読書のムラゴンブログ

  • 言葉とのつきあい方を問題にすればいいってものじゃない

    仕事の現場って面白いですよね。その職場だけに通用する規律や独特のルールがあって。私生活では積極的に人と会うほうではありませんが、仕事で人の話を伺うのはぜんぜん苦にならないです。(小川洋子) ただ、仕事だから演った。そして仕事は全力でやるのが当たり前だと考えていた。 高峰は「根性」とか「頑張る」という... 続きをみる

  • 『大学通信教育に学ぶ人のためのスタディガイド』

    以前、読んだ本なのだが、書架から出して読み直してみた。 やはり、好きにはなれない1冊。なぜなら、この本を書いている方は「慶應通教」の出身者で、しかも、その後、慶應義塾大学大学院を出るほどの人物。本の内容は正論すぎるため、反論することはできない。まっとうな大学通信教育の履歴であり、まさにスタディガイド... 続きをみる

  • 菜根譚のエキスを少し

    『菜根譚』を読んだ。 といっても、そのものではなく以前放送されたNHK「心の探究」というラジオ番組のテキストである。 講師は鎌田茂雄という東大の名誉教授で、この音源を時々車の中で聴いている。 見逃したり、聞き逃したりすることが常の自分なので、テキストと音源の双方で接しているのは、案外向きなのかもしれ... 続きをみる

  • 自分で決めることを迫る本

    昨夜のNHKクローズアップ現代という番組で、東大野球部の指導をしている桑田真澄氏が取り上げられていた。 ちょうど、この新書を読んでいた偶然にちょっと驚いた。 『古武術に学ぶ身体操法』(甲野善紀 岩波アクティブ新書) 巨人に在籍していた当時、桑田投手がケガからの復帰し、その後投法を変えたきっかけを作っ... 続きをみる

  • かるうく読んで,かるうくメモ

    『「また,必ず会おう」と誰もが言った。』(喜多川泰 サンマーク出版) 物語とはなっているが,小説とは言い難い。なぜなら悪人が登場しないから…なんて,至極単純な理由づけをしてみた。主人公の出会いが全て善人であるのは,いかにもサンマーク出版?らしい。穿った見方をしている自分もいるが,そういうふうに世界は... 続きをみる

  • 日用品に向けられる言葉

    雑誌『ブルータス』の表紙のキャッチコピーには、いつも唸ってしまう。自分の好みとその範囲が似通っているのだろうなあ。 今回のコピーは、こうだ。 尊敬できる「日用品」。 二つの言葉の意味を、念のために確かめる。 【日用品】日常の生活で使う、こまごまとした品物(広辞苑) 【尊敬】他人の人格・行為などをとう... 続きをみる

  • いい本の要件を満たすもの

    奥野修司の書いたノンフィクションが印象深かったことを思い出し、その著者名に惹かれて買い求めた文庫だった。 『放射能に抗う 福島の農業再生に懸ける男たち』(講談社文庫) 題名そのままに、震災後の福島で農業に取り組む男たちのドギュメントか、と思いきや、実際は第1章と第8章が震災後つまり現在進行形の格闘で... 続きをみる

  • 『ヨーロッパ大学都市への旅 学歴文明の夜明け』

    同じタイミングで放送大学から借りた表題の本・・・ 読み始めて、すぐ「中世大学都市への旅」と内容が酷似していることに気付く。まあ、著者は同じ「横尾壮英先生」だから、内容が似るのも仕方ないか・・・と思いつつも、「読み始めた本は途中で投げ出さないの原則」があるため、清々と本を読み、やっとのことで読み終わっ... 続きをみる

  • 整理を整理する,その2

    『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫) この著に書かれてある、整理に対する考え方、整理術の核となることを、自分なりにキーワード化してみた。 本文中に使われていない言葉をひねり出して、三つを提示する。 絶縁 俯瞰 共有 整理下手な自分には、その能力に欠ける点があるということだ。 絶縁とは単純に... 続きをみる

  • 「タベルナ」と「コンクラーベ」

    放送大学で借りてきた「中世大学都市への旅」という本。 この本に書かれている「タベルナ」という言葉に感動を覚えた。そのまま入力すると「食べるな」という変換になってしまうのだが、この本のp.53によれば、タベルナ(taverna)とは、「古代ローマ以来、都市生活におなじみの飯屋ないし飲み屋(要するに食べ... 続きをみる

  • 整理を整理する,その1

    整理ということについては、何度も何度も書いてきた。 コンプレックスを抱いているかのように繰り返してきた。 いわゆる整理術の書籍や雑誌なども多く読んできた。 しかしその成果は、甘く見てもほんの少しだ。 相変わらず机の上には低い山が散在している。 居直って最近あまり気にしないようにしてきたが、書棚を見て... 続きをみる

  • 「はずれなさ」を求めてしまう言語

    岩波書店の『図書』5月号の対談が興味深かった。 作家清水義範と日本語学研究者(らしい)金水敏という方が「日本語はこんなに面白い」と題して話をしている。 外国人の日本語から始まって、文豪の書き言葉、方言の話題、そしておカマ言葉、おネエ言葉などとキャラクターなどの分析がある。そして「敬語とタメ口」の箇所... 続きをみる

