心臓は左にあるのにどうして右の胸を開けるんですか?
今週実施した右小開胸の僧帽弁形成術が終わり、ご家族に無事に終わったことを報告した際、「心臓は左にあるのにどうして右の胸を開けたんですか?」と質問されました。普段なんの疑問も感じないで診療している外科医にとって、はっとさせられる質問です。ご家族のかたは、「もしかしてこの医者、右と左、間違ってるんじゃね... 続きをみる
今週実施した右小開胸の僧帽弁形成術が終わり、ご家族に無事に終わったことを報告した際、「心臓は左にあるのにどうして右の胸を開けたんですか?」と質問されました。普段なんの疑問も感じないで診療している外科医にとって、はっとさせられる質問です。ご家族のかたは、「もしかしてこの医者、右と左、間違ってるんじゃね... 続きをみる
南極観測船のしらせが横須賀港に帰港しました。 今週は県外の病院の麻酔科部長の先生がミクスの見学にいらっしゃいました。循環器と呼吸器の専門病院のため、片肺換気の手術経験が多く、側方開胸で行うミクス手術は麻酔科としては導入しやすい、ということでした。今月末にその病院の一例目のミクス手術にお手伝いにうかが... 続きをみる
9月25日水曜日15時~16時 横須賀市立うわまち病院 市民公開講座 下肢静脈瘤の外来治療について 場所:横須賀市立うわまち病院 南館5階 リハビリテーションセンターホール 横須賀市立うわまち病院は下肢静脈瘤の外来治療について県内でも最も早く導入し、年間100件以上の外来手術を行っています。 その適... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院南館5階から眺める東京湾の風景です。常に大型のタンカーなどの船舶が往来し、見ていて飽きない風景です。こんな風景を目にしながらの心臓リハビリテーション、効率も上がります!
最近は治療方針の決定はハートチームで協議のうえ、患者さんに最適の方針を決定する、ということが学会などでも言われています。 たとえば、冠動脈疾患の血行再建治療において、カテーテル治療にするのか、バイパス手術にするのか、ということを循環器内科と心臓外科とで協議のうえ、方針を決定する、というようなことです... 続きをみる
最近は一般に流れる情報として今までは新聞やニュースなどが主流だったのが、不特定多数の個人がSNSを通じて情報をアップロードしていく手段が一般化しており、普及してきました。企業や個人もその情報量や影響力を無視できなくなってきています。 もちろん、ほめてくれる情報は個人・企業にとって有益でありますが、そ... 続きをみる
拡張型心筋症のような心筋の収縮障害による心不全の鑑別診断。一番最初に否定するのは弁膜症や冠動脈疾患、これが最も多い疾患です。これが違うとなると、高血圧性心疾患や、アミロイド―シス、サルコイドーシス、たまり病、シャーガス病、腎不全や糖尿病、ムコ多糖症、薬剤性の心筋障害(抗がん剤など)・・・。これらを一... 続きをみる
循環器内科ではよくOnset to Baloon time、Door to Baloon timeといい、心筋梗塞において発症からカテーテルで閉塞した冠動脈を広げるまでの時間、病院到着からカテーテル治療までの時間を極力短くする努力が続けられています。発症後一時間以内にカテーテル治療できたかどうかで、... 続きをみる
最近のテレビは高画質で、毛穴まで見えるような高画質の番組も増えていますが、アニメーションも画質は向上しているのは実感します。 画質の向上は、きれいなものをより綺麗に見せることができるのも確かですが、詳細にリアルに見せることも機能の一つです。 ゲゲゲの鬼太郎、忍者サスケなど、リアルに汚いイメージのアニ... 続きをみる
大網脂肪織炎、非常に珍しい病態で、症例報告もあまりない病態のようですが、大網の脂肪組織が炎症して腫脹する病態で、基本的には保存的治療で軽快し、外科的治療の対象になることは非常に稀です。大網とはそもそも組織にリンパ系細胞をたくさん含んでおり、これによって感染防御機構が働き、腹腔内の炎症を抑え込む機能が... 続きをみる
人の体に関する保険は、大きく病気やケガで入院した際にお金がもらえる医療保険と、死亡時や高度障害で仕事や日常生活ができなくなった場合にもらえる生命保険があります。たくさん会社や種類がありすぎて選ぶのが難しいのが現状です。 基本的に、医療保険は掛け捨てです。部分的に返金されるものもありますが、そんなのだ... 続きをみる
