• 違う家に住む家族のこと(ちち)その9

    いつまでも父のモテ期を見守っていても仕方がないので、 「おぅ!調子はどうだい?」と、父に声を掛けてみました。 父もわたしの顔をみて、おぅ!と右手をゆっくり上げました。 声に反応したばあ様たちがジーっとわたしを見つめてきます。 そして、決して【ムスメ】には言ってはいけない禁句を口にします。 「なんだい。  嫁さんかい?  えらく若い嫁さんだね!」 嫁!!!!!? ばあ様よ! 勘弁してください!! わ

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その8

    母と我が家の次男坊が、叔母さん(母の妹)に会いに、京都へ出かけました。 実家で暮らす弟は、仕事のため帰りが遅く、父はお留守番です。 かと言って一人でお留守番できるほど、オツムがシャキッとしていないので、 ショートステイにお泊りしていました。 母から、父の様子を見てきてくれと頼まれました。 歩いて7,8分のところに施設があるので、ほい来た!そい来た!と 父に会いに出かけました。 父はノンキにテレビを

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その6

    歩くことが出来ません!と言い張るしゅうとめさん。。 検査結果で異常なしとのことだったので、わたしは甘やかしません。 寝たきりになっちゃったら困ちゃいますからねぇ。 しゅうとめさんは、なんだか悟りを開いたような事を言い始めます。 デイサービスも、行くことは諦めた。 多分このままベットで生活するんだねと。。 おいおい。。 デイサービス行き始めたばかりじゃないか。 楽しそうにキャッキャとしてたのに、何を

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その5

    騒動後のしゅうとめさん。。 足がやっぱり痛くて歩けないそうです。 ベットの横には、ポータブルトイレが設置されていたりして、 なんだか急に介護色が漂っていました。 久しぶりに顔をみせたら、夫よりわたしが来た事を喜んでくれていました。 「男はつまらんとよ。」がしゅうとめさんの口癖です。 ですよね~☆ ぴーちくぱーちく話をするには、女同士の方が花が咲きますもんね(笑) 実家ではしゅうとめさんの弟さんから

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その4

    しゅうとめさんは、義兄と義弟と三人暮らしです。 車で1時間弱の所に義姉と義妹も住んでいますが、あまり来ないそうです。 子供さんは居ませんが、お二人とも主婦なので、そこそこ忙しいのかもしれません。 先日、しゅうとめさんがケガをしました。 玄関先でコケてしまったらしく、義弟から電話をもらった夫は、 仕事帰りにそのまま実家に直行しました。 足が痛くて動けない!と言うので、救急車を呼ぶことにしました。 あ

  • ちがう家に住む家族のこと(ちち)その7

    わたしの父は、高次脳機能障害です。 今あった出来事を瞬時に忘れてしまいます。 そして、テレビの影響を滅茶苦茶受けます。 基本とんちんかんなコトばかり言う父ですが、 たまに父の鋭いツッコミにドキリとさせられます。 車の中で、父と二人で居た時の出来事です。 いつもボンヤリしている父が、何やら難しい顔をしているので、 何か悩みでもあるのか聞いてみました。 「悩みってほどじゃないけどな。  この頃考えるん

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その6

    父が倒れてから早一年が過ぎました。 くも膜下出血の影響で高次脳障害になりました。 ちぐはぐな会話も多いけれど、元気でなにより。 そんな父ですが、日常会話は、見事なくらいテレビの影響を受けます。 羽生結弦君が金メダルを取った場面を皆でテレビで観ました。 スゴイねぇ~とか、さすがだよ~!と盛り上がっていましたが、 そんな中、父が突拍子もない事を言い出しました。 「オレ、羽生君に、記念に金メダルを貰いに

  • 違う家に住む家族のこと(はは)その2

    明日から、わたくしは手術前日ということで、入院になります。 腹腔鏡手術になるので、傷口も目立たないらしいです。 まぁ、ひとさまにお腹をお見せする機会もそうそうないので、 多少目立っても構わないっちゃぁ、構わないんですが。。 とは言っても女子ですから、有難いって思っておきます♪ 入院は5泊6日の予定ですが、姑は認知症のため無理なので、 わたしの母に家事や子供の世話をお願いしています。 母は、手術前の

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その3

    夫と結婚する前に、しゅとめさんに聞かれたことがあります。 「あなたはどこの檀家?」と。 若かりし頃のわたしには何のことかサッパリ分からず、 はい?なんスカそれ?って感じだったのを覚えています。 夫の実家は、筋金入りのほにゃららカガクの信者さんです。 お勤め先もそちらだったりしたので、ホンマモンです。 ただ、面白いなぁと思うのは、4つ目辺りで今のところに落ち着いたそう。 それまでは、手をかざして病を

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その6

    父が1月にくも膜下出血で倒れてから9か月。。 母は、デイサービスやらショートステイをフル活用しています。 記憶に障害がある父は、『今起きたコト』をすぐ忘れてしまいます。 そして家族の相関図も、ごっちゃになる様です。 そんな父ですが、わたしの名前はなんとなく覚えた様子。 毎回買い物に付き添ったかいがありました(笑) 夕方母から電話が掛かってきました。 「父さんがあんたに言いたいコトがあるんだって。