  • 東北在住者の一つのテーマ

    『稲穂の海』(熊谷達也 文春文庫) 昭和40年代の東北地方を舞台とした短編集である。 『山背郷』(20年代の狩猟者など)『懐郷』(30年代の女性など)という時期、設定は違うが、似たような短編集がある。 二つとも既読だが正直あまり印象は強くない。 作者の場合はやはり長編物が優れていて、ぐいぐいと物語の... 続きをみる

  • 雑誌の樹にとまりながら

    『本』(講談社)5月号より 原発事故により汚染されたエリアの木を全て伐ることはできないと,誰しもが思う。しかし歴史上にはそんなことをした人物がいた。豊臣秀吉は木炭調達のために中国地方の木を伐りまくった史実があるそうだ。経緯も目的も全然違うので比較できないが,私たちの時代は常に実現できない危うさで成り... 続きをみる

  • 彼岸へ向かう道

    もし、若い頃どこかで間違っていたら(間違うほどの才能も度胸もないことは承知のうえだが,まあ)、自分も宮沢章夫のような世界の片隅で暮らしていたかもしれない。 そんなことを時々考える。 それは大学時代にある劇団と関わったということもあったりするが、それ以前から、なんか似たようなことを書き散らしていた記憶... 続きをみる

  • # 読書
  • 身の丈を自ら測る

    『エピソードで語る 教師力の極意』(石川晋 明治図書) 「わかりやすさ」という点で言えば、この石川さんの本は堀さんのよりずっとわかりやすい。 それは、第二章「書く教師」から第九章「『交流する』教師」まで、小刻みに81のエピソードを並べたということもそうだが、それ以上に、第一章の最後で触れそして第十章... 続きをみる

  • 待つ心身をつくりあげる

    『エピソードで語る 教師力の極意』(堀裕嗣 明治図書) (p160)私の存在が、私の現実が、私の肉体が本気で取り組みたくなるような対象をただひたすらに待つのです。 これは極意と言えるだろうか。 言えなくもない。しかし「凡人」が方法やコツととらえることのできない代物だと思う。 「待つ」は教育において、... 続きをみる

  • 凡人,かく読み始める

    この連休中に読まなきゃ,買ってもまたずるずるとバッグに入れたままだろうな,という思いがあったので,「エピソードで語る 教師力の極意」シリーズの堀裕嗣,石川晋両先生の本を急ぎ注文したのだった。 読み始める前に,どうも「極意」という言葉が気になった。 以前読んだ「教師力アップ 成功の極意」のときは何とも... 続きをみる

  • 鉱脈へ向かうエネルギーを

    連休読書の3,4冊目はこれだった。 『ボックス! (上・下)』(百田尚樹 講談社文庫) 今を時めく人気作家と言ってもいいだろう。 『永遠の0』をはじめ文庫になっている数冊を読んでいるが,まったく外れがない。 この作家の取り上げる題材の多彩さにかけては,あまり例がないように思う。 『ボックス!』はボク... 続きをみる

  • 「教室読み聞かせ」を続けるということ

    連休読書2冊目。 『「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38』(石川晋 明治図書) 「教室読み聞かせ」という題名をどうとらえたらいいだろう。 それは「教室」という「場所」で行われることのみを示しているだけか。もっと重層的な響きがあるように思う。 似た言葉として「教室音読」がある。 野口芳宏先生の言であ... 続きをみる

  • こざかしい日常が多すぎる

    前半の連休に読了した本はこれ。 『「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー』(橋秀実 新潮社) 去年の秋に新潮社の『波』を読んでいたとき、この本の刊行記念ということで、インタビューや書評が載っていた。 興味深く思えたが、文庫化されるまで待つかなあという思いで注文は見送った。 そしたらこの前、... 続きをみる

  • 『社会人が大学・大学院で学ぶ法』

    放送大学で借りた14冊の本のうちの1冊。 この手の本はやたらと興味があってついつい借りてしまう。2003年出版の本だから、既に読んでいるかもしれない。でも、何度読んでもいいと思っている。一度読んだだけで、すべて記憶する人はいないだろうから。 で、pp.16-21に書き綴られている「社会人が大学・大学... 続きをみる

  • 日常の楽しさの延長に授業がある

    『たのしく教師』(板倉聖宣、他 キリン館) 2006年に発刊されているが、収められている文章は1960年代から90年代後半のものだ。 「キリン館25周年記念」と銘打たれているこの本は、仮説実験授業提唱者である板倉氏の論考や講演記録などを中心に構成され、西川、犬塚という会の主要な方々の文章も収められて... 続きをみる

  • 『クレーマー・シンドローム』

    前の記事で学校のトラブルに関する本の記事を書いた。 しかし、実際、学校以外も「いちゃもん化社会」なのである。応対を間違えると、一般人でもクレーマーになってしまう・・・そういう社会における生き方が書かれた本である。 帯に書かれている通り「言い訳のプロ」が指南する「クレーム対応ノウハウ」集といったところ... 続きをみる

  • 『教育トラブルの解決と処理』

    安易に「教職者になりたい」と言う言葉を言ってはいけないと思う1冊でした。 学校にはトラブルのネタがいっぱいあって、学校の対応が不適切だからクレームになるものがあれば、家庭でのもめ事も学校の責任と「いちゃもん」をつける親もいる・・・ 子ども同士が遊んでいて歯を折ってしまいクレーム、自転車にぶつかって骨... 続きをみる

