• めでたく退院!がっ……

     入院して丸三ヶ月を迎える十日ばかり前、母の元に向かう私を呼び止めた看護師さん。 「もう、いつ退院してもいいって、先生が言ってましたよ」 「うわっ!いいんですか!」 「日にちが決まったら看護師か先生に伝えてください。あっ、今言って明日退院とかはだめですよ~(笑)」 「そっ、そうですよね。ハハハハハ……失礼します」(既に気持ちは母の所へ) 「よかった~。早く教えてあげなきゃ!」  心なしか階段を駆け

  • 二者択一しかないのか?2

     一週間ほど経った頃、恐る恐る聞いてみた。 「リハビリ、少なくなって残念だよね」 「?」 「少なくなってないの?」 「今までと同じだよ」と母。 「時間が短くなったとか?」 「一時間みっちりやってるけど~」 「……」 「今ほどリハビリできませんけど」って言ってたのは何だったんだ?  そもそも転院か施設かの二者択一って……  包括担当の人は、最初のお金の話以来、全く相談にのってくれることもなかった。

  • 二者択一しかないのか?

     五月初旬、入院から1ヶ月が過ぎ、やっとリハビリができるようになった母。  起こしてもらい、車いすに乗せられ、それでも楽しそうにリハビリに向かう。 「ああ、もう大丈夫」と少し安心していた矢先、 「急性期も過ぎて病状も安定しましたから、転院してリハビリを続けるか施設に入るか、ご家族で検討してください」 と、まさかの二者択一。  リハビリは始まったけれど、ほぼほぼ動けない母の転院って……  第一、楽し

  • ケアマネジャー

    「じゃあ、来週の水曜日、午後一時に病院のデイルームで待ち合わせね。お願いしてる人は、前の会社の人の中で一番仕事が出来て、一番信用のおける人なんだよ。その人が紹介してくれる人なんだから間違いないよ」 と、心強い言葉を胸に、姉と二人で病院へ。  女性か男性かも聞かぬまま、「いい人だったらいいね」と言い合いながら、 二人とも目線は出てくるであろうエレベーターを見つめる。  しばし待つと、エレベーターから

  • ケアマネ探し

    母が寝たきり状態になってすぐ、 「ねー、ねー。ケアマネは決めたの?」 と、姪。 「だって、まだリハビリも始まってないし……」 と、のんきに答えた私と姉に、 「なに言ってんの!早く決めないと!退院するまでに環境整えなきゃいけないんだから!申請してから介護認定下りるまでだって時間がかかるんだし、自宅改修するにしても時間がかかるんだよ。だいたいさー、病院の包括はなにしてるのよ!私が勤めてる市の担当者は、

  • なんてこと!

    一週間の点滴治療も終わりに近づき、「週明けからリハビリを開始しましょう」と言われ、ほっと一安心した金曜日。 浮かれ気分でリハビリ用の靴を買いに行った土曜日。 届けに行った日曜日に、まさかの急展開。 全く起き上がれなくなってた……。 「えっ?えっ?えっ?どういうこと?」 昨日までは自力で起き上がってたじゃない? 車いすに乗せてもらってトイレにも行ってたでしょう? 見ればベットの足下に、何やら不思議な

  • 包括

    地域包括センターとは、「高齢者の暮らしを地域でサポートするための拠点。家族や地域住民の悩みや相談を、さまざまな側面からサポートすることを主な役割としています。」 と、調べると書かれている包括も、この時点では“ホウカツ?”“?”と、漢字すら思い浮かばないくらいの状態での面談だった。 幸いこの面談を、姉も一緒に聞いてくれることに。 「入院費は、後期高齢者ですので治療費44,400円。それと食費は別。寝

  • いつの間に!

    精密検査を終え、先生から精密検査の結果と今後の治療方針を。 なんと、急性糖尿病に。おまけに、ずーっと低血圧だった母が、いつの間にか高血圧に。 結果、血管がもろくなり、脳梗塞になった可能性を指摘。 急性糖尿病の場合、脳梗塞のリスクは3.6倍なのだと。 言われてみれば、最近甘いものを好み、「足の先がぴりぴりする~」とか言ってたような……。まさかそれが糖尿病の初期症状だったとは。 前回の健康診断では異常

  • 入院生活の始まり

    「後日、先生から治療方針についてお話があります」 と言われ、その日は帰宅。 明日からの一日のローテーションを考える。 起床→洗濯→出勤→病院→帰宅→掃除→明日の病院に持って行くものを準備→就寝 今までの平日は 起床→出勤→帰宅→就寝 恥ずかしながら殆どのことを母にお願いしてた昨日までとは大違い。 お弁当は朝にちゃちゃっと作るとして、夕食は姉が準備してくれることに。 うれしいし、本当にありがたい。

  • “まさか”の坂の始まり

    診察室に通され、 「見てわかるように脳梗塞です。このまま入院してください。今は顔だけですけど、だんだん麻痺が出てくると思います。年齢が年齢なので、入院して環境が変わったりすると痴呆が出てくる場合もありますので、一応心にとめておいてください。 しばらくは薬の治療になりますが、徐々にリハビリをして、その後で家に帰るか施設に行くか転院するかを決めてください。」 ここまで一気に言われ、内心「えっ、えー!?

  • それは突然やってきた

    四月初旬、いつも通りの日曜日の朝。 何気なく見た母の顔に違和感。 「ん?」「んん??」「んんん!!!」 「ちょ、ちょっと!顔が変になってる!」 “変”という言葉に反応し、怒り気味の母を無視し病院へ電話。 「どうしました?」 「母の顔が変なんです!」 「……?」 「ゆ、歪んでるんです!」 そう、歪んでるのだ。 それまで緩かった対応の病院の受付も、その一言で「すぐ来てください!」と。 救急車は絶対に嫌