読書のムラゴンブログ

  • 極意をめくって見える「不」

    『教師力アップ 成功の極意』(堀裕嗣 明治図書) これは「スペシャリスト直伝!」というシリーズで、この後も名だたる実践家がラインナップされるらしい。 堀さんがシリーズ本に関してブログで記したことを読み、思わず苦笑してしまった。 こう書いてある。 きっと、このシリーズ本をおもしろがって読むのは、力量形... 続きをみる

  • 「構造」と直面する覚悟

    堀裕嗣さんの新刊本を読んでいたら、この本の引用があった。これは確かまだだったなと思い、取り寄せたみた。2007年の発刊である。 『いじめの構造』(森口朗 新潮新書) 森口氏の著書は同じ新書で2冊読んでいる。 教員とは違う視点で語られる面白さがあったが、やや傍観者的かなあというイメージが残っていたので... 続きをみる

  • 幸せの定義は焦点化される

    ♪縦の糸はあなた、横の糸はわたし 逢うべき糸に出逢えることを 人は仕合わせと呼びます♪ 名曲『糸』(by中島みゆき)のエンディングである。 この曲を知る以前から「幸せ」ということばが「仕合わせ」から来ている説があることは知っていた。 新潮社のPR誌『波』今月号の連載「とかなんとか言語学」で、橋秀実... 続きをみる

  • 心配という文字では届かない

    『韓国が漢字を復活できない理由』(豊田有恒 祥伝社新書) 正直、韓国への興味が高いとはいえない。 この本は、漢字への関心という選択で手にとってみた。 韓国通、親韓派であるらしい著者は、多様な観点から表題についてアプローチしているが、単純に言い切れば「日本憎し」ということにまとめられることが、なんとも... 続きをみる

  • 世之介らしさは希望なのだ

    年代も、過ごした場所も違うのだけれど、なぜか懐かしい。 「青春小説」というジャンルがあるのかどうか定かではないが(帯に「青春小説の金字塔」なんていうコピーがある)、多くの読者が若い一時期の感情を重ねることができるとすれば、まさしくそういう呼び方が当てはまるのかもれしない。 『横道世之介』(吉田修一 ... 続きをみる

  • ちょっとかなわない,と呟いて

    花巻での鍛える国語教室で、庭野三省先生とお話をする機会を得た。 大いなる刺激を受けた。 昨年、新潟の十日町市立東小学校を訪れたときに数冊買い求めた中から、次の2冊を改めてめくってみる。 『百冊の本 第17巻』 『私の教師修業 第11巻』 当時、校長であった庭野先生が作られた冊子である。 共にA4版、... 続きをみる

  • 『内定とれない東大生』

    今朝書いたブログの記事に関する本をおととい読み終えていた。 学歴フィルターもあり、「就職で下位校から逆転するには上位校の学生以上の努力で巻き返す覚悟が必要だ。」という日経新聞の記事があった。しかし、上位校の雄、東大ですら、内定がとれないという事象が発生している。 逆差別というわけではないのだろうが、... 続きをみる

  • 賓頭盧さま

    「仏像なぜなぜ事典」という本を読んでみた。 p.137に「賓頭盧さま」というのが取り上げられていた。ビンズル・・・どこかで聞いたフレーズだと思ったが「仏説阿弥陀経」の賓頭盧頗羅堕(ビンズルハラダ)という部分である。 ビンズルさまは釈迦の弟子で十六羅漢のトップといえる人物だったそうだ。 このように、い... 続きをみる

  • 1分間で本は読めるのか?

    時々、勉強法をブログで掲載している手前、「本当に頭がよくなる1分間勉強法」という本を読んでみた。 独断と偏見による勉強法を書き綴るものの、なるべく他者の勉強法もインプットして矯正・微調整を行っているのだ。そのままのパクリはNGだが、自分と同じ方法が掲載されていたりすると、本当にホッとする。 しかし、... 続きをみる

  • 枠組みの中で生きる

    教育に関しての政策は優先順位が低いのは、この国の現状からして仕方ないことかもしれないと思う。 しかし、そういうなか(つまり人々の関心も教育にあまり目が注がれないまま)で、新しい政権がひと月経たないうちに発足することを思うと、どこかしら不安めいた気持ちが強くなる。 細かい政策を見ているわけではないが、... 続きをみる

  • ダブルバインドを緩くするため

    再び『わかりあえないことから』(平田オリザ 講談社現代新書) 八章からなる全編を通じて、やはりこり言葉の意味は重い。 ダブルバインド(二重拘束) これは今の日本社会をよくあらわしている言葉で、当然ながらコミュニケーション能力に大きく関わっている つまり、「表向き」と「現実」が違う状況に置かれていると... 続きをみる

  • 「わかりあえないことから」読み直し

    『わかりあえないことから』(平田オリザ 講談社現代新書) この文章は、講談社のPR誌『本』に連載されていたときに、非常に興味を持って読んだ。 頷き、立ち止まり、前にもどったりして繰り返して読んだように思う。 自分たちの仕事にとって、とても大事な視点が書かれている。それは、この書に添えられた次の副題を... 続きをみる