横須賀薬剤師会での講演会、昨年は低侵襲心臓手術についてお話ししましたが、今年は大動脈疾患の外科治療についてのお話しです。 特にお伝えしたいのは、大動脈疾患は早期発見、予防が大事である、ということです。 時々経験するのは親子、兄弟など血縁のある人たちの中に同じ大動脈疾患が頻発して起こるという事です。三... 続きをみる
形のいい、血管吻合を目指して日々血管吻合の形態に気を使って手術をしていますが、今までの経験上、人工血管の切り口を、いわゆる「顎だし」にする=下の部分が前に出るように斜めにカットして、弓部大動脈置換術の時の弓部分枝の吻合や、Bentall手術の大動脈の末梢側吻合の形態をかっこよくするための工夫をしてい... 続きをみる
https://wwwcms.jadecom.or.jp/files/00490/e382a4e383b3e382bfe38393e383a5e383bc_e5b08fe9878ee38080e5899be58588e7949f20-20e382b3e38394e383bc.pdf 医師として三年目... 続きをみる
腹部大動脈瘤の手術において、通常は腹部正中切開での開腹による人工血管置換術を行うことが多いのですが、この方法だと、腸管をよけて、後腹膜を切開して視野を展開します。 一方、開腹せず、すなわち腸管を触ることなく腹部大動脈瘤に到達する方法として後腹膜アプローチがあり、通常は左腹部の斜切開から内外腹斜筋を切... 続きをみる
冠動脈バイパス術における上行大動脈へのグラフトの中枢側吻合には、従来は部分遮断鉗子をかけて、メスで小さく大動脈壁を切開し、それを通じてアオルティック パンチャーで円形の切開口とし、そこに大伏在静脈や橈骨動脈、右内胸動脈などを吻合して血流供給ソースとします。上行大動脈の性状が粥腫などによって不良の場合... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院は病病連携、病診連携に力を入れており、この連携の中で効率よく患者さんも病院での診療が出来るようにシステム化しようとしています。近隣の病院との連携を深めて、患者さんの利便性をたかめ、それぞれの医療機関の役割を果たしていくことが結果的に患者サービスにつながるものと思います。
特に横須賀市立うわまち病院心臓血管外科が力を入れている領域としては低侵襲心臓手術などの侵襲、患者さんの体への負担が小さい手術です。その意味で下肢静脈瘤のレーザー治療も重要なツールです。 弁膜症が疑われる心雑音を指摘されたひと、血縁に大動脈疾患があるひとなどは是非一度受診をお勧めします。
横須賀市立うわまち病院では、手術侵襲を少しでも小さくするために小開胸の心臓手術を積極的に行っており、筆者が赴任した2016年から少しずつ症例が増加し、体制を整えられた2018年夏頃からは、標準術式として確立して、ほぼ全例に適応する方針としています。 僧帽弁形成術は9割以上、大動脈弁置換術においても約... 続きをみる
恐竜博が人気のようですが、ジュラ紀や白亜紀の時代、地球は今よりもかなり暑かったそうです。その頃を生物が大繁栄する通常の地球と考えると、現代は未だに氷河期であり、地球温暖化というのは、恐竜時代に比べたら全然クールな時代のようです。 一般にほ乳類においては体の大きな個体の方が、体の表面にある細胞の比率が... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院心臓血管外科の派遣元医局である、自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科医局は、横須賀以外に、横浜市、東京都練馬区、江東区、さいたま市、春日部市と、三件にまたがって心臓血管外科施設にチームで派遣しております。 こうした派遣施設が一同に集まって定期的にイベントや会議などを... 続きをみる
横須賀カレーうどん、ココナッツ風味の入ったスパイシーなカレーが売りのカレーうどんですが、今月のおすすめ、渡り蟹の焼きカレーうどん、絶品です。渡り蟹の味噌の強い風味がカレーに独特なコクを与えます。渡り蟹のクリームパスタをココナツカレー味にして、麺を太麺のタリアテッレにした感じです。
