芸術・文化のムラゴンブログ

  • 行旅夏といふことを

    行旅夏といふことを 雲雀あがる おほ野の茅原 夏くれば 凉む木かげを ねがひてぞ行く (山家集238) この和歌には三つの構図が描かれています。季節は夏の広野で、茅草が一望の下に広がっています。さわやかな初夏の頃には空高くに雲雀が舞い上がっていました。今は夏の強い日差しを受けながら、一人の旅人が、そ... 続きをみる

  • 行旅夏といふことを

    行旅夏といふことを 雲雀あがる おほ野の茅原 夏くれば 凉む木かげを ねがひてぞ行く (山家集238) この和歌には三つの構図が描かれています。季節は夏の広野で、茅草が一望の下に広がっています。さわやかな初夏の頃には空高くに雲雀が舞い上がっていました。今は夏の強い日差しを受けながら、一人の旅人が、そ... 続きをみる

  • こころあらむ 人に見せばや 能因法師

    こころあらむ 人に見せばや 津の国の 難波わたりの 春のけしきを 能因法師 春の理念、精神の風景としての難波 ── ヘーゲル哲学の立場による和歌の註解 津の国、難波は、もちろん地理的に実在する場所です。しかし和歌においてそれは単なる地名ではなく、象徴的な空間として表現されています。摂津という国にある... 続きをみる

  • こころあらむ 人に見せばや 能因法師

    こころあらむ 人に見せばや 津の国の 難波わたりの 春のけしきを 能因法師 春の理念、精神の風景としての難波 ── ヘーゲル哲学の立場による和歌の註解 津の国、難波は、もちろん地理的に実在する場所です。しかし和歌においてそれは単なる地名ではなく、象徴的な空間として表現されています。摂津という国にある... 続きをみる

  • こころあらむ 人に見せばや 能因法師

    こころあらむ 人に見せばや 津の国の 難波わたりの 春のけしきを 能因法師 春の理念、精神の風景としての難波 ── ヘーゲル哲学の立場による和歌の註解 津の国、難波は、もちろん地理的に実在する場所です。しかし和歌においてそれは単なる地名ではなく、象徴的な空間として表現されています。摂津という国にある... 続きをみる

  • こころあらむ 人に見せばや 能因法師

    こころあらむ 人に見せばや 津の国の 難波わたりの 春のけしきを 能因法師 春の理念、精神の風景としての難波 ── ヘーゲル哲学の立場による和歌の註解 津の国、難波は、もちろん地理的に実在する場所です。しかし和歌においてそれは単なる地名ではなく、象徴的な空間として表現されています。摂津という国にある... 続きをみる

  • ゲーテ『親和力』第四章

    ゲーテ『親和力』第四章 この第四章の登場人物も、引き続きロッテリアとその夫である男爵エドアルト、そして彼の友人である大尉である。友人の大尉がロッテリア・エドアルト夫妻の館に来ることによって、エドアルトの所有地の測量やその地所の記録を進めていく。この間に友人の大尉が取り組む仕事ぶりによって、大尉が有能... 続きをみる

  • ゲーテ『親和力』第四章

    ゲーテ『親和力』第四章 この第四章の登場人物も、引き続きロッテリアとその夫である男爵エドアルト、そして彼の友人である大尉である。友人の大尉がロッテリア・エドアルト夫妻の館に来ることによって、エドアルトの所有地の測量やその地所の記録を進めていく。この間に友人の大尉が取り組む仕事ぶりによって、大尉が有能... 続きをみる

  • ハルとナツ 届かなかった手紙 [第一話] 森光子 志田未来 野際陽子 米倉涼子 仲間由紀恵, 今井翼「姉妹」

    ハルとナツ 届かなかった手紙 [第一話] 森光子 志田未来 野際陽子 米倉涼子 仲間由紀恵, 今井翼「姉妹」 Youtube の動画のなかに、たまたま昔に放映された「ハルとナツ 届かなかった手紙」というドラマがあったので見る。ブログにその時の感想を載せていたのを思い出した。ブラジル移民の苦難の歴史の... 続きをみる

  • ハルとナツ 届かなかった手紙 [第一話] 森光子 志田未来 野際陽子 米倉涼子 仲間由紀恵, 今井翼「姉妹」

    ハルとナツ 届かなかった手紙 [第一話] 森光子 志田未来 野際陽子 米倉涼子 仲間由紀恵, 今井翼「姉妹」 Youtube の動画のなかに、たまたま昔に放映された「ハルとナツ 届かなかった手紙」というドラマがあったので見る。ブログにその時の感想を載せていたのを思い出した。ブラジル移民の苦難の歴史の... 続きをみる

  • 今日は変な日ですね~ タンブッコ アンサンブルと 勝浦市芸術文化交流センター

    今日は変な日です。 先ほど、昨日は「デューク・エリントン 柴田浩一」の記事を何人かの方が検索して見に来られていたって書いてましたけど、 今見たら今日は「タンブッコ アンサンブルと 勝浦市芸術文化交流センター」も何人かの方が見ておられているんですね。 こちらは2年前の記事で、11年前の「エリントン」の... 続きをみる

