エピローグ …… 「生死命の処方箋」 (69)
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 外景 ○ 同・ 受付 中年の夫婦が来ている。 受付係が内線電話をかける。 受付係 「緒方先生ですか? 高野さんという ご夫婦が 面会にいらっしゃっていますが」 ○ 同・ 緒方の研究室 電話で話している緒方。 緒方 「ああ、 あの、 木村さんから腎臓を受け た... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 外景 ○ 同・ 受付 中年の夫婦が来ている。 受付係が内線電話をかける。 受付係 「緒方先生ですか? 高野さんという ご夫婦が 面会にいらっしゃっていますが」 ○ 同・ 緒方の研究室 電話で話している緒方。 緒方 「ああ、 あの、 木村さんから腎臓を受け た... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 六義園 美和子と世良が歩いている。 美和子 「 …… 安達さん、 結局 助からなかった …… 」 世良 「あの状態では、 やはり無理だったん だ」 美和子 「やっと 死ぬことができた …… それで ほっとしたっていう気持ちが、 どこかに 正直ある。 これって 一体何だろう... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 淳一の光線治療の部屋 光の中。 美和子と トランクス姿の淳一が、 サング ラスをかけて居る。 淳一 「 …… そう …… そういうことだったのか …… 機械が故障しただなんて言って …… 」 美和子 「許して …… また、 嘘ついた …… 」 淳一 「何だい... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 街景 ○ 東央大病院・ 外景(夜) ○ 同・ 淳一の病室 ベッドに座り込んでいる淳一。 多佳子、 淳一に抱きついて 泣いている。 美和子、 がっくりとして立っている。 多佳子 「(涙) …… 手術が中止なんて …… ! ジュンくんが、 やっとここまで決心したの に …… ... 続きをみる
○東央大病院・オペ室 愕然とする室内、 世良が転がり込んでくる。 世良 「オペはやっちゃダメだ !! すぐ中止し てください …… !!」 犬飼 「どうしたんですか!?」 世良 「安達さんは、 大量のハルシオンを 飲ま されてるんです !! 警察からの連絡で… … !? 美和子 「そんな …… !?... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ オペ室 消毒布を掛けられた安達。 緒方 「では、 始めさせていただきます」 美和子、 心臓が早鐘のように高鳴る。 緒方 「まず 両岸の摘出。 その間に 皮膚を消毒 して」 ナース「はい」 緒方 「それから腎臓、 肝臓の順でいく」 山岡「分かりました」 美和子... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ オペ室 美和子、 血液製材の点滴をするために、 安達の血管確保 (血管に針を刺す) をし ているが、 手が震えて 何回も失敗してし まう。 緒方 「何をもたもたしてるんだ !?」 美和子 「す、 すみません …… !」 緒方 「これが生きている人だったら 大... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ オペ室 ナースたちが安達に脳波計、 心電図、 血圧計などを着けている。 犬飼 「私も見学させてもらうよ」 力なく頷く美和子。 犬飼、 奥へ行く。 美和子、 安達をじっと見ている。 平坦だった脳波計が、 一瞬小さく波形を 刻む。 美和子 「 !? …… 」 他... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 外景 (昼) 空が広い。 ○ 同・ 淳一の病室 美和子、 淳一の手を握っている。 無言のまま 互いを見る 全て 心は通じている。 美和子、 淳一の顔に頬を寄せる。 ○ 同・ オペ室前の廊下 ストレッチャーに乗せられた安達。 美和子、 世良、 ナースが付いてい... 続きをみる