  • 『都合のいい「うつ」』

    ちょっと、ここ最近読んだ本を取り上げたい。 都合のいい「うつ」とは、従来型ではなく、「新型うつ」といわれるもので、うつの診断書を持ってきて、休職するものの、その間、海外旅行に行ったり、登山にいそしんだりと、今までではありえなかった「うつ」である。 帯に書いてある通り、「偽うつ」「自称うつ」であり、本... 続きをみる

  • 誘導の最後で立ち止まる

    久々に明治図書の教育雑誌から原稿依頼があり、仕上げて送付したのは冬休みのことだった。 掲載号は4月号なので、先月半ばには届いていたのだったが、ぺらっと自分の箇所だけみて、後は書棚に立てかけて置いたままだった。 『授業力&学級統率力』4月号 定期購読しておらず、やや縁遠くなってしまった感がある。 自分... 続きをみる

  • まるでカタログ本のようだったが

    『伊集院静の流儀』(伊集院静 文春文庫) 講談社の売れ筋を文春で真似するか、と思いながらも手に取った。 帯には「新社会人必読!すぐに役立つ人になるな。」という文字が…。購読層のねらいはそこのあたりか。 雑誌に掲載された短いエッセーと人生相談、広告の文章、そして対談、短編と、確かにこれは今風のつくりだ... 続きをみる

  • 日本語は美しいと言い募ろう

    『日本語はなぜ美しいのか』(黒川伊保子 集英社新書) この著者の『怪獣の名はなぜかぎグゲゴなのか』という新書は面白かった。「語感」からの言葉へのアプローチはあまり類書がないような気もするし、語源や意味にのみ目がいきがちな自分にはいい刺激になる。 今回の内容も実に興味深い。 きっかけは、英語教育の低年... 続きをみる

  • 旧さ,堅さからの脱却

    自分は教職という仕事の何に力を注いできたかと顧みたとき、「校内研修」は間違いなくかなり上位にランクされると思う。 本県教員の年齢層のいびつさということもあり、確か勤務三校目、三十歳になったばかりのときに研究主任という役割が回ってきた。翌年に公開研を控えていた。 中身はともかく面白かったなあと振り返ら... 続きをみる

  • 命を預け合うということ

    冬山登山をする人の気持ちを理解できない。 いや、1パーセントぐらいは可能か……。 それはきっと極限の中での生命の輝きに魅せられるのではないか。その光を求めて、あえて厳しい場所へ、ぎりぎりの線にできるだけ近づいていくイメージではないか。 わずか半径何十メートルの世界で山菜採りをしているだけの男が、いく... 続きをみる

  • 判断の拠り所

    『偽善エコロジー』(武田邦彦 幻冬舎新書) 著者の講演を昨年秋に聴いた。 実に興味深く感じたので,こんなタイトルでメモを残しておいた。 「子どものことはどうでもいい国」 改めて書籍になったものを読むと,今までの自分の「環境生活」が正しかったのか,誰かに誘導されているに過ぎないのか,本当に迷ってしまう... 続きをみる

  • 目指すのは「智力」だ

    五輪や世界大会に向かう「水泳日本」のコーチとして有名な平井伯昌氏が、雑誌連載に「智力」という言葉を取り上げている。 直接的に「智力」という言葉の意味に言及しているわけではないが、こちらにとってはどうしても「知力」との比較が気になる。 広辞苑、明鏡の二つの辞典にあたると、どちらも見出しとしては【知力(... 続きをみる

  • 教育目標を調べ?なおす

    本校の教育目標は、少し変わっている。 いわゆる児童向けのスローガンをそのまま使う形である。 「にこにこ」「きびきび」「どんどん」…昭和60年度に提示された言葉が引き継がれているのだ。 昨年着任した者としては安易に手をつけられない歴史がある。 それを生かして、またそれに付加してという姿勢で臨むのが妥当... 続きをみる

  • 題名で言い切っている

    「パフォーマンス学」という分野があることを知ったのは,以前この著者の本を読んだときだった。 『思いやりの日本人』(佐藤綾子 講談社現代新書) 時々テレビに出たりするのを見かけるし,著書も多い。いわゆるビジネスマン,ウーマン対象の「自己表現」に関しては第一人者ではあるまいか。 しかしこの新書で取り上げ... 続きをみる

  • 町のおとなへの憧れ

    思えば,マガジンハウスの『ダカーポ』という雑誌にはお世話になった。 それがきっかけで好きになった作家等が結構いる。 大崎善生,リリーフランキー,ドリアン助川……。そして,常盤新平の名前もそのとき頭に刻まれたものだった。 古本屋でこんな本を見つけた。 『ちょっと町へ』(常盤新平 経済界) 90年代に出... 続きをみる

  • 『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』

    小平中央図書館で借りた本で、本日、放送大学多摩学習センターに借りた本を返すついでに、返却する予定である。 島田先生の本は多数あり、入手しやすく、読みやすい本が多い。この本のタイトルも「浄土真宗は・・・」となっているが、その実、内容は日本の仏教諸派の歴史である。 なんせ、234ページの本で、「浄土真宗... 続きをみる