心臓血管外科専門医の更新は五年に一回、その手続きがあり、実際は多くの専門医が手術経験が足りない、論文が足りない等の理由で更新できないそうですが、あらたに、元専門医であることの証明である認定医という資格ができるようです。 他に、専門医の更新も初回と二回目以降、そして修練指導医の更新と三つのジャンルが出... 続きをみる
鮎の季節ですね。やはり、たで酢ですね。
心不全の病態解明に関して、遺伝子解析が役立っているそうです。まだ詳しいメカニズムはわかっていませんが、p53などの癌抑制遺伝子が関与しているようです。心不全を呈している心臓にある心筋細胞に遺伝子解析をして、この細胞に癌関連遺伝子が表現されていると治療に反応しやすい、または治療に反応しないというような... 続きをみる
だそうです、
ミクスの歴史として、慶應義塾大学は、国内でももっとも早く導入した施設のひとつであり、居間までの試行錯誤のなか、現在は山崎真敬先生のもと、革新的な発信をしています。 ミクスは一部のプロが行うというイメージもありますが、誰でも、道具がなくてもできるミクス、こうしたコンセプトをもとに開発されたストーンヘン... 続きをみる
患者さんにとって心臓手術の善し悪しは、一つは心臓の機能が改善して、自覚症状が良くなること、これが最も重要なことですが、実際に検査所見を説明して理解してもらう必要があります。これに反して、手術創は患者さんにとって自覚できる手術の出来栄えとして、手術創の美しさや痛みの少なさという実感できるものもあります... 続きをみる
心臓外科関連の国内のメジャーな学会と言えば、胸部外科学会、心臓血管外科学会、血管外科学会ですがそこでは、あまり議題にならないようなニッチな内容まで検討するのご、冠動脈外科学会です。自分は内シャントチューブのセッションの担当ですが、他にもミクスCABGなど、興味深い内容のセッションがたくさんあります。... 続きをみる
急性動脈閉塞による下肢虚血では、下肢筋が壊死して、筋膜内の浮腫により、圧が上昇し、コンパートメントシンドロームがおき、更に筋膜内の圧の逃げ場がなくなり、筋膜内の血流をさらに悪化させます。筋膜という硬い膜の中に圧が閉じ込められてしまうため、その圧を逃がすことが組織を保護することに繋がります。このための... 続きをみる
MICS(小開胸の心臓手術)においては、施設の習熟度があがるまでは、ある程度技量に習熟した医師が執刀して施設の成績を安定させる必要がある為、その分、若手の執刀チャンスが減少してしまうことが考えられます。 特に若手に執刀チャンスの回ってくる大動脈弁置換術などは、小開胸では僧帽弁手術に比較して難易度が高... 続きをみる
教科書には書いていない、裏ワザ、本になって売っています。こうした裏ワザ、知っているかどうかで患者さんを救えるか、そうでないかの分かれ道になりそうです。
夏到来です。米軍基地から打ち上げられる花火のようです。いよいよ夏ですねー。 アメリカ独立記念日の花火で米軍基地内から打ち上げられています。
胸部外科教育施設協議会が今週末、横浜で開かれます。懇親会、翌日のエクスカーションが横須賀が舞台になりますので、横須賀市立うわまち病院もお迎えする側として積極的に参加させていただきます。横須賀で学術的な集会が行われることは、昨年の日本静脈学会総会以来、数少ないので、しっかり横須賀を全国にアピールさせて... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院や地域の医療機関の情報がたくさんのっています。コンビニで買えるようです。
医龍で坂口憲二が、上半身裸で太極拳の型のような、手術のイメトレしてるシーンがあります。白い巨搭で昔、同じシーンもありました。また、その影響か、最近ではラジエーションハウスで関節鏡手術で同じようなイメトレしてました。 患者さんにときどき「先生もあれ、やってるんですかー」って時々聞かれますが、 あれ、や... 続きをみる
放射線治療を胸部に受けると、その部位の創傷治癒が遅れて、創が治りにくくなる可能性があります。 実際には放射線による胸骨骨髄炎や皮膚炎があり、その部位に手術創をおくと癒合不全や感染が起こりやすくなるとかんがえられます。 これを防ぐには放射線がかかった部位をさけて手術を行うことが必要です。 弁膜症に対す... 続きをみる