  • 「気づき」が邪魔をするという気づき

    本当に久しぶりとなるTOSS関連の本である。 『TOSS英会話指導はなぜ伝統的英語教育から離れたか』(向山浩子 東京教育技術研究所) 5年前の著書であるが、現在ごく普通の学校で高学年を対象に行われている「英語指導」に到るまでの歩みが、概観できるように思う。 思えば90年代、まだ法則化の研修会に参加し... 続きをみる

  • 科学のある部分を担う

    『科学的とはどういう意味か』(森博嗣 幻冬舎新書) 著者の小説を読んだ記憶はあるが、なかみに関してはまったく印象がない。フィットする部分がなかったのだろうと思う。 しかし、この新書はなかなか面白かった。 内容は、「科学を敬遠するな」「敬遠していると大変な目に遭う」「みんなで正しいことを積み上げていこ... 続きをみる

  • 東北人の限界と想像力

    『箕作り弥平商伝記』(熊谷達也 講談社文庫) 光文社文庫に収められている2冊,『七夕しぐれ』『モラトリアムの季節』は今一つの読後感だった。作者の個人的な思い出を絡ませて書かれたような作品であるが,どうも時代が近い設定では,この作家は魅力を発揮できないのかもしれない。 さて,この『箕作り~』は読んでい... 続きをみる

  • # 読書
  • 願いを伝える手法

    『だいじょうぶ3組』(乙武洋匡 講談社文庫) 映画化され、来春に公開だという。 主人公は手足のない電動車イスに乗っている教師。当然ながら作者の実体験を元に書かれている。 映画になってその役をする俳優などなかなか考えられないし、乙武さん自身が主役をするというのは、驚くことではない。 その介助員として重... 続きをみる

  • 私も不揃いの総持ちを目指している

    かつて同職した上司が、こんなニュアンスのことを言った。 「職人の息子・娘は、いい教師になる」 教員自身の生まれ育った環境はその資質に大きな影響を及ぼすだろう。その面で、職人の親を見て育つ意味になんとなく納得し、周囲の教員にその論理を当てはめて観察?してみたことを思い出す。 そんな経験もあって、数はあ... 続きをみる

  • 社会人大学院へのススメ

    この手の本は大好きである。 社会人がどのようにして学び、どのような結果となったのかを知る貴重な一冊だから。このような本は、極力、購入して研究の対象にしているつもりである。 さて、中を読み進めてみると、以外に、大学院での学習ではなく、著者の人生に触れた点が多いのが気になる。著者の人生も大学院進学につな... 続きをみる

  • 一部修正

    6つ前の記事ですが、一部修正しました。 「白魚のおどり」の部分ですが、「川魚」ではないと思っていたのですが、その昔、博多で食べた白魚は、博多湾で取れるのではなく、博多湾から室見川に上ってきたものを取るのですね。 「寄生虫館物語」のp.184に亀谷先生のところにきた子供の「横川吸虫患者」の感染源が記載... 続きをみる

  • 図書館の貸出冊数最多5.4冊

    今日は、特筆すべき新聞記事が多い。 今朝の日経新聞42面に掲載されていた記事である。本当は、同じ紙面の『縄文・弥生人「混血」裏付け』という総合研究大学院大学の遺伝子解析記事も取り上げたいのだが、もう、いっぱいいっぱいである。 とはいえ、この図書館の本の貸出記事、凄いと思ってしまう。2010年度、公共... 続きをみる

  • ドックで読書,最後

    『名短編ほりだしもの』(北村薫・宮部みゆき編 ちくま文庫) 宮沢章夫のエッセイ風の文章から始まり、芥川龍之介、志賀直哉の小説まで収められている。 第一部の宮沢章夫、片岡義男までは読みやすかったが、それ以降は様々な文体があり、没頭して読める作品ばかりではなかった。 時代的な感覚の差もあり、小説好きとは... 続きをみる

  • ドックで読書,その2

    『一斉授業 10の原理 100の原則』(堀裕嗣 学事出版) 読みあぐねていた本なので、こんな時に?と思いながら人間ドックに持ち込んだ。 ある意味で、授業づくりについて頭のてっぺんから足の指先までチェックするような内容でもあり、最適の本だったかもしれない。 第1章の冒頭にある「ゴールイメージの原理」が... 続きをみる

  • ドックで読書,その1

    『ベラボーな生活 ~禅道場の「非常識」な日々』(玄侑宗久 朝日新聞社) 人間ドックの「患者文庫」の書棚に並べられていたので,先日読んだ『三昧力』つながりで手にとってみた。 著者が若い頃に京都の禅道場に入門した時の思い出をエッセイとして綴った内容である。 「はじめに」に記された一文に,ほおぅと惹きこま... 続きをみる

  • 東京坂道散歩

    小平中央図書館で借りてきた「東京坂道散歩」という本。 この本のp.164には、平成15年の東京国際マラソンエチオピアの選手に抜かれた因縁の坂、俗に「心臓破りの坂」と呼ばれる坂の正式名称が書かれていた。この坂の名前、分かります? 正解は「高力坂」だそうです。 その昔、近くに幕臣高力小次郎邸があり、その... 続きをみる

  • 大きな壁に気づく本

    『国語科 授業の教科書』(野口芳宏 さくら社) 小さい付箋を手元に置いて読み始めた。 P110まで読み一時中断、貼り付けた付箋は4枚だった。 三日ほど間を空けて、再び読み始める。 第三章「4 机間巡視」からである。 野口先生が「机間指導」という言い方でなく「机間巡視」という呼び方にこだわっていること... 続きをみる

