日々の恐怖 7月4日 左手(3)
日々の恐怖 7月4日 左手(3) 彼女は祠に手をつっこむと無造作に石を掴み、 「 ねえ、せっかくだから、おみやげにこれ持って帰ろうか?」 と、Kさんに差し出した。 Kさんは彼女から石を受け取ると、 「 やめとけよ、バカらしい。」 と言いながら、元に戻せば良かったのに、石を林の奥に放り投げてしまった。... 続きをみる
日々の恐怖 7月4日 左手(3) 彼女は祠に手をつっこむと無造作に石を掴み、 「 ねえ、せっかくだから、おみやげにこれ持って帰ろうか?」 と、Kさんに差し出した。 Kさんは彼女から石を受け取ると、 「 やめとけよ、バカらしい。」 と言いながら、元に戻せば良かったのに、石を林の奥に放り投げてしまった。... 続きをみる
日々の恐怖 6月28日 左手(2) しばらく沈黙が続いたが、失言に酔いが一気に覚めた俺は、 「 なんか変なこと聞いちゃってスイマセン。」 と、心から詫びた。 その間、リストバンド越しに手首をさすっていたKさんは不意に、 「 君さ、お化けとか幽霊とか、そう言う話信じるタイプ?」 と、意外なことを聞いて... 続きをみる
日々の恐怖 6月22日 左手(1) 以前勤めていた会社の取引先の営業にKさんって人がいた。 歳は40代で見た目は平凡、仕事もそつなくこなす、いわゆる普通のサラリーマンだ。 変わったところと言えば、常に腕時計の下にリストバンドをしているくらい。 あと、左手が右手より少しだけ長かった。 それは初対面の時... 続きをみる
日々の恐怖 6月17日 妹の話(2) 父は気のせいだろと言い、相手にはしてくれませんでしたが、学校が終わり帰ってくると母が青ざめてました。 「 天気いいから窓を開けといたんよ。 そしたら知らない人が縁側に座ってて話しかけてきたんで、近所の人かと思ったらいきなりおかしくなって・・・。」 空中を見上げ突... 続きをみる
日々の恐怖 6月13日 妹の話(1) 兄が中学生になるとのことで、家族で近くに家に引っ越しをしたときの話です。 築40年以上の家で古臭い一軒家なのですが、その家に変なものが大量にありました。 カラフルに色付くミラーボールや甲冑、大量の漢字が書かれた札。 そして、大量の剥製でした。 大きいものは虎から... 続きをみる
日々の恐怖 6月9日 窓の外 3年ほど前、関東のとある古い大学病院に入院したときのことです。 換気のために病室の窓を開けていると、部屋付きの看護助手のおばちゃんが、 「 ごめんね~。 ここ、閉めさせてね!」 とバタバタ閉めていく。 「 暑いよ~。」 と不満を言うと、おばちゃんは、 「 落ちる人がいる... 続きをみる
日々の恐怖 6月6日 襖 祖父母の家では、”襖を間違っても逆に閉めるな”という厳しい戒律がある。 というのも、左右逆に閉めた時だけ、その隙間からぼんやりとした人型の白い影が出てくるから。 私は見た事ないけど、子供の頃に面白がって祖父母宅の近所の友人に話したら、友人がやってしまい泡吹いて倒れた。 祖母... 続きをみる
日々の恐怖 6月2日 キーホルダー(2) 閉じ込め事件から数年後。 自分が転職するかしないかで悩んで田中に相談したときのことだ。 田中から思いっきり罵倒された。 小学校からずっと勉強で苦労したことのないお前がむかついていた。 こっちは結婚もしたし子供もいるし国家資格もとった、お前より人間できてるんだ... 続きをみる
日々の恐怖 5月30日 キーホルダー(1) 友人田中からキーホルダーをもらった。 ガラス製の人形と、ナザールボンジュウがついていた。 ナザールボンジュウは青いガラスでできた目玉。 トルコのお守り。 多分どこかで見たことあると思う。 ガラス製品だから壊したくなくて、透明なプラスチックの容器に入れて自分... 続きをみる
日々の恐怖 5月27日 ぎい(2) 思い出すのは、いつもそこだけだ。 きっかけもなく、白昼夢のように、ふと思い出す。 前後の記憶はどれだけ頭をひねっても思い出せない。 だからそこに至る経緯も、その後どうなったのかも、彼女にはわからない。 ただ、思い出した直後は、不思議と懐かしむような気持ちになるそう... 続きをみる
日々の恐怖 5月24日 ぎい(1) 彼女には、たびたび思い出す古い記憶があった。 記憶のなかの彼女は、おそらくはまだ未就学児。 本当に小さい頃の記憶だという。 小さい彼女は、廊下にいる。 実家の二階の廊下だ。 小さい彼女はすぐにそれを理解する。 今ある実家ではない。 古い実家だ。 彼女が小学生の頃に... 続きをみる
日々の恐怖 5月16日 白狐(14) 「 神罰があるとかないとか言い出しても水掛け論だからその辺りはどうでもいいけども、俺はあると思っていた方が人生楽しいからそう思うことにしてるよ。」 と小豆さんは返した。 私もそう思うことにした。 神社を燃やすというメンタルを持った人間がどういう人なのかはわからな... 続きをみる