○ 夜空 下弦の月に 雲がかかる。 月が隠れていく。 ○ 東央大病院・ ICU 人工呼吸器に動かされている 安達。 杏子、 安達の手を取り、 寄り添っている。 ほんのりと上気したような 安達の顔。 杏子、 見つめている。 長く …… 長く …… 長く ……。 杏子の顔が、 諦念にも似た 柔らかい微笑... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 淳一の病室 淳一が ベッドに寝ている。 美和子が 消沈して入ってくる。 淳一 「 …… 姉キ …… どうしたの …… ?」 美和子 「 …… ジュン …… 」 美和子、 淳一の横に座る。 淳一を片手で抱く。 美和子 「 …… もう、 いいよ …… あたしが悪... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 階段 世良が 美和子の腕を掴んで 昇っていく。 美和子 「痛い、 世良さん …… !」 ○ 同・ 屋上 世良、 美和子の両肩を押して 金網に押し つける。 世良 「立場をわきまえろよ ! あれが医者の することか !?」 美和子 「(絞り出すように) …… ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 裏庭 美和子が 杏子を引っ張ってくる。 杏子 「何ですか !? こんな所に連れてきて …… !?」 美和子 「奥さん、 もう時間がないんです ! 心臓が止まる前に、 どうかご主人の臓器を …… ! (焦燥)」 杏子 「ち、 ちょっと待ってよ 先生 ! うちの... 続きをみる
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61379524.html からの続き) ○ 佐伯家・ 食卓 (朝) 美和子が 朝食の用意をしている。 淳一が入ってくる。 全裸でサングラスをしている。 視点が定まらず、 茫然としている。 美和子 「ジュン? どうしたの、 その... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 街路 (夜) 世良の車が走る。 ○ 世良の車の中 美和子 「世良さん、 ジュンに 余計なこと 吹き込むのはやめて」 世良 「余計なことだって? 事実を隠してば かりいて、 自分の良心に 恥ずかしくないの か ?」 美和子 「あたしは …… 自分の良心なんかより ジュンの命... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ カンファレンスルーム 緒方と美和子が 杏子を説得している。 緒方 「いかがでしょう、 奥さん。 ご主人の死を 無駄にしないためにも、 どうか 臓器の提 供を 考えていただけないでしょうか? ご遺体を焼いて 灰にしてしまうより、 ご主人 の体の一部が この世の... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ ICU 犬飼、 美和子、 世良が、 安達の脳血管撮 影の 写真を見ている。 犬飼 「脳血流も止まってしまった。 完全に脳 死ですね」 世良 「犬飼先生、 脳血管撮影では、 微弱な血 流まで 読み取れないことがあるはずです。 聴性脳幹反応まで 調べるべきではな... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 家族室 緒方が 杏子に説明している。 美和子と世良も 同席している。 杏子 「 …… はあ …… ? のうし、 ねえ …… ?」 緒方 「そうなったらもう 助かることはないん です」 杏子 「はあ …… でも、 植物状態から 生き返る ことだってあるんでしょ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 外景(朝) ○ 同・ ICU前の廊下 ナースが女性 (安達杏子・ 41才) を 導いてくる。 川添が ICUから出てくる。 ナース「(川添に) 安達さんの奥さんです !」 杏子 「うちの人は …… !? うちの人はどこ … … !?」 川添 「こちらです。 ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ ICU 美和子 「今度は 前庭反射を調べる」 世良 「まだやるのか」 美和子、 水が入った注射器を 安達の右耳 に当てる。 美和子 「見てて。 右耳に冷水を注入すると、 脳が正常なら 眼球が右に寄るの。 これを 『眼振』 ていうんだけど」 美和子が水を注入す... 続きをみる
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61349260.html からの続き) ○ 東央大病院・ ICU 美和子と世良、ベッドで眠る安達を しばし 見つめる。 美和子 「 …… どうみても切迫脳死 …… 」 世良 「 …… 」 美和子 「世良さん、 あたしが判定をして... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ ICU 川添が 安達にグリセオール、 ステロイド などの投与、 人工呼吸器装着など、 蘇生 術を施している。 美和子が手伝う。 安達の脳波計は 平坦を示している。 川添 「脳波はフラット」 川添、 安達の瞳に 光を当てて確認する。 川添 「瞳孔も散大」 安達... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 当直室(夜) 仮眠中の美和子。 ○ 同・ 外景(夜) 救急車が サイレンを鳴らして走ってくる。 ○ 同・ 当直室 美和子、 サイレンの音に 目を覚ます。 時計に目をやり、 部屋を出ていく。 ○ 同・ 救急通用門 川添と救急隊員たちが、 救急車から 患者 を降... 続きをみる
