受験生、最後の悪アガキ
センター試験三日前っ。 っつうのに、焦るばっかり。ちっとも勉強が手につかない。 ああ、救いの神よ・・・ と、その瞬間。後ろの押し入れがガラガラっと開いて男が闖入した。 な、なんなんだコイツ?まさか神様? いやいや、こんな風采のあがらない中年男、神様じゃねえだろ。 「なんだ素っ頓狂な顔して。いや~それ... 続きをみる
センター試験三日前っ。 っつうのに、焦るばっかり。ちっとも勉強が手につかない。 ああ、救いの神よ・・・ と、その瞬間。後ろの押し入れがガラガラっと開いて男が闖入した。 な、なんなんだコイツ?まさか神様? いやいや、こんな風采のあがらない中年男、神様じゃねえだろ。 「なんだ素っ頓狂な顔して。いや~それ... 続きをみる
カテゴリー;Novel act2 結局、夕方まで講義を受けた後、羽仁のバイト先で待ち合わせをすることになった。 三階の外の風景が見える席に漣は座っている。後ろ姿がかっこいいって言うかな~ と思いつつ羽仁は近づいていった。何て声をかけよう。お待たせ。お待たせしました。お待たせ致しました。う~ん、難しい... 続きをみる
カテゴリー;Novel act1 「ねえ、友菜」 と声をかけ、学食の向かいに座る友人に少々愚痴ってみることにする。彼女はお昼のミートスパをフォークにクルクルと巻きながら、何?って感じの視線をくれる。 「つきあう前と、その後って何が違うんだと思う?」 彼女の顔がフォークを咥えたところで止まり、もぐもぐ... 続きをみる
「サンタさんだよね?本物のサンタクロース」 イブの深夜、うちの窓辺にオジイサンが立ってたんだ。 赤い服に赤い帽子、白いおヒゲ。ボクの質問にまぶしいくらいに笑ってうなずいた。 まちがいない。いたんだ。本当に。 ジェーンにひどいこと言っちゃった。 「サンタなんているわけねーじゃん。ボクんちだけ来ないサン... 続きをみる
注意・この物語はフィクションです。登場する人物・事柄は全て架空のものです。 閑話休題 『手記 八月一五日』 終戦記念日っていうから、「おめでとう」って言う日なんでしょ。 屈託なく、長男の一人息子である孫がそんな言葉を発した。思わず息が止まるかと思った。 一三日から一五日、毎年決まっているお盆という行... 続きをみる
私の両掌には、ハート形チョコレート。 キラキラのラッピングに太陽光が反射して眩しい。 意中の彼は、ジョージ・コワルスキー。 超イケメンで女ったらしの宇宙飛行士。ライバルは多い。 でも、こんなロマンチックなチョコの渡し方ができるのは世界でひとり、私だけ。 きっと私、彼のハートを射止めることができるはず... 続きをみる
なんてこった・・・ついに、ついにやっちまったのか! 先月末、隣国が防空識別圏を新たに設定した。 それは、自国を守るために設定した警戒範囲という、従来の防空識別圏を逸脱していた。 他国の民間機にまでフライトプランの提出を求め、応じない場合は敵対者と見なすという暴挙であった。 しかし、しかしまさか、わず... 続きをみる
「処置、完了。そちらから確認できますか?」 ナノマシンを操る真田からの通信を待つまでもなかった。 巨大モニターには、患者患部のCTスキャン映像がリアルタイムで映し出されていたからだ。 「モチロンだよ。聞こえないかね?称賛の声が」 ヘッドフォンから聞こえてくるのは、プロジェクトリーダーの駒井博士の声、... 続きをみる
診察室に現れた、その患者は・・・なんと言うか、すこぶるつきの美女だった。 派手ではないが、品のいい端正な顔立ち。 豊満ではないが、惚れ惚れとする体のライン。 「あの、アタシ・・・アレが激しいんです。それで、あの、夫が疲れちゃって・・・」 ゴクリ。 私は喉が鳴るのを気取られぬように咳払いした。 「困っ... 続きをみる
宿の主が酌を勧めながら頻りに尋ねるので、ボクはそう答えた。 主は息をのみ、間を置いて破顔する。 「またまたあ、お客さん、ご冗談」 「イヤ、ホントだよ。出るんだって、その宿」 この辺りの、鄙びた湯の町の風情が好きで、毎年骨休めに訪れている。 例年、ここよりさらに上流の別の旅館に投宿していたのだが、昨年... 続きをみる
体重計に載って両足を揃える。 大型モニタに体重と体脂肪率が表示され、数値が推移グラフに即座に反映される。 ニヤリ。 急降下していく折れ線グラフが、目標数値の赤いボーダーラインを下回っている。 アスレチック・ルームの全身鏡に引き締まった己が肉体を映し、椴松円楽(とどまつえんがく)は惚れ惚れと眺めた。 ... 続きをみる