日々の恐怖 5月13日 白狐(13) 「 破!とか出来るんすか?」 「 そんな便利なこと出来たら、この神社大儲けしてるよ。」 「 形だけでも御祈祷とかすればいいじゃないですか。」 「 めんどくせぇよ~。」 来年もきっとこの神社は寂れたままなんだろうと思った。 次の年の夏だった。 実家でぐだぐだしてい... 続きをみる
日々の恐怖 5月7日 白狐(12) 基本は年始→節句→ツアーが基本の流れだったので、節句祭りを見届けてその年も小豆さんに会った県に行くことになった。 確認したくなった。 社が修復されて神田様が戻ったのかどうかを。 その年の小豆さんはエメラルドグリーンのジャージだった。 社務所に訪いを入れた私を見て、... 続きをみる
日々の恐怖 5月3日 白狐(11) 開場時間が差し迫ってきたので、小豆さんとはその辺りで別れた。 別れ際、 「 あんま深く考えずに普通に過ごすといいよ。」 と言われた。 正直この時点で、小豆さんの話は全く信じていなかった。 神様が付いていると言っても、特に良い事があるわけでもなし。 生活は底辺だ。 ... 続きをみる
日々の恐怖 4月30日 白狐(10) 巫女さんは処女が務めるものだと思っていたし、生贄なんかも基本は生娘という知識があった。 処女じゃなくとも清廉潔白な人間が、神仏と関わるものだと。 当時の仕事も清らかなものではないし、生活は自堕落極まりない。 欲望と損得勘定で成形された私に、神様が付くとは到底信じ... 続きをみる
日々の恐怖 4月25日 白狐(9) おっさんから貰った缶コーヒーを飲みながら、縁台で話をした。 おっさんと書くには少々失礼なので便宜上、小豆さんとする。 ここは代々小豆さん家が管理している神社で、一応神職の資格は持っているけれど本職の方がメインだから最低限の管理しかしていない。 「 御朱印でも始めれ... 続きをみる
日々の恐怖 4月22日 白狐(8) 話は変わるが、私はとあるバンドが好きで割と全国を歩き回っている。 所謂おっかけだ。 実家に帰ってからというもの生活に回す出費が減ったので、以前よりも遠征が多くなった。 開場時間までの空き時間、会場の近くを歩き回るのが常だ。 全国各地の御朱印を貰うのも好きなので、基... 続きをみる
日々の恐怖 4月17日 白狐(7) 話を聞いた次の日、姉と一緒に以前住んでいたところに行ってみることになった。 駅から歩き、変わったところや以前通りのところを見かける度にわくわくした。 以前住んでいた家も、あーちゃんの家の立派さもなにも変わっていなかった。 小学校も殆ど変化がなかった。 しかし、神田... 続きをみる
日々の恐怖 4月15日 白狐(6) それからずっと、あの石像を見ることは叶わなかった。 木を登ってみてもずり落ちて傷が出来るだけ。 窓から身を乗り出してみても先生に見つかって叱られるだけ。 欲求が溜まるまま、高学年になって転校をすることになった。 引越し先はそんなに離れているわけではないけれど、別の... 続きをみる
日々の恐怖 4月12日 白狐(5) お祖母さんの話を、麦茶を添えてあーちゃんと二人で聞くこととなった。 あーちゃんのお祖母さんの麦茶は、砂糖が入ってるから余り好きじゃなかった。 麦茶に手を付けず、とくちゃんに聞いた話をする。 この謂れは本当かと。 「 そんな話は聞いたことないねぇ。」 お祖母さんはあ... 続きをみる
日々の恐怖 4月8日 白狐(4) 山葵の茎に棘なんてないことは知っていた。 茎のおひたしは、うちでよく出るメニューだったからだ。 この辺りはずっと宿場町だった、と生活かなにかの授業で聞いていた。 大昔は農地もたくさんあったのかもしれない。 それでもこの辺りに山葵が自生出来るような清流があったとも思え... 続きをみる
日々の恐怖 4月3日 白狐(3) 稲荷神社の意味は図書室の本で調べた。 狐を奉っているのが稲荷神社。 ならばあの白い狐は神様だ。 余計見たくなった。 そこで私に救いの手を差し伸べたのは同じクラスのとくちゃんだった。 私が図書室で神社仏閣の本ばかり読み漁っている姿を見て、声をかけてくれた。 とくちゃん... 続きをみる
日々の恐怖 4月1日 白狐(2) なんせ徒歩2分、自宅はすぐに見えた。 ウォーリーを探せより簡単だった。 今度はピアノの先生の家を見つけてみようと思った。 ピアノの先生の家はうちとは反対側の、学校の裏にある。 なのでみんなから離れて、反対側の下を覗き込んでみた。 神社があった。 陰鬱としてただ怖いだ... 続きをみる