  • 三昧力に揺さぶられる

    また「○○力」かよお…という気持ちも少しあったが、これは新鮮な受け止め方ができた。 「三昧力」(玄侑宗久 PHP文芸文庫) まず「ざんまいりょく」ではなくて、「ざんまいりき」である。 それから、「三昧」は、あの「○○三昧」だが、その三昧には深い意味があるのである。 「文庫版のための前書き」に、こう記... 続きをみる

  • 「考えない」流儀

    きっと「考えない」流儀というものがある。 そんなことを、ふと思った。 『考えない人』(宮沢章夫 新潮文庫) 新潮社の季刊誌『考える人』の連載を中心に構成された、ミニエッセイ集である。 たまにその季刊誌を買うので、既に読んだ文章もあった。他の雑誌やウェブマガジンなどの文章も同じような文体で書かれてあり... 続きをみる

  • ボランティア,三つのこと

    『あなたの夢はなんですか?』 (池間哲郎 致知出版社) 表紙に書かれてある,正式な?題名は,こうである。 あなたの夢はなんですか? そのとき少女はこう答えた。 私の夢は 大人になるまで 生きることです。 あるブログで紹介されていて反射的に購入したので,内容に関しては少しも予備知識がなかったのだが,こ... 続きをみる

  • 「10歳の壁」に向き合うため

    『子どもの「10歳の壁」とは何か?』(渡辺弥生 光文社新書) どの学校でもそうだとは思うが、職員室で学習だけでなく生活のことも含め頻繁に話題になる子はいるだろう。先週は結構そういう話題が多かったなと思いながら、この本を読み始めた。 シングルエイジ教育と特化した研究団体もあるくらいだから、学校に勤める... 続きをみる

  • 名は,深く豊かなものだが…

    『歴史を考えるヒント』(網野善彦 新潮文庫) 裏表紙にこんなことが書かれている。 日本、百姓、金融……。歴史の中で出会う言葉に、現代の意味を押しつけていませんか。 比喩表現ではあるが、「押しつけ」とは少々手厳しい。知識のない者は知識のないままに意味をとらえるのは普通ではないか。 つまりここは「押しつ... 続きをみる

  • もし被疑者になったら読もう

    『終の信託』(朔 立木 光文社文庫) 本の帯にある映画化が気になって買い求めた文庫だ。 中味は表題作ともう一編、どちらも主な舞台として検察庁が取り上げられる。 作者は現役の法律家。実在の事件をモデルにしながら描かれたらしいが、特に検事による尋問の場面が秀逸だ。 尋問の言葉とは、こんなふうに使われるも... 続きをみる

  • 「分人」を語る自分もまた分人

    『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎 講談社現代新書) 著者が芥川賞をとって少し経った頃に、その小説を読もうとしたが葉が立たなかった。正直、その難しい言葉の連続に辟易したことを覚えている。 その後、IT関係の対談本を一冊読んだと思う。 あまり視野に入っていなかった作家だが、今回手にとっ... 続きをみる

  • 理解から表現が生まれる

    勤務校では、近隣の養護学校との定期的な交流を進めている。 ずいぶんと以前から継続されていて、子どもたちも抵抗なく受け入れている。今年度初めてその交流を目の当たりにして、いろいろと考えることが多い。子ども以上に刺激を受けているような気もする。 さて、今年になってからいわゆる障害児教育に関する本は読んで... 続きをみる

  • 下降線の中で未知数を探す

    『きのうの神さま』(西川美和 ポプラ文庫) 『ゆれる』という映画が面白く、西川美和には注目していたが、まだキネマ旬報の09年ベスト1となった『ディア・ドクター』は観ていない。 今年の『夢売るふたり』も評判がいいようだが、やはり秋田市まで出かけて…とまではいかない。 まあ所詮その程度の関心なのだが…「... 続きをみる

  • 地味な道しかないと思い至る

    「1981年3月初版刊」とあるので、もう30年以上前の著作である。 『話せない子・話さない子の指導』(野口芳宏 明治図書) 「話すこと・聞くこと」をテーマにした校内研修が予定されていたので、この機会に再読してみようと思った。 前半の第三章「話す力の低い子ども」までは、主として「話すこと」の本質論と、... 続きをみる

  • 絶望との闘いを支えるもの

    『なぜ君は絶望と闘えたのか』(門田隆将 新潮文庫) 「本村洋の3300日」と副題がある。 あの光市母子殺害事件の被害者の夫そして父親である本村さんについては、幾度もその顔をテレビで見た。 話題いや争点になっている大よそのことは知っていたつもりだが、当然とはいえテレビ報道などでは到底伝えきれない思いや... 続きをみる

  • 「授業はあるが教育はない」はない

    朝風呂読書でこんな一節を目にした。 「授業はあるが教育はない」 たまたま指導主事訪問それも生徒指導専任の方が来校し,授業参観,協議会が続いた日だった。各学級の授業の様子を見ながら,その言葉が時々頭をめぐった。 解読した言い方に変えれば,「学習指導はしているが,生徒指導をしていない」「学力形成はされた... 続きをみる