  • デューク・エリントン 柴田 浩一

    昨日は、なぜかこのブログの「デューク・エリントン 柴田 浩一」を検索して見に来られた方が数名おられました。エリントンのファンの柴田さんの渾身の一冊の発売の記事でした。 何で今更、まさか柴田さん亡くなったわけじゃないですよね。 まだお若いのに、、、、 なんて、気になって今までやったこともないのですけど... 続きをみる

  • 遠近法

    ここのところ一日のうちどっかで雨が降っている日が続いています。 梅雨だから仕方ない、逆にそうじゃなきゃ、後で、水不足だ~ 干ばつだ~って、 野菜やいろんなものが不作になったりしてもっと困ってしまうでしょうね。 雨、雨模様、、、諦めて楽しまなきゃ。。ってことで今日は遠近法。 僕らは遠近法というと、直線... 続きをみる

  • 「山家集」私的註釈864

    「山家集」私的註釈864 こころざすことありて、扇を仏にまゐらせけるに、院より賜はりけるに、女房受けたまはりて、包紙に書きつけられける 864 ありがたき 法にあふぎの 風ならば 心の塵を 払へとぞ思ふ 仏道修行を思い立って、扇を仏様に献上しようとした折に、崇徳院から扇を賜りましたが、女房がそれをお... 続きをみる

  • 「山家集」私的註釈864

    「山家集」私的註釈864 こころざすことありて、扇を仏にまゐらせけるに、院より賜はりけるに、女房受けたまはりて、包紙に書きつけられける 864 ありがたき 法にあふぎの 風ならば 心の塵を 払へとぞ思ふ 仏道修行を思い立って、扇を仏様に献上しようとした折に、崇徳院から扇を賜りましたが、女房がそれをお... 続きをみる

  • わ~お、すごい! オペラ座350周年ガラだって! チビ太もやりたい、、、間違っちゃった、訂正あります

    今、NHKでオペラ座350周年ガラの放映をやっています。 えぇ、350年前にできたんですね~ 凄いや。 そして、ガラのプログラムのあと、マリインスキーのジゼルでした。 バレエが本当に広まったのはむしろ、西欧(特に当時はその最高峰がオペラ座のあるパリね)でダメになって、ドサ(つまりロシアね)に流れて行... 続きをみる

  • Fudoshin Ryu Aikijujutsu Japanmarkt (Leiden 2016) 2e demonstratie

    Fudoshin Ryu Aikijujutsu Japanmarkt (Leiden 2016) 2e demonstratie Fudoshin Ryu Aikijujutsu demonstratie op 15 mei 2016 tijdens de Japanmarkt in leiden... 続きをみる

  • Fudoshin Ryu Aikijujutsu Japanmarkt (Leiden 2016) 2e demonstratie

    Fudoshin Ryu Aikijujutsu Japanmarkt (Leiden 2016) 2e demonstratie Fudoshin Ryu Aikijujutsu demonstratie op 15 mei 2016 tijdens de Japanmarkt in leiden... 続きをみる

  • Takamatsu Sensei

    Takamatsu Sensei Documentary. The story about the last Japanese ninja and the Mongolian Tiger. Takamatsu Sensei.

  • Takamatsu Sensei

    Takamatsu Sensei Documentary. The story about the last Japanese ninja and the Mongolian Tiger. Takamatsu Sensei.

  • Masaaki Hatsumi: The 34th Grand Master of the Togakure-ryu Ninjutsu

    Masaaki Hatsumi: The 34th Grand Master of the Togakure-ryu Ninjutsu (inc... youtu.be/NzPdT8pcYbY @YouTubeさんから — 赤尾 秀一 (@soratine) 2018年10月15日 - 00:22

  • Masaaki Hatsumi: The 34th Grand Master of the Togakure-ryu Ninjutsu

    Masaaki Hatsumi: The 34th Grand Master of the Togakure-ryu Ninjutsu (inc... youtu.be/NzPdT8pcYbY @YouTubeさんから — 赤尾 秀一 (@soratine) 2018年10月15日 - 00:22

  • タンブッコ アンサンブルと 勝浦市芸術文化交流センター

    昨日のブログにアップしておりましたように、昨日は勝浦までパーカッションの演奏会を聞きにまいりました。 演奏会なんて、もう何年ぶりでしょう。企画していたころだって、切符を買ったり、貰ったりしていくことはあまりありませんで、たいがい楽屋裏か通路の後ろでへばりついて聞いているのが普通でしたので。 ご招待い... 続きをみる

  • スポットを浴びる

    せっかく生きてきたのだから、一生に一度くらいはスポットを浴びて、自分が生きてきた証を皆に見て欲しい、、、 なんて、考えるのはおかしなことでしょうか? まして、創造者として、アーティストとして自分の一生をそれに費やし、活動している人にとって、スポットを浴びるということはどんな意味を持つのでしょう。 自... 続きをみる

  • ノマドの音楽

    ほんとはちょっと違うけど、春になるとヨーロッパにあふれてくるノマドの音楽。 あれを日本に招聘したかったんだけど、聞いたら、「彼ら、お金を渡したら、どっかにすっ飛んで行って、酒浸りになるよ。絶対に危ない」って言われて、断念したんですよね。 民族性のある、その国、国民のリズム、音楽ってとても興味があるん... 続きをみる