日々の恐怖 3月29日 白狐(1) 今日はイブなのに暇してるから話してく 。 私は首都圏で生まれ育った。 別段都会でもなく、田舎でもない。 至って普通の住宅地のど真ん中。 小学校まで徒歩2分という素晴らしい立地に生まれ、順調に進学した。 進学した小学校の真裏には、神社があった。 便宜上、神田神社とす... 続きをみる
日々の恐怖 3月26日 井戸(3) 気持ちも心機一転して工事も順調に進んだかに見えた。 現場に資材荷揚げするタワークレーンのフックに、玉掛けワイヤーを掛けたまま鳶が休養に入ってしまった。 その玉掛けワイヤーから、シャックル(※U字形の連結金具)が現場に隣接する交差点の横断歩道に落ちた。 地上13階に... 続きをみる
日々の恐怖 3月22日 井戸(2) 鳶にあれは何だと聞いたら、井戸らしいと答えた。 現場は海の近く、地下10mに井戸? 水が嫌って程湧き出る場所に石板で蓋された井戸? 誰がどの時代にどんな方法で、この水が湧き出る地下10mに井戸掘って、しかも石板で蓋して埋めたんだ? そして地上には古いお地蔵さんが収... 続きをみる
日々の恐怖 3月20日 井戸(1) 俺は建設業をやっている。 マンションを造っているんだが、施工前に地鎮祭というのを近くの神社から神主さん呼んでやる。 普通は業種的に地鎮祭には呼ばれないんだが、その物件では呼ばれた。 元々は立体駐車場で、頻繁ではないが事故も起きており、敷地の片隅に古い小さな祠があり... 続きをみる
日々の恐怖 3月15日 レクイエム 6 入院中はたくさんの人に支えられた。 大手術もした。 今思えばそんなこともあったな、と思うが、当時は本当に大変だった。 もう二度とこんなことになりたくない。 そう思った。 大学の開校期間中に復帰できた。 単位もいくつか落としたが、周りの支えもあり、なんとかなった... 続きをみる
日々の恐怖 3月7日 レクイエム 5 僕の右耳には携帯が当てられていて、僕はストレッチャーの上だった。 窓を見ると街灯が素早く移動する。 明らかに救急車の中だった。 全てを察して、僕は母親に言った。 「 えらいことになってしもた! ごめん、ほんますまん。」 そう、僕は途中でトラックと交錯して、事故を... 続きをみる
日々の恐怖 2月27日 レクイエム 4 それでも耳をすませて聞いていたが、その後も電話は誰も喋らずで、僕は仕方なく受話器を置いた。 その瞬間、電話が鳴った。 固定電話の番号通知には母の名前だ。 「 もしもし、どうしたん? こんな時間まで、どこいんの?」 と僕が話し出すと、母親の声が聞こえた。 が、な... 続きをみる
日々の恐怖 2月22日 レクイエム 3 家に着いたら、母がいなかった。 もうすでにあたりは真っ暗で、いつもなら母は帰っている時間だ。 これはいよいよおかしいのでは。 そう思って母に電話しようとして携帯を取ろうとしてポケットに手を突っ込んだら、いつも入れているポケットに携帯がない。 ” あれ・・・・?... 続きをみる
日々の恐怖 2月16日 レクイエム 2 幹線道路の車線変更をして橋を渡っていたその時だった。 陽が強くあたり視界を奪った。 思わず目を瞑ったが、時速60kmで走行中で車も多く、無理やり目を開けた。 視界は真っ白で、こんなことあるのかと思った。 しかし、徐々に視界が戻ってきてホッとして、そのまま橋を降... 続きをみる
日々の恐怖 2月11日 レクイエム 1 これは僕が大学生だった時の話です。 田舎の学生といえば、基本車か原付で移動することが多く、僕も例に漏れずホンダの原付で大学やバイト先に出かけていた。 時には田舎から都市部まで30kmくらい走ったり、それを超えて海まで行ったりもした。 便利な足をはじめて手にした... 続きをみる
日々の恐怖 2月4日 病院関連話(20)高校野球 学校の夏休み期間に高校生が入院してきた。 症状は頭痛、吐き気、腹痛。 でも検査をしても数値的には特に目立ったところはない。 が、どうしても入院したいと言う。 まあ、しばらく様子を見ることにしたんだけど、見ていると特に辛そうな感じはない。 日中は休憩室... 続きをみる
日々の恐怖 2月1日 病院関連話(19) かかりつけ医 いわゆる町の開業医(まあ町医者)を、かかりつけ医にすることを勧めている。 彼女のいるような大きな病院だとお金も高いし、何より待ち時間がとんでもなく長いからだ。 町医者が、精密検査とかが必要と判断した時に、紹介状を持って患者が訪れる。 それで、あ... 続きをみる
日々の恐怖 1月28日 病院関連話(18) バーコード 別に禿頭の患者さんの話ではありません。 ある入院患者さん、スケッチブックに何かを描いている。 別に全然問題ないし、むしろ健全な趣味だなと思ってたんだけれど、ただ向かいのベッドを見ながら描いている。 ” 空のベッド描いて面白いか・・・・・?” ち... 続きをみる