  • 『今、親鸞の世界に入るには-観無量寿経に聞く-』

    小平図書館で借りた本。 著者は東芝に勤務していた方だが、1970年に産能短大を卒業されたそうである。学者ではないし、序章で身内の方の話が書かれていたので、「この本は・・・」と訝ったのだが、書かれている内容は非常にすばらしいものである。 サラリーマンをしながらまとめられたとすると、本当に頭が下がる思い... 続きをみる

  • 『全人的心理学~仏教理論に学ぶ~』

    放送大学で借りた本で本日が返却期限! 親鸞や浄土真宗に関連なさそうであるが、第6章が「観無量寿経に関する心理学的考察」であり、この「観無量寿経」というのが、浄土三部経のひとつで、真宗門徒の基本ともいえるものである。 心理学的にみても有益な本なので、再度借りるか、自費で購入したいと思っている。

  • 『親鸞と浄土真宗』

    放送大学で借りた本で本日が返却期限。 かなり前に読み終わっていたのだが、ブログに掲載することができなかった本。内容としては、結構、固い内容であるが、一通り、親鸞と浄土真宗のことが書かれている。第二章の「親鸞とその子孫」の項目では善鸞や唯善等詳しくかかれている。 これから返却しにいくので、この程度のレ... 続きをみる

  • 『真宗の宗教社会史』

    この本も、同じく放送大学で借りた本で本日が返却期限。 先ほどと同じく、吉川弘文館の本。でも、この本の内容、なんとなく以前読んだ「宗教社会史の構想」と酷似しているような気がしてならない・・・ひょっとして、同じ本?

  • 総合教育技術誌に呟く

    『総合教育技術』誌(小学館)4月号を読んで 作家重松清と北陸学院大学教授金森俊朗の巻頭対談の結論は「教師の想像力の復権を」ということになるのではないか。それを目指す教師を取り巻く状況の改善が図られねばならない。仕事の面でも生活の面でも。金森氏の「重松さんの本を読んでいるのが教員の3%」という指摘は、... 続きをみる

  • 信頼できるヤギを探す

    『視点をずらす思考術』(森達也 講談社現代新書) 著者は私にとって気になる存在の一人だ。 数は少ないが他の著書も手に取っている。同世代が共有できる感覚があるからだろうか,と思ったりする。 この本に書かれてあることも,諸手で賛同できるほどの知識や問題意識は自分には足りないが,概ね納得できる。またちょっ... 続きをみる

  • お気楽「脳」読書より

    半年に一度くらいは読みたくなる「脳」関係の本。と言ってもごく軽い新書や選書類などである。 そんなものでも結構知識はついてきているように思うが、実行が頼りないので、いつまでもだらだらと買うのだろう。 でも一冊読むと、それなりに新しい用語に巡り合うことができて、それもまた楽しい。 『脳から変えるダメな自... 続きをみる

  • バイバイ,ブラックバードか

    仕事上のことでかなりばたばたした期間になったが,それにもめげず(泣),先週末から読み始めて読了した本の感想メモを残しておく。 『石巻市立湊小学校避難所』(藤川佳三 竹書房新書) 著者は同名のドキュメンタリー映画を撮影,制作した。映画の中味ということではなく,映画の背景や収めきれなかった(または,収め... 続きをみる

  • 『たどたどしく声に出して読む歎異抄』

    この手の本を書くのは「僧侶」か「学者」というのが一般的なのですが、著者の肩書きは「詩人」だそうです。 「たどたどしく声に出して読む」という書名から、歎異抄原文を読むのかと思いきや、著者が訳した歎異抄を読むというものでした。あと、正信念仏偈を訳したものもありました。

  • 同じ資格の本でも・・・

    同じTAC出版の本でも、こちらの本の方が内容が資格に特化しており、さすが現役のTACの講師だな~と思わせる本でした。 特にp.130に書かれている「モチベーションアップに効果的な勉強内容の記録方法」として事例が首肯できるものでした。「L君は、毎日ブログ上でその日の勉強時間と勉強内容を記録している。毎... 続きをみる

  • ちょっと残念な本・・・

    近所の図書館に本を返しにいったついでに10冊ほど借りてきたのだが・・・ その中に、画像の本があった。なんだこのタイトルはと思いつつも、「資格王」というキーワードに敏感に反応してしまったわけである。資格取得の魔道から足を洗ったとはいえ、100程度の資格で「資格王」を名乗るなら、世の中「王様だらけ」とな... 続きをみる

  • 『親鸞 「イヤな自分」を克服する本』

    年初の目標の7番目。 >浄土真宗に特化する。 >「仏説阿弥陀経」と「正信念仏偈」ぐらいは暗誦できるようにする。 >とはいえ、ともに、かなり暗誦できるのですが、まだ完璧ではないので。 >その他、関連図書30冊ぐらい読むこととしましょう。 正信念仏偈をBGMに打鍵している。家内からは「ご近所との関係もあ... 続きをみる

  • 手離せない責任感とは

    ある雑誌別冊に載っていた大前研一氏の「21世紀型子育てのすすめ」という文章が興味深かった。 ビジネスマン向けの雑誌であれば、何度も目にしている著者の文章だが、題名から想像できるように一般向け、主婦層向けのような雑誌なので、それらとは違う内容・視点があった。 子どもには、小さい頃から「責任感」というも... 続きをみる