  • 円位上人無動寺へのぼりて

    円位上人無動寺へのぼりて、大乗院の放ち出(はなちで)に湖を見やりて にほ照るや 凪(な)ぎたる朝に 見わたせば 漕ぎゆく跡の 波だにもなし 西行 帰りなんとて朝(あした)の事にてほどもありにし、今は歌と申すことは思ひ絶えたれど、結句をばこれにてこそつかうまつるべかりけれとて詠みたりしかば、ただに過ぎ... 続きをみる

  • 円位上人無動寺へのぼりて

    円位上人無動寺へのぼりて、大乗院の放ち出(はなちで)に湖を見やりて にほ照るや 凪(な)ぎたる朝に 見わたせば 漕ぎゆく跡の 波だにもなし 西行 帰りなんとて朝(あした)の事にてほどもありにし、今は歌と申すことは思ひ絶えたれど、結句をばこれにてこそつかうまつるべかりけれとて詠みたりしかば、ただに過ぎ... 続きをみる

  • 仮りの宿

    鞍馬山にあった石の水瓶 天王寺へまゐりけるに、雨の降りければ、江口と申す所に宿を借りけるに、貸さざりければ、 752 世の中を いとふまでこそ かたからめ 仮の宿りを 惜しむ君かな 返し 753 家を出づる 人とし聞けば 仮りの宿 心とむなと 思ふばかりぞ (かく申して宿したりけり) 大阪の天王寺に... 続きをみる

  • 仮りの宿

    鞍馬山にあった石の水瓶 天王寺へまゐりけるに、雨の降りければ、江口と申す所に宿を借りけるに、貸さざりければ、 752 世の中を いとふまでこそ かたからめ 仮の宿りを 惜しむ君かな 返し 753 家を出づる 人とし聞けば 仮りの宿 心とむなと 思ふばかりぞ (かく申して宿したりけり) 大阪の天王寺に... 続きをみる

  • 撰集抄 巻五 第六 西行と待賢門院中納言の局が対面したこと

    撰集抄 巻五 第六 西行と待賢門院中納言の局が対面したこと 待賢門院に、中納言の局という女房がおられまし た。待賢門院がお亡くなりになられて後、出家剃髪して小倉山の麓に、仏道に帰依してお暮らしになっているとお聞き申し上げたので、長月のはじめの頃、かの 御室に参上し申し上げました。草深く繁っていて、行... 続きをみる

  • 撰集抄 巻五 第六 西行と待賢門院中納言の局が対面したこと

    撰集抄 巻五 第六 西行と待賢門院中納言の局が対面したこと 待賢門院に、中納言の局という女房がおられまし た。待賢門院がお亡くなりになられて後、出家剃髪して小倉山の麓に、仏道に帰依してお暮らしになっているとお聞き申し上げたので、長月のはじめの頃、かの 御室に参上し申し上げました。草深く繁っていて、行... 続きをみる

  • 踏まれっぷり、いろいろ~特別展「九州仏」~

    いらっしゃいませ ご訪問、ありがとうございます 先週土曜日、行って参りました。福岡市博物館。 特別展「九州仏~1300年の祈りとかたち~」を観に。 お天気も良く、博物館周りの木々の紅葉も美しかったですよ~。 久しぶりの仏浴なので、できるだけ静かにゆっくりと堪能したいと 開館時間の9時半に到着。 最初... 続きをみる

  • 3月18日(火)のTW:時代劇の原点、溝口健二監督作品『宮本武蔵』

    shuzo ati @soratine 00:00 昔なつかしい映画。嵐寛寿郎【映画】鞍馬天狗 角兵衛獅子 -1951: youtu.be/Rpo4E-pRRWM @YouTubeさんから from Tweet Button 返信 リツイート お気に入り shuzo ati @soratine 02... 続きをみる

  • 3月18日(火)のTW:時代劇の原点、溝口健二監督作品『宮本武蔵』

    shuzo ati @soratine 00:00 昔なつかしい映画。嵐寛寿郎【映画】鞍馬天狗 角兵衛獅子 -1951: youtu.be/Rpo4E-pRRWM @YouTubeさんから from Tweet Button 返信 リツイート お気に入り shuzo ati @soratine 02... 続きをみる

  • ゆかりにつけてもの思ひける人の

    ゆかりにつけてもの思ひける人の ゆかりにつけてもの思ひける人の許より、などかとはざらんと、恨み遣はしたりける返事に 803 あはれとも 心に思ふ ほどばかり 言はれぬべくは とひこそはせめ 親類縁者を亡くして悲しんでいる人の許から、どうしてお悔やみに来てくださらないのですか、と恨み言を送ってきた返事... 続きをみる

  • ゆかりにつけてもの思ひける人の

    ゆかりにつけてもの思ひける人の ゆかりにつけてもの思ひける人の許より、などかとはざらんと、恨み遣はしたりける返事に 803 あはれとも 心に思ふ ほどばかり 言はれぬべくは とひこそはせめ 親類縁者を亡くして悲しんでいる人の許から、どうしてお悔やみに来てくださらないのですか、と恨み言を送ってきた返事... 続きをみる

  • 万葉考(1)

    万葉考(1) 天皇遊猟蒲生野時額田王作歌 二〇 あかねさす 紫野逝き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 額田王 あかね草の植わった、紫野を過ぎて、私たちは御門の猟場にまで来ましたが 野を見張る番人は見とがめないでしょうか、あなたが私に向かって袖を振るのを。 皇太子答御歌 明日香宮御宇天皇諡曰天

