23日 浮遊物(3) 今度はKさんと私の二人だけで戻る。 マネージャーと他のスタッフが嫌がったからだ。 その取り残されたスタッフの名前を呼びながら、また地下最奥へ向かった。 ところが今度は、先ほど感じた空気の変化を感じない。 普通の感じだ。 電灯も懐中電灯の光も、先ほどとは違い明るく... 続きをみる
日々の恐怖 7月22日 浮遊物(2) 例の場所、立体駐車場地下で、風船かなにかに見える浮遊物が見えたらしい。 勤務時間過ぎているが確認に行ってくれないかと頼まれた。 電灯はすべて落ちていて真っ暗。 その中をKさんと二人で、マグライトをそれぞれ持って確認に向かった。 事務所との連絡用にインカムも持って... 続きをみる
日々の恐怖 7月21日 浮遊物(1) 今から数年前、大学生のころパチンコ屋でアルバイトをしていた。 と言ってもホールではなく、駐車場の警備員だった。 時給はホールよりも安いが、シフトの自由と体力的に楽だったので、結構気に入って働いていた。 店の営業時間は朝10時から夜の11時。 駐車場警備員は全部で... 続きをみる
日々の恐怖 7月20日 記憶喪失 俺の体験談を話します。 俺は中2の時にチャリで事故って、記憶喪失になったことがあります。 まぁだいたいこういうケースでは数日で記憶は戻るらしく、俺もそうでした。 よくマンガなどに出てくるような一生戻らないであろう記憶喪失ってのは、なかなか無いらしいです。 このときの... 続きをみる
日々の恐怖 7月18日 千円札(3) 古戦場から出てきた鎧兜や、廃屋から掘り出した鏡みたいにはいかないか。 確かにそうだよなあ。 「 まあ、誰でもいいから呪いたい、って話なら別だけど・・・。」 今のご時世、そんなヤツ普通にいそうでヤだなあ。 「 あー、まあ、その紙幣に呪いがかけられてるって話自体、飛... 続きをみる
日々の恐怖 7月17日 千円札(2) この紙幣は確かにこの前、郵便局に送金したはずだ。 こんな紙幣をお客さんに出す訳には行かないのは、コンビニも郵便局も変わらない。 その同じ紙幣が、数日経たとは言え、なんで同じ店から出てくるんだ? 鮮やかな色の口紅は、何だか笑っているように見える。 とてつもなく嫌ぁ... 続きをみる
日々の恐怖 7月16日 千円札(1) 深夜のコンビニでの仕事の一つに、売上金の計算と送金作業がある。 レジおよび回収箱の中に入った金が幾らか計上して、銀行や郵便局に送る作業である。 そんな中で紙幣や硬貨を数えている時に、 “ よくこんなモノをレジに出す気になるよなあ・・・。” と思ってしまうブツを良... 続きをみる
日々の恐怖 7月15日 公的保証 週末、夜景を見るため横に彼女を乗せて、〇〇山へドライブに行った。 彼女がいるからよく知っているコースを選んだ。 この前は半年ぐらい前に一人で来たこの道、道を間違えて恥をかく事はないようにと、慣れたコースを選んだ。 順調に車を走らせ、いよいよ最高のビューポイントに来た... 続きをみる
日々の恐怖 7月13日 迂回 5年程前のこと、仕事がなくて葬儀社の霊柩車の運転手を1年ぐらいやっていた。 もちろんソノ手の仕事なので不思議な体験はあったが、火葬場の話だと、いわゆる無縁仏の火葬では当然お骨の引き取り手がいない。 斎場にもよるだろうが多くの場合、そうしたお骨は裏手の慰霊塔のようなところ... 続きをみる
日々の恐怖 7月11日 兎(4) 大海嘯とは大津波のことだ。 道内の古い漁師達は伝承を信じ、ウサギやアイヌ語の意である“イセポ”を海上で口にすることを禁じていたと言う。 アイヌ達が海上にいる時は“イセポ”の代わりに“カイクマ”という言葉を用いた。 「 アイツは南、内地へ向けて走って行ったな。 今回は... 続きをみる