日々の恐怖 1月22日 病院関連話(17) 5億年ボタン 一部のネットで一時はやった質問系のネタです。 目のまえにボタンがあってこれを押すと100万円貰える。 ただし、5億年間何もない空間で過ごさないといけない。(餓死とかは無い。) 5億年経過すると現時点に戻り、その間の記憶は全て消えている、ってや... 続きをみる
日々の恐怖 1月18日 病院関連話(16) 採血 採血するのはたいてい看護師の仕事です。 ある患者さん、なかなか血管が見つからない。 右腕も左腕も。 仕方がないので、手のカバーを外して脈動を探しても見つからない。 それに異様に手が冷たい。 患者さんの方が恥ずかしそうに、 「 あの~、いつも首から取っ... 続きをみる
日々の恐怖 1月16日 病院関連話(15) 死神 若い娘さんで、心臓が悪くって入院していた。 彼女には彼氏さんがいて、まめにお見舞いに来ていた。 微笑ましい話だ。 でも、状態が悪くなって緊急手術になった。 ちょうど彼氏さんも来ていたんだけど、さすがに入ってもらうわけにはいかない。 じりじりした表情で... 続きをみる
日々の恐怖 1月9日 病院関連話(14)時代劇 あるおばあさん、よくテレビを見ている。(6人部屋はテレビはカード購入必要なのが心苦しいんですが。) そして、他の患者さんを気遣ってイヤホンをつけて音を消している。 気配りの良いおばあさんだ。 が、ある時見てびっくりした。 イヤホンジャックがテレビにささ... 続きをみる
日々の恐怖 1月7日 COFFEE 彼女は、金婚式を目前にして夫を亡くした。 長患いで覚悟はしていた。 五十年近くも一緒にいたが、お世辞にも仲睦まじい夫婦ではなく、はっきり言って腐れ縁だった。 しかしそれでも、長年連れ添った伴侶をなくすというのは、彼女が思っていた以上のショックだったようだ。 そんな... 続きをみる
日々の恐怖 12月30日 気配 彼は転勤族で、若い頃からあちこちを転々としていた。 今までで一番良かったところはどこかと聞くと、面白い話をしてくれた。 彼なりに誇張した部分はあるだろうが、話されたままを書いてみる。 彼がまだ三十代初めだったころのことだ。 二回目の転勤で住みはじめたアパートは、築年数... 続きをみる
日々の恐怖 12月25日 不動産の営業 不動産の営業をしていたときのことだ。 中古住宅の買取、という仕事をしていると、時折事故物件にも出くわす。 そのころ自分がいた会社は大手の会社で、事故物件はあまり積極的には扱わない会社でもあった。 当時自分の後輩だった彼は、この事故物件がなぜかやたらと集まるヤツ... 続きをみる
日々の恐怖 12月20日 新入り(2) そんな新入りだったが、半年ほどで塾を去ることになった。 なんでも夫の転勤で引っ越すのだという。 おおっぴらには言わないが、友人を含めた全職員が、ほっと胸をなでおろした。 「 短い間でしたがお世話になりました。」 新入りはそう言って、職員一人ひとりに別れの品をく... 続きをみる
日々の恐怖 12月14日 新入り(1) 彼女は数年前、とある学習塾に勤めていた。 小中学生対象の、進学塾というよりは苦手補強のための塾だ。 田舎だったこともありのんびりとした雰囲気で、夏には肝試し大会、冬にはクリスマス会が催されるような、家庭的な塾だった。 職員は、塾長を含めた女性ばかりの四人。 女... 続きをみる
日々の恐怖 12月10日 ヒョウ 彼は、大変寒がりな男だった。 夏でも長袖を着ていたし、冬になればまるで雪男のように着ぶくれていた。 中高生の時の制服はどうしたのかと聞くと、日光アレルギーと嘘をついて長袖を通したらしい。 「 なにかの病気じゃないのか?」 そう尋ねると、声を潜めて教えてくれた。 「 ... 続きをみる
日々の恐怖 12月7日 百物語(2) 明るくなった部屋では、ある意味悲惨な光景が広がっていた。 部屋の隅でうずくまる者、抱き合う二人、逃げるつもりだったのか窓に手をかけて固まる者、布団をかぶる者、なぜかズボンを脱ぎかけている者、すでに半泣きの者。 そして、整然と並べていたはずの盃は、見事なまでに散乱... 続きをみる
日々の恐怖 12月3日 百物語(1) 彼は大学生の時、オカルトにはまっていたらしい。 大学生のご多分に漏れず暇と体力だけはあった彼は、ある日同じような仲間を集めて、百物語を決行することにした。 場所は彼の部屋。 古式に則るなら百本のろうそくを灯さなければならないのだが、アパートでそれをするのはさすが... 続きをみる
日々の恐怖 11月30日 彼女に言われたこと 同棲して数年経つんだが、最近夜中になると寝てる彼女が話しかけてくることがある。 「 起きてるんだろ?」 「 わかってんだぞ。」 「 おい返事しろよ、返事だけでいいぞ。」 みたいな感じで。 声は間違いなく彼女なんだが、話し方が普段と違いすぎてはじめて聞いた... 続きをみる