  • 『成功術 時間の戦略』

    特に「成功」したいわけでもないのだが・・・ 色々と首肯すべき点は多々あれど、p.100の「むずかしい本は書いた人が悪い」という点に凄く共感!一部、引用すると「むずかしいと思った本の九割は、著者の書き方が悪いと思え。これが読書の初心者に対して私が最初に伝えたい考えかたである。」と著者は言い切っている。... 続きをみる

  • 『教師力ピラミッド』をたずねてみる③

    『教師力ピラミッド』(堀裕嗣 明治図書)その3 第7章「先見性・創造性」は、ピラミッドの最も上部にある。 礎の部分と、その上のいわば実務的な力に加え、もう一段教職を深めるための心がけであるし、指導力・事務力を一層伸ばす手立てでもある。 内容としては、下部にある力と地続きであろう前半と、情報収集の具体... 続きをみる

  • 『教師力ピラミッド』をたずねてみる②

    『教師力ピラミッド』(堀裕嗣 明治図書)その2 第三章から第五章がこの本の中心とも言えるだろう。全ページの三分の一にあたる50ページが割かれている。 読み進むにつれて、「あれあれっ……いやいや、そうだった、そうだった」となった。 「友人型」「母性型」「父性型」と示されると、なんとなく教師のタイプの違... 続きをみる

  • 『成長の法則』

    電車の中で10分ほどで読んだのだが、この本のp.1は衝撃的な一文だけが掲載されていた。 「私は努力すればするほど運がよくなるのを発見した」 トーマス・ジェファソン(米国の第三代大統領) これって、凄くない?!努力しても報われないことも多いのだが、やはり努力した方が運よく報われる可能性が高いということ... 続きをみる

  • 『教師力ピラミッド』をたずねてみる①

    通勤鞄の中に入れてもうひと月過ぎただろうか。 十分気になりながらも、なぜか入れっぱなしのあの本をとうとうめくってみた。 『教師力ピラミッド』(堀裕嗣 明治図書) 売れているらしいが、もちろん「初版」である。 堀さんのブログ愛読者なので、この考え方についてはある程度の知識は持っていた。 一冊の本として... 続きをみる

  • うっすらとした悲しみを和らげるために

    『総合教育技術』誌に連載されている野口芳宏先生が、今年度最後のテーマとして取り上げたのは「体罰」のことである。 「『体罰』評価の来し方・行く末」と題された論考は、五つの項目立てがされていた。 1 「体罰」とは何か 2 印象的な昔の「体罰」2例 3 「体罰」肯定論、抄録 4 「体罰即絶対悪」の世相 5... 続きをみる

  • 『宗教社会史の構想』

    一見、浄土真宗と関係なさそうな本だが、サブタイトルが「真宗門徒の信仰と生活」であり、まがうことなき、真宗関連の本である。 問題は、その内容について、書きづらという点だろうか?なんせ、p.74からは「堕胎・間引きの忌避」、p.90からは「殺生忌避の精神的基礎」というテーマである。無論、そんなおどろおど... 続きをみる

  • 『安心してがんばれる世界を』

    この本はわずか73ページの文庫本。 特筆すべきは「真宗文庫」からの出版物であり、編集発行は「真宗大谷派宗務所出版部(東本願寺出版部)」となっている。そして、著者略歴の一番下に「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌テーマ」である「今、いのちがあなたを生きている」が書かれている。 このテーマ、間違っているように... 続きをみる

  • 『こんな時親鸞さんなら、こう答える』

    年初の目標の7番目。 >浄土真宗に特化する。 >「仏説阿弥陀経」と「正信念仏偈」ぐらいは暗誦できるようにする。 >とはいえ、ともに、かなり暗誦できるのですが、まだ完璧ではないので。 >その他、関連図書30冊ぐらい読むこととしましょう。 阿弥陀経をBGMに打鍵している。家内からは「ご近所との関係もある... 続きをみる

  • 「親切」のレベル調整

    昔、教室の前面に、「親切」という文字を掲げた若い教師がいた。その掲示が学級でどれだけ深められたかは定かではないが、そのシンプルさゆえに心に残っている。 休みの日に立ち寄ったコンビニで、何気なく『PHP』誌を手にとった。「アーカイブ」とあって、以前(70年代)の文章を再録している号らしかった。 ただ,... 続きをみる

  • 他所の現場を覗いて振り返る

    久しぶりに『日経アソシエ』というビジネス雑誌を買った。 「文具術」という特集と附録に惹かれた。附録がついているとつい買ってしまうのは悪い癖である。うまく利用できていないものが多いが、なんとなく欲しくなるのは幼い頃の飢餓感だろうか。 そんな大げさのことかよ!と一人突っ込み。 さて、印象深い記事が二つあ... 続きをみる

  • 「違和」に足を止め,転がす

    いつか読んでみたいと思っていた批評だった。 現在の時点での見方に、過去の論考が付加された本が出たことを知り、注文した。 『物語消費論改』(大塚英志 アスキー新書) 文化史に詳しいわけでもなく、漫画オタクでもない自分にとっては、かなり難解ななかみだった。 ただ「物語消費論」の意味を、ネット上の情報でな... 続きをみる

  • 転職徒然草

    転職者の3割しか収入がアップしない今日この頃・・・ たまたま、先週小平市立図書館で借りた本に「転職徒然草」という本があった。読んでみてすぐわかった。「この本、既に読んでいる」ということを(笑)。とはいえ、私の読書ポリシーに「買った本、借りた本ともに、既読本であったとしても、最初から最後まで読み切らね... 続きをみる

  • 妖怪学!