  • 弱々しさを愛でる心

    立ち寄った書店で目についた表紙に心誘われて、久し振りに雑誌『サライ』を手にした。 http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=32102 あの毛利衛さんが巻頭のインタビューに答えている。 毛利さんのキャリアから導き出されたいい言葉が並んでいた。 「月」を特集しているこ... 続きをみる

  • 声に置き換えられた時から

    野口芳宏先生のある古い著書を読み直している。 全編読み終えてから改めて「学び」をメモしたいと思うが、第一章から実に読み応えのある本だなと感じている。 こんな一節がある。 話すことは、自分の存在感を確認することであり、それは同時に、社会的存在としての人間の連帯欲求と、成長欲求とを満たす行為なのである。... 続きをみる

  • やはり敵わんなあと思う本

    新しく買い求めた本がなかったので,休日の朝風呂にどれを持っていこうかと背にする書棚を眺めたとき,目に入った一冊である。 『村上小の「学校だより」抄』(飯沼宏 明治図書) プチ自慢をすれば我が家の書棚は三か所に分かれており,この場所(小さい書斎)にあるのが,新刊や重要度が高いという並びである。 昭和6... 続きをみる

  • 「不易というあんこ」をしっかり持つ

    『新落語的学問のすすめ』(桂文珍 潮出版社) 確かフジテレビ系(たぶん関西テレビ?)だと思ったが、著者が報道番組のキャスターをしていた時があった。たまに番組を見たときに、なんと知識のある人よという印象を持ったことがある。落語家をばかにするわけではないが、少なくともその世界では指折りの切れ者ではないの... 続きをみる

  • 不安定のなか非合理性を想う

    『間違いだらけの教育論』(諏訪哲二 光文社新書)を再読した。 読書記録によると2009年の五月連休時に読んでいた。 そのときは案外あっさりと「啓蒙」のことを書き残したのだが、今思うとどこか棚上げしたような感がある。 改めて読み直してみて、その時以上に著者の言うことが沁みる。 人権と教育について書かれ... 続きをみる

  • 辞典の存在は思うよりずっと大きい

    辞典を使った指導をもうひと押ししてみようか思い、再読してみた。 『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』(深谷圭助 すばる舎) 2006年、深谷氏が立命館小学校教頭として動き出した年の発刊である。教員対象というより保護者層も含めて読者を想定している本といってよい。 もともと自分にとって関心の高い領域... 続きをみる

  • 食卓を取り戻す舵を考える

    職場に送付されてきた『小学校時報』の特集が「食育・健康教育」ということで、冒頭にかの服部幸應氏の文章があった。 いわゆる「食育」の立役者のお一人で、これまでも何度かそれに関連した文章を見た気がするが、今回のはなかなか惹きつけられた。 特に「食育に取り組むきっかけは若者の乱れた食生活」と題された章は、... 続きをみる

  • 全てマンネリ化の道を歩いている

    横山験也さんのサイトで、次の本が紹介されていた。 http://www.kennya.jp/%E8%89%AF%E6%9B%B8/noudama/ 『のうだま やる気の秘密』(上大岡トメ・池谷裕二 幻冬舎) 池谷ファンであるとともに上大岡プチファンの私ならば、読まねばなるまいと思って早速注文した。 ... 続きをみる

  • 教師の対話術を数える

    『発問・説明・指示を超える 対話術』(山田洋一 さくら社)の続き… ちょっと時間があったので、著者が提示している35の技術を表に簡潔にまとめてみた。 「引き出し型」「束ね型」「寄り添い型」と並べてみて、ぽつぽつと共通の要素があることがわかる。 端的にいえば「おもしろさ」「わかりやすさ」「やさしさ」と... 続きをみる

  • 『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』にて・・・

    ご無沙汰しております・・・ 体調不良で、食べてはすぐ寝る生活を続けてきたせいで、とうとう、体重が70キロにリバウンドしてしまいました。「寝る子は育つ」ということわざは本当だったのですね・・・ さて、通勤電車の中で読んだ本『大学キャリアセンターのぶちゃけ話』のp.210に書かれていた文。 >新卒就職で... 続きをみる

  • 対話術を意識してつかう

    『発問・説明・指示を超える 対話術』(山田洋一 さくら社) 「対話」が教育界のトレンドの一つになっている気がする。 そして、この本での「対話」はきわめて限定的である。 対話の対象は「教師と子ども」であり、ここには子ども同士は含まれていない。そして中心場面は「授業」をメインとした学校生活になっている。... 続きをみる

  • これも表現のエネルギー

    『みんなで国語辞典② あふれる新語』(北原保雄 大修館書店) 2009年の刊である。実は自分の携帯電話内に電子辞書?として内容が入っていた。しかし画面でみる習慣はないので、古本で見つけたときに、すぐ買ってしまった。 それにしても、この造語エネルギーは凄い。 いったい誰が作っているんだろうと想像してみ... 続きをみる

  • 転職するなら,この商會へ

    愉快な本である。 自分の頬がこんなに緩みっぱなしなのは珍しい。 今年初の五つ星ランク。自分の好みにぴったりはまった。 『ないもの,あります』(クラフト・エヴィング商會 ちくま文庫) こんなふうに誘われる。 よく耳にするけれど,一度としてその現物を見たことがない。そういうものがこの世にあります。たとえ... 続きをみる