  • 万葉考(1)

    万葉考(1) 天皇遊猟蒲生野時額田王作歌 二〇 あかねさす 紫野逝き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 額田王 あかね草の植わった、紫野を過ぎて、私たちは御門の猟場にまで来ましたが 野を見張る番人は見とがめないでしょうか、あなたが私に向かって袖を振るのを。 皇太子答御歌 明日香宮御宇天皇諡曰天

  • 万葉考(1)

    万葉考(1) 天皇遊猟蒲生野時額田王作歌 二〇 あかねさす 紫野逝き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 額田王 あかね草の植わった、紫野を過ぎて、私たちは御門の猟場にまで来ましたが 野を見張る番人は見とがめないでしょうか、あなたが私に向かって袖を振るのを。 皇太子答御歌 明日香宮御宇天皇諡曰天武天... 続きをみる

  • 万葉考(1)

    万葉考(1) 天皇遊猟蒲生野時額田王作歌 二〇 あかねさす 紫野逝き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 額田王 あかね草の植わった、紫野を過ぎて、私たちは御門の猟場にまで来ましたが 野を見張る番人は見とがめないでしょうか、あなたが私に向かって袖を振るのを。 皇太子答御歌 明日香宮御宇天皇諡曰天武天... 続きをみる

  • 西行

    Saigyo Hoshi drawn by Kikuchi Yosai 西行 西行法師(菊池容斎画/江戸時代)西行(さいぎょう)、元永元年(1118年) - 文治6年2月16日(1190年3月23日)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。 父は左衛門尉佐藤康清、母は監物源清経女... 続きをみる

  • 西行

    Saigyo Hoshi drawn by Kikuchi Yosai 西行 西行法師(菊池容斎画/江戸時代)西行(さいぎょう)、元永元年(1118年) - 文治6年2月16日(1190年3月23日)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。 父は左衛門尉佐藤康清、母は監物源清経女... 続きをみる

  • HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の愛しい人

    HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の恋人 もうすっかり古い映画になってしまっていたが、その名前だけは聴き知っている映画というものも、決して数少なくない。先日YOUTUBEを見ていた時に、たまたまそうした映画の一つで、「HIROSIMA MON AMOUR」が投稿されているのを発見した。... 続きをみる

  • HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の愛しい人

    HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の恋人 もうすっかり古い映画になってしまっていたが、その名前だけは聴き知っている映画というものも、決して数少なくない。先日YOUTUBEを見ていた時に、たまたまそうした映画の一つで、「HIROSIMA MON AMOUR」が投稿されているのを発見した。... 続きをみる

  • HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の愛しい人

    HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の恋人 もうすっかり古い映画になってしまっていたが、その名前だけは聴き知っている映画というものも、決して数少なくない。先日YOUTUBEを見ていた時に、たまたまそうした映画の一つで、「HIROSIMA MON AMOUR」が投稿されているのを発見した。... 続きをみる

  • HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の愛しい人

    HIROSIMA MON AMOUR――広島、私の恋人 もうすっかり古い映画になってしまっていたが、その名前だけは聴き知っている映画というものも、決して数少なくない。先日YOUTUBEを見ていた時に、たまたまそうした映画の一つで、「HIROSIMA MON AMOUR」が投稿されているのを発見した。... 続きをみる

  • 映画「亡国のイージス」を見る

    映画「亡国のイージス」を見る 6月14日のテレビで「亡国のイージス」という映画を見た。もちろん、娯楽作品ではあるけれども、曲がりなりにも、わが国の国防についての問題提起をおこなっている作品であるとは言える。言うまでもなく、イージス艦はレーダーや最新の情報処理システム、対空ミサイル・システムなどを装備... 続きをみる

  • 映画「亡国のイージス」を見る

    映画「亡国のイージス」を見る 6月14日のテレビで「亡国のイージス」という映画を見た。もちろん、娯楽作品ではあるけれども、曲がりなりにも、わが国の国防についての問題提起をおこなっている作品であるとは言える。言うまでもなく、イージス艦はレーダーや最新の情報処理システム、対空ミサイル・システムなどを装備... 続きをみる

  • 映画「亡国のイージス」を見る

    映画「亡国のイージス」を見る 6月14日のテレビで「亡国のイージス」という映画を見た。もちろん、娯楽作品ではあるけれども、曲がりなりにも、わが国の国防についての問題提起をおこなっている作品であるとは言える。言うまでもなく、イージス艦はレーダーや最新の情報処理システム、対空ミサイル・システムなどを装備... 続きをみる

  • 映画「亡国のイージス」を見る

    映画「亡国のイージス」を見る 6月14日のテレビで「亡国のイージス」という映画を見た。もちろん、娯楽作品ではあるけれども、曲がりなりにも、わが国の国防についての問題提起をおこなっている作品であるとは言える。言うまでもなく、イージス艦はレーダーや最新の情報処理システム、対空ミサイル・システムなどを装備... 続きをみる

  • 春の息吹

    冬の寒さが厳しければ厳しいほど、春の訪れが歓ばしいものになる。今年の冬は生暖かくて何か物足りない気がする。ともあれ、春の足音が聞こえる。 春霞む市街地 最近は西洋タンポポがはびこり、在来種はすっかりかげを潜めてしまったようだ。 蕾も可愛い。 どこか、フリードリッヒの絵を思い出す。 梅の花が美しい。 ... 続きをみる