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61315411.html からの続き) ○ 東央大病院・ 正門 ○ 同・ 消化器外科 交換輸血をしている淳一。 ○ 同・ 食堂 世良が 丼飯をかき込みながら、 本やノート を見ている。 淳一が来る。 淳一 「世良さん」 世良 「... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 寺の境内 美和子と淳一が 石段を登ってくる。 美和子 「まだ 気は変わらないの …… ?」 淳一 「姉キのほうこそ 変わらないのかよ ?」 美和子 「ジュンにも 生きてて嬉しいことが できたはずよ」 淳一 「誘導尋問だな」 美和子 「好きなんでしょ? 多佳子ちゃんの こと... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ 東央大病院・ 外景 ○ 同・ 透析室 透析中の多佳子。 淳一が付いている。 多佳子 「…… また、 透析に戻っちゃった … …」 淳一 「苦しい思いをしたのに ……」 多佳子 「ううん …… 短い間だったけど、 移植 してもらってよかった ……。 生きてるのが 楽しかった... 続きをみる
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61213313.html からの続き) 佐伯美和子 (28才・ 東央大学病院 消化器内科医)は、 弟の淳一 (18才・ クリグラー=ナジャール症候群) を 救うために医者になった。 淳一は現在、 光線療法や血液交換の 治療を受け... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○皇居 美和子と世良が歩いている。 美和子 「世良さん、 このことはなるべく 控え めに書いてほしい ……」 世良 「移植に不利なことは 表に出さないよう に、 か?」 美和子 「知らせないほうが うまくいくことと いうのが、 世の中にはあるわ」 世良 「いい面も悪い面も 正... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 廊下 誰もいない空間 ○同・ オペルーム 無影灯。 手術台の上で 眠っている多佳子。 執刀する緒方。 助手を務める美和子。 ○同・ 洗面台 水道の蛇口から したたり落ちる雫。 ○同・ 多佳子の病室 手術が終わり、 多佳子がベッドに寝てい る。 ベッドサイドの淳... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 廊下 泣きながら走る多佳子。 美和子と緒方、 両親が追う。 ○同・ 消化器外科・ 処置室 淳一が交換輸血をしている。 多佳子が飛び込んでくる。 淳一 「タカちゃん …… !?」 多佳子 「(淳一にしがみつく) ジュンくん… …! 一緒に死のう …… !!」 淳... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 緒方の研究室 腕組みをして 考え込んでいる緒方。 心配そうな美和子と世良。 美和子 「緒方先生、 どうしたら …… ?」 緒方「(進退極まる) …… 止むを得ない … …!」 ○同・ 多佳子の病室 美和子と緒方が、 平島と両親に話してい る。 多佳子 「透析?... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 消化器外科・ 廊下 ○同・ 処置室 美和子が 淳一に交換輸血をしている。 枕元にで世良、 車椅子に乗った多佳子が 心配そうに見守っている。 世良 「ビリルビンが 上がってしまったのか… …」 美和子 「一過性のものかもしれないし、 心配 しないで」 淳一 「や... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○図書館 机に本を積み上げて 勉強している世良。 大きな溜め息をつく。 世良 『知れば知るほど 分からなくなるな、 脳死というやつは……』 大きく伸びをする。 