    小平市立図書館で借りた「妖怪学の祖 井上圓了」という本。 「妖怪学」というのも興味深いが、本当は「井上圓了」という名前の方がもっと興味深い。そして、この本は、決して「妖怪学」の本とは言えず、やはり「井上圓了学」というべき本である。 東洋大学の学生及び卒業なら、「哲学館」を開学した井上圓了先生を知らな... 続きをみる

  • 消え去っている学びを信ずる

    『勉強ができなくても恥ずかしくない』(橋本治 ちくま文庫) これは少し立ち読みしたことがあるなあという記憶があった。 あとがきを読んでいたら,そういえば「ちくまプリマ―新書」にあったんだったということを思い出した。 作者の自伝的小説の三部作を,文庫として全部収録したものだ。 東大卒の著名人に「勉強が... 続きをみる

  • 「混乱」の道を行く私たち

    『移行期的混乱』(平川克美 ちくま文庫) この文庫を読み終わった日に,内閣支持率が上がったと報道されたのは偶然にしろ,自分にとって印象深い。 この著は,2006年をピークに長期的人口減少となる我が国の現状をどうとらえるか,そしてどのように向き合うべきかを述べている。 ビジネス書のように,具体的な対応... 続きをみる

  • 題名に宿る怖さ

    『孤独の森』(大崎善生 角川文庫) 600ページ近い長編である。連休を待ってページを開いた。 久々に読んだ大崎の本だったが,いやあ惹きこまれてしまった。 こんな作品を書くとは思わなかった。 将棋ジャンルから始まって恋愛小説まで結構読んでいるつもりだが,こういうサスペンス,ファンタジー,それにホラー的... 続きをみる

  • 持続力と想像力を携えて

    『新卒教師時代を生き抜く 初任者一ヶ月の成功シナリオ』(野中信行 明治図書) 「新卒教師時代を生き抜く」シリーズの4冊目にあたる著書である。野中先生の初任者指導の総決算的な内容と言えるのかもしれない。 「とにかく1年を乗り切らせたい」という野中先生の熱い願いはこの著にもあふれているし、そのために「ま... 続きをみる

  • 言葉のバックボーン

    新刊ではないが、ちょっとした必要を感じて二冊の教育関連書を読む。 『親が伸びれば子は伸びる』(陰山英男 朝日文庫) 久しぶりの陰山本である。そもそもは『家庭力』と題された単行本ということである。 内容としては、子どもの学力に直接関わることはもちろん、なんと家庭における「経済的な車の選び方」までと範囲... 続きをみる

  • 他力本願のすすめ

    「高学歴ワーキングプア」等、このブログでも水月先生の著書を紹介してきた。 で、いつの間にか、こんな本を出版されていたようだ。「他力本願のすすめ」という意味深なタイトル。「他力本願」とは、我々(浄土)真宗門徒には、金科玉条ともいえる響きがある。 水月先生自身、浄土真宗本願寺派で得度を受けておられるので... 続きをみる

  • 工場で紡がれた言葉

    『短編工場』(集英社文庫編集部編) 冬休み中に読み始めたと思うが、遅々として進まなかった。 短編はぱっと読めるけれども逆にぱっと止められるので、中編、長編に比べれば続けて一気にとはいかない。便利でもある分あまり懐かないという感じなのか……。 さて、この文庫は12人の著名な作家が、文芸誌『小説すばる』... 続きをみる

  • 読んだことのあるような気のする本を・・・

    画像の本は、私がリスペクトしてやまない「宮子先生」が書かれた著書である。 といいつつ、内容的には、もう何度か、どこかで読んだことのありそうな本である。宮子先生の書かれた本は、入手困難な古いものを除けば、すべて読んでいる。その中で、同じテーマの文章を読んだのではないかと思っている。 とはいえ、そんなこ... 続きをみる

  • えてしてそういうもの

    訪問するサイトで話題になっていたので、購読した。 『まともな日本語を教えない勘違いだらけの国語教育』(有元秀文 合同出版) 著者と直接の面識はないが、長く国立教育政策研究所に勤めておられたことは知っていたし、二、三度話を聞いたような記憶がある。 言語技術教育に関わる研究者として、主に読書教育の面から... 続きをみる

  • 腸的思考への誘い

    届いたのでさっそく読んだ。 『脳はバカ 腸はかしこい』(藤田紘一郎 三五館) 著者はかつて血液型と性格の関係について発表し、「エセ科学者」とバッシングをうけたことがあるらしい。 その点を踏まえながらだと思うが、著者が「エセ科学者」(水の結晶と言葉の関係についての本が売れたことがあった)に対したとき、... 続きをみる

  • 生きているうちに,見…

    史上最高齢で芥川賞を受賞した黒田夏子さんが、賞を受けた直後の談話で、たしかこんな言葉をもらしたと思う。 「生きているうちに見つけてくださいまして…」 ううん、なんとも凄い一言だ。 自らの才能に自信があり、それが顕在化することにも確信があったのだろう。 問題は、時機だったというのだ。 時の問題…自分の... 続きをみる