受動喫煙とは、他人が喫煙したことで発生する煙を吸い込んでしまったことですが、それが原因で年間15000人も亡くなっているとしたら、これは、はっきり言って大量殺戮といっていいのではないでしょうか?これは昨今の安全装置で減少している交通事故の死亡者の倍以上になるのではないでしょうか? 喫煙者のマナーの悪... 続きをみる
Central ECMOとは、いわゆる静脈脱血して人工肺で酸素化した血液を動脈系に送血する循環回路において、通常は大腿静脈経由の下大静脈~右房脱血、大腿動脈送血しているのに対して、開胸して右房脱血し、上行大動脈送血する循環補助の方式をいいます。 右房脱血することで、脱血が非常に良くなり、流量が通常の... 続きをみる
重症心不全に対する新しい治療として、Impellaという補助循環装置があります。これは末梢動脈から大動脈に挿入したカテーテルの先端に軸流ポンプが内挿されており、形態はピッグテイル型。先端を左心室内に留置し、この軸流ポンプを作動すると毎分2.5リットルの血液を左室から大動脈内にくみ出すことができる、心... 続きをみる
急性心筋梗塞における三大機械的合併症として ①心室中隔穿孔 ②乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症 ③左室破裂 これらは緊急手術が必要になる病態がほとんどで、多くの場合はそのまま経過を看ていると急速に循環動態が悪化することが多い。病態が悪化する前に手術した方が術後の回復が速いことが多く、循環が破たん... 続きをみる
昨今の心臓外科手術においては、より小さい創から長い特殊な器具を使用して操作することも多いため、こうした手術の手技には写真のように器具をほぼ平行に持って操作する必要があります。狭いところに、限局されたワーキングスペースのなかで、三次元的な動きで操作する、しかも、動きが加わることも多く、まさに、四次元の... 続きをみる
開胸して心停止下に行う従来の大動脈弁置換術(Surgical AVR = SAVR)に対して、最近症例数が増加している経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI = Transcatheter Aortic Valve Implantation)は、低侵襲で、通常の弁置換術がリスクが高くて困難な患者さん... 続きをみる
心臓血管外科領域における再手術について、6月14日に神奈川心臓血管外科研究会において、熊本大学の福井教授からご講演を賜り、拝聴いたしました。福井教授は前任地である榊原記念病院において、非常に緻密でスピーディーな手術で定評があり、胸腹部大動脈置換術という心臓血管外科におけるもっとも大きな手術を驚くほど... 続きをみる
胸部外科学会の第180回関東甲信越地方会が都内で6月8日開催されました。 横須賀市立うわまち病院からは2演題を発表しました。 ① 左肺上葉切除後で高度の胸郭変形を伴う遠位弓部大動脈嚢状瘤に対し、ALPSアプローチで瘤切除+パッチ閉鎖術を行った1症例報告 これは80代の男性の嚢状大動脈瘤に対して、左肺... 続きをみる
自治医科大学附属さいたま医療センター(旧大宮医療センター)設立30年が経過し、記念誌が最近発刊されましたが、同時に今年は同じさいたま市にあるさいたま赤十字病院(旧大宮赤十字病院)の心臓血管外科も設立後30年、また循環器科開設35年ということで、昨日記念の祝賀会が開催されました。 大宮地区から現在の新... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院では、可能な症例はすべて小開胸(側方開胸)での低侵襲手術を標準としています。 心室中隔欠損のうち、三尖弁中隔尖直下のいわゆる膜様部欠損の症例はで、右房切開からのアプローチで閉鎖可能である為、右小開胸手術で対応可能です。心膜を右側胸壁に向かって複数の糸で牽引することにより、開胸創... 続きをみる
開腹による人工心肺非使用冠動脈バイパス術では、開腹の視野から右胃大網動脈(RGEA = Right Gastro-Epiploic Artery)を採取し、横隔膜に穴をあけて、下から心臓を見上げるような視野で、心臓下壁にある後下行枝を露出し、心拍動下に吻合するというのが、Trans-abdomina... 続きをみる