金沢の鄙びた一軒家でひっそり暮らすようになって一週間。 この季節ともなれば、寝室まで虫の声が聞こえてくる。 軒下で鳴く虫までいて、枕元で鳴いていると錯覚するほどうるさいのが常である。 ところが。 今夜に限って、虫の声がまったく聞こえない。 訝しく思いつつも、日中の疲れからウトウトし始めた、その時。 ... 続きをみる
日頃から訪問販売の類は一切お断りしているボクだが、興味半分に玄関を開けてみた。 「は?さっき、なんとおっしゃいました?」 「いやだから、ウ、チュ、ウ、ジ、ン、宇宙人なんですよ」 聞きまちがいじゃない。宇宙人だって?愛想よく笑う、この小柄なオッサンが? 「どちらの?」 「一応、イプシロン星人なんですけ... 続きをみる
会社の一室で五人の男性が殺害されるという、凄惨な殺人事件が起きた。 害者はいずれもその会社の重役、エアダクトから室内に送られた青酸ガスによる中毒死である。 そして何よりこの現場が異様なのは、彼らが共同で粘土作品創作中に絶命していたことだった。 通報後ただちに現場に駆けつけた警部、そして探偵桶津香具郎... 続きをみる
「ア、流れ星!!ネ、今見えたよね!」と由里子ちゃん。 「う、うん・・・」とボク。 ううっ、また見逃してしまいました。 由里子ちゃんの指さす彼方には、とっくにカケラもありません。 ペルセウス座流星群がたくさん見られるはずの、8月某日真夜中。 それなのに、それなのに~っ。 畜生、絶対見てやっからな。北東... 続きをみる
あ、当たってる? 当たってるよね?コレって。 何度も何度も番号を確かめる。 「どうしたの?ノゾミ」 うろたえているアタシに同僚が声をかける。 「ウッソ~!!当たってるじゃないの、1等!」 その声に、SSの看護師たちがわらわらとアタシを取り囲む。 ドリームジャンボ宝くじ、1等2億円。それが今、アタシの... 続きをみる
彼女のこと、好きかって? もちろんですよ。ボクたち、愛しあってるんですから。 ゆくゆくは一緒に暮らしたいなあって。 そりゃもう彼女も同じ気持ちですよ。 あたりまえじゃないですか。ボクが彼女をいちばん愛してるんですから。 今朝? ええ、会いましたよ。 ふふん、すっぴんで油断してる彼女なんて、ボクしか見... 続きをみる
ガイ者は、応接間のクリスタル灰皿で後頭部を叩き割られて絶命していた。 ガイ者の名は、権藤三郎。悪徳商法で荒稼ぎしていた権藤に怨みを抱く者は多かった。 灰皿から指紋は検出されなかった。 唯一の手がかりは、権藤が手にしていた、高崎屋のお品書きである。 高崎屋といえば、地元では有名なカツ丼専門店だ。 その... 続きをみる
とある老人施設の一室、おじいさんがベッドに腰掛けています。 おじいさんは、なにげなく頭を上げ、サイドテーブルに目をやります。 「なんじゃ、コレは?」 一輪挿しのとなりに、金色のランプが置いてあるのを見つけます。 “コレを磨いたら、なんでもアレをかなえてくれるアレが出てくるんじゃないか?” そう思いは... 続きをみる
「もう一度聞くが、君たちは未来から来たというのは本当か?」 取調官の小林が問うた。 パイプ椅子にお行儀よく腰掛けたふたりが、素直にうなずいた。『ふたり』と呼んでいいものかどうか。 「どのくらい未来だって?」 「六百万年だブー」 六百万・・・途方もない未来すぎてイメージできない。 「六百万年後、人類は... 続きをみる
旧前田家本邸洋館へ⭐日本近代文学館~こころ~
舞はるりさんがパーソナリティー⭐ FMサルース【お散歩ともだちHearty】(生放送)に出演させていただきました⭐
【本日】舞はるりさんのラジオ番組🌟FMサルース 【お散歩ともだち Hearty】に出演します🌟
【秋の朗読会】💐10/3「浪漫朗読会」旧前田家本邸洋館💐
あと2週間🌟8/18「ろうどくdeおもてなし」打ち合わせに行ってきました~🌟角田光代『あなたを待ついくつもの部屋』から「光り輝くその場所」
8/18「ろうどくdeおもてなし」『葉桜と魔笛』チーム
8/18「ろうどくdeおもてなし」🌟チャレンジ作品『甘い罠』💖
舞はるりさんの番組🌟FMサルース 8/6【お散歩ともだち Hearty】に出演させていただきます🌟
二子玉川教室のレッスン⭐8/18「ろうどくdeおもてなし」渡瀬麻里さん・内藤あゆみさん
🍃9/8読み聞かせ検定 初級講座🍃
7月~9月の個人レッスンのお知らせ
腰椎横突起骨折(経過報告)🌟東京立正中学・高等学校 創立100周年記念公演
転倒にはお気をつけください😆
山木梨花さん(朗読ひろば芽朗)主催🌟「田丸雅智朗読会in神戸」盛況のうちに終了いたしました🌟
🌟世田谷美術館&砧公園🌟近況