  • 今時,とても難しいこと

    『あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本』(木村秋則 小学館) 先月末、弘前での研修会の折りに買い求めたものだ。 木村さんの本が何冊か並んでいて、一番ビジュアルなものに手を出してみた。 木村さんの半生は、以前読んだ本でわかっているし、ちょっと切り口をかえたものをと思って選んだ。 リンゴ畑の写真も豊... 続きをみる

  • 混沌の中に声を聴く

    『昭和のエートス』(内田樹 文春文庫) 現在行われている、いわゆる教育改革や教育再生論といったものに与しない内田教授(もはやそういう職名ではないだろうが、これが一番ぴったりくるので使っている)の言葉は、いつも自分の立ち位置の意味を問いかけてくるように感じられる。 常々主張しておられる「教育制度の惰性... 続きをみる

  • 電車読み,三冊。

    先週末行き来の新幹線、電車で読了した本が三冊。読みかけ一冊。 『残念な人の思考法』(山崎政志 日経プレミアシリーズ) 一言でいえば「プライオリティ」の重要性について述べている。 「残念な」という表現が持つ意味は少し幅があり、著者は単に皮肉めいた言い方ではなく、「能力を生かしきれない」原因を真に追究し... 続きをみる

  • 読書はぶつかり稽古

    『人間通』(谷沢栄一 新潮選書) この人の本は一度は読んでみたいと思っていた。この題名は知っていたので、かなりのベストセラーだろう。 そういえば、この頃「通」という言い方をあまりしなくなったなあ、何かに精通していることを何と呼ぶのだろう…「おたく」じゃあまりに寂しいなあ…などとくだらぬことを考えなが... 続きをみる

  • 遠くに掲げられている,いい絵

    『総合教育技術』(小学館)の今月号は読みごたえがあった。 「学びの共同体」の特集や「大津市いじめ自殺事件」の特別企画など教育情報としてタイムリーなものもそうだったが, 「これからの教育のカタチを考える」と題された特別提言で、ICT教育に関する論考は,特に考えさせられた。 大岩元氏(慶應義塾大学名誉教... 続きをみる

  • 分かるための道具,仕掛け

    なんという題名の新書か忘れてしまったが、このような文章に深く頷いたことがある。 「わかることは、分けることがはじまりです。」 「分かる」と表記することの訳もそれで納得がいくし、世の中を認知していくことは、すべて「分ける」ことから始まっていると考えることは、まんざら的を外していないと思った。 いつから... 続きをみる

  • 「だいじょうぶ」と声かけながら

    『だいじょうぶ』(鎌田實・水谷修 日本評論社) 著名な二人の往復書簡(「好感日記」と題された雑誌連載と対談が収められている)である。 当然という言い方がふさわしいかどうかわからないが、自らの働きかけと体験の豊富さゆえ名の知れた二人であるから、多くの心揺さぶられるエピソードが書かれてある。 そうした体... 続きをみる

  • 明日からの通信を書くために

    石川晋さんが前著に続いて「学級通信」の本を発刊することを知った頃,学校は夏休みに入り,各学級担任が面談や家庭訪問をしている時期だった。 ある日,面談から職員室に戻った担任のひとりがこんなことを残念そうに語った。 「保護者に『うちには通信が来ません』と言われ,ちょっとショックだった。」 継続的に発行し... 続きをみる

  • 鍛える力を設定する

    最初に読んだのはもう10年以上前になるが,この本はとても印象深い。 『子どもに伝えたい〈三つの力〉』(斎藤孝 NHKブックス) 当時『声に出して読みたい日本語』は既にベストセラーになっていた。しかし私にとってはこちらの著書からのインパクトが強かった。 副題に「生きる力を鍛える」と添えられている。 当... 続きをみる

  • 努めるから務めるへ

    野中信行先生に新刊のご著書を贈っていただいた。 『必ずクラスを立て直す 教師の回復術!』(学陽書房) 教師が覚悟を持って教室の子供たちを統率していく,そのあり方が遺漏なく示されている著書だと思った。 ただ、仕事のスタイルのなかの「机の整理整頓に努める」という項目をみたとき、うっっと頭の中で唸った。 ... 続きをみる

  • 野球から派生する筋を

    夏季休暇最後の日,午前に文庫本を一冊,教育書を一冊読む。 昼食は久々にそばの老舗に出かけ,その後からはビデオ三昧。いい一日だった。 とりあえず,文庫本の感想メモを。 『あるキング』(伊坂幸太郎 徳間文庫) 単行本が出たときにペラペラと見たので,野球に関する話であったことは知っていた。 仙台在住だから... 続きをみる

  • 生き延びて,ほむほむ

    『整形前夜』(講談社文庫 穂村弘) 読み始めて何かの雑誌の連載だなとは気付いたが,内容からしてどうも一誌ではないだろうことが読み取れた。 著者独特の「未来志向自虐感」(こんなネーミングをしていいのか)にあふれた文章が多いが,中にはさすが『短歌の友人』を書いた人だと思わされる,鋭い分析の項目もあり,ふ... 続きをみる