日々の恐怖 11月27日 病院関連話(13) しゃっくり しゃっくりが一日続くと死ぬ、という迷信がある。 ある病室で、 「 隣のベッドのしゃっくりがうるさい。」 という苦情があった。 ほとんどの時間同じ部屋で過ごしているわけだから、相手が気を悪くするんじゃないかと思ってなかなかそういう事を言う人は少... 続きをみる
日々の恐怖 11月20日 病院関連話(12) ご遺体 「 前のホストとは違う話なんだけど。」 と、彼女は言う。 看護師の給料なんてさして高いものではない。 けれど基本、家と職場の往復だけなんで貯まるいっぽう。 中にはネットでブランド品を買いあさったり、周りの顰蹙の目をものともせず長期休暇を取って海外... 続きをみる
日々の恐怖 11月17日 病院関連話(11) パジャマ 入院患者が亡くなられた時、遺品はもちろん家族に引き取ってもらう。 て言うても、コップだの歯ブラシだのそういう日用品なので、 「 そっちで処分して下さい。」 と言われる事もままある。 入院時の契約書にも、 ” 私物を何カ月以上放置された場合~。”... 続きをみる
日々の恐怖 11月14日 病院関連話(10) 歯医者 歯医者と医者は資格が別で、歯医者は歯以外の治療をしちゃだめなんだって。 でも歯医者競合区みたいなところがあって、ある歯医者が患者が少なくて内科診療をこっそりしてたそう。(明らかな違法行為) でもわりと固定客(変な言い方だ)がついてた。 なんでかと... 続きをみる
日々の恐怖 11月10日 病院関連話(9) 便所 夜勤中のこと、入院病棟は便所がナースセンターから見える場所にあるんだけれど、患者さんが入って行った後ろ姿は見えたが、なかなか出てこない。 ” ああ~、あれかな~~。” とは思ったが、放置するのもあれなんで、仕方なく様子を見に行くとやはり誰もいない。 ... 続きをみる
日々の恐怖 11月8日 病院関連話(8) 水虫 水虫とは関係ない話なんだけど、心療内科の友人から聞いた話です。 ある患者さん、足の中に虫がいて痒くてたまらないという。 それで、皮膚科を紹介する手もあったんだけど、別に処方箋を書くくらいは構わないので痒み止めの軟膏を処方してあげたらしい。 心療内科に来... 続きをみる
日々の恐怖 11月5日 病院関連話(7) 患者さん 同僚から、 「 あの患者さん変だよねえ・・・。」 という話を振られて、彼女自身そう思っていたので黙って頷いたそう。 何が変かと言うと、6人部屋なのにその患者さんが窓際の片側に居るだけで、他は誰もいない。 つまり独占状態。 そんなに寂れた病院ではない... 続きをみる
日々の恐怖 11月2日 病院関連話(6) お見舞い 40代くらいの入院患者さん、どうしても道路が見える窓際のベッドが良いとの希望で、部屋を調整してあげた。 それで、一日中窓から道路を見下ろしている。 「 お、スカジーじゃん、懐かしいなあ。」 「 ビートルかあ、好きな人は今もいるんだなあ。」 話を聞く... 続きをみる
日々の恐怖 10月30日 一軒家(12) 夏の終わり、兄が今度は車でやってきた。 車のトランクには、布袋にぎっしり詰まった水晶のさざれ。 「 うちがネパールで仕入れてる水晶さざれ。 安いけど、効果抜群なんだよ。」 と、親指大の水晶さざれを、家の東西南北四方に穴を掘って、水晶を10kgぐらいずつ埋めて... 続きをみる
日々の恐怖 10月24日 一軒家(11) 兄は続けて、 「 最大の問題だけど、これは君たちが、大家と話し合わなくちゃいけない。」 と言った。 兄いわく、この隠居家屋には、仏壇があった。 隠居の婆さんがちゃんと供養していたんだけど、その婆さんが死んで、仏壇を引き上げた時に、きちんとした手順を踏んでいな... 続きをみる
日々の恐怖 10月20日 一軒家(10) 兄は、 「 まず、誰か一人でも家にいる時は、このお香を絶やさないこと。 それで動物霊は入れない。」 と、ちゃぶ台の上に白檀のお香の箱を置く。 寝る時用として、巻いてあるお香も。 私とBCは、それを快諾した。 「 もうひとつ。 週に1回だけでいいから、裏の雑木... 続きをみる
日々の恐怖 10月17日 一軒家(9) 家の中に入ると、兄は居間の真ん中に置いてあるちゃぶ台でお香を炊き始めた。 太くて短いお香。 私達が珍しいお香だと興味深げに見てると、 「 これね、チベットのお香。 うちの会社で扱ってるんだよ。 天然もので白檀たっぷりだから、よく効くよ。」 と言った。 ” なん... 続きをみる