しばし考え込む世良。 ○佐伯家・ 食卓 美和子、 テーブルに食事を並べている。 美和子 「ジュン、 ごはんよ、 おい... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○新宿西口・ 高層ビル郡(夜) ○高層ホテル 最上階のスナック。 窓際の席に 美和子と世良。 世良、 煙草を取り出す。 世良の煙草に 火をつける美和子。 世良 「ありがとう ……」 美和子 「……」 世良 「…… 移植の陰には、 あのご主人の姿が あるんだな ……」 美和子 ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○木下宅 幸枝の遺影。 美和子と世良が 幸枝に焼香している。 後ろに控えている 直哉。 幸枝の霊前には、 臓器提供者に対する 厚生省大臣からの感謝状と、 腎臓移植普及 協会から贈られた 記念品が供えられてい る。 美和子、 緒方から預かった香典を 差し出 す。 頭を下げる直哉... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯家・ 淳一の部屋の前 美和子がやって来て、 中に声をかけよう とする、 が、 やめる。 そっと腰を降ろして、 両膝を抱える美和 子。 淳一の声 「姉キ ……?」 美和子 「…… よく分かったね」 淳一の声 「…… 話、 いい?」 美和子 「うん」 淳一の声 「ICUの川... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 噴水の広場 淳一が、 車椅子に乗った 多佳子を押して くる。 二人、 周りの景色を眺める。 淳一 「回復が早くてよかった」 多佳子、 景色に目を奪われている。 多佳子 「(目を疑うように) ジュンくん …… 移植って、 目までよくなるのかな?」 淳一 「え ?... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯家・ キッチン 炊事をしている美和子 淳一の声 「姉キ、 できたよ。 来て」 美和子、 手を止めて 庭のほうへ行く。 ○同・ 庭 (夕暮れ) 家の中から 美和子が出てくる。 淳一 「(美和子に振り向き) ポチの墓地 …… なんちゃって …… (淋しい笑い)」 板で作った... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○街景(昼) 電車が走る。 ○東央大病院・ 外景 ○同・ 多佳子の病室 手術後の多佳子の様子を 美和子が診てい る。 淳一と世良が入ってくる。 淳一 「多佳子ちゃん、 元気になった?」 多佳子 「ええ …… (笑む)」 淳一、 後ろ手に隠していた 小さな花束を 差し出し、 多... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ ICU 川添、 犬飼たちが 木下に懸命の措置をす る。 臓器を新鮮に保つための 冷却灌流もして いる。 犬飼「川添くん、 心臓マッサージを!」 川添「はい !」 川添、 木下に馬乗りになって 心マをする。 ○同・ 多佳子のオペルーム 緒方、 美和子たちが手洗い... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 外景 (未明) 空に 明かりが差してくる。 雀の鳴き声が聞こえる。 ○同・ 消化器外科・ 控室 美和子が 緒方に書類を渡す。 美和子 「木下さんからの 臓器提供承諾書で す」 緒方 「うん、 平島さんの手術承諾書と 麻酔依 頼書も揃えたね?」 美和子 「はい」... 続きをみる
(http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/b4eccc2d5026634d7a19111e0cff4e4c からの続き http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/7ac25ee3dc5c59a245ec8d9438bcef30 参照) ○夜空 上弦の... 続きをみる
佐伯美和子 (28才) は、 消化器内科の医師。 弟の佐伯淳一 (18才) は、 「クリグラー=ナジャール症候群」 という肝臓病で、 黄疸症状がある。 光線療法や血液交換の 治療を受けているが、 いつ 脳障害を起こして亡くなるか 分からない状況である。 助かるには 肝臓移植が必要だ。 美和子は 淳一... 続きをみる