  • 春の息吹

    冬の寒さが厳しければ厳しいほど、春の訪れが歓ばしいものになる。今年の冬は生暖かくて何か物足りない気がする。ともあれ、春の足音が聞こえる。 春霞む市街地 最近は西洋タンポポがはびこり、在来種はすっかりかげを潜めてしまったようだ。 蕾も可愛い。 どこか、フリードリッヒの絵を思い出す。 梅の花が美しい。 ... 続きをみる

  • 敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から

    敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から もう1月も半ばを過ぎて、お正月気分ももうどこかへ消えかかっているが、お正月休みの時、テレビ番組も低俗でマンネリ化していてつまらないので、久しぶりにDVDで今は亡き成瀬巳喜男監督の「浮雲」という古い作品を取り出して見た。 浮雲 http://www... 続きをみる

  • 敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から

    敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から もう1月も半ばを過ぎて、お正月気分ももうどこかへ消えかかっているが、お正月休みの時、テレビ番組も低俗でマンネリ化していてつまらないので、久しぶりにDVDで今は亡き成瀬巳喜男監督の「浮雲」という古い作品を取り出して見た。 浮雲 http://www... 続きをみる

  • 敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から

    敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から もう1月も半ばを過ぎて、お正月気分ももうどこかへ消えかかっているが、お正月休みの時、テレビ番組も低俗でマンネリ化していてつまらないので、久しぶりにDVDで今は亡き成瀬巳喜男監督の「浮雲」という古い作品を取り出して見た。 浮雲 http://www... 続きをみる

  • 敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から

    敗戦国民の焼き印――「浮雲」―成瀬巳喜男監督作品から もう1月も半ばを過ぎて、お正月気分ももうどこかへ消えかかっているが、お正月休みの時、テレビ番組も低俗でマンネリ化していてつまらないので、久しぶりにDVDで今は亡き成瀬巳喜男監督の「浮雲」という古い作品を取り出して見た。 浮雲 http://www... 続きをみる

  • 短歌と哲学(4)

    短歌と哲学(4) ここで古典作品の二三を検討することで、短歌における芸術と哲学の関係について考察してみたい。 まず『伊勢物語』の中からいくつかの作品を取りあげてみる。 第九十七段 四十の賀の歌 むかし、堀川のおほいもうち君と申す、いまそかりけり。四十の賀、九条の家にてせられける日、中将なりける翁、 ... 続きをみる

  • 短歌と哲学(4)

    短歌と哲学(4) ここで古典作品の二三を検討することで、短歌における芸術と哲学の関係について考察してみたい。 まず『伊勢物語』の中からいくつかの作品を取りあげてみる。 第九十七段 四十の賀の歌 むかし、堀川のおほいもうち君と申す、いまそかりけり。四十の賀、九条の家にてせられける日、中将なりける翁、 ... 続きをみる

  • 短歌と哲学(4)

    ここで古典作品の二三を検討することで、短歌における芸術と哲学の関係について考察してみたい。 まず『伊勢物語』の中からいくつかの作品を取りあげてみる。 第九十七段 四十の賀の歌 むかし、堀川のおほいもうち君と申す、いまそかりけり。四十の賀、九条の家にてせられける日、中将なりける翁、 櫻花ちりかひ曇れ老... 続きをみる

  • 短歌と哲学(4)

    ここで古典作品の二三を検討することで、短歌における芸術と哲学の関係について考察してみたい。 まず『伊勢物語』の中からいくつかの作品を取りあげてみる。 第九十七段 四十の賀の歌 むかし、堀川のおほいもうち君と申す、いまそかりけり。四十の賀、九条の家にてせられける日、中将なりける翁、 櫻花ちりかひ曇れ老... 続きをみる

  • 短歌と哲学(3)

    短歌と哲学(3) 文学は言語のもつリズム、音韻によって本来的に音楽性を含んでいる。また言語は概念と表裏一体である同時に、たとえ抽象的ではあってもその表象が色彩や形象をもつ点で美術の性格の側面も併せもっている。それゆえ言語芸術である文学は芸術と哲学の境界に位置する。 その文学の一ジャンルである短歌は、... 続きをみる

  • 短歌と哲学(3)

    短歌と哲学(3) 文学は言語のもつリズム、音韻によって本来的に音楽性を含んでいる。また言語は概念と表裏一体である同時に、たとえ抽象的ではあってもその表象が色彩や形象をもつ点で美術の性格の側面も併せもっている。それゆえ言語芸術である文学は芸術と哲学の境界に位置する。 その文学の一ジャンルである短歌は、... 続きをみる

  • 短歌と哲学(3)

    文学は言語のもつリズム、音韻によって本来的に音楽性を含んでいる。また言語は概念と表裏一体である同時に、たとえ抽象的ではあってもその表象が色彩や形象をもつ点で美術の性格の側面も併せもっている。それゆえ言語芸術である文学は芸術と哲学の境界に位置する。 その文学の一ジャンルである短歌は、もちろん個別芸術と... 続きをみる

  • 短歌と哲学(3)

