●小説・・ 「じじごろう伝Ⅰ」 狼病編..(12)
12. 小学校の校庭の隅の、花壇を四角く囲んだ縁石の一つに、和也は腰掛けて、姉が迎えに来るのを待っていた。五時限目の授業が終わり、ついさっき、この花壇まで来て腰を降ろしたばっかりだ。足元に置いたランドセルを開き、中を漁って、携帯電話器を取り出した。いわゆるキッズケイタイだ。時間と、メールの有無を確認... 続きをみる
12. 小学校の校庭の隅の、花壇を四角く囲んだ縁石の一つに、和也は腰掛けて、姉が迎えに来るのを待っていた。五時限目の授業が終わり、ついさっき、この花壇まで来て腰を降ろしたばっかりだ。足元に置いたランドセルを開き、中を漁って、携帯電話器を取り出した。いわゆるキッズケイタイだ。時間と、メールの有無を確認... 続きをみる