記事に連載中の 「生死命(いのち)の処方箋」 は 約20年前の作品ですが、 書き上げた後に、 日本初の生体肝移植が行なわれました。 「生死命の処方箋」 を コミック化する話があり、 元のシナリオでは 生体肝移植は前提になかったため、 書き直さなければなりませんでした。 つまり、 拙作は脳死移植の話な... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 透析室の外の廊下 美和子が入口から 淳一と多佳子を 見守っている。 美和子 「………」 廊下を 世良が走ってくる。 世良 「美和子 …… !」 世良、 中の淳一に気付き、 美和子を離れ たところへ導く。 美和子 「(訝る) どうしたの?」 世良 「木下さんの肝... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 人工透析室 (朝) 美和子が 渋る淳一を引っ張ってくる。 淳一 「何だよ、 どこ連れてくんだよ ?」 美和子 「ジュン、 平島さんに謝りたいって 言ったじゃない?」 淳一 「ええ ? いいよ、 そんなの !」 美和子 「潔くしなさい、 男の子 (淳一の腕を 後... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯宅・ 淳一の部屋 光の中で 寝ている淳一 (サングラス)。 ○東央大病院・ 第二内科・ 控室 (深夜) 美和子、 若林、 それぞれ 電話をかけてい る。 若林 「(電話で) 麻酔科の山野先生も。 はい、 ご協力ありがとうございます」 美和子 「(電話で) ええ、 中央検... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ カンファレンスルーム 淳一 「移植して 寿命が一年延びたの 二年延び たのって 大騒ぎしても」 緒方 「現在 世界の肝移植の成績は、 一年生存 率が80%、 五年生存率が70%にも 達し てる。 五年を無事に過ぎれば、 あとは安定 した状態が 期待できるという... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 外景 (夜) ○同・ 第二内科 美和子と世良、 若林が電話をかけている のを 待っている。 若林 「(電話で) はい、 肝臓のレシピエント は うちの佐伯淳一。 膵臓と片方の腎臓は 腎臓内科の 平島多佳子17才、 糖尿病性腎症。 もう一方の腎臓は 竹林病院の高... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○美和子の団地 (夜) 美和子、 息せき切って 階段を駆け登る。 ○佐伯宅・ 玄関 喜び勇んで 玄関から家の中へ 駆け込む 美和子。 美和子 「ジュン!!」 ○同・ 淳一の部屋の前 美和子、 走ってきて ドアをドンドン叩く。 美和子 「ジュン!! あたし! 開けて!!」 淳一... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ カンファレンスルーム 美和子、 直哉、 若林、 川添が 幸枝のドナ ーカードを前に 座っている。 直哉 「(逡巡しながら) ……… 幸枝は、もし 自分が死んだら、 使える臓器は全部 役に 立ててほしいって ……… でも私は最後まで このままの体で いてほしいっ... 続きをみる
(http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/b83865e1402957af7da94b3cce179e6d からの続き) ○佐伯家・ 玄関 興奮して 電話に出ている美和子。 美和子 「…… 倫理委が承認 !?」 ○東央大病院・ ロビー 世良が電話をかけている。 世良 「ああ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 売店 淳一が 雑誌を立ち読みしている。 後ろから ナースが小声で話すのが 聞こえ てくる。 ナース5 「佐伯先生、 ずいぶん派手に 動いて るみたいね、 いろんな先生に 頼み込んだり して」 淳一 「? ………」 ナース6 「脳死の患者さんの家族に 直接交渉 ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 噴水の広場 直哉がベンチに座って、 心労を癒してい る。 美和子が直哉を見つける。 美和子、 一瞬 立ち止まって考えるが、決 決心して 直哉のほうへ歩み寄る。 美和子 「木下さん ……」 直哉 「(顔を上げる) はい ………?」 美和子 「第二内科の佐伯と申し... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○公衆電話 (川原沿い) 美和子が 病院の若林に電話する。 美和子 「若林先生、 佐伯です。はい ……、え、 木下さんが ……… !? 2回目の判定をして …… 脳死が確定 …… ! (息を呑む)」 若林の声 「ただし、 まだ倫理委の承認も 家族 の承諾もない。 淳一くんには... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○河川敷・ 夕暮れ 淳一が ポチの遺体を埋める。 (横にはスケートボードが置いてある) 小さな板で作った墓。 墓碑銘 『死は訪れるものではなく 成就す るもの』 淳一 「ポチの墓地 ……… なんちゃって ……… (淋しい笑い)」 美和子 「………」 墓に手を合わせる二人。 淳... 続きをみる