日々の恐怖 10月10日 一軒家(8) 私とCと兄で、まず、第一の目撃現場である納屋へ行く。 兄は、納屋の隅の木箱を指差して一言。 「 あれだよ、あれ。 あれがムジナの棲家になってるんだ。 今、ひょっこり顔出してこっち見てる。」 「 ムジナって何?」 「 動物霊の進化系みたいなもんだ。 元々の正体は... 続きをみる
日々の恐怖 10月6日 一軒家(7) 私には兄がいる。 兄と私は異母兄妹で、前妻の子が兄、前妻が亡くなってやってきた後妻の子が私だ。 6歳上の兄は中学卒業とともに、前妻さんの実家に跡継ぎとして養子に出され、以来、4年に1回ぐらいしか会わない。(私の誕生日祝い等のお祝いは律儀に贈ってくれる関係) ” ... 続きをみる
日々の恐怖 10月3日 一軒家(6) 梅雨に入ると、BとCが悪夢を見るようになった。 大男が出てきて、 「 出て行け!」 と叫びながら追いかけてくる夢とか、老人5人ほどに囲まれ、 「 なんで、おまえらがいるんだ。」 と説教される夢とか。 Cちゃんは、守り刀の代わりにバイク整備用のロングドライバーを枕... 続きをみる
日々の恐怖 9月28日 一軒家(5) 5月の終わり頃、同じ学科の友人たちが女三人暮らしのうちに泊まりで遊びに来たいと言い出した。 野中の一軒家で、深夜にハードロックをガンガンかけても文句を言われない環境を見てみたい、と。 食料と酒は持ち寄りならいいよ~となって、男2人(ドライバー)、女4人が車2台で... 続きをみる
日々の恐怖 9月24日 一軒家(4) Cの件から3日と経たずにBの件、私だけ何も見てなかったのだが、ついに来た。 23時頃、BCのあとに風呂に入っていると、風呂の外から話し声が聞こえてくる。 ” BCの二人で涼んでるのかなあ・・・・。” と思っていて、何の気なしに聞き耳を立てると、どうも違う。 声は... 続きをみる
日々の恐怖 9月22日 一軒家(3) 第二の遭遇者はBちゃん。 夜22時頃、課題で使う工芸用粘土数kgを自転車でえっちらおっちら持って帰ってくると、玄関先に男が屹立している。 服装もなんだか古臭く、軍服のような感じ。 ” ご近所さんかな・・・・?” と思って、 「 なにか御用でしょうか?」 と声をか... 続きをみる
日々の恐怖 9月20日 一軒家(2) 一番最初に異変を感じたのはCちゃん。 持ち込んだバイク(GSX-R750とかいうやつ)を納屋で整備していたら、屋根の梁から音がする。 「 鼠? 猫?」 と顔を上げると、能面のような白い顔の女が梁の上を行ったり来たりしていた。 「 うわああ・・・!」 と大声を出し... 続きをみる
日々の恐怖 9月17日 一軒家(1) 十年ほど前、美術系の大学に入学したての頃の話です。 キャンパスが片田舎なので、同じ学科の仲良し3人で一軒家を借りることになった。 大学近所の不動産屋の紹介で、一軒家といっても、40年程前にご隠居用に建てた小さな平屋の3LDKだった。 ご隠居が亡くなってから15年... 続きをみる
日々の恐怖 9月13日 病院関連話(5) 同僚 誰もいない病室からナースコールがかかるのはよく聞く話だけど、何も鳴ってないのに同僚が慌てたように飛び出していくことがある。 で、青い顔色で戻ってきて、何があったのか聞いても、 「 別に・・・・。」 とか、 「 トイレ・・・・。」 とかしか言わない。 彼... 続きをみる
日々の恐怖 9月11日 病院関連話(4) ホスト 彼女ではなく彼女の知り合いの脳神経外科の看護師の話です。 つまり又聞きです。 ある診療内科の町医者の紹介状を持った男性患者が来た。 いわゆるセカンドオピニオンってやつ。 セカンドオピニオンって診察料高くなるし、それより心療内科からいきなり脳神経外科っ... 続きをみる
日々の恐怖 9月7日 病院関連話(3) がんの部屋 病室には絵が必ず1枚か2枚飾ってある。 ほとんどは版画(ラッセンとかヤマガタとか)なんだけど、ある病室には鉛筆のデッサン画が何枚かと、あと真っ黒な油絵が1枚飾ってある。 それはその病室に入院していた患者さんが描いたもので、無名だけれど二科展にも入選... 続きをみる
日々の恐怖 9月5日 病院関連話(2) 窓 病院の窓は全然か、ある程度以上には開かないようになっている。 これはホテルとかも同じなんだけど、飛び降りるのを防ぐため。 でも、どうやってもすり抜けられないはずの隙間をくぐりぬけて飛び降りた患者さんがいた。 最終的に、あまりにも説明がつかないから、屋上から... 続きをみる
日々の恐怖 9月4日 病院関連話(1) 心電計 完全に亡くなった患者さんなんだけれど、他の急患が入ってバタバタしていたので心電計を外すのを忘れていた。 後でたまたま記録を見たら、時々だけど反応があった。 でも、とても身体機能を維持できるレベルではない。 慌てて先生に報告したら、途切れ途切れに、困った... 続きをみる