    文学は言語のもつリズム、音韻によって本来的に音楽性を含んでいる。また言語は概念と表裏一体である同時に、たとえ抽象的ではあってもその表象が色彩や形象をもつ点で美術の性格の側面も併せもっている。それゆえ言語芸術である文学は芸術と哲学の境界に位置する。 その文学の一ジャンルである短歌は、もちろん個別芸術と... 続きをみる

  • 短歌と哲学(2)

    芸術作品に共通する特徴の一つとして、その軽やかな美しさというものがある。その典型が音楽である。音楽はあらゆる芸術の中でももっとも抽象的で、それゆえあらゆる現実存在の重苦しさからは解き放たれている。それは時間と空間のもっとも抽象的な世界へと私たちを誘うものであり、音楽は一つの啓示である。少なくとも啓示... 続きをみる

  • 短歌と哲学(2)

    芸術作品に共通する特徴の一つとして、その軽やかな美しさというものがある。その典型が音楽である。音楽はあらゆる芸術の中でももっとも抽象的で、それゆえあらゆる現実存在の重苦しさからは解き放たれている。それは時間と空間のもっとも抽象的な世界へと私たちを誘うものであり、音楽は一つの啓示である。少なくとも啓示... 続きをみる

  • 短歌と哲学(2)

    芸術作品に共通する特徴の一つとして、その軽やかな美しさというものがある。その典型が音楽である。音楽はあらゆる芸術の中でももっとも抽象的で、それゆえあらゆる現実存在の重苦しさからは解き放たれている。それは時間と空間のもっとも抽象的な世界へと私たちを誘うものであり、音楽は一つの啓示である。少なくとも啓示... 続きをみる

  • 短歌と哲学(2)

    芸術作品に共通する特徴の一つとして、その軽やかな美しさというものがある。その典型が音楽である。音楽はあらゆる芸術の中でももっとも抽象的で、それゆえあらゆる現実存在の重苦しさからは解き放たれている。それは時間と空間のもっとも抽象的な世界へと私たちを誘うものであり、音楽は一つの啓示である。少なくとも啓示... 続きをみる

  • 短歌と哲学(1)

    1507 雲につきてうかれのみゆく心をば山にかけてをとめんとぞ思ふ 西行は山の麓に流れ行く雲を見ている。と同時にその雲に誘われるように自分の心に漂泊への思いの兆し始めているのを自覚している。もちろん私たちには西行がどのような場所でこの歌を詠じたのか知るよしもない。 峠を上りつめたところ正面にその山容... 続きをみる

  • 短歌と哲学(1)

    1507 雲につきてうかれのみゆく心をば山にかけてをとめんとぞ思ふ 西行は山の麓に流れ行く雲を見ている。と同時にその雲に誘われるように自分の心に漂泊への思いの兆し始めているのを自覚している。もちろん私たちには西行がどのような場所でこの歌を詠じたのか知るよしもない。 峠を上りつめたところ正面にその山容... 続きをみる

  • 短歌と哲学(1)

    1507 雲につきてうかれのみゆく心をば山にかけてをとめんとぞ思ふ 西行は山の麓に流れ行く雲を見ている。と同時にその雲に誘われるように自分の心に漂泊への思いの兆し始めているのを自覚している。もちろん私たちには西行がどのような場所でこの歌を詠じたのか知るよしもない。 峠を上りつめたところ正面にその山容... 続きをみる

  • 短歌と哲学(1)

    1507 雲につきてうかれのみゆく心をば山にかけてをとめんとぞ思ふ 西行は山の麓に流れ行く雲を見ている。と同時にその雲に誘われるように自分の心に漂泊への思いの兆し始めているのを自覚している。もちろん私たちには西行がどのような場所でこの歌を詠じたのか知るよしもない。 峠を上りつめたところ正面にその山容... 続きをみる

  • アンニュイな黄金イケメン観音

    はい。行ってまいりました。 『スリランカ 輝く島の美に出会う』 東京国立博物館です。 爽やかな風と眩しい陽射しを心地よく感じながら。 私の目当てだった “黄金のイケメン”観音菩薩様です。 やはり会場でも、ひときわの存在感でした。 それほど大きくはないのですが、 その姿の美しさ。 でも、ちょっと笑っち... 続きをみる

  • 景観条例――都市と農村の景観問題

    日本の都市や農村の景観の醜さについては、これまでに私も何度か論及したことがある。また海外旅行者が旅行先で撮ってきた写真やテレビ番組などで放映される西欧や北欧における都市や農村の景観の美しさと見比べて、わが国の都市や農村における景観の醜さについては体験的にも語ってきた。 国民住宅(フォルクスハウス)―... 続きをみる

  • 景観条例――都市と農村の景観問題

    日本の都市や農村の景観の醜さについては、これまでに私も何度か論及したことがある。また海外旅行者が旅行先で撮ってきた写真やテレビ番組などで放映される西欧や北欧における都市や農村の景観の美しさと見比べて、わが国の都市や農村における景観の醜さについては体験的にも語ってきた。 国民住宅(フォルクスハウス)―... 続きをみる

  • 業平卿紀行録8

    在原業平は825年(天長2年)に生まれ、そして紀貫之は866年(貞観8年)頃に生まれたというから、ちょうど昭和の人間が明治の人間を思い出すように、業平の人間像も貫之の世代の人たちにはまだ鮮明に記憶されていただろう。貫之が子供のころには業平はまだ生きていたし、彼は紀貫之と同じ紀氏有常の娘を妻にめとって... 続きをみる