日々の恐怖 7月10日 兎(3) 波を蹴立てて船は進み、おっさんが俺達に見せたかったのは、空が白み始め、360度全てに島影すら見えない大海原、しばらくすると水平線から顔を出す黄金色に輝く朝日だった。 北海道へやって来て、二十歳をとうに過ぎた男三人が、景色に目を奪われ、息を呑み、胸を詰まらせた事が幾度... 続きをみる
日々の恐怖 7月9日 兎(2) 美味い飯を食い、美味い酒を飲み、風呂に入って、久しぶりに屋根の下で布団へ入って眠った。 テントとは違って寝心地が段違いだ。 それに熊等の襲撃を恐れる心配がないのは最高だ。 これで22:00就寝、02:00起床でなければ至福だった。 なんでも、おっさんが操舵する船ですご... 続きをみる
日々の恐怖 7月8日 兎(1) 十年以上も昔の話になる。 会社の先輩と中学以来の友人と俺の三人で、盆休みに有給を足して十一日間の北海道旅行へ出掛けた。 車一台にバイク一台の、むさ苦しい野郎だけの貧乏旅行だったが、それは素晴らしいものになるだろうと胸を弾ませていた。 しかし、出発当日から台風に見舞われ... 続きをみる
日々の恐怖 7月7日 漁 俺のじいちゃんは漁師だった。 10歳の時から船に乗り、家族の反対を押し切って80歳まで現役を続けた生粋の海の男だ。 これはそんなじいちゃんから聞いた話だ。 夜に沖へ船を出していると、奇妙な事象に出くわすのはそう珍しくもない事なのだそうだ。 霊と思しきものや人魂のようなものば... 続きをみる
日々の恐怖 7月6日 餌 小学校の頃、クラスの落し物係として、掃除の時間や昼休みによく落し物を拾っては職員室に届けることが多かった。 今にして思えば、落し物を見付けることが多過ぎたように思える。 先生方に、 「 また拾ったの?」 なんて言われていた。 冬休み前のある日、学校に忘れ物をして、慌てて取り... 続きをみる
日々の恐怖 7月5日 七年後 十代のころの話です。 ある日突然、市松人形が欲しくなった。 もう欲しくて欲しくてたまらない。 白い着物に赤い帯、紅はほんのり紅い、市松人形がなんとしてでも欲しい。 それでお店のお客に手当たり次第情報を求めた。 何処で売ってて、オーダーで作れるか、幾ら位するかなどなど、ど... 続きをみる
日々の恐怖 7月4日 山 山で二度怖い思いしたことがある。 小学1年の頃、山にキャンプに来ていた時、ちょっとした冒険心でコッソリ周囲を探索してたら、獣道(道の右側は上り斜面、左側は急な下り斜面で下は川)を見つけた。 その獣道を道なりに歩いてたら、道そのものが足元から崩れて、斜面を10メートル程転がっ... 続きをみる
日々の恐怖 7月2日 仮住まい(4) それを聞いて俺もほっとしてテレビとかを見ていたんだが、少し経つと急に隣の部屋が騒がしくなっていった。 そして父さんが慌てて戻ってきて母さんに何かを伝えると、また家から出て行った。 その直後、急遽俺は母親の運転する車で母親の実家に移動し、そこで数日を過ごした。 さ... 続きをみる
日々の恐怖 7月1日 仮住まい(3) それからはほぼ毎日、朝出るときはちゃん閉まっている扉が、下校する時には少しだけ開いていた。 でも特に何があるでもないし、そこにいるのは泥棒じゃないって分かったので次第に慣れていった。 そんなある日、家で遊ぶことになり、友人らと一緒に家まで帰って来たら、やはりまた... 続きをみる
日々の恐怖 6月30日 仮住まい(2) そんなある日、俺が学校からマンションに帰ってくると、なにやら奇妙な視線を感じた。 “ 友達が来てるのかな・・・。” と思って見渡しても誰もいない。 おかしいなと思っていると、あることに気が付いた。 隣の部屋、Aの住んでいた部屋の扉が少し開いているのだ。 そのマ... 続きをみる