日々の恐怖 9月3日 窓 俺の仕事はものづくりなんだけど、作業の音がかなりうるさいから職場は山の中腹くらいにある。 一応道路には面しているんだけど、周りには民家どころか他の建物すら建ってなくて、森に囲まれてる状態だ。 そんなんだから窓にはカーテンなんてつけてない。 数日前のことなんだけど、ちょっと失... 続きをみる
日々の恐怖 8月29日 輸入雑貨の卸業(4) やがて、両開きのクローゼットがバーンと開いて、中にはSさんの上着しかかかっていないのが見えました。 扉はバタンバタン、バタンバタン、何度も何度も強く開閉して、Sさんのほうに風が漂ってきたそうです。 生臭い血のニオイがしました。 ” あ、もしかしてさっきの... 続きをみる
日々の恐怖 8月21日 輸入雑貨の卸業(3) 10時頃まで飲んで、そのとき根城にしてたビジネスホテルに戻りました。 安ホテルですが、これは有名な大ホテルであっても、従業員が悪いやつと結託している場合もあるので、危険の度合いはそう変わりません。 Sさんは貧乏旅行者を装って、あらゆることを値切ったりして... 続きをみる
日々の恐怖 8月17日 輸入雑貨の卸業(2) 倒れている人のところに数人が駆け寄ると、うつぶせのものを仰向けにし、なおかつ一人が上半身を抱き起こし、揺さぶり始めました。 Sさんは、 ” あちゃ~、あんだけ頭打ってるのに動かすなよ・・・。” と思いましたが、そういうときはかかわらないことが最善の選択な... 続きをみる
日々の恐怖 8月11日 輸入雑貨の卸業(1) これは自分の知人で、輸入雑貨の卸をしているSさんから聞いた話で、ほぼ実話というか、聞いたとおりの内容です。 触れないほうがいいかとも思ったんですが、Sさんのひととなりを説明すると、若いころは、あるところの正式な組員になってまして、懲役、刑務所暮らしも経験... 続きをみる
日々の恐怖 8月3日 八重咲きの桜(2) ぎょっとした祖父が近づこうとすると、祖母の隣にすうっと人影が浮かび上がった。 若い男だったという。 涼やかな目元の美男子だった。 それが、まるで恋人のように祖母の傍らに立ち、そしてすうっとその下腹部を撫でた。 祖父は、その男が人間ではないと直感したらしい。 ... 続きをみる
日々の恐怖 7月27日 八重咲きの桜(1) 友人の実家には、大きな桜の木がある。 品種のわからない、八重咲きの桜だ。 ソメイヨシノよりも色が濃く、ちょうど入れ違いに咲く。 この桜、見事な花を咲かせることで地元でも知られているのだが、そのわりに特別手入れもされていない。 いや桜に限らず、友人の家の庭木... 続きをみる
日々の恐怖 7月20日 お守り(12) 「 それでねそれでね! すごいのよ! 森から抜けたら目の前海でね! 絶景だったの〜! で、海見ながらゆっくり道なりにいったら、なんとか国道にでて一安心してさ。 あの車の人に御礼したかったけど、国道で見失しなっちゃって、結局お礼できなかったのよね。」 「 ちなみ... 続きをみる
日々の恐怖 7月13日 お守り(11) ただ、悪路が車の轍に凹んでいるのが救いでした。 途中何回かUターンする事を考えたそうですが、母は何故かUターンしては行けない気がしてそのままガードレールもない、ガタガタの悪路をひた走ったそうです。 そして、しばらく進むと段々と転がっている石が大きくなってきまし... 続きをみる
日々の恐怖 7月6日 お守り(10) 諸事情があり、母が単身こちらへ半分遊び半分仕事でやってきました。 今回は言われずとも公共交通機関を使って来たので、私はからかい混じりに、 「 この前ので、車こりたでしょ?」 と言いました。 すると母は、急に神妙な顔になったのです。 「 M(私)さん、あのね。 あ... 続きをみる
日々の恐怖 6月30日 お守り(9) 3人は道々ご当地グルメやら景色を堪能しつつ、順調に我が家へたどり着き、ひとしきり観光名所を回って(私も連れ回されて)、喜色満面で帰路についたのです。 私は、 ” あ~、何もなくてよかったァ~。” と思いながら、母たちの乗ったメタリックブルーのハイブリッド車が交差... 続きをみる
日々の恐怖 6月25日 お守り(8) その日から、母の平行線をたどっていた病状が急に回復へと向かい、主治医も舌を巻くような回復っぷりで、もしかしたらこのまま一生車椅子生活かもなんて言われていたのに、1週間後には病院内をさっさか歩けるまでになってしまいました。 そして、10月に自宅療養へ移行、11月に... 続きをみる
日々の恐怖 6月20日 お守り(7) 本当に、信心深いと言うか家にはお守りがたくさんあるのです。 まあ現状、趣味と言うより、昔からの我が家代々の慣わしといったところです。 どうやら母は、その中で天狗様を持ってくるのだと思っていたらしいです。 ちなみに、天狗様のお面をお借りしてくることも考えましたが、... 続きをみる