  • 業平卿紀行録8

    在原業平は825年(天長2年)に生まれ、そして紀貫之は866年(貞観8年)頃に生まれたというから、ちょうど昭和の人間が明治の人間を思い出すように、業平の人間像も貫之の世代の人たちにはまだ鮮明に記憶されていただろう。貫之が子供のころには業平はまだ生きていたし、彼は紀貫之と同じ紀氏有常の娘を妻にめとって... 続きをみる

  • 業平卿紀行録8

    業平卿紀行録8 在原業平は825年(天長2年)に生まれ、そして紀貫之は866年(貞観8年)頃に生まれたというから、ちょうど昭和の人間が明治の人間を思い出すように、業平の人間像も貫之の世代の人たちにはまだ鮮明に記憶されていただろう。貫之が子供のころには業平はまだ生きていたし、彼は紀貫之と同じ紀氏有常の... 続きをみる

  • 業平卿紀行録8

    業平卿紀行録8 在原業平は825年(天長2年)に生まれ、そして紀貫之は866年(貞観8年)頃に生まれたというから、ちょうど昭和の人間が明治の人間を思い出すように、業平の人間像も貫之の世代の人たちにはまだ鮮明に記憶されていただろう。貫之が子供のころには業平はまだ生きていたし、彼は紀貫之と同じ紀氏有常の... 続きをみる

  • 業平卿紀行録7

    伊勢物語はこの時代に生きた在原業平を主人公にしながら、彼を取り巻くゆかりの深い人たちも多く登場する。とくに清和天皇の女御に上ってからは、もはや業平には手の届かない人となった藤原高子、まだ入内するまえの二条の后がただ人の身分であられた頃に業平と出会う。この二人の恋愛関係が物語の核を作る。彼らのことは当... 続きをみる

  • 業平卿紀行録7

    伊勢物語はこの時代に生きた在原業平を主人公にしながら、彼を取り巻くゆかりの深い人たちも多く登場する。とくに清和天皇の女御に上ってからは、もはや業平には手の届かない人となった藤原高子、まだ入内するまえの二条の后がただ人の身分であられた頃に業平と出会う。この二人の恋愛関係が物語の核を作る。彼らのことは当... 続きをみる

  • 業平卿紀行録7

    業平卿紀行録7 伊勢物語はこの時代に生きた在原業平を主人公にしながら、彼を取り巻くゆかりの深い人たちも多く登場する。とくに清和天皇の女御に上ってからは、もはや業平には手の届かない人となった藤原高子、まだ入内するまえの二条の后がただ人の身分であられた頃に業平と出会う。この二人の恋愛関係が物語の核を作る... 続きをみる

  • 業平卿紀行録7

    業平卿紀行録7 伊勢物語はこの時代に生きた在原業平を主人公にしながら、彼を取り巻くゆかりの深い人たちも多く登場する。とくに清和天皇の女御に上ってからは、もはや業平には手の届かない人となった藤原高子、まだ入内するまえの二条の后がただ人の身分であられた頃に業平と出会う。この二人の恋愛関係が物語の核を作る... 続きをみる

  • 業平卿紀行録6

    業平卿紀行録6 その後に嵯峨天皇の跡を継いだ異母弟の淳和天皇とその子恒貞親王は、やがて嵯峨天皇の子である仁明天皇と皇位の継承をめぐって対立することになる。淳和天皇の跡を継いだ仁明天皇は、はじめは淳和天皇の子恒貞親王を皇太子としていたが、仁明天皇の女御はそのとき権勢を誇っていた藤原北家の冬嗣の娘順子で... 続きをみる

  • 業平卿紀行録6

    業平卿紀行録6 その後に嵯峨天皇の跡を継いだ異母弟の淳和天皇とその子恒貞親王は、やがて嵯峨天皇の子である仁明天皇と皇位の継承をめぐって対立することになる。淳和天皇の跡を継いだ仁明天皇は、はじめは淳和天皇の子恒貞親王を皇太子としていたが、仁明天皇の女御はそのとき権勢を誇っていた藤原北家の冬嗣の娘順子で... 続きをみる

  • 業平卿紀行録5

    業平卿紀行録5 朝廷では天皇家や藤原氏を取り巻く皇位をめぐる争いははげしく、天智天皇や天武天皇の御代以前も以後にも絶えなかった。また桓武天皇の即位すらすでに皇位をめぐる権力争いの様相を呈していた。今も昔も政治には権力をめぐる暗闘には事欠かないということである。と言うよりも、権力をめぐる闘争こそが政治... 続きをみる

  • 業平卿紀行録5

    業平卿紀行録5 朝廷では天皇家や藤原氏を取り巻く皇位をめぐる争いははげしく、天智天皇や天武天皇の御代以前も以後にも絶えなかった。また桓武天皇の即位すらすでに皇位をめぐる権力争いの様相を呈していた。今も昔も政治には権力をめぐる暗闘には事欠かないということである。と言うよりも、権力をめぐる闘争こそが政治... 続きをみる