  • お供は文庫とカメラと

    夏旅に文庫本三冊をバッグに入れたが,読了したのはこの一冊。 『かばん屋の相続』(池井戸潤 文春文庫) 名前は知っていたが初めて読む作家である。元銀行員というキャリアを生かした短編集らしい。 それぞれが小気味よく展開して読ませる作品だった。 金融に関する専門的な用語もあるにはあったが,なんとなくわかる... 続きをみる

  • 本に依る

    最近、図書館に行って本を借りたり、ネットで本を購入する勢いが止まらない。 まあ、研究レポートを書くことから逃れるためなのだろうが、本日は小平中央図書館で10冊返却して、10冊借りたし、放送大学からも6冊返却して5冊借りたのだった。 本当は、放送大学については、もう1冊返却予定であったが、朝、「学歴産... 続きをみる

  • 37件の学位を取得した話・・・

    「オトー・アレン・エゼル2世は37件の学位を取得している、世界で最も多くの資格を持つ男であろう」 玉川大学出版の「学歴産業」という本のp.116にある記述である。この本を読むのは何度目だろう。学位に関する研究をする人にとっては、バイブルともいえる本なのだが、実際、手元にはなく、いつも図書館で借りて読... 続きをみる

  • 便利,幸せ,共通善

    夏休みに入り,勤務は定時が基本としているので,やはり時間的な余裕が生まれている。棚に押し込められたままの雑誌などをぺらぺらとめくってみるのも,こういう時だ。 全然読んでいなかったページなどが多く,それなりに楽しめるものだ。 雑誌『考える人』(新潮社)の昨年秋号を見ていたら,こんな連載があり思わず読み... 続きをみる

  • 対決!新明解,後半戦

    今日も34,5度台が続く室内で後半100問に挑戦。 50問が昨日と同じ,頭文字と字数が指定されている。 残り50問は,字数指定で「動物」「植物」「漢字二字の語」などと分かれている。 頭文字指定は5問のみ敗戦だったが,その後が駄目で,結局74勝26敗といういう為体。特に漢字三字,四字で12敗してしまう... 続きをみる

  • 対決!新明解82勝18敗

    暑い。 部屋の室温が35度を超えた。 暑気払いと言ってはなんだが,昼休みに手元にあった『クイズ新明解国語辞典』(武藤康史編著 三省堂)に挑戦してみることにした。 ずいぶん前に古本屋Bで105円にて購入したものだ。 見出し語を伏せて意味が書かれており,それを当てるという単純な形式である。 全部で200... 続きをみる

  • 「できる教師」シリーズ~ステキさを真似る

    『できる教師の ステキな言葉』(学陽書房 内田聡氏との共著) ここで項目づけられている「ステキな言葉」を二種類に分けてみよう。 「教師のステキな言葉」と「ステキな教師の言葉」である。 前者を効力が感じられ汎用性のある言葉とし,後者を個々の場面において教師の人間性から発せられた言葉と考えてみる。 書か... 続きをみる

  • 「できる教師」シリーズを読む①

    来月の研修会でお招きする山中先生の著書を手に取ってみた。 http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/aea4fc0aa168d00df36fade0ab4102db 『できる教師のすごい習慣』(学陽書房) 「すごい習慣29 事務はなるべく教室で」の頁,「私の場合」のコーナ... 続きをみる

  • 「アメリカと宗教」(中公新書)

    「アメリカと宗教」という本を読んだのだが、p.234にオバマ大統領がリンカーンの聖書に右手を置いて宣誓する就任式の写真が掲載されていた。 「政教分離」を考えるなら、公式の場で「聖書」(=キリスト教)は・・・と思ってしまうのだが、許されている。 日本で、もし、内閣総理大臣の任命式に「経典」や「聖書」を... 続きをみる

  • 感情はきまって悪いものである

    以前,野中信行先生がアランの「幸福論」を薦めていらした。雑誌記事でも取り上げられるなどちょっとしたブームらしい。休み中の手初めとして,手頃なダイジェスト版を読んでみた。 『アランの幸福論』(齋藤慎子訳 ディスカバー) 「不安と感情について」を皮切りに「自分自身」「人生」「行動」「人とのかかわり」「仕... 続きをみる

  • いつだって「過程」を生きている

    映画「亡国のイージス」は印象深い。配役も自分好みだったし,この国の危機に対する脆弱さをエンターテイメントとして見事に描いた作品だと思っている。 福井晴敏という作家の名前はそのことで記憶にとどまっていたが,小説そのものは読んだことがなかった。 ただ震災後に,あまり時間を置かず「小説・震災後」という小説... 続きをみる

  • また遅ればせの読書からふりかえる

    自分が担任をしていた頃に,学級経営や授業を考え,組み立てていくとき,いくつかのキーフレーズを持っていた。 90年代以降,「システムとレパートリー」が大きな位置を占めていた。 藤岡信勝先生の言葉だったと記憶している。 今でもその言葉を引きずっているような仕事をしているが,堀裕嗣さんの著書に触れると,つ... 続きをみる

  • 一番強いことばを笑え

    新潮社の季刊誌『考える人』は年に一冊か二冊は買っている。 今回は特集が面白そうだったので手にして,この連休中にだらだら楽しく読んだ。 笑いの達人 「笑い」は自分の中でも8番目ほどのテーマである。 かの有田和正先生が,「おかしくて笑うのではない。笑うからおかしいのだ」という理論?で実践なされたことを,... 続きをみる