チーム医療、ハートチームなど学会でシンポジウムのテーマになったりしていて、最近の話題とも言えます。今更?って感じでの言葉でもありますが、古典的な心臓血管外科のイメージとしては ①自己中心的 ②循環器科と仲が悪い ③手術中に怒鳴る ④病院内でも最もパワハラの被害者を作成する存在 ⑤白い巨塔のような上下... 続きをみる
パンデミック講演会の内容が医師会雑誌に掲載されました。
収縮性心膜炎は、心膜の炎症により心膜が肥厚・硬化して、心臓が重い鎧をまとったかのように、心臓の拡張を阻害して心不全を起こす拡張障害性心不全の代表的状態です。 心不全には収縮の障害と、拡張の障害がありますが、収縮性心膜炎による心不全は拡張障害で、一般に収縮力は良好です。心臓カテーテル検査で、左室圧と右... 続きをみる
いま、日本麻酔科学会が開かれています。この間、心臓血管外科医のパートナーである麻酔科医が不在になるため、全国的に多くの心臓血管外科施設では手術を縮小しています。横須賀市立うわまち病院でも、本日は予定手術なしにした関係で、筆者は有給休暇としてます。 有給休暇の使い道は、人間ドック。医者の不養生と言われ... 続きをみる
五月は先週の血管外科学会と今週の麻酔科学会があり、そのため、横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では、手術予定日が2日、手術ができません。週三日ある手術枠(常にわがままいって枠越えして申し込んでいますが)のうち、一日でも営業できない日があると手術予定が後ろにずれていってしまいます。しかも五月は大型連休... 続きをみる
血管外科学会の卒後セミナーで、慈恵の大木教授の講演、たいへん勉強にたりました。それによると、頸動脈狭窄は脳梗塞の原因になるのに対して、抗血小板薬などの薬物療法よりも内膜摘除術の方が脳梗塞の発症を五分の一に減らせるそうです。そのわりに、日本ではアメリカに比較して件数がかなり少ない。新しい治療として、頸... 続きをみる
日本血管外科学会総会の卒後セミナーで下肢静脈瘤のレーザー治療の適応についての講演を拝聴しました。症状がある静脈瘤に対しては弾性ストッキング装着では解決にはならず、積極的に治療していっていいというメッセージが込められている一方で、今月学会から一斉にメール連絡があった、不必要な患者にたいして営利目的に下... 続きをみる
血管外科学会の卒後セミナーで、慈恵の大木教授の講演、たいへん勉強にたりました。それによると、頸動脈狭窄は脳梗塞の原因になるのに対して、抗血小板薬などの薬物療法よりも内膜摘除術の方が脳梗塞の発症を五分の一に減らせるそうです。そのわりに、日本ではアメリカに比較して件数がかなり少ない。新しい治療として、頸... 続きをみる
昨日より日本血管外科学会総会が名古屋で開かれております。今回、横須賀市立うわまち病院からは、三つの演題の、発表があります。 血管外科学会では、大動脈外科と末梢血管外科、静脈外科に関する学会です。心臓血管外科医としては、どんどん肩身が狭くなってきていると感じます。大動脈外科は、従来は命がけの大手術で、... 続きをみる
Session02 救急超音波(救急超音波診) トレーニングコース(導入編) 詳細を閉じる 講義概要 救急診療や集中治療領域で実施される超音波検査は、その場で臨床上必要な判断を下すための情報を得る目的で普及しています。昨今、「Point of Care」という概念の代表的なツールとして超音波検査は注... 続きをみる
心室中隔穿孔に対する救命手術は心臓手術の中でも、最も在院死亡率が高い手術です。その理由として、 ①広範な心筋梗塞により既にLOS(Low Output Syndrome)=低心拍出症候群に陥っており、全身の循環不全の状態で手術しなければならない ②手術操作部位が心筋梗塞を起こした心筋であるため、組織... 続きをみる
はじめてボール弁を見ました!人工弁の初期モデルであるボール弁は、ケージの中のボールが上下することで逆流を防ぐ機能です。まるでラムネの瓶の玉が蓋になっているような形で、いまから五十年ほど前に使われていたものです。縦方向に大きいので、入れにくい欠点がありますが、いまも、ボール弁を移植されて生活している人... 続きをみる
大動脈解離は、大動脈壁の三層構造である、外膜、中膜、内膜の中でも、内膜の亀裂から、中膜に向かって裂けて、本来の内腔である真腔と、中膜が裂けて形成された偽腔とに分かれた状態になります。 偽腔の造影具合によって、偽腔閉鎖型と偽腔開存型に分かれます。 偽腔閉鎖型は偽腔は造影CT時、染まらないので、偽腔内は... 続きをみる