日々の恐怖 6月29日 仮住まい(1) 今までで一番怖かった話です。 小学校3年くらいだった頃、一時期俺は小さなマンションで暮らしていた。 爺ちゃんから譲ってもらった家をリフォームするとかで、期間としてはだいたい半年くらいだったかな。 古くてかび臭いマンションだったけど、家の近くでかつ値段が安いとか... 続きをみる
日々の恐怖 6月28日 配膳室 親父が出張先で倒れて、現地の病院に入院した。 お袋と2人で慌てて駆け付けたら、親父は案外元気で、過労でしょうということだった。 ひと安心して、部屋にお袋を残して、俺はオヤジの昼飯の食器を下げに部屋を出た。 清潔だが古い病院で、どことなく暗い感じがする長い廊下の突き当た... 続きをみる
日々の恐怖 6月27日 北京にて2007 数年前、北京に出張してたときの話だ。 ちょうどその頃、上海なんかで反日デモが盛り上がってた。 今までに何度も利用したホテルに泊まったから、特に気にしてなかったんだ。 説明になるが、中国のホテル(宿泊施設は本当にピンきり)であるレベル以上だと、ホテル内にサウナ... 続きをみる
日々の恐怖 6月26日 お盆(2) 母を見ると、みるみる表情が変わっていく。 そしてボロボロと大粒の涙を流し泣き始めた。 「 じいちゃんがそう言ったの?」 母が尋ねると長男はコクリと頷き、テレビに視線を戻した。 母は30分近く泣き続け、意味の分からない俺達に事情を話し始めた。 父と母は大の旅行好きで... 続きをみる
日々の恐怖 6月25日 お盆(1) お盆が来る度に思い出すことがある。 今から10年ぐらい前、長男が4才の時の夏だった。 俺達家族は例年のごとく俺の実家に帰省していた。 父は10年以上前に事故で亡くなっていて、実家には祖母(父の母)と母の二人だった。 長男も4才になり、おもちゃなどがあれば一人で遊ぶ... 続きをみる
日々の恐怖 6月23日 捕まえようぜ(3) 今いる場所はてんで見当もつかないが、とりあえず登って行けば山頂の草原に出るはず。 返事は期待せずに、とりあえず林の中に向かって、 「 神社に行っとくぞー!」 と叫ぶ。 途端、声がぴたっと止んだ。 こっちのやることに反応があると、余計に怖い。 俺は急いで山を... 続きをみる
日々の恐怖 6月22日 捕まえようぜ(2) 俺はあっと言う間に雉を見失ったけど、 「 いた、こっち!」 とか 「 うわ、逃がした!」 と言う声が方々から聞こえてくるから、獲物を追い詰めていると言う妙な確信があった。 しかも、声はどんどん近付いてくる。 つまり雉も近くにいるはずだった。 そうやって声に... 続きをみる
日々の恐怖 6月21日 捕まえようぜ(1) 俺も含めて地元の子供たちが遊ぶ小さい山があった。 その山頂は、ちょいちょい山火事があるせいで高い木が一本もなく、だだっ広い草原になっていた。 大人の目が届かない、とんでもなく広い場所だから、そこは子供たちの格好の遊び場だった。 草原の端っこの方には、ばかで... 続きをみる
日々の恐怖 6月20日 ミステリー 2年前の冬に男2人でA市内のビジネスホテルに泊まった。 部屋は上層階の隣り合わせのシングル。 翌朝の7時前オレがまだ部屋で寝ていると、激しい音でドアを叩く音がした。 眠い目をこすりながらドアを開けると、そこにはオレの相方が浴衣姿で真っ青な顔をして立っていて、その横... 続きをみる
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