家族のストレスと負担を減らす
(前の記事からの続き) 家族療法の第1の目的は、 BPDの人の症状を軽減し、 能力を向上させることですが、 家族のストレスと負担の軽減が 目標にされるものもあります。 それは 家族サポートプログラム, 家族教育プログラムと呼ばれ、 専門家による家族心理教育とは異なります。 患者の家族自身である、 教... 続きをみる
(前の記事からの続き) 家族療法の第1の目的は、 BPDの人の症状を軽減し、 能力を向上させることですが、 家族のストレスと負担の軽減が 目標にされるものもあります。 それは 家族サポートプログラム, 家族教育プログラムと呼ばれ、 専門家による家族心理教育とは異なります。 患者の家族自身である、 教... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ DBT-家族技能トレーニングモデル 患者の感情や経験の 意味を認める 「有効化」 は、 相手をなだめることではなく、 耳を傾けて理解することです。 多くの親は、 「もし私が この病気を引き起こしたのなら、 私はそれを 一掃することができる」 という 不可思議な願望を持って... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 病気に抵抗すること 家族の怒り, 批判, 拒絶は、 患者のコントロール不能な世界を ますます崩壊させます。 家族が要求を拒否すると、 BPD患者は感情的に爆発します。 家族の課題は、 敵意を示したり 自分の身を守ることではなく、 困難な要求に従わないまま、 患者の感情を理... 続きをみる
家族のサポート体制を作るために、 家族は、 問題を認識すること (recognizing), 病気に抵抗すること (resisting), 関係を再建すること (reconstructing)という、 3つのRを学びます。 第1段階は、 目的のある行動と、 病気のためにコントロールしがたい行動を 区... 続きをみる
この種の説明モデルの 危険のひとつは、 犠牲者を非難することです。 実際に性的虐待は、 犠牲者の不注意や愛情欲求によって 引き起こされるものではありません。 生物学的に BPDを発症する傾向を持った人は、 ストレスや非難・ 罰に対して 過敏です。 扱いづらい子に対して 親は非難や罰が頻繁となり、 の... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ さらなる説明モデル 研究論文では、 幼少期の虐待, 養育放棄, 見捨てられた経験を 重視していますが、 その大半は 患者自身の記憶による 報告に基づいています。 それに従うと、 BPDの人の親は 他の親より 多くの虐待をしていることになります。 さらに、 虐待への対処機制... 続きをみる
○ 幼少期の虐待と養育放棄についての スティグマ (偏見) BPDに関する多くの研究が、 BPDの引き金として 幼少期の虐待に注目しています。 幼少期の心的外傷を 病因と想定し、 養育の問題と結びつけてしまっています。 けれども 原因を明確にすることは、 適切な治療, 家族・ 患者・ 専門家の協力関... 続きをみる
BPDの研究では、 概して 病因 -- 障害を生じさせた でき事や対人関係 -- に 焦点が当てられてきました。 家族の困難については ごくわずかな情報しかありません。 家族の負担は数多くあります。 家庭生活の混乱, 刑事的問題に費やされる 時間とエネルギー, 経済的負担, 家族の犠牲, 外の世界と... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 私たち自身が変わる 楽観的で、 同時に現実的でいるのは、 BPDの人に 要求されていることでもあります。 患者にも家族にも、 感情や考え方のパターンを 観察しながら、 内面的な変化が求められます。 失敗を繰り返す患者を見守るには、 強い信念が必要となります。 失敗は故意で... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 虐待のスティグマ (偏見) への対応 BPDへの偏見で、 家族や医療スタッフとの関わりが 歪められることがあります。 論文や資料には、 BPDの人に 虐待が行なわれてきたという 仮説が紹介されています。 それは、 家族の心構えに 強い影響を残します。 自分が虐待を行なって... 続きをみる
○ 慢性疾患としてのBPD 家族が直面する問題は、 患者の年令や 同居しているかどうかで左右されます。 親が医療費を負担している場合、 親も治療の情報を 入手できるでしょう。 患者が自宅から離れていると、 家族のサポートを得るのは 非常に難しくなります。 同居していても、 患者が 適切なサポートを受... 続きをみる
(前の記事からの続き) 私たちは、 遺伝子の問題なのか、 子供のときの環境が原因なのか、 自分たちを責めました。 親戚から偏見も経験しました。 私たちは 現状を誰にも話したくなくて、 社交的な場に顔を出すのを避け、 親戚との関係は ギクシャクしたものになりました。 多くの臨床家が、 私たちの話に耳を... 続きをみる