  • 業平卿紀行録4

    業平卿紀行録4 その後中臣の鎌足は、娘たちを天皇家の後宮に送り、天皇家の外戚となることによって権力を確立していったのであるが、これは彼らが滅ぼした蘇我氏の一族が勢力を強めたのと同じやり方だった。ここではこの歴史的な事件の背景、その経済的なあるいは政治的な動機などについては、深く論じることはできない。... 続きをみる

  • 業平卿紀行録4

    業平卿紀行録4 その後中臣の鎌足は、娘たちを天皇家の後宮に送り、天皇家の外戚となることによって権力を確立していったのであるが、これは彼らが滅ぼした蘇我氏の一族が勢力を強めたのと同じやり方だった。ここではこの歴史的な事件の背景、その経済的なあるいは政治的な動機などについては、深く論じることはできない。... 続きをみる

  • 業平卿紀行録3

    業平卿紀行録3 一昨年の秋に、この十輪寺からもさほど遠くない大原野神社を訪れたときには、昔に読んだことのある伊勢物語をあらためて取り出したり源氏物語のことを思い出したりして少し調べてみた。そして、この洛西地域一帯が、とくに大原野と呼ばれるあたりは伊勢物語や源氏物語などにもゆかりの深いところであること... 続きをみる

  • 業平卿紀行録3

    業平卿紀行録3 一昨年の秋に、この十輪寺からもさほど遠くない大原野神社を訪れたときには、昔に読んだことのある伊勢物語をあらためて取り出したり源氏物語のことを思い出したりして少し調べてみた。そして、この洛西地域一帯が、とくに大原野と呼ばれるあたりは伊勢物語や源氏物語などにもゆかりの深いところであること... 続きをみる

  • 小野小町7

    小町の恋愛とその生涯が後の世にこれほど広く深く広まったことには、さらに南北朝時代から室町時代に生きた観阿弥、世阿弥の親子の力があったと思う。 彼ら親子は能という芸術を通じて、小町の恋愛と仏教の無常観を象徴的に描き出した。それが武士階級を通じてやがて民衆の間にも広まっていったと考えられる。しかし、卒塔... 続きをみる

  • 小野小町7

    小町の恋愛とその生涯が後の世にこれほど広く深く広まったことには、さらに南北朝時代から室町時代に生きた観阿弥、世阿弥の親子の力があったと思う。 彼ら親子は能という芸術を通じて、小町の恋愛と仏教の無常観を象徴的に描き出した。それが武士階級を通じてやがて民衆の間にも広まっていったと考えられる。しかし、卒塔... 続きをみる

  • 小野小町6

    小町が思いを男性に託して恨みを述べている歌としては、ただ一つ 残されている。それは小野貞樹に当てたもので次の歌。 をののこまち 782 今はとて わが身時雨にふりぬれば 言の葉さえに移ろひにけり 返し 小野さだき 貞樹 783 人を思ふ心この葉にあらばこそ 風のまにまにちりもみだれめ 小町が当時のき... 続きをみる

  • 小野小町6

    小町が思いを男性に託して恨みを述べている歌としては、ただ一つ 残されている。それは小野貞樹に当てたもので次の歌。 をののこまち 782 今はとて わが身時雨にふりぬれば 言の葉さえに移ろひにけり 返し 小野さだき 貞樹 783 人を思ふ心この葉にあらばこそ 風のまにまにちりもみだれめ 小町が当時のき... 続きをみる

  • 小野小町5

    また小町自身がどのような女性であったかについては、1300年頃の鎌倉時代に生きた吉田兼好の徒然草の第百七十三段に小野小町が事として、「極めて定かならず」とすでに書いている。吉田兼好自身は小町ゆかりの山科の小野の山里に領地を買って住んでいたらしいから、小町の言い伝えなどは、よく耳にする立場にいたはずで... 続きをみる

  • 小野小町5

    また小町自身がどのような女性であったかについては、1300年頃の鎌倉時代に生きた吉田兼好の徒然草の第百七十三段に小野小町が事として、「極めて定かならず」とすでに書いている。吉田兼好自身は小町ゆかりの山科の小野の山里に領地を買って住んでいたらしいから、小町の言い伝えなどは、よく耳にする立場にいたはずで... 続きをみる

  • 小野小町3

    古今和歌集の中でも実際にその贈答歌の中で、互いの名前が記録されて、小野小町との人間関係が成立していると考えられる可能性の高いのは、巻第十二恋歌二で(556に対する557)小町の返歌のある安部清行、また巻十八雑歌下(938)に小町の返歌がある文屋康秀、それに後撰集の中に歌を贈ったことが記されている僧正... 続きをみる

  • 小野小町3

    古今和歌集の中でも実際にその贈答歌の中で、互いの名前が記録されて、小野小町との人間関係が成立していると考えられる可能性の高いのは、巻第十二恋歌二で(556に対する557)小町の返歌のある安部清行、また巻十八雑歌下(938)に小町の返歌がある文屋康秀、それに後撰集の中に歌を贈ったことが記されている僧正... 続きをみる

  • 小野小町2

    しかし、古今和歌集に収められてある小町の和歌を詠む限り、紀淑望の「艶にして気力なし。病める婦の花粉を着けたるがごとし」というのは少し言い過ぎのような気がする。やはり、紀貫之ぐらいの評価が妥当であると思う。そこにみられるのは、和歌の創作よりも、恋愛そのものに関心を示している女性らしいふつうの女性像であ... 続きをみる

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