冷凍凝固装置によって肋間神経のブロックを行うことで術後の疼痛はかなり緩和されます。完全に痛みを感じなくなる訳ではありませんが、かなり少なくなっている印象があります。 冷凍凝固によるメイズ手術や肺静脈隔離術専用の装置であるCryo-Iceに加えて、アメリカでは新しくCryoSPHEREという装置が発売... 続きをみる
SINE: サイン、と呼ぶらしい。 特にオープンステントを挿入した際に、ステントグラフトの物理的な刺激、圧迫などによって内膜に負担がかかり、新たな大動脈解離のエントリーとなってしまう現象を指す。 ステントグラフトは大動脈の内膜に圧着するため、その圧着の物理的圧迫が内膜への負荷となってしまうのですが、... 続きをみる
食道穿孔のある胸部大動脈瘤、とはいっても、いろいろな形態があります。 ①大動脈瘤破裂が食道に穿通して、大量に吐血するタイプ。これは、即死する事が多く、血圧が低下して一時的に出血がおさまっている間に治療できればわずかながら救命の可能性があります。人工血管置換やステントグラフト留置によって止血できても、... 続きをみる
右、または左小開胸や、胸骨部分切開による心臓胸部大血管手術は低侵襲心臓手術と言われ、最近は各施設で適応を拡大しつつあり、先進的な海外の施設では六割以上の手術を小開胸手術で行っているところもあるようです。 横須賀市立うわまち病院でも、小開胸心臓手術は適応を拡大して、右小開胸による三弁の手術にも症例によ... 続きをみる
右小開胸アプローチによる心臓手術は胸骨正中切開をする従来の方法より、感染症が少ない、術後の呼吸不全が少ない、早期の回復が望めるなどの理由から低侵襲心臓手術として認知され、僧帽弁手術や心房中隔欠損症に始まり、大動脈弁置換、三尖弁形成など種々の心臓手術に適応を拡大されてきています。 横須賀市立うわまち病... 続きをみる
欧米の国では、予防注射をすると子供が自閉症になるので、乳児期に予防注射をすることを拒否する親が多いという。外国では予防接種反対活動家という人たちがいて、そういう人たちの影響力も小さくないという。トランプ大統領もその考えを指示しているというツイッターへの書き込みが数年前に話題になったそうである。 社会... 続きをみる
昔、子供の頃、母親が、フランス人は二時間もかけて晩御飯を食べるらしい、っていったのを聞いて、当時、10分ほどで夕食を終わらせていた自分は、二時間も食べ続けるなんで、ドンだけたくさん食べるんだろう?って思っていました。 先日、フランス料理を食べに行きましたが、二時間どころか、18時から21時半までたべ... 続きをみる
胸部外科学会の研修施設協議会という会があり、今年は神奈川県内で7月に行われる予定です。会場は神奈川県立循環器呼吸器病センターですが、懇親会の会場が横須賀で、翌日の散策エクスカーションが横須賀の軍港巡りなど。指定の宿泊施設も横須賀市内のホテルも割り当てられており、横須賀が大いに関係することになります。... 続きをみる
心臓血管外科といえば、重症の患者さんを扱い、また術後のきめ細かい循環、呼吸管理を必要とするため、術後は病院に泊まり込んでいる、という伝統的なところも少なくないと思いますが、海外の大規模施設などでは、術後はICU担当医が管理を担当してくれるので、朝から数件の手術をこなして夕方帰宅するというパターンの国... 続きをみる
明日から10連休のゴールデンウイークが始まります。 心臓血管外科はその仕事そのものが緊急手術に対応する最後の砦的な役割があるので、基本的に休みの間に緊急や急変の対応ができるような体制を組んでいることがほとんどだと思います。横須賀市立うわまち病院心臓血管外科も連休中も緊急には対応できるような体制で市民... 続きをみる
【背景】左主幹病変や完全閉塞病変にもカテーテル治療が積極的に行われるようになり、外科医が将来も積極的に治療に関わっていくためには、循環器内科との共存を図る以外に方法はなく、必然的に低侵襲の冠動脈バイパス術は重要な治療手段となる。 【目的】2017年10月の左開胸の人工心肺非使用冠動脈バイパス術を導入... 続きをみる
本日は平成最後の予定手術、無事に終了です。 スタッフの一人が、平成と令和をレイセイに考えて合わせると、平和になる・・・・といっていました。ザブトン1枚! 令和はおそらくAIとロボットの技術が医療においても発達し、実用化されるのではないか、と思います。