  • 違う家に住む家族のこと(はは)その1

    わたしが小さかったころ、カルピスの原液は茶色の瓶に入っていました。 母は、市販のジュースを好まなかったので、家にあるのはお茶か、牛乳。 そんな家庭で育ったので、お中元やお歳暮で頂くカルピスは、わたしにとって 異次元の飲み物でした。。 そして、牛乳で育ったわたしには、とにかく不味い飲み物という印象。 「お中元やお歳暮でカルピス贈ってくる人って、子供の好きなものを  全く分かっていないなぁ。   カル

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その2

    しゅとめさんが、倒れて一週間くらい入院していました。 夫からしゅうとめさんが倒れたと電話をもらった時に思ったことは、 「ほらみたことか。。」 しゅうとめさんは、認知症の症状が出ています。 でも認知症の薬は、本人と『夫以外の家族』の意思で全部破棄。 てんかん発作の薬も見事にぜ~んぶ破棄! そしたら、なんのこっちゃない、てんかん発作を起こしスーパーで倒れたそう。 お薬に頼りたくない気持ちも分かるけど、

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その5

    夜中3時前に、けたたましい電話の音で起こされました。 電話は母からで、ショートステイ先に居た父が怪我をして、 救急車で運ばれたという話でした。 寝ぼけつつも動揺している母を落ち着かせ、夫を起こして母を病院に連れて行く。。 父は夜中トイレに行ったときに、寝ぼけて転んだかなんかで、頭を切ったらしい。 頭を強く打ったらしく、かなり大きなコブが頭にできていたけれど、 そんなに沢山は縫わずに済んだよう。 こ

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その4

    自宅からわたしの実家は、歩いて15分くらいの距離にあります。 日中は忙しくてなかなか寄れませんが、夕方に母と父と買い物に行くのが わたしの日課になっています。 特に買い物がなくても、お付き合いするようにしています。 ストレス溜まり気味の母の話し相手と、すぐにどこかに行きそうになる父を それとなく監視、サポートしながら、母の買い物を手伝う感じです。 毎日会っているからか、父はわたしの名前を結構な確率

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その3

    くも膜下のレベル5から見事生還し、退院した父。 退院した翌日から、ショートステイやら、デイサービスに通っている。 なんだかよく分からないけど、行けば良いんだねって感じで、 お出かけしている様子。。 会話が噛み合う事はまだまだ少ないのだけれど、たまにマトモなコトをいう。 「もうすぐ孫たちは、夏休み終わりだな。  宿題は終わったのか?」 おおっ。。 孫の夏休みの宿題の心配を父がしている。。 父さんがそ

  • 違う家に住む家族のこと(おとうと達)その1

    わたしには、3つ違いのおとうとがいます。 彼は、要領が恐ろしく悪く、貧乏くじを引きまくるタイプ。。 やることなすこと父にそっくりな弟の姿に母は、 「わたしは遺伝の恐ろしさを身をもって体験している。」 と、よく話をしています。 そんなおとうと、間が悪いことに、ひとり暮らしをやめて 実家に戻ってきていました。 それから暫くして父が倒れてしまった為、実家を出るのも 何だかいまさら気まずい状態なようで、日

  • 違う家に住む家族のこと(ちち)その2

    ムスメと母と三人で、父のお見舞いに行きました。 久しぶりに父と会ったムスメはハイテンション。。 父も喜んでいる様にみえました。 そんな父に、ムスメは質問攻め。。 「わたしは、あっちが好きだけど、爺ちゃんはどっちが好き?」 「爺ちゃんがくれたアレ、おいくらでしたか?」 「病院って地獄?本当の地獄とどっちが地獄って感じ?」     ……。       ……。 『あっち』や、『アレ』じゃ、なんの事か分か

  • 違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その1

    しゅうとめさんは、いつも明るくてどこかとぼけた義母でした。 「グッド、グッド!」が口癖で、ケセラセラを地でいくような人。。 夫の家族は夫以外『ほにゃららカガク』の熱心な信者さんなので、 若い頃は正直、しゅうとめさんの異次元のお話が、 何を言っているのかサッパリ分からなかったり、 価値観の違いで戸惑う事も多々ありました。。 でも優しくて、とぼけたしゅうとめさんが大好きだったので、 嫁姑問題!!みたい

  • 違う家に住む家族のこと(チチ)その1

    まだまだ寒かった1月中旬の昼時、私の父は倒れました。 母から「車を運転中に倒れたみたい。ドクターヘリで運ばれた!」と 連絡をもらい、兄弟なんかも連れだって病院に駆け込みました。 父は、すでに人工呼吸器を取り付けられていて、オペ待ちの状態。 家族の危機に出くわした事がない私が、初めて感じた恐怖でした。 「レベル5です。最悪の状態です。覚悟してください。」 ……。 医師から告げられたのは、ドラマなんか