• ただただ淡々と

    昨日の続き。あの時のこと。 病院を出て車に乗った後、すぐに父親に電話した。 2コールくらいですぐに出てくれた。前日に危篤だと話はしてあったから、もしかしたら私からの連絡を心配しながら待っていたのかもしれない。 今ならそう振り返られるけど、当時はそんなことに気づく余裕なんてなかった。 やけに早いな、なんて思っただけだ。 「さっき、亡くなったから。」とだけ言った。 父親は「そうか・・お疲れ様。」とだけ

  • 笑顔で

    毎日毎日、とにかく仕事に追われていた。 大変だ、とか疲れた、とかこれからどうしよう、なんて考えている暇もなかった。 明らかに一人に対して任される仕事量じゃなかった。 いや、要領のいい人ならこなせるのかもしれないけれど。 要領の悪い人間の見本のような自分では無理だった。 ここ2~3週間の私は傍から見て本当にひどかったと思う。 自分の中の余裕のなさが、もう完全に外に出てしまっていた。 患者や家族に接し

  • 手を握って

    少し、前のニュースだけれど。 野村沙知代さんが虚血性心不全で急逝された。 記事を読んでいる中、沙知代さんの最期の言葉に目を奪われた。 「手を握って」 彼と同じだ。 彼が私に対して言った最期の言葉も「手を握ってほしい」だった。 ただ彼の場合、その後病棟の看護師さんに対しても何か言っていたらしいから、正確には最期の言葉じゃないが。 「手を握って」 夫である克也さんにそう伝えた時、沙知代さんはどんな思い

  • 2年前のこと、そして彼へのメッセージ

    2015年12月4日。彼があちらへ旅立ってしまった日。 あの日はただただ呆然とするしかできなかった。 自分の思考は完全に停止してしまっており、これからのことなんてもちろん、現実を受け入れること脳が拒否していた。 夜の病室で彼と過ごした最後の時間。 私はもうただただ「〇〇、愛してる」と言うことしかできなかった。 壊れた機械みたいに同じ台詞を言うことしか。 他にも感謝の言葉とか、言うことはいくらでもあ

  • 感情の噴出

    ここ最近、ブログではあの時のことを振り返っていた。 そして現実では仕事に追われていた。 毎日残業で、帰りが21時頃なんて当たり前だった。 どうしてこうやってもやっても終わらないのか、やることがわんさか出てくるのか不思議で仕方なかったけど、やるしかないからこなす。 なので平日の日中は彼のことを考える余裕はなかった。 考えることが次々あったから、彼のことが入る隙間が頭や心になかった。 そして休みの今日

  • 彼の最期を意識した瞬間

    この日。 彼の病状は素人目から見ても急激に悪化していた。 合併症が本当に強く出てしまっていた。 数日前からは考えられないほど変わっていた。 あの時の彼の虚ろな目。 目は半分開いたのに、その目には喜怒哀楽どころか何の感情も映っていない。 本当にただ”目が開いている”だけの状態。 あの目は今でも忘れられない。 正直合併症が出るとは思っていたが、こんなに急激に進むとは思っていなかった。 なので正直かなり

  • かみさんの買ってきた本 アンガーマネジメント(2)

    ・気管切開での無声 ・パーキンソンでの動作不自由 ・意思疎通は可能 ・動作不自由にも関わらず、自力でオムツパンツを脱ぎ放尿する問題行動 この放尿を繰り返すのは 話せない彼が 何らかを伝えたい意思表示ではないか 私はそう考えるようになった。 順を追って思い出していく。 ●【問題行動】 このパーキンソンの利用者の放尿は 多い時で一晩で3〜4回あった。  ●【問題行動に対しての怒りのステージ】 最初期、

  • かみさんの買ってきた本 アンガーマネジメント

    かみさんが珍しく 少年ジャンプ以外に本を買ってきた。 どうしたんだいと訊ねると 最近イライラしちゃってとかみさん。 ざっと目を通したが 本に書かれていることは 普段に私がかみさんに伝えていることと変わらないように思えた。 私の言葉は かみさんに響いていないのだなあと 小さな落胆を感じる。 私の前職は 特別養護老人ホームの介護員だ。 高齢による寝たきり パーキンソンや障害による寝たきり 糖尿病による

  • TOEIC学習を始めたきっかけ

    自分は、監査法人という組織に所属している公認会計士であり、日々企業の決算内容をチェックしています。 最近は、東芝事件などで、監査法人という名前がニュースや新聞でクローズアップされることも再び多くなりましたが、まぁ、あれです(雑でスミマセン)。 自分が今仕事で英語を使う機会があるかというと、実はほぼゼロです。 また、今後仕事で英語をバリバリ生かそう!とも特に思っていません。 ではなぜTOEICの勉強

  • ブログはじめました。

    今度、職場でTOEIC IPの試験を受ける予定の公認会計士です。 TOEICの受験は10年以上ぶりでブランクがあり、当時のスコアは確か630くらいだったかと。。 来年1月に試験がありますが、まずは700点台を目指します。 来年中には800点が目標です。 とりあえず、隙間時間で特急シリーズ中心に勉強しています。 よろしくお願いします。 <a href="//www.blogmura.com/poin