日々の恐怖 6月12日 お守り(6) 実際に、母はあれだけの劇症にもかかわらず、左足を切断せずにすみました。 しかし発症した箇所は、まるで火にあぶられて焦げて炭になった肉のようになってしまいました。 とは言っても病状は平行線をたどり、3週間の入院が1ヶ月に伸び、2ヶ月に伸び、夏だった気候は、とうとう... 続きをみる
日々の恐怖 6月8日 お守り(5) 実家に帰ってきて2日後、勤め先の病院で母が倒れました。 左足の膝から下が2倍以上に膨れ上がり、歩くことはおろか、立ち上がることすら出来なくなってしまったのです。 病名は蜂巣炎です。 それも早期発見したのにもかかわらずの劇症で、即日入院してしまいました。 入院して次... 続きをみる
日々の恐怖 6月2日 お守り(4) 朝起きて一番に、昨日感じた変な気配のことと、何があったのかを聞きました。 母は苦く笑いながら、 「 写真撮ってたときに・・・・。」 と口を開きました。 「 完全に日の沈んだ後、海を撮ったの。 そしたら、 『 ギャアアアアアアアアア・・・・!!』 って、なんか動物が... 続きをみる
日々の恐怖 5月29日 お守り(3) その晩、私は付属してるお風呂場のほうから変な気配を感じて、薄目を開けました。 私はあんまり感覚のあるほうではないのですけれど、そこに何かいるとか、気配を読むことが稀にあるので、 ” あ~、何かいるんだなぁ・・・・。 まあ古そうなお宿だし、いてもおかしくないよね・... 続きをみる
日々の恐怖 5月22日 お守り(2) 母は特定疾患の関係で少々膝を傷めていましたが、山岳用の杖を駆使して那智の滝と那智大社をすべて回り、(私は翌日筋肉痛で泣きました)那智大社すぐ下の熊野古道の看板のところで記念撮影をしてから、お宿へ行きました。 メインの道路からはずれたところにあるその宿、いや、宿と... 続きをみる
日々の恐怖 5月17日 お守り(1) これは私Mが、いや、正確には母が2010年の半年前から9月の終わりごろまでに経験した話です。 その年の7月某日、もろもろの事情で、私は結婚を前に実家へ一度帰省するため、アパートから引越しすることになりました。 父は仕事の繁忙期でこれませんでしたが、母が有給をもら... 続きをみる
日々の恐怖 5月15日 箱(4) Sさんは半泣きの弟に、言い聞かせた。 「 あれは自分が受け継ぐと決まっているものだから、お前は心配しなくていい。 自分が受け継いだら、すぐに処分する。 それまでは、できるだけ近寄らないように気を付ければいい。」 その後、Sさんは結局地元へ戻り、そこで就職した。 確か... 続きをみる
日々の恐怖 5月9日 箱(3) 葬儀の後、高校生だった弟からこんな話をされた。 兄は、自分こそが家を継ぐべきだと両親に主張していた。 長男なのだから、と。 両親は相手にしていなかったようだ。 女系というものについて、よく調べなさい、と母が兄を叱っていた、と弟は言った。 「 兄貴、箱を盗んだんだよ」 ... 続きをみる
日々の恐怖 5月4日 箱(2) それから数年後のことだ。 都内の大学に進学していたSさんは、就職先を地元で探すか、首都圏で探すかで悩んでいた。 家族に相談したところ、両親は地元での就職を希望したが、兄は首都圏での就活を勧めた。 地元は田舎で、仕事が少ない。 土地柄、肉体労働の割合が高く、女性が正社員... 続きをみる
日々の恐怖 4月30日 箱(1) Sさんの家には、古くから受け継がれる箱がある。 サイズは30㎝×30㎝×30㎝というから、それなりに大きい。 見た目は船箪笥のようなもので、上面に持ち手がある。 前面に取っ手と錠前がついており、開け閉めができる構造になっている。 ただし、錠についた鍵穴はなんらかの金... 続きをみる
日々の恐怖 4月28日 新聞の集金 集金に行ったその家は、オートロックタイプのワンルームマンションでした。 玄関ホールから呼び出しチャイムを鳴らしました。 鳴らしてしばらく経って、 「 はい。」 と男の人の声がしました。 寝起きなのか、ひどくテンションの低い声でした。 集金に来たことを告げたら、黙っ... 続きをみる
日々の恐怖 4月24日 兄が見たもの Kさんの祖父の家は能登の方のけっこう立派な農家だそうで、毎年お盆時期には家族総出で里帰りする。 その家の奥の仏間には立派な透かし彫りの欄間があり、Kさんとそのお兄さんはよくおじいさんから、 「 この続きの間から欄間を通して仏間を覗くと、不思議なものが見えると言わ... 続きをみる
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