心臓血管外科の手術は様々なモニターを装着したりするため、麻酔導入、手術のセッティング、準備に時間がかかります。おそらく手術室入室から執刀開始まで最も時間がかかる診療科ではないでしょうか。 予定の手術時間が5時間として、朝9時に入室した場合、14時に手術室から出てくる、ということはまずありません。動脈... 続きをみる
今日は市議会議員選挙です。一市民として、投票に行かなくては。でも市立病院移転について意見を訴えている候補者は少ないようにおもいます。市民の関心としては、それ以外の部分がおおいのでしょうか。
最近はじまった傍テレビ局の放射線技師が主役の医療ドラマ、病院内の売店でたばこを購入するシーンがありますが、現在の病院では、日本全国どこへ行ってもたばこは販売していないと思います。それ以前に、喫煙所もほとんど撤去され、敷地内禁煙が徹底されていることが殆どです。嫌煙家がほとんどの心臓血管外科医としては気... 続きをみる
左小開胸のオフポンプ冠動脈バイパス術は、術後の回復が早く、特に縦隔炎が発生しない手術方法です。専用の開胸器を使用すると、左内胸動脈だけでなく、右内胸動脈の採取も可能なため、通常の胸骨正中切開の手術と変わらないクオリティの、冠動脈バイパス術も可能です。 しかしながら右内胸動脈の採取は時間がかかり、左前... 続きをみる
平成が今月で終了です。現時点で平成最後の予定手術は、腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術の予定です。 10連休ですが、緊急は即時に対応しますので、平成最後の手術は、他になる可能性は十分ありますが、ゴールデンウィーク中は天気も良く、今までは緊急手術がないことが多かった気がします。 思えば、医学部に入学し... 続きをみる
2018年のうわまち病院の小開胸心臓手術は、全体で110件ほどの心臓胸部大血管手術のうち、41例(37%)と神奈川県で最も多く施設の一つで、特に最近では大動脈弁置換、僧帽弁手術はほぼ全例で実施しています。冠動脈バイパス術における割合も増加しています。
MICSーCABGに普段使用しているMedtronicの開胸器セットと違い、センチュリーメディカルで取り扱っているCTSの開胸器セットは同じようなコンセプトで胸骨や前胸壁を前上方へつり上げて、内胸動脈を採取する装置ですが、若干の使い勝手に違いがあります。リールで吊り上げるMedtronicの開胸器セ... 続きをみる
先日、銀行の支店長をしている弟が、社長は孤独、なので、その伴侶になるには孤独さを支える覚悟が必要だし、その支える能力が妻の能力でもある、と言っていました。長年銀行員として、人物を見る目を肥やしている弟から聞いた格言にはっとしました。 よく、外科医は孤独・・・こういうことを思うことが多々ある筆者ですが... 続きをみる
新病院のロケーション周辺を臨場してきました。京急久里浜駅を出て商店街をくぐり、道路を渡るとイオン久里浜店があり、その前を通り、交差点を過ぎると神明公園が視界に入ってきます。神明公園の中を通ると、病院の敷地予定のグラウンドが見えてきます。公園を整備すれば公園を通る素敵なアクセスになると思われます。しか... 続きをみる
右小開胸での心臓弁膜症手術が2018年4月から新たな保険の加算が認められるようになり、今後、各施設でもその手術が広まっていくものと考えられます。 僧帽弁の手術は、右の小開胸から胸骨と椎体の間のスペースの左側に僧帽弁が存在するため、この胸骨ー椎体間距離が狭いと視野が悪く、また手術操作が難しくなる可能性... 続きをみる
新しい年度の始まりのしがつですが、どの施設も新人を迎えて、新人教育と日常の臨床を同時にこなす忙しい時期でもあります。当グループの心臓血管外科スタッフが一同に会して新任者研修会を開催しています。心臓血管外科の手術授業前だけでなく、心構え、各部署からの紹介や説明などをプレゼンテーションして、今年度のキッ... 続きをみる