学校の先生は、 発達上の問題についての知識は ごくわずかです。 成長すれば治るという 神話が広がっています。 BPDへの関心は深まりつつありますが、 実際に話をする人は誰もいません。 ある種の秘密であるかのようです。 BPDに苦しむ家族の 物語を紹介しましょう。 * 娘は美しく、 すらりとした女性に... 続きをみる
(前の記事からの続き) 第3の要因は、 場当たり的な行動を防止する 具体的な手段です。 私はデイケアプログラムに参加しました。 セラピストと、 必死に奮闘している仲間たちは、 私を理解してくれ、 私は徐々に変わり始めました。 弁証法的行動療法では、 自分の心に焦点を当てる 方法を教えられました。 そ... 続きをみる
(前の記事からの続き) とうとう私は BPDと診断されました。 自己コントロールが失われる、 それは恐ろしいことでした。 私はこれまで 何もかもちゃんとコントロールして、 よくやってきたんじゃないの? しかし 最も大切なのは、 私がBPDということではなく、 私が現在、 健康で幸せな生活, 喜びと悲... 続きをみる
私の問題は かなり早い時期に始まりました。 11歳の時に、 母と揉めていたことを覚えています。 母は酷く怒っており、 私は 自分の内側の世界に逃げ込むと、 ふたつに 「分裂」 しました。 自分の身体から 内的な自分を取り出し、 箱の中に入れるのを想像しました。 私は 「消えて」、 自分の好きなときに... 続きをみる
(前の記事からの続き) 私はいつも、 変化したのは私以外の人だと 想像したものでした。 まるで夢の中で、 誰かがその人でないように 意地悪くひねくれたと感じるみたいに、 周りの人に対する 自分の気持ちが 分からなくなることがよくありました。 友だちとして付き合いたい人や、 傷つけたくない人から、 離... 続きをみる
私がBPDと診断されたのは 22歳のときです。 数々の症状を包み込んでくれる 名前の付いた入れ物があるというのは、 安心させてくれることだと感じました。 私に同一性の感覚を 与えてくれたのです。 死を望んでいるというより 癇癪といったほうがいい自殺企図, 温かく にぎやかな群衆の中にいても 自分を封... 続きをみる
BPDの人の長期的な転帰や、 どの人が改善するのか、 またはしないのかについて、 ほとんど分かっていません。 統合失調症や双極性障害は、 長期経過を検証した研究が 多数ありますが、 BPDの経過を追った研究は ごくわずかです。 後方視的 (回顧的) 研究 〔*注1〕 では、 BPDの経過が 非常に変... 続きをみる
BPDの衝動的な行動症状には、 自他や物に対する 衝動的な攻撃が含まれ、 自殺関連行動の 主な危険要因です。 浪費, むちゃ食い, 薬物使用, 性行為に現れることもあります。 軽はずみな判断をするといった 認知的側面に影響があるかもしれません。 〈SSRI抗うつ薬〉 衝動的行動に対する治療の 第一選... 続きをみる
(前の記事からの続き) 〈モノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOI) 抗うつ薬〉 MAOI抗うつ薬は、 感情統制不全に対する 効果が実証されていますが、 使用には危険が伴います。 チラミンを含む食物を 多く取ると、 血圧上昇を引き起こします。 鼻づまりの薬や、 幾つかの降圧薬, 鎮静剤 (メペリジン) ... 続きをみる
感情統制不全は、 気分の著しい反応性, 不安定性として現れ、 そこから怒り, 落ち込み, 不安の感情が生まれます。 自殺関連行動は 抑うつ症状よりも怒りによって生じることがよくあります。 気分の制御の異常によって、 拒絶に敏感になり、 落ち込んで 「気分の崩壊」 を招くこともあります。 これは セロ... 続きをみる
BPDの薬物療法は、 (1) 認知-知覚的症状, (2) 感情統制不全, (3) 衝動的行動に 効果がありますが、 心理社会的治療のなかで 補助的なものです。 性急に多くの薬を導入すると、 相互作用や副作用の危険が増します。 BPDの薬の効果は 中程度のものであり、 人の性格を変えるものではありませ... 続きをみる
パーソナリティ障害は、 生物学的要因と生育環境的要因の相互作用で、 知覚, 認知, 感情, 行動に異常が生じる 複雑な症候群です。 学習による側面を 性格特性と呼び、 先天的な側面を 気質と呼びます。 パーソナリティの成り立ちは、 「生まれか育ちか」 という対立で 論議されがちですが、 全て発達の過... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 危険性の評価と 入院必要性の判断 入院の必要性を決める際に、 臨床家は、 自殺の危険を 重く捉えることと、 患者自身が 自殺念慮を耐え抜く力を 高めることの、 バランスを取るのが必要です。 自殺の意図があるかないかは、 多くの場合、 患者自身が明確に区別できるものです。 ... 続きをみる