  • 遅ればせの読書メモシリーズ④

    確か4両か5両編成だった。 ちょうど一週間前に乗ったその特急は(速度はおよそ特急のそれではなかったが)青森市の研究会へ向かう同業者の乗車率が極めて高かったはずだ。 そこで読んでいたのが,この新書である。 『生徒たちには言えないこと 教師の矜持とは何か?』(諏訪哲二 中公新書ラクレ) 同じ本を読んでい... 続きをみる

  • 遅ればせの読書メモシリーズ③

    なかなかわかりにくい表現だなと思いながら,ついつい手を伸ばしてしまう一人に,吉本隆明がある。 それは遠い昔の学生時代に,詩人として向き合った時期もあった。 ここ数年は,明らかに糸井重里つながりで姿を感じている。 『真贋』(吉本隆明 講談社文庫) そして今回この本を読んでいて,ああたぶんこういう言い回... 続きをみる

  • 遅ればせの読書メモシリーズ②

    この本もネット上で話題になっていた。 『先生!親ってそんなに怖いんですか? 親対応の基本中の基本』(星幸広 立花書房) 著者は警察のキャリアを重ねてきた方で,現在は学校の危機管理を専門に大学で教えたり,講演活動を行ったりしている。 組織論,人間関係の調整を図る仕事論と括っていいと思うが,実に明快であ... 続きをみる

  • 遅ればせの読書メモシリーズ①

    手に入れながら,なかなか感想を書き出せないままの本が結構溜まってしまった。 今まで続けてきたことだから,夏休みに入るまでには,一応の短いメモを残しておきたい。 まずこの本である。 『対話がクラスにあふれる!国語授業・言語活動アイデア42』(石川晋 明治図書) 国語科実践,学級づくり実践集として,とて... 続きをみる

  • 土壌の見きわめということ

    悪い土壌に上からデザインの種をまいても,社会的に問題のあるデザインがどんどん芽を出してしまう。ということは,よいデザインが生まれる土壌を作らないとよいデザインは生まれないということ。 ~ナガオカケンメイ 『自遊人』2012.8 インタビューより~ 無農薬野菜栽培を始めた父親の話から考えついたことらし... 続きをみる

  • つらい照明係

    幻冬舎もこんな感じの本を出すんだなあと思って、手にしてみた。 『学ぶ理由 学ばせる理由』(井沢 隆 幻冬舎) 著者は、「こうゆうかん」という全国的な塾の経営者。 自分の小中高時代のエピソードを織り込みながら、塾教師としての三十五年のキャリアをもとに展開した教育論といっていいだろう。 「受験産業」と一... 続きをみる

  • 読書の夏。

    最近、あまり学習もせず、本ばかり読んでいる。 1週間で数十冊。電車の往復で4冊ぐらい読んでいる計算となる。研究をすすめなければならないのだが、なかなか、研究に身を投じることができず読書に逃げているのかもしれない。 毎週のように、読む本を求めて放送大学と市立図書館に行っている。それぞれ10冊ずつ借りて... 続きをみる

  • 「三方よし」の視野,視点

    近隣に住み「モラロジー」を進めている方が,毎月冊子を届けてくれる。 薄い冊子なので努めて目を通すようにしている。 今月号のテーマは「暮らすに生かす『三方よし』」。 納得させられる中身だった。 近江商人の経営理念を表わす「三方よし」,つまり「売り手よし,買い手よし,世間よし」という考え方は,確かに商業... 続きをみる

  • 「師匠をしくじる」と言える幸せ

    『雨ン中の,らくだ』(立川志らく 新潮文庫) 自分の好みは談春だし,そして『赤めだか』の方が面白いと思うのだが,この本もそれなりに楽しめた。才気溢れる噺家である。 いつぞやの高座では途中眠ってしまう失態があったことを反省し,次の機会があればきちんと聴きたい一人となった。 さて,様々なエピソードの面白... 続きをみる

  • 『教育の方法』(放送大学叢書)

    前の記事で取り上げた本と同時に放送大学で借りてきた本。 この本の中にも読書のことについて書かれていた。フィンランドの教育について記載されているところである。 p.39には「図書館のネットワークの充実はうらやましい限りです。市街を歩くと、コンビにより多いのではないかと思えるほど、図書館の分室があちこち... 続きをみる

  • 『本、読もっ!』(毎日新聞社編)

    先週、放送大学多摩学習センターと小平市立図書館で借りた本20冊、すべて読み終わった。 これから返却に行き、また、借りてくるつもりである。借りる本以外にも、自分で購入した本もあるので、相応の冊数の本を読んでいるつもりだが、なかなか、心を打つ本には出会わないものである。 本を読むことを評価するにおいて、... 続きをみる

  • 雑読で知るピーク

    『運がいいと言われる人の脳科学』(黒川伊保子 新潮文庫) 著者が以前著した『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』は面白い新書だった。こうした言葉と音に関わることに興味を強く覚える。 この本のなかでも「情のことば,知のことば」と題して,和語と漢語の発音からうけるイメージの違い及び使い方について記している箇... 続きをみる