(http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/d60a0f064de73fb7b81cef14bee02c4b からの続き) ○東央大病院・ 廊下 川添が 美和子と世良に説明している。 川添 「(憂色を浮かべ) クモ膜下出血です。 出血の範囲が広くて 難しい状況ですが、 何とか... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○世良の車の中 街路を走っている。 助手席に美和子、 運転席に世良。 世良 「美和子から 肝臓を貰うことが、 ずっと ジュンくんの 重荷になってたのかもしれな いな」 美和子 「(しょんぼりして) そうなのかな… ……」 世良 「自立しようと もがいてるんだよ、 ジュ ンくん... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯宅・ 風呂場 淳一がぼんやりと 湯船に浸かっている。 自分の腹部を ゆっくりとさすってみる。 淳一 「………」 ○同・ 脱衣場 美和子、 そっと中を窺う。 美和子 「…… ジュン …… 背中、 流そうか、 久しぶりに ………」 ○同・ 風呂場の中 淳一 「………」 × ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 外景 ○同・ 第二外科・ オペ室 開腹された術部。 肝臓が切り取られ 摘出される。 その肝臓を 隣の手術台に運ぶ。 緒方 「レシピエントの 腸管の鬱血は取れてる か?」 山岡 「はい、 大丈夫です」 緒方 「心臓への血液還流は?」 山岡 「よく確保されています... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ カンファレンスルーム・ 早朝 世良 「……… (美和子をいたわる)」 緒方 「お気の毒です ……… (見るに忍びな い)」 美和子 「……… (嗚咽を堪える)」 淳一 「(涙をにじませる) …… 姉キ……、 いいんだよ、 今までしてくれたことだけで、 オレ、 ... 続きをみる
(http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/8ad0bc4ca8cafe78a4fa0422951afe5c からの続き) ○ファミリーレストラン (明け方) 美和子と世良、 軽食を取っている。 世良 「(腕時計を見て) 結果が出るまで あと 2時間 ……」 美和子 「父と母... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯宅・ 淳一の部屋 光の中で 全裸で寝ている 淳一とポチ。 共に サングラスをかけている。 電話のベルが鳴る。 起き上がる淳一。 ○同・ リヴィング 電話が鳴っている。 淳一が裸のまま ポチを抱え、 サングラス を外しながら来る。 淳一 「(受話器を取り) はい、 佐伯で... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 消化器外科・ 緒方の部屋 美和子、 若林が 緒方に手術の依頼をして いる。 緒方 「生体肝移植? あなたがドナー 〔*〕 に?」 〔* ドナー …… 臓器提供者〕 美和子 「よろしくお願いします!」 緒方 「…… しかし …… (渋る)」 美和子 「何か問題が... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大病院・ 医師控室 美和子、 世良、 若林。 若林 「(淳一のカルテを見ながら) いよいよ “その時" が 来たかもしれない」 美和子 「私はいつでも 心の準備はできていま す」 若林 「交換輸血を繰り返えさないうちに 早く やったほうがいい」 美和子 「はい」 世良 ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○暗闇 淳一が 全身激しい痙攣に 襲われている。 意識傷害を起こし、 うわ言をわめいてい る。 美和子が狂乱して 淳一を抱きしめる。 美和子 「ジュン……!! しっかりして、 ジュン………!!」 震えつづける淳一。 美和子 「死んじゃイヤ…… 死なないでェ…… …!! ジュン... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○佐伯宅 淳一、 ぐったりしたポチを 撫でている。 美和子 「すっかり 弱ってしまったね……」 淳一 「(ポチを抱き上げ 顔を覗き込んで) こいつ、 もうすぐ自分が 死ぬかもしれない なんて 考えてるのかな?」 美和子 「人間も考えずに過ごせたら 幸せなの かもしれないね……... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○喫茶店 世良が 美和子に話をしている。 世良の横には いつものカメラとケースが ある。 美和子 「(驚いて) 記事を書くっていうこ と? 世良さんが あたしとジュンの」 世良 「必要だと思うんだ、 移植の姿を 世に伝 えるのは」 美和子 「あたしは人のために やってるんじゃ... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○東央大学病院・ 通用門の噴水の広場 淳一が 黒い皮ジャン姿で、 ローラースケ ートを履いて 走ってくる。 淳一 「すいませーん! どいて下さァい!」 驚く人々の 間を縫うように、 病院玄関に はいっていく淳一。 ○同・ ロビー 走ってくる淳一。 受付係 「(見咎めて) あ、... 続きをみる
(前の記事からの続き) ○ホテルの一室 美和子と世良、 ベッドの中。 枕元には 世良のカメラや ジュラルミンの ケースがある。 美和子は元気がない。 世良 「どうしたんだ? 美和子、 さっきから 浮かない顔して」 美和子 「…… 肝炎の患者さんが 神経症状の発 作を起こしてね、 昏睡に陥って……、 ... 続きをみる
○佐伯宅・ ダイニングキッチン (朝) 2LDKのアパート。 美和子が、 忙しげに朝食の用意をする そのかたわら、 淳一の弁当作りをしている。 時計に目をやり 淳一の部屋へ走る。 ○同・ 淳一の部屋の前 美和子 「(戸をドンドン叩きながら) ジュン、 いつまで寝てるの!? 早く起きなさい!」 淳一の... 続きをみる
〔登場人物〕 佐伯 美和子 (28才・ 東央医科大学病院消化器 内科医師) 佐伯 淳一 (18才・ 美和子の弟・ クリグラー =ナジャール症候群患者) 世良 康彦 (33才・ 美和子の恋人・ 報道カメ ラマン) 平島 多佳 (17才・ 糖尿病性腎症患者・ 臓器受容者<レシピエント>) 若林医師 (5... 続きをみる
( 「城戸賞」 受賞の言葉より抜粋 / 1989年) 人々の死に対する 関心が高まり、 QOL (クオリティ・オブ・ライフ / 生命の質) という 問題が提起されるようになりました。 脳死と移植の問題も 盛んに語られています。 移植を受ける側と 脳死患者側の 深刻な立場の相違の底流には、 その双方に... 続きをみる
「生死命(いのち)の処方箋」 は、 シナリオ登竜門 城戸賞を 1989年に受賞した、 僕のオリジナル作品です。 脳死と臓器移植を題材に、 弟を救おうとする 医師・ 美和子の姿を描いています。 そのシナリオを、 ここに連載してみたいと思います。 城戸賞受賞後、 小学館で 「生死命の処方箋」 を コミッ... 続きをみる
すでに始まっていた
カワセミ探し&散歩(19,357歩)
カワセミ探し&散歩(25,983歩)
今日の公園...よく鳴いていたコマドリ
カワセミ(在庫から)
【野鳥観察日記】シジュウカラ、寝泊するようになった模様(巣ごもり間近)
野鳥コガモのツガイを撮る🦆🦆(多々良沼公園)
4月 桜鳥 オナガ 同じ通り 近くの桜 一括伐採の話
4月 鳥 ツバメとオナガの群れが飛び交っているのは何故?
ルビー&野鳥1003
キラリと目が光る~シメ
ルリノジコ 「幸せを呼ぶ青い鳥」を撮影するには今しかありません!&ムナフチュウハシ、チョコキムネオオハシ
激撮!奄美大島②探鳥を開始~
「枝止まり」ノハラツグミ
ルビー&野鳥1002
4/14(note無料公開デー) ガールズケイリン予想 デイ取手6R ガールズ予選1
4/15 ガールズケイリン予想 ミッドナイト小倉7R ガールズ決勝
2026年4月15日 大井競馬予想
2026年4月15日 門別競馬予想
2026年4月15日 園田競馬予想
2026年4月15日 笠松競馬予想
【白毛馬図鑑】マダムブランシェちゃん【HappyBirthday!】
【白毛馬?】横浜流星さんと一緒に出ている白い馬は?【TCK新CM】
【白毛馬】【速報!】カルパくん4月18日阪神9R吹田特別に出走予定!
【衝撃】競馬界に激震!「勝手に馬が選ばれる」魔法のツールがヤバすぎる!?
私はジャグラーが打ちたいわけではない
2026年4月14日 大井競馬予想
2026年4月14日 園田競馬予想
2026年4月14日 水沢競馬予想
2026年4月14日 笠松競馬予想