  • 今日から一週間

    今日は11月28日。 彼が病院に運ばれた日だ。 今日から命日の12月4日頃までは自分との闘いになるんだろうな。 昨年ほど気持ちの浮き沈みは激しくなさそうだけど、ふとしたきっかけで堕ちるかもしれない。 あの時のこと。 思い返すと苦しいけど、辛いけど、でもやっぱり忘れたくないから。 仕事から帰ってきたら、ゆっくり思い出しながら彼を偲ぼうと思う。 そして・・12月5日と6日は彼の葬儀のこともここに書こう

  • 同志の方へ感謝

    土日の休みを利用して・・ 同志の方とお会いした。 境遇に関してとても共通点の多い方で、かなり踏み込んだ所まで話すことができた。 そして、たくさんの温かさや優しさを分けていただいた。 本当に嬉しかった。 私の知っているお礼の言葉では、感謝の気持ちを伝えきれなかったことが悔しい。 自分でも驚くほど満ち足りた気持ちで今、帰途についている。 「生きる力」をたくさんいただいた感じだ。 明日から、少しずつ今回

  • くも膜下出血

    彼は外傷性くも膜下出血の合併症が原因でいなくなった。 そのため「くも膜下出血」という病名にはどうしても敏感に反応してしまう。 今日、病院に行きカルテを見てみると、くも膜下出血の患者が休みの間に入院していた。 比較的年齢もお若い方。 入院する数日前から頭痛があったそうだが、市販の薬を飲んで対処していた。 それが昨日の昼、突然頭痛がひどくなり嘔吐したため受診。 くも膜下出血と診断され即入院したとのこと

  • 星空

    今日は仕事が休みだが用事があり、いろいろまわって帰宅したのが22時過ぎ。 車から降りて何気なく空を見上げると見事な星空。 不思議と心が落ち着いた。 寒さを忘れ、しばし見とれていたほど。 私の住んでいる所は田舎だ。 街の灯りも少ないので、星がとても綺麗だ。 特に今の季節は空気が澄んでいるため、いつも以上にはっきり見える。 今日もオリオン座やカシオペヤ座がとても綺麗に瞬いていた。 私は幼い頃、星や宇宙

  • 心境の変化

    彼がこの世からいなくなった直後。 泣きながらずっとそばにいてと願った。 見守っていて、どこかにいかないで、そう思っていた。 無理なのに・・傍にいて守ってほしいと思った。 でも今は・・ずっと傍にいてほしいとは思わない。 私はスピリチュアル的な力は全くないから、例え見えない彼が傍にいたとしても気づかない。触れることもできない。話せない。 それは彼からみても同じだろう。 私が笑顔で前向きに頑張っていれば

  • 自分で考えて決めたこと

    彼の三回忌。 私は彼の実家へは何もしないでおこうと思っている。 お花も贈らない。連絡も取らない。実家へお邪魔しない。 そう決めた。 この結論を出すまで正直かなり悩んだ。 自分の中では当初、三回忌まではお花を贈りたい、実家にお邪魔して話がしたいと考えていたから。 でも秋のお彼岸の時。 お義母さんのあの辛そうな顔をみて胸が苦しくなった。 そして気づいた。私がその原因の一端だと。 彼のご両親の心情を想像

  • 三回忌まで、あと2週間

    2週間後。12月4日。 彼の祥月命日がやってくる。 さてどうしたものか、と思う。 実を言うと命日をどう過ごそうか決めていない。 完全にノープランだ。 というかその日は月曜日。一応仕事だ。 まず仕事を休むかどうか、それすら迷っている。 昨年は日曜日だから良かったのだけれど。 命日だから彼をゆっくり偲びたい気もするし、彼のことだから仕事はちゃんとやれ!と言いそうだし・・ うーん、悩む。 とりあえず前日

  • 子ども染みた妄想

    今日、用事があって地元の動物園の近くを通りがかった。 彼といつか一緒に行こうと言いつつ、結局行かなかったっけ・・と寂しくなった。 私の命が尽きて魂(?)のようなものになった時、すぐにあちらの世界に逝くんじゃなくて、彼と再会して、彼の魂(?)と一緒にこの世でもうしばらく過ごしてみたい。 そして2人で想い出の場所をまわったりとか、生きている時に行けなかった場所に行ってみたい。 もちろん2人とも死んでい

  • 抱きしめて

    この一週間、仕事は本当にしんどかった。 そして多分、来週もしんどい。 明日は寝倒そうと思う。 こんな時は彼にいてほしいと強く思う。 彼の存在自体が私の癒しだからだ。 彼に抱きしめてほしい。 あの優しい、大きな手で頭や背中を撫でてくれたら、今の私は即寝てしまうだろう。 でもそれはもう、現実では叶わないことだから。 彼がいた時、もっとそうすれば良かった。 彼の腕の中で、無邪気に甘えて安心して眠れば良か

  • 2年前の雨の日と比べて

    今日、外はけっこう強い雨。 そして寒い。 そういえばあの日もそうだったっけ、なんて思い出したことがある。 心の奥底に沈んでいた記憶がふと甦ってきた。 2015年12月半ば。 彼がいなくなって2週間ほどたった頃。 隣の市で仕事終わりに研修があった。 本当は行きたくなかったが、一緒に行くメンバーは全員私より上の立場だったので仕方なく行った。 研修の内容。 誰がどんな話をしていたか。 そして何を目的にこ

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