  • この頃の雑読メモ

    読書記録がいっこうに進まないが,読んでいないわけではない。 印象程度のものだが,やはり残しておくことが大事だ。少しずつメモしておきたい。 好きな二人の作家の作品を読んだ。 『プレゼント』(伊集院静 小学館文庫) 短編と随想が収録されているが,表題作の「プレゼント」が考えさせられる。 作者には珍しく学... 続きをみる

  • 神様は必要な人に必要な試練を与える

    勉強法の本を読むのは私のライフワークである。 なんせ、ブログのタイトルが「生涯学習の部屋」なのだから、学習関連の本は可能な限り目を通すようにしている。そうすることで、自分の思い込みによるミスリードが少しでも回避できるかもしれないから。 とはいえ、本当は、この著者のように「東大卒」とか「司法試験合格(... 続きをみる

  • 隠居の道遠しだが

    隠居…憧れる言葉だ。 落語の世界にいる「ご隠居」や水戸黄門をうらやましく思う。 そんなこともあって?こんな本を読んだ。 『隠居学』(加藤秀俊 講談社文庫) 読み終えて(いや,読み始めて少しの時点から)結論がわかる。 隠居になるには,博学でなければならない。 それは,クイズ的な雑学ではなく,世の中の様... 続きをみる

  • 集中力と脅え

    人間は絶対的に平和な環境で暮らすことが可能になったからこそ,生物として初めて集中力の使い方を覚えたのかもしれないね。 中村うさぎ『オトナのための脳科学』(『波』5月号・池谷裕二との対談より) 池谷は「動物には集中力は必要ありません。というよりも,集中力があってはまずい」と語る。 それは目の前の食べ物... 続きをみる

  • 一気読みゆえの落胆か

    久しぶりに文庫本を一気に読み切った。 日曜朝,いつもどおりに5時前に起床し,朝風呂に持ち込んで読み始め,再びベッドで8時過ぎに読了した。 『モンスター』(百田尚樹 幻冬舎文庫) http://www.gentosha.co.jp/book/b5486.html 『永遠のゼロ』や『風の中のマリア』にも... 続きをみる

  • 一番美しい水の移し方

    その人を自ら行き着かせるような伝え方をしなきゃ。たまっている水を別の場所に移す時,バケツで汲んで運ぶのではなく,流れる導線をそっと作って,自然に流れていくようにする。それが「一番美しい水の移し方」だと思う。 小山薫堂~『日経ビジネスAssocie』 (2012.6号)~ この喩えは絶妙だ。 まず,人... 続きをみる

  • 「わからない」の時間を

    学校で、生徒も先生もいっしょになってさ、 「わからない」の時間を、やらないかなぁ。 条件は、ひとつ、 「先生もほんとにわからないこと」をテーマにして、 しつこく授業を続けていく 糸井重里~『ボールのようなことば。』(ほぼ日文庫)~ 「?→!」が授業の筋道ではあるけれど、「!」には実は多くの「?」が眠... 続きをみる

  • 「文武両道」の新?解釈

    昔から、「文武両道」と言いますが、僕が思うに、「文」は入ることで、「武」は出ることです。それぞれ別の違うもので、その両方を習得するという意味ではなくて、実は両方が脳の中で回ることです。 養老孟司~『バカの壁をぶち壊せ!正しい頭の使い方』(ビジネス社)~ 実に養老先生らしい意味づけだなと感心する。 入... 続きをみる

  • プリズム

    今日は金環日食ということで 関東地方は天気予報も良くなかったので 日食メガネも用意しませんでしたが 予想外に雲がまばらで 朝7時の時点で見えそうな感じでした。 宿直明けだったので職場の外に出て 7時30分までは裸眼では欠けているかどうか 全く判別できないほどでしたが そこからの5分間は雲がいい具合に... 続きをみる

  • プリズム

    今日は金環日食ということで 関東地方は天気予報も良くなかったので 日食メガネも用意しませんでしたが 予想外に雲がまばらで 朝7時の時点で見えそうな感じでした。 宿直明けだったので職場の外に出て 7時30分までは裸眼では欠けているかどうか 全く判別できないほどでしたが そこからの5分間は雲がいい具合に... 続きをみる

  • 与えられ続けてきたツケ

    「感動」という言葉からの連想として,国民的人気があった?某首相の「感動した!」がすぐに思い浮かぶ。同様の人も多いだろう。 もう一つ仕事がらみで言えば「感動は教育できるか」という問いがある。 国語教育の場に分析批評が勢いをもって登場したとき,この言葉のインパクトは強かった。 あれから長い時間が経ったが... 続きをみる

  • 画像にある横の何かが気になって

    連休中の一夜,今年はどこにも出かけないので,ということで軽く食事会をしているとき,昨年の弘前の桜の写真を見てみようとパソコンに映し出した。 城門のところで家族全員で撮った写真が出てきたら,ぷっと娘が吹き出した。 たまたま横にいた車椅子のご老人の位置と目線が非常に写真にフィットしていて,「まるで家族の... 続きをみる

  • 連休は老子モードなのだ

    この連休中に、2冊の「老子本」?を読み終えた。 『タオにつながる』(加島祥造 朝日文庫) 『バカボンのパパと読む「老子」』(ドリアン助川 角川SSC新書) 老子についてはほとんど知識がなく、言葉として「老荘思想」は知っているが、さて説明せよと言われれば口をつぐむしかない。 で読んでみて、何かわかった... 続きをみる

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