  • お金とムードとセンスと

    『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』(糸井重里・邱永漢 PHP文庫) 金儲けや経済のことについて語り合われているわけではない。 しいて言えば「お金との向き合い方」ということになろうが、それが内容の多くを占めているわけでもなく、糸井が邱の価値観、人生観をあれこれ訊き出している対談集... 続きをみる

  • 加担者としての自分

    『経済成長という病 退化に生きる、我ら』(平川克美 講談社現代新書) きっと今年はこの人の本を何冊か読むことになるだろう、と思っている。内田樹氏との交遊が有名で、その線から購読してみたのだが、まさに当たりだった。 「物価目標2%」というニュースが喧伝される今、この著と照らし合わせてこの国の行方を考え... 続きをみる

  • 国とかかわる自分を見つめながら

    『日本の選択 あなたはどちらを選びますか?』(池上彰 角川oneテーマ21) 昨年12月の総選挙前に発刊された新書である。 消費税から社会保障,教育問題,原発……全部で10章立て。いわゆる日本の論点とされていることを,池上さんらしくわかりやすく示している。 ここに挙げられている問題は様々な面で結びつ... 続きをみる

  • 身の丈にあった仕事や出会い

    そんなに数多く読んでいないが,結構気に入っている作家である。 静謐な文体とでも言えばいいだろうか。 この女性誌に連載されたというエッセイ集でも,十分に感じることができた。 『カラーひよことコーヒー豆』(小川洋子 小学館文庫) 雑誌のターゲットがどのような層なのかよくわからないが,「仕事」に関わった文... 続きをみる

  • 「海炭市」の人々に寄り添う

    『海炭市叙景』(佐藤泰志 小学館文庫) 今まで読んだことはなかったが、書評などを目にしていたので気になっていた作家の一人だった。 この小説は、函館がモデルとなっている「海炭市」を舞台として、市井の人々を連続に描いた群像劇とでも言えばいいのだろうか。 それにしても、冒頭の「まだ若い廃墟」と題された話は... 続きをみる

  • 「危ない私立大学 残る私立大学」

    タイトルの新書を読んだ。 pp.38-39に、我が母校「明星大学」を発見した・・・まあ、俗に「チャルメラ大学」などと、悪口を言う人が多いうえ、ネットでも、結構、叩かれている我が母校。しかも、こんな「危ない私立大学・・・」って感じの本に出てくるのだから、さぞかし、罵詈雑言でけなされると思っていた。 で... 続きをみる

  • 聞かせ,聴き入れる人

    年越し旅行を控えていたこともあり、あまりに慌ただしかったので、年末に読んだ二冊の教育書について感じたことを記す余裕がなかった。 改めて、ここに残しておきたい。 『声の復権~教室に読み聞かせを!』(有働玲子 明治図書) 以前読んだのかなあと思っていたが、違っていた。 この本は、広義としての「読み聞かせ... 続きをみる

  • 驚愕の「ラクカラーチャ」

    「車にゆられて」という歌をご存知だろうか? 子ども達に聞いたところ「知らない」とのことだが、私の記憶の中には鮮明に「ラクカラーチャ」という言葉が刻まれている。 山のふもとまで 続いている道 森のはずれには サイロが見えるよ 車にゆられて 仕事にでかける ぼくたちの顔に 朝日がまぶしい ラクカラチャ ... 続きをみる

  • 答えられなかった問題。

    「スープのさめない距離 辞書に載らない言い回し56」という本から、更にひとつ(pp.175-177)。 関西人以外はこの表現を使わないとかかれているが、ネイティブの関西人の私にもわからなかったクイズ。その内容を以下に記す。 「今日は久々に仲のいい友人が集まりました。夕食は、出前の寿司を大きな桶で10... 続きをみる

  • コテコテの大阪弁

    昨日、小平中央図書館に行って借りてきた本に「スープのさめない距離 辞書に載らない言い回し56」という本があった。 その本のpp.172-174に「コテコテの大阪弁」という記事があり、なるほど、大阪というものを言い当てているな~と思ったわけである。 大阪にある玩具問屋が密集する「松屋町」、普通の人なら... 続きをみる

  • 下りる豊かさ

    昨年売れた新書であることは知っていた。しかしある程度内容に予想がつくので,正直なところあまり興味は湧かなかった本だ。 『下山の思想』(五木寛之 幻冬舎新書) 昨日立ち寄った大型スーパーの書店で,文庫本2,新書1,単行本1を購入したのだが,新書としてこの本を手にしてしまったのは,きっと元旦の新聞に載っ... 続きをみる

  • 「TSUTAYA」の歴史

    さらに、「社名・商品名検定 キミの名は」(朝日新聞 be編集グループ)という新書から。 この新書の名前が「社名・商品名検定」ということで、○×で回答する問題もある。p.213にあった問題は以下の通り。 >「TSUTAYA」の歴史は、大阪・枚方駅前の喫茶店からスタートした。 さて・・・まず、「枚方」っ... 続きをみる

  • チョーヤ梅酒の由来

    同じく「社名・商品名検定 キミの名は」(朝日新聞 be編集グループ)という新書から。 p.182に梅酒の「チョーヤ」の由来が書かれている。そもそも、この日本にチョーヤ梅酒が、1914年に創業したワイン製造業の「金剛住太郎商店」だったということを知っている人が何人いるだろうか? そのワイン製造の「金剛... 続きをみる