新しい年度の始まりのしがつですが、どの施設も新人を迎えて、新人教育と日常の臨床を同時にこなす忙しい時期でもあります。当グループの心臓血管外科スタッフが一同に会して新任者研修会を開催しています。心臓血管外科の手術授業前だけでなく、心構え、各部署からの紹介や説明などをプレゼンテーションして、今年度のキッ... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院が新しく移転する計画が進んでいます。久里浜地区にある、神明公園の中に移転する計画ですが、現在よりも若干の敷地面積が小さくなり、隣に神明小学校があります。 基本構想として大規模の災害が発生した場合も対応可能な災害拠点病院の機能を持たせることを目指すことになり、それも含めて救命救急... 続きをみる
最近、横須賀市立うわまちひでは、右小開胸弁膜症手術が増えて、従来の胸骨正中切開の手術が減っています。 これに比例して、患者さんから、心臓は左にあるのに、どうして右の胸を切るんですか?自分の心臓は奇形で右にあるんですか? という質問をよくされます。 心臓外科医としてはあまり疑問を持ったことありませんで... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院が月に一回の頻度で行われている市民公開講座があります。横須賀市の広報にも案内が載っています。今月の4月24日の担当は心臓血管外科で、演目は「低侵襲心臓手術」です。胸骨正中切開しない心臓手術についての紹介です。場所は横須賀市立うわまち病院南館五階、15時からで事前申し込みは不要で... 続きをみる
2016年9月から現行スタッフに体制が変更になってからの僧帽弁形成術は46例あり、最近増加している右小開胸の僧帽弁形成術は赴任した2016年9月から開始し、直近の一年間における17例のうち、16例(94%)において右小開胸手術、いわゆるMICS(Minimally Invasive Cardiac ... 続きをみる
小開胸の弁膜症手術とは行っても、アプローチが違うだけで、従来の胸骨正中切開の手術と同様に人工心肺を装着し、冷却下に上行大動脈を遮断、心筋保護液を注入して心静止とし、弁を修復する、こうしたプロセスは全く同じです。 小開胸手術の場合は、上行大動脈への送血は視野が不良でもし出血した場合の対処が危険であるた... 続きをみる
心臓血管外科手術における手術死亡率の予測をするのに、患者さん個人のデータを入れることで直接患者さんごとの手術死亡率を推定する計算が可能です。 ユーロスコアはヨーロッパでの患者データベースをもとに計算する方法です。 http://www.euroscore.org/calc.html 一方、ジャパンス... 続きをみる
友人で50歳以上になるのに、白髪がほとんどない人がいうには、白髪の予防に食物酢を 週に一回ほど髪、頭皮に薄めてかけるとよい、ということで今も続けているそうです。先週の日本循環器学会(横浜)のときに半年ぶりにあった時には相変わらず、髪は真っ黒でした。 3年ほど前にそれを聞いた時には、自分も竹酢液を頭皮... 続きをみる
4月は新入職のスタッフが多く入るため手術リスクが上昇する、ということを時々耳にします。確かに大学病院勤務中は4月は新人教育機関という理由で手術制限されていました。大きな病院ほど4月に入れ替わるスタッフの数が多い為、そのリスクは上昇する可能性はありますが、横須賀市立うわまち病院のように中規模の病院では... 続きをみる
横須賀市立うわまち病院には救命救急センターがあり、救急部スタッフが24時間体制で救急患者を受け入れていります。 神奈川県内には21施設の救命救急センターがあり、その施設の充実度によってS評価(秀でている)、A評価(適切に行われている)、B評価(一定の水準に達している)、C評価(一定の水準に達していな... 続きをみる
心臓血管外科医なら常識というか、間違えることはありませんが、医学部の学生の頃の解剖学で勉強したにも関わらず、循環器内科の医師でさえ、勘違い、または覚えていないことが多いこととして、心膜と心外膜の違いがあります。 これは、杉田玄白と前野良沢の責任かどうかはわかりませんが、ネーミングが不適切であったため... 続きをみる
収縮性心膜炎は、心膜の炎症により心膜が肥厚・硬化して、心臓が重い鎧をまとったかのように、心臓の拡張を阻害して心不全を起こす拡張障害性心不全の代表的状態です。 心不全には収縮の障害と、拡張の障害がありますが、収縮性心膜炎による心不全は拡張障害で、一般に収縮力は良好です。心臓カテーテル検査で、左室圧と右... 続きをみる
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