(前の記事からの続き) 自傷行為の治療では、 ふたつの臨床的課題があります。 自傷行為を減らすことと、 入院の必要性の判断を含む 危険性の評価です。 ○ 自傷行為を減らすこと 患者の自傷行為の 主観的な体験を 包括的に評価し、 患者に伝えることで、 自傷行為を減らすために 使うことができます。 その... 続きをみる
BPDの人は、 自分には価値がないという 深い感覚が込み上げて、 感情にもてあそばれ、 失望と拒絶に耐えられなくなっています。 彼らは それを自覚して受け入れるのが 極めて苦手なのです。 自分自身の反応に対して 非常に批判的で、 自己の 「無効化」 と 自己批判が生じます。 認知的にも、 誤解されて... 続きをみる
メディアが描く 自殺に至るパターンは、 BPDの人に 当てはまるとは限りません。 うつ病の人は 何らかのストレスや喪失体験のあと、 絶望や孤立を経験し、 生きるに値しないと感じて、 自殺企図に走ります。 その試みが失敗すると、 動揺するのが通例です。 このような 伝統的な自殺行動のモデルは、 BPD... 続きをみる
一般に、 自傷行為は 人の関心を集めるため, 人を操作するためにすると 思われています。 しかし 自傷行為は隠されることがしばしばで、 患者は自傷行為を 深く恥じていることがよくあります。 自傷行為を図る前には、 患者はほとんど孤立しています。 自傷行為の意図と その影響は区別すべきです。 患者は感... 続きをみる
自傷行為には2種類あります。 ひとつは 実際に死のうとする 意図をもって行なわれるもの、 もうひとつは 自分にダメージを与えても 死ぬ意図がないものです。 ・ 自殺企図 故意の自己破壊的行動で、 少なくとも部分的に 死を意図してなされるものと 定義されます。 しかし 個人の主観的意図を知るのは 難し... 続きをみる
BPDの自傷行為には 矛盾した逆説的な性質があります。 自傷行為は 肉体的・精神的にも 並外れた苦しみを引き起こす一方、 苦しみを和らげるために行なわれ、 実際 そのように体験されることが多いのです。 肉体的な苦痛は、 精神的苦痛より まだ耐えやすいと言います。 また 身体的な傷は目に見え、 精神的... 続きをみる
精神分析的精神療法を受けたBPD患者は、 標準的治療を受けた 人たちと比べて、 うつ症状, 対人関係機能, 自殺企図と自殺行為の回数, 入院回数が 有意義に改善したという 研究結果があります。 BPDに対する 応急処置はないけれど、 長期間 精神力動的精神療法を続けると、 大いに改善する可能性がある... 続きをみる
○ BPDの認知図式療法 発達早期に形成される 適応不全をもたらす 認知図式の概念では、 それが幼少期に端を発し、 長期にわたって 広く浸透したテーマであり、 個人の行動, 思考, 感情, 他者との関係を既定し、 適応不全をもたらすものとします。 この認知図式は 幼少期には有効でしたが、 青年期にな... 続きをみる
認知行動療法では、 認識できる行動と思考に 焦点が当てられます。 パーソナリティ障害は、 生まれながらの敏感さや 早期の社会的学習, 時には 外傷的なでき事の結果、 認知や思考の障害から 非適応的反応や歪んだ信念が 生じて発生します。 固定化した 非適応的な思考の枠組みがあり、 障害された認知-対人... 続きをみる
○ 精神分析に基づいた支持的精神療法 これは 同一性の問題に焦点を当てています。 患者の行動と思考過程は、 非常にもろい自己感覚に 対処しようとするためだと考えます。 患者が 「分裂」 を統合できるようにします。 患者が最悪の時でも、 治療者が患者に 温かさや好意を 示していくことが必要です。 患者... 続きをみる
・ 対象関係論 患者と他者との関わりを、 患者の最も早期の 経験や対人関係から 理解する理論です。 強い影響力のある人 (対象) との 関係において、 それに対応する 自分のイメージが形成されます。 発達過程で生じる 対象関係の障害が、 問題を引き起こすと考えられます。 子供にとって 人間関係が 「... 続きをみる
外来精神療法 治療者と治療同盟を築くのは 根本的な目標です。 支持的なスタンスは、 患者に治療参加を促し、 治療を継続するために必要です。 治療関係は、 患者がどのような問題を 抱えているかを教える, 患者の自己評価を高める, 不安に対処することを援助する 場となります。 精神力動的精神療法と精神分... 続きをみる
2006年に星和書店から発刊された、 「境界性パーソナリティ障害最新ガイド」 より 要約・抜粋したものを、 本日から 紹介していきたいと思います。 J・G・ガンダーソンと P・D・ホフマンによる編纂で、 「BPD家族会」 でもお世話になっている 林直樹先生, および 佐藤美奈子さんが訳されています。... 続きをみる
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