  • サンリオの由来

    かなりの時間を投下して、「社名・商品名検定 キミの名は」(朝日新聞 be編集グループ)という新書を読んでいる。 色々な会社の名前や、商品名の由来がわかるのだが、せっかくの由来を速読して、誤ったまま覚えるのも癪なので、じっくり、間違いなく読んで、頭に焼き付けているわけである。知っている情報もあれば、知... 続きをみる

  • 天才の「すがた」に親しむ

    『人間の建設』(小林秀雄・岡潔 新潮文庫) 対談だから少しは理解できるのではないかと思ったが,全然歯が立たなかった。 理解できたのは1割程度かもしれない。 二人の「歴史的天才」の対談は,「有り体にいえば雑談である」と書かれてあるが,そのレベルについていける人は,この国で何パーセントいることか。 この... 続きをみる

  • 強い風を感じて走れ

    強風の箱根駅伝往路だった。 年末から元旦にかけて関西方面に家族と旅行に出かけるとき,バッグに入れた文庫本が2冊。 そのうちの一つが箱根駅伝を題材とした小説で,ぜひ駅伝をテレビでみる前に読み切ってしまいたいと思っていた。 650ページを超す分量で,結局読了したのがスタート1時間前,自宅での朝風呂の中だ... 続きをみる

  • 『やさしい教え 仏道のことば』

    何もしないで6連休を過ごすことは「罪悪」である。 無論、年末年始で、体を癒すことも大切だろう。薬を飲みつつ、復調を待っているだが、私の病は、寝起きするのが困難なほど、重篤なものではない。 椅子に腰かけて、図書館で借りてきた本を読むくらいの気力は戻りつつある。 いつになるかはわからぬが、時間とお金があ... 続きをみる

  • 六波羅蜜

    『心の安らぎに出合える仏教の教え』のp.132に六波羅蜜という言葉があった。 「六波羅蜜とは、永遠の安らぎの中にある仏の世界に渡るための六つの実践項目」とされている。内容は以下の通りである。 1.布施 思いやりをもち、他人のために行動する 2.持戒 乱れた生活をしない 3.忍辱 忍耐強い心を育む 4... 続きをみる

  • 『心の安らぎに出合える仏教の教え』

    先週、小平市立中央図書館で借りた本をペラペラとめくってみた。 「心の安らぎに出合える仏教の教え」という本だが、目が留まったのがP.30の「四苦八苦」の説明である。 『四苦』 ・生苦 生まれることにともなう苦 ・老苦 老いにともなう苦 ・病苦 病にともなう苦 ・死苦 死にともなう苦 『八苦(上記の四苦... 続きをみる

  • 文芸への助走,失敗

    『文芸ブルータス』(マガジンハウス)を、ひと通り読み終えた。 「ひと通り」とは一応目を通したが、10人の作家の作品全部を読み切った、という感じまでは届かないということだ。 読み進めないなあと感じた作品は、目を流しているという状態だった。四篇がそんな感じだったので、結構好き嫌いが激しいのか、読書体力が... 続きをみる

  • 誰かが「みとる」年の瀬

    雑誌ブルータスがまた粋な特集をして,『文芸ブルータス』という号を出したのは,12月初めだった。 http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=32599 他の文庫本などもあったので,この三連休になってからようやく読み始めた。 半分ぐらいは,一冊も読んだことのない作家たち... 続きをみる

  • 「黄金の時代」の話

    『「黄金のバンタム」を破った男』(百田尚樹 PHP文芸文庫) あれは小学校3,4年の頃だったろうか。 学校の体育館に集められた全校児童の前に、一人のボクサーが姿を現した。 東洋ジュニアフェザー級チャンピオン、石山六郎。 この町に生まれ、この小学校の卒業生であった。 時の東洋チャンピオンの凱旋である。... 続きをみる

  • 目の前は「ガックン」の連続

    『黄昏』(南伸坊・糸井重里 東京糸井重里事務所) 「ほぼ日」のサイトで対談していたものに、書き下ろしを加えた本である。 癒し系と言ってもいい二人が、旅をしながら無駄話に花を咲かせている。 ほとんどドーデモイイ話に終始しているのだが、どこか魅力が漂う。ほぼ日に集う人たちが積極的に開き、人気コンテンツと... 続きをみる

  • 楽しい物語だったということ

    『SOSの猿』(伊坂幸太郎 中公文庫) 解説を書いている評論家曰く, 『SOSの猿』は,古くからの伊坂ファンにはあまり評判が芳しくなかったようだ かなりコアなファンもいると思うのでそういうことはあるのかもしれない。 私はいつものように楽しく読めたが,確かに夏に読んだ『あるキング』も少し印象がそれまで... 続きをみる

  • 心配に身を委ねる楽しさ

    家族を迎えがてら、久しぶりに仙台へ足を運ぶことになった。 その朝、たまたまでもあるが、前から読みたかった伊坂幸太郎のエッセイ集を朝風呂に持ち込んで読了した。 『仙台ぐらし』(伊坂幸太郎 荒蝦夷) 仙台の出版社が出している雑誌に連載された文章と、「ブックモビール」という短編小説が一つ入っていた。 時期... 続きをみる

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